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王国 処刑編
逃亡者、暗殺される?
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「さて、僕もステータスを見せに行きますか…」
僕は国王にステータスを見せる為、水晶に触る。もちろん偽装済みだ。
職業[逃亡者]
スキル[逃走]
国王が僕をすごく睨んでいる。
これはあれかな、ステータスの内容もそうだけどさっきの下手な芝居についても怒ってるのか…
何か王様が隣の宰相っぽい人に僕の方に目配せしながら小声で指示を出してる
なんだろう…?いい事ではなさそうだな、とは思ったがとりあえず次の人に順番を変わることにした。
全員が水晶にステータスを表示させた後王様が口を開く
「うむ。其方らの力は見させてもらった。少々残念なものもいたが、概ね期待以上だ。これから各職業に合ったレベル上げをしていってもらう」
「残念なもの」のところで僕の方を見ていた気がする…
「今日は皆もう疲れただろう。食事を用意してあるから存分に召し上がってほしい。各々の部屋も用意してある。食事の後に案内させよう」
実際皆には疲れが見える。1日以上何も食べてないだろうし……これは僕のせいでもあるが。
「よっしゃー。飯だ。腹減ってたんだよー」
と声が聞こえる
僕達はメイド姿の女性に連れられて食堂へと移動すると机にはかなり豪華な食事が用意されていた。
僕は委員長、桜先生、小山達とでまとまって席に着く。
「影宮君、これどう思う?」
小山君に聞かれる
「鑑定したけど毒とかは入ってないよ。ただ…」
僕は気になる事があった。それは小山君も気づいたようで
「豪華すぎるよね…。歓迎の意味で今日だけなら良いけど、続くようだとさすがにおかしいよ。実際は衰退なんてしてないのか、或いは本当に国が衰退しているなら一般の住む人たちに重税をかけるとかして上の人達だけが裕福な暮らしをしているかだね。」
「そうだね。僕もそう思ったよ。やっぱりこの国は瀋陽出来ない」
飲み物が配られる。これはワインかな。日本じゃないし飲んでもいいか。
一応[鑑定]した僕は衝撃を受ける
赤ワイン(猛毒)
高級な葡萄を使いじっくりと寝かしたワイン。
服用すると数時間後に呼吸困難に落ち入り適切な対処をしなければ死に至る。
危ない。敵意を向けられていたのには気付いていたが、まさか殺そうとしてくるなんて…
委員長達に配られたワインには[鑑定]しても毒は入っていなかったので狙いは僕だけか…。
さて、どうしたものか。
正直多分僕はこれを飲んでも死なないだろう。
[最高神の加護]
地球の神々の頂点にたつ神が与えた加護
状態異常及び即死に対して完全な耐性を得る
最高神様の加護のおかげで死にはしないだろう。それどころか多分何も起きない。
殺そうとした相手が何事もなかったように生きている。それはそれでマズい気がする。
僕のスキルは[逃走]だけいうことになっているのだから。
これをうまく回避してもこのままだといずれ殺されるのは確定か。それならこちらから先手を打つか。
僕は立ち上がり、国王に向かって声を掛ける
「国王様、僕達はまだこちらの世界にきたばかりでなんでもかんでも言われた通り信用するわけにはいきません。いきなりここに連れてかれて困惑しています。王様を疑いたいわけではありませんが、安心して食事をする為に毒見をしてくれませんか?」
周りがざわつく。
「このスープでも飲めば安心できるか?」
国王は目の前にあるスープを指差す。
「国王様が選んだものを召し上がられても意味はありません。私が選んでいいですか?」
そんなスープを飲んでも意味はない。
「……構わない。何を食べればいいのだ?」
国王の顔に焦りが見える。
これは黒だな。指示を出したのは王自らだ。
「ありがとうございます。ではこちらのワインでお願いします。」
僕はもちろん自分のワインを差し出す。
国王の顔が引き攣っている。
「どうしましたか?お願いします。」
さて、どう返してくるか
「…………我はワインが飲めないのだ。アレルギーでな。」
苦しい言い訳だな。
「そうでしたか。ではそちらの燕尾服を来た方でも構いませんが…?」
「……こちらの宰相はこれから会談があるのだ。アルコールを飲ませるわけにはいかん。」
やはり宰相か。
「代わりにこちらのメイドに毒見させよう」
国王は僕達を食堂に連れてきたメイド服の少女に飲ませるみたいだ。
少女の反応からするとこれが毒だと気づいてない。
こいつクズだな。
少女がワインに口を付ける。
「これで良いか?」
国王は僕に尋ねる。
「そうですね。時間差で呼吸困難になるような猛毒とかでなければ…大丈夫でしょう」
僕は国王に向かって皮肉を言う
「……そんな都合の良い毒があるわけなかろう。さあ、毒がない事は証明出来ただろう。食事にしよう。…彼に新しいワインを持ってきてあげなさい。」
「そうですね。失礼しました」
流石に新しく持ってこられたワインには毒は入っていなかった。
なんだか負けた気がするけど…まぁ、いい。やらなくてもどうせ殺されてたんだ。
それにこれで腹をくくった。この国に未来はない。
皆が食事を始める。
委員長が僕に小声で聞いてくる
「影宮君…あんな事したのは何か理由があったんでしょ?」
「うん。僕のワインには遅効性の猛毒が入っていたんだ。すぐには効かないから僕が死んだ後に何かしら理由をつけて処理しようとしたんだと思う。この国のヤバさを他のみんなにも知ってもらおうと思ったんだけど、結果的には躱されちゃったかな。」
委員長はショックを受けながら聞いてくる
「…それじゃあ、毒入りのワインをあの子が飲んだって事?」
「そうだけど、結果的にあの子が死ぬことはないよ。僕のスキルで毒は飲んでいない事になった」
「えっ…どうゆうこと?」
「僕は[改変]ってスキルが使えるんだ。このスキルは任意の事象を改変する事が出来るんだ。毒入りのワインをただのワインに改変しんだ。だからあの子が飲んだワインはただの美味しいワインだよ。」
「良かった…」と委員長が胸を下ろす
まあ、国王のせいで新しくやらないといけない事が増えたけどね…
僕は国王の対応にイラっとしながら食事を進める。
そして食事後に小山君の部屋に集まって僕の話とこれからについて話し合うことにした。
僕は国王にステータスを見せる為、水晶に触る。もちろん偽装済みだ。
職業[逃亡者]
スキル[逃走]
国王が僕をすごく睨んでいる。
これはあれかな、ステータスの内容もそうだけどさっきの下手な芝居についても怒ってるのか…
何か王様が隣の宰相っぽい人に僕の方に目配せしながら小声で指示を出してる
なんだろう…?いい事ではなさそうだな、とは思ったがとりあえず次の人に順番を変わることにした。
全員が水晶にステータスを表示させた後王様が口を開く
「うむ。其方らの力は見させてもらった。少々残念なものもいたが、概ね期待以上だ。これから各職業に合ったレベル上げをしていってもらう」
「残念なもの」のところで僕の方を見ていた気がする…
「今日は皆もう疲れただろう。食事を用意してあるから存分に召し上がってほしい。各々の部屋も用意してある。食事の後に案内させよう」
実際皆には疲れが見える。1日以上何も食べてないだろうし……これは僕のせいでもあるが。
「よっしゃー。飯だ。腹減ってたんだよー」
と声が聞こえる
僕達はメイド姿の女性に連れられて食堂へと移動すると机にはかなり豪華な食事が用意されていた。
僕は委員長、桜先生、小山達とでまとまって席に着く。
「影宮君、これどう思う?」
小山君に聞かれる
「鑑定したけど毒とかは入ってないよ。ただ…」
僕は気になる事があった。それは小山君も気づいたようで
「豪華すぎるよね…。歓迎の意味で今日だけなら良いけど、続くようだとさすがにおかしいよ。実際は衰退なんてしてないのか、或いは本当に国が衰退しているなら一般の住む人たちに重税をかけるとかして上の人達だけが裕福な暮らしをしているかだね。」
「そうだね。僕もそう思ったよ。やっぱりこの国は瀋陽出来ない」
飲み物が配られる。これはワインかな。日本じゃないし飲んでもいいか。
一応[鑑定]した僕は衝撃を受ける
赤ワイン(猛毒)
高級な葡萄を使いじっくりと寝かしたワイン。
服用すると数時間後に呼吸困難に落ち入り適切な対処をしなければ死に至る。
危ない。敵意を向けられていたのには気付いていたが、まさか殺そうとしてくるなんて…
委員長達に配られたワインには[鑑定]しても毒は入っていなかったので狙いは僕だけか…。
さて、どうしたものか。
正直多分僕はこれを飲んでも死なないだろう。
[最高神の加護]
地球の神々の頂点にたつ神が与えた加護
状態異常及び即死に対して完全な耐性を得る
最高神様の加護のおかげで死にはしないだろう。それどころか多分何も起きない。
殺そうとした相手が何事もなかったように生きている。それはそれでマズい気がする。
僕のスキルは[逃走]だけいうことになっているのだから。
これをうまく回避してもこのままだといずれ殺されるのは確定か。それならこちらから先手を打つか。
僕は立ち上がり、国王に向かって声を掛ける
「国王様、僕達はまだこちらの世界にきたばかりでなんでもかんでも言われた通り信用するわけにはいきません。いきなりここに連れてかれて困惑しています。王様を疑いたいわけではありませんが、安心して食事をする為に毒見をしてくれませんか?」
周りがざわつく。
「このスープでも飲めば安心できるか?」
国王は目の前にあるスープを指差す。
「国王様が選んだものを召し上がられても意味はありません。私が選んでいいですか?」
そんなスープを飲んでも意味はない。
「……構わない。何を食べればいいのだ?」
国王の顔に焦りが見える。
これは黒だな。指示を出したのは王自らだ。
「ありがとうございます。ではこちらのワインでお願いします。」
僕はもちろん自分のワインを差し出す。
国王の顔が引き攣っている。
「どうしましたか?お願いします。」
さて、どう返してくるか
「…………我はワインが飲めないのだ。アレルギーでな。」
苦しい言い訳だな。
「そうでしたか。ではそちらの燕尾服を来た方でも構いませんが…?」
「……こちらの宰相はこれから会談があるのだ。アルコールを飲ませるわけにはいかん。」
やはり宰相か。
「代わりにこちらのメイドに毒見させよう」
国王は僕達を食堂に連れてきたメイド服の少女に飲ませるみたいだ。
少女の反応からするとこれが毒だと気づいてない。
こいつクズだな。
少女がワインに口を付ける。
「これで良いか?」
国王は僕に尋ねる。
「そうですね。時間差で呼吸困難になるような猛毒とかでなければ…大丈夫でしょう」
僕は国王に向かって皮肉を言う
「……そんな都合の良い毒があるわけなかろう。さあ、毒がない事は証明出来ただろう。食事にしよう。…彼に新しいワインを持ってきてあげなさい。」
「そうですね。失礼しました」
流石に新しく持ってこられたワインには毒は入っていなかった。
なんだか負けた気がするけど…まぁ、いい。やらなくてもどうせ殺されてたんだ。
それにこれで腹をくくった。この国に未来はない。
皆が食事を始める。
委員長が僕に小声で聞いてくる
「影宮君…あんな事したのは何か理由があったんでしょ?」
「うん。僕のワインには遅効性の猛毒が入っていたんだ。すぐには効かないから僕が死んだ後に何かしら理由をつけて処理しようとしたんだと思う。この国のヤバさを他のみんなにも知ってもらおうと思ったんだけど、結果的には躱されちゃったかな。」
委員長はショックを受けながら聞いてくる
「…それじゃあ、毒入りのワインをあの子が飲んだって事?」
「そうだけど、結果的にあの子が死ぬことはないよ。僕のスキルで毒は飲んでいない事になった」
「えっ…どうゆうこと?」
「僕は[改変]ってスキルが使えるんだ。このスキルは任意の事象を改変する事が出来るんだ。毒入りのワインをただのワインに改変しんだ。だからあの子が飲んだワインはただの美味しいワインだよ。」
「良かった…」と委員長が胸を下ろす
まあ、国王のせいで新しくやらないといけない事が増えたけどね…
僕は国王の対応にイラっとしながら食事を進める。
そして食事後に小山君の部屋に集まって僕の話とこれからについて話し合うことにした。
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