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番外編:隼の独り言②~完結~

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年末年始の譲の休暇に無人島にやって来た。ていっても、が所有している島なんだけど、そこは秘密。

あ~でも移動長すぎ!いくらファーストクラスでもセックスするわけにはいかないし、譲の甘い声を他人に聞かせるなんてもっと嫌だし。一緒に映画見たりお酒飲んだりと同じ空間にいる間、キスと抱っこだけで我慢した。

そして、やっと島に到着してコテージの中に入る。あ~はしゃぐ譲が可愛すぎる!!もう、その笑顔だけで俺のペニスが…!!とりあえずベッドルームに連れて行って、オーシャンビューに感動する譲をベッドに降ろしキス。抵抗する譲の手は、言葉とは裏腹に俺の首へと回る。何?!今日、めっちゃ素直!!念のためいつもの様に確認すると、コクンと頷いてくれた。俺は素早く服を脱ぎ捨て、勃起したペニスを譲に見せつける。ゴクリと唾を飲み込む譲を見逃さず、譲のズボンを脱がすと、下着にくっきりと勃起したペニスが目に入る。たまらず下着の上から舐め上げ、先端を吸い上げながら、お尻に手を回しアナルに指をあてるとヒクヒクと収縮をしていた。躰をねじって抵抗するも、指を入れるとキュッと締め付けて来る。いつもなら、「やだ…」と始めは嫌がるのだが、解放感からなのか、

「はや…と……挿れ…て…」
「…っ!!」

真っ赤な顔で予想外の言葉を紡ぐ譲に、俺の(なけなしの)理性はぶっ飛んだ。今すぐ挿れたいけど、譲に痛い思いはさせられないので、指と舌で譲のアナルをしっかりと解した。そのせいか、譲の腰はすでにガクガクと震えさっきよりもアナルがヒクヒクとしていた。先走りでベトベトな俺のペニスをアナルにあてがうと次は、

「はやく…いれ…て」

なんて、掠れた声でおねだり!!ここでがっついちゃダメだと、ゆっくりと譲の中にペニスを挿れる。ああ…いつもより締まってる!すっげー気持ちいい!!そしていつもより俺のペニスもバキバキだ。

「はぁ…全部入ったよ。苦しくない?」
「はぁ…だい…じょうぶ…。隼…すきぃ…」

俺の中の何かがプッツンと弾けた。俺の恋人が可愛すぎる!!!
…そのまま夕方まで譲を抱きつぶしてしまったのは仕方がないと思う。ごめんね譲。


大晦日まで、譲を隙あらば抱いて、ご飯で甘やかしてを繰り返す甘い日々を過ごした。
さすがに、年越しのカウントダウンは乾杯をするために自粛した。まぁ、日付を超えれば姫初め…。


「ハッピーニューイヤー譲」
「ハッピーニューイヤー隼」

日付が変わる瞬間にシャンパンの入ったグラスを合わせ、新年の挨拶をお互い口にする。譲は、シャンパンを一気に飲み干した。珍しいなと思っていると、

「は、隼!!」
「何?」
「お、俺と結婚してくれ!!」

と、真っ赤な顔で指輪の箱を開けて俺にプロポーズの言葉を述べた。え?うそ?マジで?譲からプロポーズ?夢…じゃ無いよね????
譲からのプロポーズは予想外のサプライズで、死ぬんじゃないかくらい心臓がドキドキしていた。

「隼がいいんだ」

その言葉に俺は涙ぐんで視界がぼやけていた。譲が指輪を嵌めてくれて、胸が熱くなった。今まで俺は指輪を付けない主義だった。まぁ、特定の恋人がいないせいでもあったけど縛られたくなかったから。でも、譲は違う。指輪を渡して俺が束縛しちゃダメだと思ったから。なのに…。俺は、譲の指にもう一本の指輪を嵌める。

「嫌って言っても離さないよ」
「ああ、一生側にいる」

頭の中で教会の鐘が鳴り、神父の言葉がよぎる。ゆっくりとキスをして誓いの言葉を述べる。

「愛してる、譲」
「俺も、愛してる隼」

啄むようなキスを繰り返し、俺の頭の中は脳内変換され”初夜”の事で頭がいっぱいだ。朝まで抱く許可をへ、寝室へと譲を抱っこで連れて行く。縁に座らせて、今度は俺から再度プロポーズをした。プロポーズって言うより姫に忠誠を誓う騎士みたいな感じだ。それくらい、俺は譲に惚れている。

「うん。一緒に幸せになろう」

――幸せにななろう――

俺が何よりも欲しかった言葉。それだけで、俺は天にも昇る心地だった。
その後は…まぁ…譲をたっぷりと堪能した。もう、譲の可愛さったら!!しかも、「もっと…!」なんて言うもんだから俺の腰は止まらないよね!譲も何度もメスイキしてたみたいだし!これが小説の世界みたいにオメガとアルファだったら確実に番って、何度も譲を孕ませて子沢山な家族になれるのに!!あ~譲と俺の子…きっと天使だろうな~…。譲、良いお母さんになるだろうな~…。今度、甘えてみようかな…。



そんな甘い日々も”仕事”という言葉で終わりを告げる。会社員である譲の休暇の終わりだ。譲を養えるだけの収入はあるけど、それでは譲が嫌がるだろうからあえて口にはしない。あくまで対等な関係。ま、今の俺はこの左の薬指の指輪があるから無敵だ。譲にも付かないだろう。

不意に、譲が外で飲もうと言い出した。珍しいなと思っていると、再会したあのBARのマスターに俺達の事を報告しに行くのだと言い出した。
結婚と言っても、婚姻届けを出せるわけでもない。実質、事実婚だ。後ろ指を指されるかもしれない。陰口を言われるかもしれない。そんな神経を使う関係。でも、あのマスターならそんなことはしないだろう。譲は、確信があるから伝えに行くのだろう。俺も、あのマスターならにっこり笑って「お幸せに」って言ってくれそうだと思う。
偶然入った店で譲と再会して、恋人・夫婦になれるなんて、あの時の俺は想像もしていなかった。
偶然と言う名の運命――俺は、この運命を絶対に手放さないと心に深く誓った。


――愛してるよ、譲―――









※※※
これにて、本当に完結です。
隼の絶倫変態っぷりが…。
時間が掛かってしまいましたが、最期までお付き合いいただきありがとうございました。
また、ゆっくりと次の作品を執筆中です。(エロです)
お目にとまりましたら宜しくお願い致します。

                          syouki
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