上 下
60 / 77

60.もっとイチャイチャしました

しおりを挟む
「はい、あ~ん」
「もう。付いてるよ」

口の端に付いた玉子やケチャップを、隼はペロっと舌で舐めとりそのままチュッとキスをする。というやり取りを一口食べる度にする。いや、いいんだけど、食べ終わってからキスしたら良いんじゃないかと思ってしまう程だ。

「隼は食べないのか?」
「ん?幸せでお腹いっぱいだから大丈夫」

さらりと、甘い言葉を口にする。

「でも、少しは食べないと…」
「じゃあ、食べさせて?」

あ~んと、口を開け俺がスプーンを運ぶのを待っている。オムライスを一匙すくい、隼の口に差し入れる。咀嚼して飲み込んだ後、ペロッと舌で唇を舐める仕草がイヤラシく、ゴクリと唾を飲み込んだ。

「欲情した?」
「なっ…!?」

俺の手からスプーンを取り、オムライスを掬う。

「もう少しイチャイチャしたいから、ね?」

残りのオムライスを食べ終えると、隼は俺を正面向きに座らせ、腰を抱いた。脚を開いたせいでバスローブがはだけてペニスが見えてしまい、隠そうとしたがぐっと引き寄せられ、隼に密着する体勢になった。しかも、お尻には隼の勃起したペニスが当たり、俺の動悸が速くなる。

「脱がしていい?」

コクンと頷くと、シュルっと紐が解かれ肩からスルッとバスローブが落ち、腰で止まる。

「このポーズ、エロいね」

隼は片手俺のお尻を掴み、もう片手で自分のバスローブの裾からペニスを出して、俺のお尻の割れ目に挟んだ。

「はぁ…気持ちいい…」
「ちょっ…やぁ…!」

お尻を両手で掴み直し、ペニスを擦る様に前後に動かされ、躰にゾクゾクとしたしびれが走る。座ってる姿勢が保てず、隼の首に腕を回してすがりつく。

「譲のペニスがお腹に当たってる」
「はぁはぁ…言うな…あっ!」

耳に舌を入れられ、熱い息が吹きかけられ背中から腰にしびれが走る。

「愛してる譲」

更に耳元で囁かれ、俺は言葉の代わりにきつく隼を抱きしめ、初めて自ら腰を動かした。

「はぁ…んん…」
「あぁ、譲、気持ちいい…!」

隼の先走りが潤滑油の様に腰の滑りを滑らかにし、クチュクチュという音に俺の躰も昂ぶっていく。

「はや…と、触って…」
「どこ触って欲しいの?」
「はぁ…わかってる…だろ…」
「言わないとわかんない」

隼は意地悪くわからないフリをする。

「お、俺の、ペニス…さわっ…て」
「よく出来ました」

隼の手が俺のペニスを包み込み、先っぽをグリグリと弄る。

「あっ…あぁ!」
「ん…!あ、イク…譲、イク…!」
「俺も…ん!あぁぁぁ!」

俺は隼の手の中に、隼は俺のお尻の割れ目に吐精した。
隼にもたれかかるように体を預けると、隼はソファーにもたれ、俺を力いっぱい抱きしめた。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ハイスペックストーカーに追われています

たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!! と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。 完結しました。

陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 まったり書いていきます。 2024.05.14 閲覧ありがとうございます。 午後4時に更新します。 よろしくお願いします。 栞、お気に入り嬉しいです。 いつもありがとうございます。 2024.05.29 閲覧ありがとうございます。 m(_ _)m 明日のおまけで完結します。 反応ありがとうございます。 とても嬉しいです。 明後日より新作が始まります。 良かったら覗いてみてください。 (^O^)

【BL】攻めの将来の為に身を引こうとしたら更に執着されてハメられました

めめもっち
BL
名前無し。執着ハイスペ×地味な苦学生。身分格差。友達から始めた二人だったが、あまりにも仲良くしすぎて一線を越えてしまっていた。なすがまま流された受けはこのままでいいのだろうかと悩んでいた中、攻めの結婚を聞かされ、決断をする。 2023年9月16日付 BLランキング最高11位&女性向け小説96位 感謝! お気に入り、エール再生ありがとうございます!

解せない王子のことなんか

ぱんなこった。
BL
昔から目付きが悪いと言われ喧嘩を売られることが多かったヤンキー男子高校生、日内詩乃也(ひうちしのや)18歳。 中学から高校まで喧嘩は日常茶飯事で、学校でも周りから不良扱いされ恐れられていた。 そんなある夜。路地裏のゴミ箱にハマっていたところを、同じ高校の1つ年下内石波璃(うちいしはり)に目撃される。 高校でも有名な一流企業の息子で優等生の波璃と、ヤンキーで問題児の詩乃也。全くタイプが違う接点の無かった2人だが…。 ゴミ箱にハマって抜け出せない上に他校のヤンキーと警官に追いかけられていた詩乃也に、波璃は怖がるどころか「助けてあげるから僕と付き合ってほしい」と申し出て… 表紙/フリーイラスト ヒゴロ様

男子肛門性交合宿

ゆめゆき
BL
夏休み、なないろくらぶという特別合宿で、少年たちは大人の階段を登る

同じ穴の狢と狢

御藷いも
BL
高瀬渉は大学で知り合った湯野拓真と付き合っている。けれども拓真の渉に対する態度は褒められたものではなく粗雑で、全く隠すつもりもなく浮気すらする。渉と拓真が付き合っていると知っている友人はなぜ渉が別れないのか心配するほどだったが、渉は本当に拓真の態度を気にしていなかった。 拓真×渉です。 匂わせる程度に性的な表現があります。攻めの浮気表現がありますが、受けは言うほど可哀想ではないです。 他サイトでも掲載しています。

溺愛彼氏のプロポーズ

大竹あやめ
BL
「五年後、俺は貴方にプロポーズします。それまでに、元彼のこと綺麗さっぱり忘れさせますから」  晴の恋人、知里は五年前にそう言った。  その約束の日、二人はデートをするけれど、知里はなんとなく将来に繋がる話題を避けているようだ。せっかくいいレストランで食事をしていたのに、そこでも話題にされず、晴は肩を落とす。そんな晴に知里は……。 年下攻めと年上受け。R15推奨。 選考に落ちたので供養に載せます〜。

処理中です...