62 / 147
獣人編
side 高村/???
しおりを挟む
「委員長達が死んだらしいぞ」
川霧が話し出す
「そうらしいな」
「どうしたんだ?元とはいえ、クラスメイトが死んで喜ぶべきではないけど、これで邪魔物はいなくなっただろ」
「いや、本当に委員長達が死んだと思うか?」
「死体は国の騎士が確認したらしいが…」
国が俺に嘘を吐くメリットは無いと思うが…
「死んだのは35階層だろ。なんでそんな深くに潜ったんだ?無理ではないが、危険をおかし過ぎと思わないか?」
「俺達にクラスメイトのほとんどをとられて、焦ったんじゃ無いのか?」
「そうか……?。それと、委員長達が全員死んでてなんで騎士は2人とも助かってるんだ?俺達に付いてくる騎士もそうだが、委員長達より強いとは思えないけどな」
焦ってたのは事実だと思う。
クラスメイトの争奪戦はこっちが完全に勝利した。
男共には国の役に立てば、国王が女を用意してくれるってそそのかしたし、女共には仮初の自由を与えてやった。ここから逃げたところで野垂れ死ぬだけだとも。
あっち側に付いた3人も元々委員長の友人だ。それも特に仲が良かったから、はなから勝ち目はなかった。
だが、それで委員長が死ぬ程のリスクを負うとは思えないんだよな
「話では戦闘が始まってすぐに騎士は倒れてしまい、目を覚ましたら弱った魔物1匹になってたみたい。周りには魔物の死体が多数転がってたって。委員長達の死体は魔物に食い散らかされてたってさ」
「あるとすれば、騎士を守ろうとしてやられたってところか。あの委員長ならありえそうではあるな、敵と認識してても変な所で優しさが出そうだ」
本当は死体を確認したいけど、今から行ったところで魔物に喰われてて残ってても骨くらいか
「それから、侵略の話はもう聞いたか?」
川霧がべつの話題を出す。これは初耳だ
「いや、聞いてないな。詳しく教えてくれ」
「隣の帝国の領土を奪いに行くらしい。まずは村を襲いつつ近くの街を占領するみたいだ」
「別にいいんじゃないか」
「多分この後話が来ると思うけど、俺らからも何人か行かされるみたいだ。タダ飯ばかり食ってないで国の為に働けって事だね」
「国王に恩を売るって考えれば良い話だな。お前も行ってもらっていいか?後の人選は俺の方でやっとくよ。こうゆうのが好きそうな奴と、訓練に参加してない奴をな。」
反抗してると前線に行かされるって分かれば他の奴等も従順になるだろう。
楽しくなってきたなぁ
翌日、川霧から聞いていた通りの話を宰相からされた。
俺は即答で受け、対価を要求する。金では無い、地位だ。
落とした街の領主の椅子を貰うことを約束させた。
城から離れるのは困るとのことで形だけだが、土地持ちの男爵になる。
考えるだけで笑けてくる。
この世界の元の住民に対して俺達の成長率はおかしいからな。負ける要素がない。
国王もそれをわかってるからこそ、俺達を行かせたいんだろう。
進軍は5日後とのことなので、俺はクラスメイト3人に声を掛けに行く
岡野と斉藤は嫌がる素振りをするが、実際は嫌がってはいない。暴れたいって顔に書いてある
姫野は本気で嫌がったが、国王命令だと伝え、「影宮がどうなったのか覚えているか」と聞いてやったら行くことを決めた
川霧を含めたこの4人と国の兵士500人で街を落としにいく
姫野には侵略中に誰が何をしていたかは、ちゃんと国王に報告すると言っておいたからな。少なくても邪魔はしないだろう。
実際は訓練もしてない姫野が行かされたってことが重要だ。
人柱になってくれる姫野には感謝しないとな。
「ふははははは」
「何1人で笑ってるんだよ?」
「川霧、お前と一緒に行くメンバーが決まったぞ」
「誰だ?」
「岡野と斉藤、それに姫野だ。」
「お前、本当に酷いやつだな」
そう言いつつも川霧の顔は笑顔だ
「不満か?」
「いや、楽しみだよ」
「お前も大概だな。負けるとは思ってないけど、失敗するなよ。姫野に逃げられるとかな」
「ダンジョンに碌に潜ってない奴に逃げられるほど俺は弱くねぇよ」
まぁ、逃げられないし、姫野に逃げる度胸もないわな
ほんと、笑いが止まんねぇぜ
――――――――――――
???視点
私が畑仕事のお手伝いをしていると村が慌ただしくなった
村の大人達は広場に集められた
私も気になって付いていく
隣の村から逃げてきた男性が王国が攻めてきたと説明する
今は隣村で食料などの物資を無理矢理補給しているらしい。
村は蹂躙されて男性は命からがら逃げてきたと
王国兵はこの村の方向を目指しているらしく、もう近くまで来ている可能性もあると言う
逃げるなら街まで逃げるしかないけど、逃げる準備をする時間が足りないかも知れない。
どうしたらいいの?
