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21.受?

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2日間の研修も無事に終わり、次からはシフト勤務になった。とりあえず、授業確認後の申請で良いと風間マネージャーに言われた。しばらくは夕方勤務だな。

そんな俺の目の前には、借りてきた快斗の18禁BLのが並べられている。

「イラストだけで選んできたけど、表紙もかなりエロいよな…」

一冊を手に取り、無意識にゴクリとつばを飲み込んだ。

「・・・よしっ!」

謎の気合いを入れてページをめくった。そこには、俺の持っているBLより何倍もエロい内容が描かかれていた。

「えっ?マジで?!」
「・・こんな事するの?」
「・・・」

全部、愛のあるエッチなんだけど、ほとんどエッチしてるシーンだった。片思いからの両思いで、溺愛物が多かった。

「・・・こんなの、ほんとに入るのかな?」

受特有の小柄な身体に、攻鉄板の巨根。しっかり根元まで受け入れて絶頂を迎える。
ズクンと下半身が疼き、お尻がキュっと閉まる感覚に心臓が速くなる。
本を置き、ズボンとパンツをずらすと、さっきから勃起してるペニスが解放される。

「・・・少しだけ・・・」

自分に言い訳をしてベニスを擦る。先端から出てくるカウパー液を指に擦り付け、アナルにあてがうと腰がゾクゾクした。

「ふあっ・・・!」

そのままフニフニと指で回りをこすると、ベニスからさらにカウパー液が溢れてきた。好奇心から指を少しだけ入れてみた。

「いっつ・・・!」

異物感に少しの痛み。指先で痛いのに、絶対巨根なんて無理だ!と実感した。しかし、自分の意に反してベニスはさらに勃起してカチカチになっている。指を入れたまま、もう片方の手でペニスを扱く。

「はっ、あっんっ、あっあ~!」

あっという間に白濁が手の中に流れ出す。

「はぁはぁ・・・」

アナルから指を抜き、ティシュを取り、ペニスと手を拭いた。

「俺、感じてた・・・?」

アナルに入れた指を見つめて、自分のつぶやきに顔が赤くなる。

(いやいや、俺、受じゃないし、そもそもノンケだし、今まで普通のエロ本で勃起してたし、女の子好きだし、おっぱい好きだし、女の子とエッチしたいし!)

「そ、そうだよ!たまたまだよな!」

誤魔化すように自分を納得させる。

「さ、風呂入って寝るか」

その時の俺は全く気付いてなかった。
快斗から借りた本の受が全て俺に似ている事に―――――――
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