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33.約束とルールと束縛

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これから恋人同士として過ごすために、まずは快斗の本音を聞く事にした。

「恋愛も恋人もだから、どうしていいか分からないな~」

さっきの俺の発言を少~し根に持っているらしい・・・。信じてるけど、あまりにもテクニックが・・・!!

「ごめんて快斗!だからそんなに拗ねないでよ!」
「・・・フフ、もう怒ってないよ」

俺を足の間に座らせて、後ろから腰に回された手に力が入る。肩に顎を置き、耳元で囁かれる。息が耳に触れて、ゾクゾクとした甘い痺れに襲われる。

「昨日も言ったけど、俺ほんとに嫉妬深くて独占欲強いよ?」
「うん、実感してる」
「違うよ。樹に近寄るみんなが俺の嫉妬の対象で敵なの」
「え~っと、それって高校の時どうだったの?」
「樹にバレない様に睨んでた」
「そうなんだ・・・」

全然気が付かなかった。あいつら、気付いてたのかなぁ・・・。

「あ、オーナー達と昴流さんと隼人さんは少しなら仲良くしても大丈夫だよ」
「え?!何で?!」
「だって、オーナー達はちゃんと恋人いるみたいだし、昴流さんと隼人さんは恋人同士だから」
「快斗知ってたの?」
「ううん、俺と同じだからわかっただけ。多分、向こうもわかってる」
「そうなんだ。わかるんだ・・・」
「だから、俺の片思いもあの人たちにはバレてると思う。もう片思いじゃなくなったけどね」

嬉しそうにほっぺにキスを落とす。

「大学は?」
「・・・嫌だけど、ゼミ仲間が出来たら必ず紹介して。男でも女でも。一応考慮はするから」
「快斗は?」
「俺は、一人でも平気だから。樹がいればそれでいいし」
「授業以外は一緒にいるから一人じゃないよ」
「うん」

でも、快斗といると女子から「紹介して」って言われそうだな・・・。

「・・・一番大事な事なんだけど・・・」
「何?」
「毎日エッチしたい。・・・ダメ?」

色気たっぷりで耳元でお願いされる。いやいや、確かに俺もエッチしたいって言ったけど、毎日とか身体がもたないよ!

「ま、毎日は俺の身体がもたないかと・・・。い、嫌じゃなくて、俺の体力の問題で・・・!」
「冗談だよ。そんな負担、樹にさせられないからね。(まぁ、あわよくばって思ったけど・・・)」
「まぁ、学校もバイトもあるしな(ホッ・・・)」

なんか快斗が小さくつぶやいたけど、取り合えず毎日は回避できた。

「その代わり、毎日一緒に寝てくれる?エッチは、樹のタイミングでいいから」
「うん。俺も快斗と一緒にいたいからそんなのお願いじゃないよ」
「あと、部屋にいるときはずっとくっついてていい?」
「いいよ」

カワイイお願いだなと思い深く考えずに承諾したが、三年の片思いが実った快斗の溺愛は予想をはるかに上回っていた。

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