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王国 脱出編
逃亡者、惨状を知る
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街道を歩き続け2日目の夜、僕達はやっと近くの村にたどり着いた。
村の人に聞いた所、あの時逃げた人達が盗賊が出た事を報告した為、街道を馬車が通らなかったらしい。
もう一発くらい殴っとけば良かった。
「疲れたね。休み休みとはいえ2日も歩くことになるなんて思ってなかったよ。」
「お兄ちゃんの生活魔法と食料がなかったらやばかったね
」
「ハイトさんありがとうございました、食料や水も分けてもらってしまって…私たちだけでは確実に死んでました」
「気にしなくていいよ。困った時こそ助け合いだよ。とりあえず村に宿屋はないみたいだし村長さんのところに行こうか」
僕達は近くにいた人に村長の家を聞いて訪ねることにする。
「すいません、村長さんでしょうか?」
「はて、どなたかな?」
このおじいさんが村長みたいだ。
「乗り合い馬車が数日前に襲われまして逃げてなんとかこの村まで辿り着きました。すいませんが助けていただけませんか?」
僕は村長に事情を話す、
「おお、よくご無事で。盗賊の件は聞き及んでいます。何もない村ですがゆっくりしていってください。」
「お心遣いありがとうございます」
「この人たちを離れに案内してあげなさい」
村長は息子と思われる男性に声をかける
「それではこちらはどうぞ」
男性に案内されて離れへと向かう。
「ありがとうございます。しばらくお世話になります」
「次に馬車が通りかかるのがいつかわかりませんが、ゆっくりとしていってください」
男性は母屋へ戻っていく。
「村長さんが良い人でよかったね」
「はい。これでゆっくりと休めれます」
「ルイとルカも向かう方向は同じだから着くまでは一緒に行動でいいよね?」
「はい。お願いします」
「じゃあ、馬車がくるまでしばらく掛かるみたいだしそれまではこの村の為に僕達ができる事をしようか。」
僕は3人に提案する
「はい。さすがお兄ちゃんです」
「はい、そうしましょう」
「うん」
3人も了承してくれる
「じゃあ明日は何ができるか考えながら村を歩いてまわろうか」
僕達は明日の予定を決めて休むことにした。
朝起きて身支度をしている時ルカに「ハイトさん、いつもミアちゃんにああやって起こされてるんですか?」と聞かれる。
「そうだよ」
僕はなんでもないように答える。
「仲がいいんですね。ルイが大きくなってもお姉ちゃんってよんでくれるといいな」
「きっとよんでくれるよ」
「お姉ちゃんおはよう」
僕がルカと話してるとルイが起きてきた。
「ルイおはよう」
僕はそんな2人をみて微笑む
「ハイトさんどうしましたか?」
「ん、なんでもないよ。ホント仲良いね」
そうこうしてると昨日離れに案内してくれた男性が朝食を持ってきてくれた。
「ありがとうございます。昨日聴きそびれてしまったんですが、お名前聞いてもいいですか?」
「ああ、俺はカルロだよ」
「カルロさんですね。僕はハイトです。こっちは妹のミアであちらの兄妹がルカとルイです。お世話になってる身ですのでなんでも言ってください」
「ああ、無理はするなよ、子供4人で盗賊から逃げてきたんだ。ゆっくり休んでくれ」
僕も子供と思われてる。いいけど……
カルロさんがもどっていったあと、僕達は朝食を食べる。
朝食はかなり質素なものだった。
僕はありがたくいただくことにした
「じゃあ外に行こうか」
僕達は村を見て回る
「うーん…ミア、村ってどこもこんな感じなの?」
「うん、少し寂しい感じはするけど他の村と大差はないよ」
僕はやばいくらいに寂れているように感じたんだけど。
これで少しって国全体がやばいんだな。
なんとかしてやりたいな。上があれじゃあ搾取されるだけなんだな
「そうなんだね…ここが特別ひどいんだと思ったけど、どこもこんななんだね」
「ルカの村もこんな感じなの?」
「…そうですね。大差はないです」
「そっか」
僕は寂しくなる
「でもやることは決まったかな、なんとかして食料を調達しよう。村の人に配れるくらいに」
本当は収納から出してあげたいけど僕のスキルとかは内緒にしておきたいからできない。
「手分けして村の手伝いをしようか、ルカとルイは畑の手伝いをお願いしていいかな」
「もちろんいいですよ」
「ミアは僕と一緒に森に食材を取りに行こうか」
「うん」
僕は姉弟と別れてミアと森にいく。
「森に何をとりにいくんですか?」
「ボアを狩りにいくつもりだよ。村長に聞いたんだけど、森にいるみたいで肉も美味しいらしいんだ。ボアを倒せばレベルも上がるかもしれないし」
