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地球編
逃亡者、異世界に立つ
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両親に別れを言った後、僕は女神様に連れられてきたのは白い空間だった。
そこには白髪の男性がいた。
「最高神様、お待たせ致しました。影宮 灰人を連れてまいりました。」
女神様が男性に告げる。
この男性が最高神様なのか…
「うむ。ごくろうだった。影宮君だったね、こちらの不手際で振り回してしまって悪かったね。」
「……いえ、こちらこそお手間をお掛けしてしまいすみませんでした。」
対面するとよくわかる。存在感がバケモノだ。逆らう事は死を意味すると全身が忠告している。
「そう言ってもらえると助かるよ。今回君をここに呼んだのはせめてものお詫びに私の加護を与えることにしたからだ。異世界に旅立つ君の力になるだろう」
加護がどうゆうものかはよくわからないが、良いものなのはわかる。それにもらえるものはありがたくもらっておこう
「ありがとうございます。また、クラスメイトの存在の件で最高神様のお力をお借りしたと聞きました。改めてお礼をさせて下さい。ありがとうございました」
僕は深く頭を下げる
「いいのだよ。私にはそのくらいしか君達にしてやれる事はないからね。私の要件は以上だか影宮君は何か私にあるかね?」
「…いえ、大丈夫です」
「そうか。女神アステリナよ、影宮君をキリオスに送りなさい」
「かしこまりました」
異世界の名前はキリオスなのか…?と思ってたら足元が光りだす。教室と同じだな。
「女神アステリナ様。この度はありがとうございました」
お礼を言った僕に女神様は優しく微笑んでくれた。
「あなたのこれからの人生に幸運が訪れますように」
光が強くなって目を開けていられなくなる。
しばらくして目を開けると白い空間は変わらないが、目の前にはクラスメイトの姿があった。
…キリオスについたのか?
僕が周りをキョロキョロ見ていると
「…影宮君、探してたのよ。今までどこにいたの?」
委員長に声を掛けられる。
「…僕は今ここにきた所だよ。委員長は?」
「……ここにきてから1日くらい経ってる気がするわ。何もないし、出れないしで困ってるの」
僕が地球にいた間、委員長達はここに閉じ込められてたみたいだ。
「……そうなんだ。」
「影宮くんは今回のこと何か知ってるの?」
委員長に聞かれる。どう答えようか迷っていると…
「やあ、お待たせ。やっと全員集まったね。」
そんな事を言いながら少年が現れた。この感じ、最高神様に近いな。こっちの神様かな?
「僕はシキ。神様だよ。みんなにはこれから地球とは違う世界、キリオスに行ってもらうよ。そこでは地球と違って魔法やスキルがある世界だよ。詳しい事は現地の人に聞いてね。」
軽い感じで説明される。
「ふざけた事言ってるんじゃねぇぞ。いきなりこんなところに連れてきやがって、こんだけ待たせたと思ったら異世界だぁ?舐めてんじゃねぇぞ!」
杉岡が神様にケンカを売った。
あいつ、バカなのか?あれだけヤバい空気出してるのにケンカ売るとか死にたいのか
「重要なのは魔法もスキルも持ってない君たちはすぐに死んじゃうかもねって事。」
神様は杉岡を無視して話を進める。
僕にはわかる。顔は笑っているけど、殺気が漏れている
「おい、無視してんじゃねぇーぞ。ふざけた事言ってないで早く元の場所に戻せよ」
やめろ杉岡。本当に殺されるぞ!