せっかく盗賊からも逃げて、なんとか村まで戻って来れたのに……
あの時はミアちゃんとハイトさんが助けてくれたけど今はもういないよ。
ミアちゃん、ハイトさん私達どうしたらいいの?
「助けて…」
私は首に掛けた宝物を握りながら来るはずのない助けを求めるしか出来なかった
川霧が話し出す
「そうらしいな」
「どうしたんだ?元とはいえ、クラスメイトが死んで喜ぶべきではないけど、これで邪魔物はいなくなっただろ」
「いや、本当に委員長達が死んだと思うか?」
「死体は国の騎士が確認したらしいが…」
国が俺に嘘を吐くメリットは無いと思うが…
「死んだのは35階層だろ。なんでそんな深くに潜ったんだ?無理ではないが、危険をおかし過ぎと思わないか?」
「俺達にクラスメイトのほとんどをとられて、焦ったんじゃ無いのか?」
「そうか……?。それと、委員長達が全員死んでてなんで騎士は2人とも助かってるんだ?俺達に付いてくる騎士もそうだが、委員長達より強いとは思えないけどな」
焦ってたのは事実だと思う。
クラスメイトの争奪戦はこっちが完全に勝利した。
男共には国の役に立てば、国王が女を用意してくれるってそそのかしたし、女共には仮初の自由を与えてやった。ここから逃げたところで野垂れ死ぬだけだとも。
あっち側に付いた3人も元々委員長の友人だ。それも特に仲が良かったから、はなから勝ち目はなかった。
だが、それで委員長が死ぬ程のリスクを負うとは思えないんだよな
「話では戦闘が始まってすぐに騎士は倒れてしまい、目を覚ましたら弱った魔物1匹になってたみたい。周りには魔物の死体が多数転がってたって。委員長達の死体は魔物に食い散らかされてたってさ」
「あるとすれば、騎士を守ろうとしてやられたってところか。あの委員長ならありえそうではあるな、敵と認識してても変な所で優しさが出そうだ」
本当は死体を確認したいけど、今から行ったところで魔物に喰われてて残ってても骨くらいか
「それから、侵略の話はもう聞いたか?」
川霧がべつの話題を出す。これは初耳だ
「いや、聞いてないな。詳しく教えてくれ」
「隣の帝国の領土を奪いに行くらしい。まずは村を襲いつつ近くの街を占領するみたいだ」
「別にいいんじゃないか」
「多分この後話が来ると思うけど、俺らからも何人か行かされるみたいだ。タダ飯ばかり食ってないで国の為に働けって事だね」
「国王に恩を売るって考えれば良い話だな。お前も行ってもらっていいか?後の人選は俺の方でやっとくよ。こうゆうのが好きそうな奴と、訓練に参加してない奴をな。」
反抗してると前線に行かされるって分かれば他の奴等も従順になるだろう。
楽しくなってきたなぁ
翌日、川霧から聞いていた通りの話を宰相からされた。
俺は即答で受け、対価を要求する。金では無い、地位だ。
落とした街の領主の椅子を貰うことを約束させた。
城から離れるのは困るとのことで形だけだが、土地持ちの男爵になる。
考えるだけで笑けてくる。
この世界の元の住民に対して俺達の成長率はおかしいからな。負ける要素がない。
国王もそれをわかってるからこそ、俺達を行かせたいんだろう。
進軍は5日後とのことなので、俺はクラスメイト3人に声を掛けに行く
岡野と斉藤は嫌がる素振りをするが、実際は嫌がってはいない。暴れたいって顔に書いてある
姫野は本気で嫌がったが、国王命令だと伝え、「影宮がどうなったのか覚えているか」と聞いてやったら行くことを決めた
川霧を含めたこの4人と国の兵士500人で街を落としにいく
姫野には侵略中に誰が何をしていたかは、ちゃんと国王に報告すると言っておいたからな。少なくても邪魔はしないだろう。
実際は訓練もしてない姫野が行かされたってことが重要だ。
