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15.本当の出会い side蒼生
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ずっと恋い焦がれてた翔が、僕の恋人になってくれた。本当の事を話したら、嫌われるだろうか――――
物心が着いた頃、僕は養護施設にいた。もちろん、親の顔なんてわからない。おそらく捨てられたのだろう。この青い目のせいで。施設の中でも、この見た目はいじめの対象だった。僕はだんだん俯きがちになり、前髪を伸ばして目が見えないようにした。
そんなある日、幼稚園の子達が遊びに来た。関わりたくない僕はその輪から離れて一人で過ごしていた。そんな僕の側に一人の男の子がやってきて来た。
「おにいちゃん、なにちてるの?」
まだ、たどたどしい言葉で僕に聞いてきた。
「何も。ほら、みんなと遊んでおいで」
「おにいちゃんもいこう」
そう言って僕の手を繋いで、こっちを見る。
「おにいちゃん、めがみえないよ?」
そう言って、僕の前髪をワシャワシャとしてきた。
「や、やめて…!」
開けた視界の先に、目をまん丸にしたその子がいた。あ、また気持ち悪がられる…そう思った時。
「おにいちゃんのめ、あおくてきれいだね!」
「…えっ…?」
キラキラした目で、とびきりの笑顔で僕を真っ直ぐに見る男の子。
「きれい…?」
「うん!あおくて、キラキラでしゅっごくきれい!」
そんな事を言われたのは初めてで、僕の顔は赤くなった。
「おにいちゃんおねちゅ?だいじょぶ?」
「だ、だいじょうぶだよ。あ、先生が呼んでるよ」
「ほんとだ。おにいちゃんまたね~!」
手を振りながら掛けていく男の子。その時見た名札に"かいとう しょう"と書いてあった。
「しょうくんか…」
その時から僕の世界が変わった。色褪せいた世界に色が着いた。…生きてみようと思った。
「また、しょうくんに会いたいな…」
しょうくんに会えないまま、3年が過ぎた。もう二度と会えないのかと思っていたら、新一年生の中にしょうくんを見つけた。
(いた…!)
3年前と変わらないキラキラとした笑顔だった。やっと会えたけど、僕はしょうくんの前には出れなかった。あまりにも僕としょうくんとでは、住んでる世界が違い過ぎた。相変わらず前髪で目を隠していたし、施設からの服はぶかぶかだった。
(しょうくんの笑顔が見れるだけで十分だ…)
それに、しょうくんは僕のことなんて覚えていないだろう。だから時々学校で見かけるだけで心は満たされていた。
小学校を卒業して中学生になった僕は、しょうくんを見るために学校の側を歩くようになった。自分でもヤバい奴だと思ったがやめられなかった。
そんな日々が一年過ぎたころ、この日は公園でしょうくんを見かけた。女の子に手を引かれ、少し薄暗い雑木林の中に入って行った。僕は気になってそっとついて行った。
「みかちゃん、こんな所で何か用?」
「みかね、しょうくんが好きなの!」
そう言って、その女の子はしょうくんにキスをした。僕は、頭から血の気が引き指先が冷たくなった。
「今日から、みかとしょうくんは恋人同士だよ」
ああ、僕はしょうくんが好きなんだとこの時自覚した―――――――
物心が着いた頃、僕は養護施設にいた。もちろん、親の顔なんてわからない。おそらく捨てられたのだろう。この青い目のせいで。施設の中でも、この見た目はいじめの対象だった。僕はだんだん俯きがちになり、前髪を伸ばして目が見えないようにした。
そんなある日、幼稚園の子達が遊びに来た。関わりたくない僕はその輪から離れて一人で過ごしていた。そんな僕の側に一人の男の子がやってきて来た。
「おにいちゃん、なにちてるの?」
まだ、たどたどしい言葉で僕に聞いてきた。
「何も。ほら、みんなと遊んでおいで」
「おにいちゃんもいこう」
そう言って僕の手を繋いで、こっちを見る。
「おにいちゃん、めがみえないよ?」
そう言って、僕の前髪をワシャワシャとしてきた。
「や、やめて…!」
開けた視界の先に、目をまん丸にしたその子がいた。あ、また気持ち悪がられる…そう思った時。
「おにいちゃんのめ、あおくてきれいだね!」
「…えっ…?」
キラキラした目で、とびきりの笑顔で僕を真っ直ぐに見る男の子。
「きれい…?」
「うん!あおくて、キラキラでしゅっごくきれい!」
そんな事を言われたのは初めてで、僕の顔は赤くなった。
「おにいちゃんおねちゅ?だいじょぶ?」
「だ、だいじょうぶだよ。あ、先生が呼んでるよ」
「ほんとだ。おにいちゃんまたね~!」
手を振りながら掛けていく男の子。その時見た名札に"かいとう しょう"と書いてあった。
「しょうくんか…」
その時から僕の世界が変わった。色褪せいた世界に色が着いた。…生きてみようと思った。
「また、しょうくんに会いたいな…」
しょうくんに会えないまま、3年が過ぎた。もう二度と会えないのかと思っていたら、新一年生の中にしょうくんを見つけた。
(いた…!)
3年前と変わらないキラキラとした笑顔だった。やっと会えたけど、僕はしょうくんの前には出れなかった。あまりにも僕としょうくんとでは、住んでる世界が違い過ぎた。相変わらず前髪で目を隠していたし、施設からの服はぶかぶかだった。
(しょうくんの笑顔が見れるだけで十分だ…)
それに、しょうくんは僕のことなんて覚えていないだろう。だから時々学校で見かけるだけで心は満たされていた。
小学校を卒業して中学生になった僕は、しょうくんを見るために学校の側を歩くようになった。自分でもヤバい奴だと思ったがやめられなかった。
そんな日々が一年過ぎたころ、この日は公園でしょうくんを見かけた。女の子に手を引かれ、少し薄暗い雑木林の中に入って行った。僕は気になってそっとついて行った。
「みかちゃん、こんな所で何か用?」
「みかね、しょうくんが好きなの!」
そう言って、その女の子はしょうくんにキスをした。僕は、頭から血の気が引き指先が冷たくなった。
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ああ、僕はしょうくんが好きなんだとこの時自覚した―――――――
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