「話が進まないね。聞く気がないならこのまま送っちゃうよ。せっかく善意でみんなにはスキルを上げて助けてあげようと思ってたのに…残念だね」
残念そうな顔をしてるけど、あれは内心笑ってる。
「待ってください、シキ様。杉岡君の事はこちらで黙らせますのでもう一度だけ私達にチャンスをください!」
委員長が前に出て頼み込む
そして委員長の指示で杉岡が後ろに引っ込められる。
引きずっていったのは小山達か。
珍しい組み合わせだなと思う
「うーん。まあ君に免じて許してあげるよ。一回だけだよ。」
ハハハと神様は笑っている。
「話が脱線したけど、これからみんなにスキルをあげるよ。僕の前に並んでね」
みんなすぐには並ぼうとしない。
これはまずいなと思って僕が先頭に立とうとするが
「私からお願いします」
っと委員長が手を上げて神様の前に立つ
その後ろに小山達も並び出した。
「うん、わかったよ。じゃあここから1枚クジを引いて。それが君の力になるよ」
神様はどこからか箱を取り出すと委員長に中から1枚クジを引かせる。
クジは開く事なく委員長の中に吸い込まれるように消えていった。
「うん。いいスキルを引いたね。おめでとう」
委員長は何をもらったのか自分でもわかってないんだろう。首を傾げながらも
「ありがとうございます」
と頭を下げた。
その後はみんなおとなしくクジを引いていく。
小山達3人がクジを引いた時にも「いいクジを引いたね。おめでとう」と言っていた。言いながら神様の視線は杉岡の方を向いていたり
後は桜先生の時は「あなたは巻き込まれた立場だから2枚引いていいよ」と言っていた。
他の人が引いた時は何も言ってない。
あの箱の中身は関係無い可能性が高い。
多分神様の気分でスキルを与えていると思う。
小山達はさっき杉岡を引きずっていったのを見て神様に気に入られたのだろう。
そして桜先生への言葉にはビックリした。多分転移する人員に桜先生は含まれていなかったのだろう。呼ばれた要因は生徒で、たまたま歴史の授業だったから一緒に送られてしまったといったところか。
そんなこんなで僕の番になる。
僕はクジを引こうと箱に手を入れてクジを引こうとしたが、出そうとしたクジを箱に引っかけて落としてしまった。その時、
「あぁ、君は例の子だったね…」
神様が別の箱を取り出す。
そして小声で「こっちの箱は本当にランダムだから」と言われる。
やっぱりさっきまでのは出来レースかっ!と思ったが、「わかりました」と新しい箱からクジを引く。
「すごいね、君は。そのスキルを引くのか。おめでとう」
そんな事を言われた。
「ありがとうございます」と伝えて僕は次の人に代わる
僕はもらったスキルが気になってステータスを確認する。
するとスキルが4つも増えていた。
スキル[改変]
任意の事象を改変する
改変可能な事象は各種ステータスに依存
今もらったスキルはこれか。
使い勝手は良さそうだけど神様が言うほどのスキルなのかな?
スキル[偽装]
任意の対象を偽装する
偽装可能な事象は各種ステータスに依存
スキル[鑑定]
任意の対象を鑑定する
鑑定可能な事象は各種ステータスに依存
スキル[収納]
亜空間にアイテムを収納する
収納できる量は各種ステータスに依存
この3つはなんで増えてるんだろう?
困惑しながらスキルを試していると…収納の中にメモが入っていた。
異世界に行く事を決意してくれたあなたに感謝の気持ちとしてスキルを送ります
地球に戻って来ることが出来たらまた会いましょう
女神アステリナ
このスキルは女神様からの贈り物だったのか。
女神様ありがとうございます。
僕は心の中で深くお礼を告げる
僕がステータスを隠れて確認しているとクジ引きも最後の一人になっていた。
杉岡だ。
「何か言う事はあるかい?」
「…さっきはすいませんでした。俺にもスキルをください」
「そうか、いいよ。僕は優しいからね」
杉岡はクジを引く
神様は何も言わない。
本当に杉岡は許されたのか…?僕は疑問が残るが何も言わない。僕が何かしてわざわざ神様を怒らせる必要はないし、杉岡の為に僕が危険を冒して何かをしてやる義理はない。
「はい。全員引き終わったね。じゃあ新しい人生をキリオスで謳歌できる事を願っているよ。いってらっしゃい」
神様は手をヒラヒラ振っている。
足元が強く光りだして目を閉じる。
最後まで軽い感じで送り出されたな。
目を開けると豪華な部屋に僕達はいた。
目の前には豪華な服を着たおじさんが椅子に座っていた。
王様かな?
