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奔走編
逃亡者、妹のわがままを聞く
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馬車で進む事7日、やっと帝都に着いた。
「これ、ミハイル様より帝都に着いたら門番をしている方に渡すように言われました」
門番の兵士さんにミハイル様からもらった手紙を渡す。
「中を見させていただいても?」
「構いません」
門番さんは中を確認して、慌て出す。
何が書いてあったんだ?
「すいません、何が書いてあったんですか?中身は聞いてなくて……」
「いえ、ミハイル様よりハイト様には見せるなと書状に書いてありますので、ご容赦下さい。私の首が飛んでしまいます」
そこまで言われたら聞くわけにはいかない。
ただ、何が書いてあるのか本気で気になる
「わかりました。それで、中に入っても良いですか?」
「もちろんです。ただ、ミハイル様より皇帝様に合わせるよう手配するように書かれていますがどうされますか?ハイト様が断るならば無理強いはしないように書かれています」
すごく助かる。手掛かりを探して帝都に来たのだ。帝国のトップに合わせてくれるのは本当にありがたい。
「お願いします」
「わかりました。手配致しますが、皇帝様がお会いになるかはわかりませんので先にご了承お願いします。ご滞在先だけ教えていただいてもいいですか?」
なるほど、会えるのが確定したわけではないのか。
確かにミハイル様が言ったからってトップの許可なしに案内する事は出来ないよな。
それと、滞在先は決まってないんだけどどうしたらいいんだろう?
「話を通していただくだけで大丈夫です。無理なら無理で大丈夫ですので。滞在先なんですが、まだ決めてないんですがどうしたらいいですか?」
「それでしたら、決まりましたら教えて頂けますでしょうか?近くの衛兵に言って頂けるだけで大丈夫ですので」
「わかりました」
帝都の中は活気が凄かった。
これを見てしまうと王都のヤバさに気づく。
思い出してみると、当時は気づかなかったけど、みんな顔が死んでたような気がする。
「とりあえず、泊まるところを確保しよっか?」
「そうだね。以前と違ってお金も大分あるし、今度こそ僕が払うからね」
あの頃は肩身が狭かった。
ミアはそんなの気にしてなかったけど、僕が気にしていた。
「ありがとう。お願いするね」
「どこの宿屋がいいかな?どうせなら高そうなところにする?」
「普通のところでいいと思うよ。あそことかいいんじゃない?外観綺麗だし」
うーん、あんまり欲が無いようだ。
ガツガツしてるのもアレだけど、少しくらいわがままを言ってほしい
「少しくらいわがまま言ってくれた方が嬉しかったりするんだよ。」
「そうなの?じゃあ、その時はお願いね」
宿屋は本当にどこでも良さそうだ
「遠慮しないでね。それじゃあ、とりあえずあの宿屋に入ろうか」
僕達はミアが指差した宿屋に入る
「すみません、今日から泊まりたいんですけど空いてますか?」
「2人部屋でよろしいですか?」
「いえ、2部屋お願いします」
ミアも十分強くなったし部屋くらい離れててももう安心だ。
「お兄ちゃん、2人部屋でいいよ」
「もうお金もあるし、1人1部屋使っても問題ないよ」
「2人部屋がいいの」
「え、でも……?」
「さっき、わがまま言っても良いって言ったよ。」
その時が早い。確かに言ったけど、こうゆう事じゃないんだよ。
「……わ、わかったよ。すみません、4人部屋を貸してください。その分お金は多く払いますので」
「お兄ちゃん!?」
これが限界だ。今まではお金がないから無理してたけど、可愛い子と狭い部屋で2人きりなんて寝れないよ。
街では家買って、部屋が別々だったから特に気になるよ。
「えっと、4人分の料金をいただければ構いませんが……よろしいのでしょうか?」
「はい。お願いします。とりあえず10日借ります」
「お食事はどうされますか?当宿はご覧の通り食事処も併設していますので、ご注文頂ければお部屋までお待ちしますが、先に食事も付けて頂けると割引させていただいています」
「ありがとうございます。食事は必要な時に注文させて頂きます」
「かしこまりました。こちらが部屋の鍵になります。部屋はそちらの階段から上がっていただいて3階になります。何かありましたらこちらのカウンターまでお越しください」
「わかりました」
納得いってないようなミアを連れて部屋に向かう
「お兄ちゃん、お金があるからって無駄遣いは良くないよ」
ミアに言われるけど、2人部屋は無理なんです
「それはわかってるけど、なんか恥ずかしいんだよ。察してよ」
言わせないで欲しい
「兄妹なんだから、恥ずかしがることなんてないでしょ?」
「ミアのことは妹だって思ってるよ。出会ってから結構一緒にいるからね。でも血の繋がった兄妹では無いから色々と気になるんだよ」
「そうゆうものなの?」
「そうだよ」
「ならいいけど。同じ部屋にはしてくれたし……」
そうゆうところだと思う。ミアは可愛いけど、今更そうゆう目では見れない。だから揺さぶるのはやめて欲しい……
「僕は衛兵さん探して、この宿に泊まってるって伝えてくるから、ミアは部屋で待っててね」
僕は逃げるように部屋から出ることにした
「これ、ミハイル様より帝都に着いたら門番をしている方に渡すように言われました」
門番の兵士さんにミハイル様からもらった手紙を渡す。
「中を見させていただいても?」
「構いません」
門番さんは中を確認して、慌て出す。
何が書いてあったんだ?
「すいません、何が書いてあったんですか?中身は聞いてなくて……」
「いえ、ミハイル様よりハイト様には見せるなと書状に書いてありますので、ご容赦下さい。私の首が飛んでしまいます」
そこまで言われたら聞くわけにはいかない。
ただ、何が書いてあるのか本気で気になる
「わかりました。それで、中に入っても良いですか?」
「もちろんです。ただ、ミハイル様より皇帝様に合わせるよう手配するように書かれていますがどうされますか?ハイト様が断るならば無理強いはしないように書かれています」
すごく助かる。手掛かりを探して帝都に来たのだ。帝国のトップに合わせてくれるのは本当にありがたい。
「お願いします」
「わかりました。手配致しますが、皇帝様がお会いになるかはわかりませんので先にご了承お願いします。ご滞在先だけ教えていただいてもいいですか?」
なるほど、会えるのが確定したわけではないのか。
確かにミハイル様が言ったからってトップの許可なしに案内する事は出来ないよな。
それと、滞在先は決まってないんだけどどうしたらいいんだろう?
「話を通していただくだけで大丈夫です。無理なら無理で大丈夫ですので。滞在先なんですが、まだ決めてないんですがどうしたらいいですか?」
「それでしたら、決まりましたら教えて頂けますでしょうか?近くの衛兵に言って頂けるだけで大丈夫ですので」
「わかりました」
帝都の中は活気が凄かった。
これを見てしまうと王都のヤバさに気づく。
思い出してみると、当時は気づかなかったけど、みんな顔が死んでたような気がする。
「とりあえず、泊まるところを確保しよっか?」
「そうだね。以前と違ってお金も大分あるし、今度こそ僕が払うからね」
あの頃は肩身が狭かった。
ミアはそんなの気にしてなかったけど、僕が気にしていた。
「ありがとう。お願いするね」
「どこの宿屋がいいかな?どうせなら高そうなところにする?」
「普通のところでいいと思うよ。あそことかいいんじゃない?外観綺麗だし」
うーん、あんまり欲が無いようだ。
ガツガツしてるのもアレだけど、少しくらいわがままを言ってほしい
「少しくらいわがまま言ってくれた方が嬉しかったりするんだよ。」
「そうなの?じゃあ、その時はお願いね」
宿屋は本当にどこでも良さそうだ
「遠慮しないでね。それじゃあ、とりあえずあの宿屋に入ろうか」
僕達はミアが指差した宿屋に入る
「すみません、今日から泊まりたいんですけど空いてますか?」
「2人部屋でよろしいですか?」
「いえ、2部屋お願いします」
ミアも十分強くなったし部屋くらい離れててももう安心だ。
「お兄ちゃん、2人部屋でいいよ」
「もうお金もあるし、1人1部屋使っても問題ないよ」
「2人部屋がいいの」
「え、でも……?」
「さっき、わがまま言っても良いって言ったよ。」
その時が早い。確かに言ったけど、こうゆう事じゃないんだよ。
「……わ、わかったよ。すみません、4人部屋を貸してください。その分お金は多く払いますので」
「お兄ちゃん!?」
これが限界だ。今まではお金がないから無理してたけど、可愛い子と狭い部屋で2人きりなんて寝れないよ。
街では家買って、部屋が別々だったから特に気になるよ。
「えっと、4人分の料金をいただければ構いませんが……よろしいのでしょうか?」
「はい。お願いします。とりあえず10日借ります」
「お食事はどうされますか?当宿はご覧の通り食事処も併設していますので、ご注文頂ければお部屋までお待ちしますが、先に食事も付けて頂けると割引させていただいています」
「ありがとうございます。食事は必要な時に注文させて頂きます」
「かしこまりました。こちらが部屋の鍵になります。部屋はそちらの階段から上がっていただいて3階になります。何かありましたらこちらのカウンターまでお越しください」
「わかりました」
納得いってないようなミアを連れて部屋に向かう
「お兄ちゃん、お金があるからって無駄遣いは良くないよ」
ミアに言われるけど、2人部屋は無理なんです
「それはわかってるけど、なんか恥ずかしいんだよ。察してよ」
言わせないで欲しい
「兄妹なんだから、恥ずかしがることなんてないでしょ?」
「ミアのことは妹だって思ってるよ。出会ってから結構一緒にいるからね。でも血の繋がった兄妹では無いから色々と気になるんだよ」
「そうゆうものなの?」
「そうだよ」
「ならいいけど。同じ部屋にはしてくれたし……」
そうゆうところだと思う。ミアは可愛いけど、今更そうゆう目では見れない。だから揺さぶるのはやめて欲しい……
「僕は衛兵さん探して、この宿に泊まってるって伝えてくるから、ミアは部屋で待っててね」
僕は逃げるように部屋から出ることにした
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