人柱になってくれる姫野には感謝しないとな。
「ふははははは」
「何1人で笑ってるんだよ?」
「川霧、お前と一緒に行くメンバーが決まったぞ」
「誰だ?」
「岡野と斉藤、それに姫野だ。」
「お前、本当に酷いやつだな」
そう言いつつも川霧の顔は笑顔だ
「不満か?」
「いや、楽しみだよ」
「お前も大概だな。負けるとは思ってないけど、失敗するなよ。姫野に逃げられるとかな」
「ダンジョンに碌に潜ってない奴に逃げられるほど俺は弱くねぇよ」
まぁ、逃げられないし、姫野に逃げる度胸もないわな
ほんと、笑いが止まんねぇぜ
――――――――――――
???視点
私が畑仕事のお手伝いをしていると村が慌ただしくなった
村の大人達は広場に集められた
私も気になって付いていく
隣の村から逃げてきた男性が王国が攻めてきたと説明する
今は隣村で食料などの物資を無理矢理補給しているらしい。
村は蹂躙されて男性は命からがら逃げてきたと
王国兵はこの村の方向を目指しているらしく、もう近くまで来ている可能性もあると言う
逃げるなら街まで逃げるしかないけど、逃げる準備をする時間が足りないかも知れない。
どうしたらいいの?
せっかく盗賊からも逃げて、なんとか村まで戻って来れたのに……
あの時はミアちゃんとハイトさんが助けてくれたけど今はもういないよ。
ミアちゃん、ハイトさん私達どうしたらいいの?
「助けて…」
私は首に掛けた宝物を握りながら来るはずのない助けを求めるしか出来なかった
7
お気に入りに追加
245
あなたにおすすめの小説
社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中
天職が『盗賊』という理由で追放されました。盗みを極めし男はやがて魔王と呼ばれる
こたろう文庫
ファンタジー
王国の勇者召喚により異世界に連れてこられた中学生30人。
その中の1人である石川真央の天職は『盗賊』だった。
盗賊は処刑だという理不尽な王国の法により、真央は追放という名目で凶悪な魔物が棲まう樹海へと転移させられてしまう。
そこで出会った真っ黒なスライム。
真央が使える唯一のスキルである『盗む』を使って盗んだのはまさかの・・・
異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
神によって転移すると思ったら異世界人に召喚されたので好きに生きます。
SaToo
ファンタジー
仕事帰りの満員電車に揺られていたサト。気がつくと一面が真っ白な空間に。そこで神に異世界に行く話を聞く。異世界に行く準備をしている最中突然体が光だした。そしてサトは異世界へと召喚された。神ではなく、異世界人によって。しかも召喚されたのは2人。面食いの国王はとっととサトを城から追い出した。いや、自ら望んで出て行った。そうして神から授かったチート能力を存分に発揮し、異世界では自分の好きなように暮らしていく。
サトの一言「異世界のイケメン比率高っ。」
クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
ゴミスキルでもたくさん集めればチートになるのかもしれない
兎屋亀吉
ファンタジー
底辺冒険者クロードは転生者である。しかしチートはなにひとつ持たない。だが救いがないわけじゃなかった。その世界にはスキルと呼ばれる力を後天的に手に入れる手段があったのだ。迷宮の宝箱から出るスキルオーブ。それがあればスキル無双できると知ったクロードはチートスキルを手に入れるために、今日も薬草を摘むのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる