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63.準備しました

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今俺は、薬局の中で悩んでいる。


今日は無事に定時で仕事が終わった。

「お疲れ様でした」
「お疲れ様~」

退社した俺は、今夜の事を考えてドキドキしながら電車に乗り込んだ。

(今日も一緒に寝るんだろうか?もしそうなら…)

そっとスマホを取り出し、周りに見られないように検索を始めた。

"男同士 SEX"

何となくは分かる。分かるんだけど、具体的な事が分からない。必要な物とか性感帯とか…。


そして、今に至る。

(買って帰ったら、誘ってるみたいかな…。でも、隼もかなり我慢してるよな…。同じ男としては辛いのはわかるし…)

誤魔化すようにカゴに歯磨き粉とか絆創膏とか入れて、何度かその売り場の前を行き来する。

(ええい!)

俺はソレらを手に取り、カゴに入れた。




「た、ただいま」
「お帰り、譲~」

パタパタとエプロンを付けた隼が、玄関まで出迎えに来てくれる。チュッと軽くキスをして、鞄を持とうとしたので、慌てて鞄を持ち直し、中から空のお弁当箱を出した。

「ごちそうさま。今日も美味しかったよ」
「どういたしまして」

誤魔化せたのか、笑顔でお弁当箱を受け取った隼。やましいことは無いんだけど、何となく気恥ずかしかった。

「ご飯できてるから、着替えてきて」
「うん」

部屋に入り、鞄からさっき買った物を取り出す。

「これどうしよう…。買ったはいいけど…」
「譲、買ってきてくれたんだ~」
「うわっ!!」

いきなり背後から隼に声を掛けられ驚いた。しかも、手に持っている物をしっかりと見られた。

「い、いや、これは、その…」
「ゴムはともかく、ローションは恥ずかしかったでしょ?」
「…うん」

隼は、後ろから俺をギュっと抱きしめた。

「俺の為?」
「うん」
「ありがと。じゃあ、今日から少しずつ慣らしていっていいってことで良いのかな?」
「…うん」



「隼、自分で洗うから…!」
「ココは洗いにくいでしょ?」

隼の膝の上に対面座位の体勢で座らされ、隼の手でアナルを洗われている。時々擦る手が止まり、アナルの入り口をフニフニとなぞられ、指先で少し押される。

「あっ…!」
「もっと力抜いて」
「む、無理…ん!」

そう言うと、唇を塞がれ、ヌルっと舌が入ってきた。ぴちゃぴちゃと音を立てて貪られ、体の力が抜けていく。すると、お尻に小さな違和感を感じ、隼の肩に置いた手に力が入った。

「ん…んん…!」

更に激しく口内を懐柔され、今度は膨れ上がった乳首を摘ままれた。躰がビクッとなると、お尻に力が入り少し入っていた隼の指を締め付けた。

「や…はや…と…」
「でも、ペニスはガチガチだよ?俺もだけど」

お互いの体の間で勃起したペニスが擦れあい、限界を迎えようとしていた。
隼はゆっくりと指を抜いてから、俺の手を取り下半身へ導いた。

「譲、触って?」

ゆっくりと隼のペニスを触ると、熱く硬かった。

「譲の手、気持ち良いよ」

隼の手も俺のペニスを握り、ゆっくりと扱き出した。

「譲も」

そう囁かれ、俺も隼のペニスをゆっくりと扱く。だんだん隼の息づかいが荒くなり、俺の呼吸も荒くなる。

「はぁはぁ、イク…はや、と…!」
「俺も…もっと扱いて譲…!」

隼のペニスを扱く手を早めると、更に硬く大きくなった。

「あぁ!い、く…!!」
「…うっ!!」

お互いの手の中に吐精し、荒い呼吸の中、求めるようにキスをした。








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