聞く限り猪に近い魔物らしい
「ボアですか?まぁお兄ちゃんなら…」
「ミアのレベルも上がるかもね」
「えっ…」
村の人に聞いた所、あの時逃げた人達が盗賊が出た事を報告した為、街道を馬車が通らなかったらしい。
もう一発くらい殴っとけば良かった。
「疲れたね。休み休みとはいえ2日も歩くことになるなんて思ってなかったよ。」
「お兄ちゃんの生活魔法と食料がなかったらやばかったね
」
「ハイトさんありがとうございました、食料や水も分けてもらってしまって…私たちだけでは確実に死んでました」
「気にしなくていいよ。困った時こそ助け合いだよ。とりあえず村に宿屋はないみたいだし村長さんのところに行こうか」
僕達は近くにいた人に村長の家を聞いて訪ねることにする。
「すいません、村長さんでしょうか?」
「はて、どなたかな?」
このおじいさんが村長みたいだ。
「乗り合い馬車が数日前に襲われまして逃げてなんとかこの村まで辿り着きました。すいませんが助けていただけませんか?」
僕は村長に事情を話す、
「おお、よくご無事で。盗賊の件は聞き及んでいます。何もない村ですがゆっくりしていってください。」
「お心遣いありがとうございます」
「この人たちを離れに案内してあげなさい」
村長は息子と思われる男性に声をかける
「それではこちらはどうぞ」
男性に案内されて離れへと向かう。
「ありがとうございます。しばらくお世話になります」
「次に馬車が通りかかるのがいつかわかりませんが、ゆっくりとしていってください」
男性は母屋へ戻っていく。
「村長さんが良い人でよかったね」
「はい。これでゆっくりと休めれます」
「ルイとルカも向かう方向は同じだから着くまでは一緒に行動でいいよね?」
「はい。お願いします」
「じゃあ、馬車がくるまでしばらく掛かるみたいだしそれまではこの村の為に僕達ができる事をしようか。」
僕は3人に提案する
「はい。さすがお兄ちゃんです」
「はい、そうしましょう」
「うん」
3人も了承してくれる
「じゃあ明日は何ができるか考えながら村を歩いてまわろうか」
僕達は明日の予定を決めて休むことにした。
朝起きて身支度をしている時ルカに「ハイトさん、いつもミアちゃんにああやって起こされてるんですか?」と聞かれる。
「そうだよ」
僕はなんでもないように答える。
「仲がいいんですね。ルイが大きくなってもお姉ちゃんってよんでくれるといいな」
「きっとよんでくれるよ」
「お姉ちゃんおはよう」
僕がルカと話してるとルイが起きてきた。
「ルイおはよう」
僕はそんな2人をみて微笑む
「ハイトさんどうしましたか?」
「ん、なんでもないよ。ホント仲良いね」
そうこうしてると昨日離れに案内してくれた男性が朝食を持ってきてくれた。
「ありがとうございます。昨日聴きそびれてしまったんですが、お名前聞いてもいいですか?」
「ああ、俺はカルロだよ」
「カルロさんですね。僕はハイトです。こっちは妹のミアであちらの兄妹がルカとルイです。お世話になってる身ですのでなんでも言ってください」
「ああ、無理はするなよ、子供4人で盗賊から逃げてきたんだ。ゆっくり休んでくれ」
僕も子供と思われてる。いいけど……
カルロさんがもどっていったあと、僕達は朝食を食べる。
朝食はかなり質素なものだった。
僕はありがたくいただくことにした
「じゃあ外に行こうか」
僕達は村を見て回る
「うーん…ミア、村ってどこもこんな感じなの?」
「うん、少し寂しい感じはするけど他の村と大差はないよ」
僕はやばいくらいに寂れているように感じたんだけど。
これで少しって国全体がやばいんだな。
なんとかしてやりたいな。上があれじゃあ搾取されるだけなんだな
「そうなんだね…ここが特別ひどいんだと思ったけど、どこもこんななんだね」
「ルカの村もこんな感じなの?」
「…そうですね。大差はないです」
「そっか」
僕は寂しくなる
「でもやることは決まったかな、なんとかして食料を調達しよう。村の人に配れるくらいに」
本当は収納から出してあげたいけど僕のスキルとかは内緒にしておきたいからできない。
「手分けして村の手伝いをしようか、ルカとルイは畑の手伝いをお願いしていいかな」
「もちろんいいですよ」
「ミアは僕と一緒に森に食材を取りに行こうか」
「うん」
僕は姉弟と別れてミアと森にいく。
「森に何をとりにいくんですか?」
「ボアを狩りにいくつもりだよ。村長に聞いたんだけど、森にいるみたいで肉も美味しいらしいんだ。ボアを倒せばレベルも上がるかもしれないし」
聞く限り猪に近い魔物らしい
「ボアですか?まぁお兄ちゃんなら…」
「ミアのレベルも上がるかもね」
「えっ…」
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