そこには白髪の男性がいた。
「最高神様、お待たせ致しました。影宮 灰人を連れてまいりました。」
女神様が男性に告げる。
この男性が最高神様なのか…
「うむ。ごくろうだった。影宮君だったね、こちらの不手際で振り回してしまって悪かったね。」
「……いえ、こちらこそお手間をお掛けしてしまいすみませんでした。」
対面するとよくわかる。存在感がバケモノだ。逆らう事は死を意味すると全身が忠告している。
「そう言ってもらえると助かるよ。今回君をここに呼んだのはせめてものお詫びに私の加護を与えることにしたからだ。異世界に旅立つ君の力になるだろう」
加護がどうゆうものかはよくわからないが、良いものなのはわかる。それにもらえるものはありがたくもらっておこう
「ありがとうございます。また、クラスメイトの存在の件で最高神様のお力をお借りしたと聞きました。改めてお礼をさせて下さい。ありがとうございました」
僕は深く頭を下げる
「いいのだよ。私にはそのくらいしか君達にしてやれる事はないからね。私の要件は以上だか影宮君は何か私にあるかね?」
「…いえ、大丈夫です」
「そうか。女神アステリナよ、影宮君をキリオスに送りなさい」
「かしこまりました」
異世界の名前はキリオスなのか…?と思ってたら足元が光りだす。教室と同じだな。
「女神アステリナ様。この度はありがとうございました」
お礼を言った僕に女神様は優しく微笑んでくれた。
「あなたのこれからの人生に幸運が訪れますように」
光が強くなって目を開けていられなくなる。
しばらくして目を開けると白い空間は変わらないが、目の前にはクラスメイトの姿があった。
…キリオスについたのか?
僕が周りをキョロキョロ見ていると
「…影宮君、探してたのよ。今までどこにいたの?」
委員長に声を掛けられる。
「…僕は今ここにきた所だよ。委員長は?」
「……ここにきてから1日くらい経ってる気がするわ。何もないし、出れないしで困ってるの」
僕が地球にいた間、委員長達はここに閉じ込められてたみたいだ。
「……そうなんだ。」
「影宮くんは今回のこと何か知ってるの?」
委員長に聞かれる。どう答えようか迷っていると…
「やあ、お待たせ。やっと全員集まったね。」
そんな事を言いながら少年が現れた。この感じ、最高神様に近いな。こっちの神様かな?
「僕はシキ。神様だよ。みんなにはこれから地球とは違う世界、キリオスに行ってもらうよ。そこでは地球と違って魔法やスキルがある世界だよ。詳しい事は現地の人に聞いてね。」
軽い感じで説明される。
「ふざけた事言ってるんじゃねぇぞ。いきなりこんなところに連れてきやがって、こんだけ待たせたと思ったら異世界だぁ?舐めてんじゃねぇぞ!」
杉岡が神様にケンカを売った。
あいつ、バカなのか?あれだけヤバい空気出してるのにケンカ売るとか死にたいのか
「重要なのは魔法もスキルも持ってない君たちはすぐに死んじゃうかもねって事。」
神様は杉岡を無視して話を進める。
僕にはわかる。顔は笑っているけど、殺気が漏れている
「おい、無視してんじゃねぇーぞ。ふざけた事言ってないで早く元の場所に戻せよ」
やめろ杉岡。本当に殺されるぞ!
「話が進まないね。聞く気がないならこのまま送っちゃうよ。せっかく善意でみんなにはスキルを上げて助けてあげようと思ってたのに…残念だね」
残念そうな顔をしてるけど、あれは内心笑ってる。
「待ってください、シキ様。杉岡君の事はこちらで黙らせますのでもう一度だけ私達にチャンスをください!」
委員長が前に出て頼み込む
そして委員長の指示で杉岡が後ろに引っ込められる。
引きずっていったのは小山達か。
珍しい組み合わせだなと思う
「うーん。まあ君に免じて許してあげるよ。一回だけだよ。」
ハハハと神様は笑っている。
「話が脱線したけど、これからみんなにスキルをあげるよ。僕の前に並んでね」
みんなすぐには並ぼうとしない。
これはまずいなと思って僕が先頭に立とうとするが
「私からお願いします」
っと委員長が手を上げて神様の前に立つ
その後ろに小山達も並び出した。
「うん、わかったよ。じゃあここから1枚クジを引いて。それが君の力になるよ」
神様はどこからか箱を取り出すと委員長に中から1枚クジを引かせる。
クジは開く事なく委員長の中に吸い込まれるように消えていった。
「うん。いいスキルを引いたね。おめでとう」
委員長は何をもらったのか自分でもわかってないんだろう。首を傾げながらも
「ありがとうございます」
と頭を下げた。
その後はみんなおとなしくクジを引いていく。
小山達3人がクジを引いた時にも「いいクジを引いたね。おめでとう」と言っていた。言いながら神様の視線は杉岡の方を向いていたり
後は桜先生の時は「あなたは巻き込まれた立場だから2枚引いていいよ」と言っていた。
他の人が引いた時は何も言ってない。
あの箱の中身は関係無い可能性が高い。
多分神様の気分でスキルを与えていると思う。
小山達はさっき杉岡を引きずっていったのを見て神様に気に入られたのだろう。
そして桜先生への言葉にはビックリした。多分転移する人員に桜先生は含まれていなかったのだろう。呼ばれた要因は生徒で、たまたま歴史の授業だったから一緒に送られてしまったといったところか。
そんなこんなで僕の番になる。
僕はクジを引こうと箱に手を入れてクジを引こうとしたが、出そうとしたクジを箱に引っかけて落としてしまった。その時、
「あぁ、君は例の子だったね…」
神様が別の箱を取り出す。
そして小声で「こっちの箱は本当にランダムだから」と言われる。
やっぱりさっきまでのは出来レースかっ!と思ったが、「わかりました」と新しい箱からクジを引く。
「すごいね、君は。そのスキルを引くのか。おめでとう」
そんな事を言われた。
「ありがとうございます」と伝えて僕は次の人に代わる
僕はもらったスキルが気になってステータスを確認する。
するとスキルが4つも増えていた。
スキル[改変]
任意の事象を改変する
改変可能な事象は各種ステータスに依存
今もらったスキルはこれか。
使い勝手は良さそうだけど神様が言うほどのスキルなのかな?
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任意の対象を鑑定する
鑑定可能な事象は各種ステータスに依存
スキル[収納]
亜空間にアイテムを収納する
収納できる量は各種ステータスに依存
この3つはなんで増えてるんだろう?
困惑しながらスキルを試していると…収納の中にメモが入っていた。
異世界に行く事を決意してくれたあなたに感謝の気持ちとしてスキルを送ります
地球に戻って来ることが出来たらまた会いましょう
女神アステリナ
このスキルは女神様からの贈り物だったのか。
女神様ありがとうございます。
僕は心の中で深くお礼を告げる
僕がステータスを隠れて確認しているとクジ引きも最後の一人になっていた。
杉岡だ。
「何か言う事はあるかい?」
「…さっきはすいませんでした。俺にもスキルをください」
「そうか、いいよ。僕は優しいからね」
杉岡はクジを引く
神様は何も言わない。
本当に杉岡は許されたのか…?僕は疑問が残るが何も言わない。僕が何かしてわざわざ神様を怒らせる必要はないし、杉岡の為に僕が危険を冒して何かをしてやる義理はない。
「はい。全員引き終わったね。じゃあ新しい人生をキリオスで謳歌できる事を願っているよ。いってらっしゃい」
神様は手をヒラヒラ振っている。
足元が強く光りだして目を閉じる。
最後まで軽い感じで送り出されたな。
目を開けると豪華な部屋に僕達はいた。
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王様かな?
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