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「さて、ルイナがどれだけ悪魔の力を制御出来るようになったのか見せてくれ」
訓練用の倉庫のような部屋に移動して、ルイナの力を確認する。
「わかりました。ラプラス、出てきていいよ」
ルイナがラプラスと名付けた悪魔に許可を出すと、ルイナの目が歪に鋭くなる。
「貴様!よくも我を封印してくれたな!……戻って。こんな感じです」
表に出て来たラプラスがルイナの体で悪態をつくが、ルイナの命令で奥に引っ込み、優しい目に戻る。
「俺の力で抑制しているとはいえ、ちゃんと制御を奪われずにいられているな。よく頑張った。他を優先していたせいでラプラスは誤解しているようだ。説明するから代わってくれ」
「わかりました。出て来ていいよ。…………貴様!」
ルイナの合図で、また目が鋭くなる。
「まずは落ち着け。俺に協力するなら、ある程度の自由は約束する。他に用があったからお前のことを後回しにしていただけだ」
「ある程度だと!?ふざけるな!ここから今すぐに出しやがれ!」
「それは出来ない。お前にはルイナが天使とやり合えるくらいになれるよう力を供給してもらわなければならない」
「お前、天使とやり合う気かよ。けっ、人間風情が勝てるわけないだろう。馬鹿じゃねぇか?」
「勘違いするな。俺が殺り合う相手は天使ではなく神だ。ルイナには俺が神と対峙している間、露払いをしてもらう。神と対峙する前に天使は掃討しておくつもりだから、邪魔が入るとすれば、俺が予測出来ていないイレギュラーな存在だ。力はあるに越したことはない」
「神を殺すなんてそれこそ馬鹿のやることだ。しかし解せぬな。力を求めるのであれば、なぜ我と契約しなかった?我と契約したところで叶うことのない馬鹿なことには変わらないが、こんなところに閉じ込めずに我と契約した方が力は得られただろう?」
「俺は既に他の悪魔と契約している。ルフ……というよりも“暴食”と言った方がお前にはわかるだろう。ルイナを通して繋がりを感じないか?契約の魔術の性質上、悪魔2体と同時に契約は出来ないとルフから聞いたから、お前とは契約せずにルイナの中に入ってもらったんだ。ルイナもルフと契約しているからな。せっかく貴重な魔物を贄としてお前を呼び出したのに、こうでもしないと魔窟に帰ってしまうだろ?」
暴食の名を出した途端、ラプラスはガクガクと震え出す。
「……理由は理解した。だが、暴食と契約したなら格下の我は不要のはずだ」
「ルフは半端な召喚をされたせいで、本来の力の半分も出せていない。それでもお前よりは格上だが、問題はそこじゃない。あいつは悪魔の中でも飛び抜けた才能を持っているそうだ。あらゆる魔術を息を吸うように使いこなす魔術の天才だが、俺にとってそれは都合が悪い」
「何が言いたい?」
「あいつは苦労することなく魔術を習得する。その結果、魔術が発動されるまでの過程を頭で理解していない。あいつから魔術を習うのは効率が悪い。なんでお前を召喚したかこれで理解しただろ?俺に魔術を教えろ。教えないならお前は消滅させて他の悪魔を召喚する」
召喚に応えるかどうか選ぶ権利は力のある悪魔から順番だという話はルフから聞いている。
だからこそ、やり直せばやり直すほど弱い悪魔が召喚されることになるので、こいつで決めてしまいたい。
「ある程度の自由は約束すると言ったな?」
「ああ、それは約束する。付け加えるなら、ルイナが死んだ後までお前を拘束するつもりもない。その頃には良くも悪くも全て終わっているだろうからな。ルイナが死ななくても、全て終わったら解放してやる」
「ある程度とはどこまで許されるのだ?」
「今は制限しているが、引っ込んでいる間も外の世界のことがわかるようにしてやる。それから、ルイナが寝ている間はお前が自由に体を動かして構わない。但し、ルイナが起きる時間になる前にはここに戻ってこい。問題は起こすな。勝手に人を殺して魂を食うなんてもってのほかだ。他にもあるかもしれないが、俺とルイナの不利益になることをしなければ基本的に夜は自由と思ってもらって構わない。お前が俺の役に立っている間はな。無能だと判断したら、お前は捨てて他の悪魔を召喚する。それでどうするんだ?俺に服従して魔術を教えるのか、それとも消滅するのか。迷う理由なんてないと思うが、お前の答えを聞かせろ」
「服従する」
「いい答えだ。ルイナに変われ」
俺の指示でラプラスが引っ込む。
「勝手に決めて悪かったな。寝ている間はラプラスに体を貸してやれ」
「お師匠様の決めたことであれば、異論はありません」
「俺は俺の都合でお前を拾っただけだ。止めたくなったらいつでも言え。まだ後戻りは可能だ」
「はい」
「飯を食うか。カムイが用意しているはずだから持って来てくれ。食ったらどのくらい戦えるようになったのか確認する」
「頑張ります」
ルイナが返事をした後部屋を出ていき、トレイに乗せた食事を持って戻ってくる。
「身の回りの世話を条件に弟子にしたのだからもっと美味い飯を作ってもらわないとダメだな」
カムイの作った料理を一口食べて感想を述べる。
「美味しいよ?」
「普通にな。材料は高級品ばかりなのに普通に美味いではダメだ」
「お師匠様は厳しい」
「厳しくない。カムイとはうまくやってるか?」
「優しいです。夢に描いていたお兄さんみたい。お師匠様はどうしてカムイさんを弟子にしたんですか?」
「ルフには利用価値のある人物がいれば声を掛けるように言っていた。それをどう勘違いしたのかカムイを弟子として連れて来たから、雑用係として弟子にしただけだ。お前を拾った今はカムイを置いておいてよかったと思っているが、お前を拾うまではカムイの指導はルフに丸投げしていたくらいだからな。ルフは俺の姿に化けていたようだが、師匠が代わったことに気付かないとは弟子失格だ」
「お師匠様はカムイさんにちゃんと訓練をつけるつもりがないんですか?」
ルイナがスプーンを置き、食べるのを中断してから聞く。
弟子同士、信頼関係はうまく築けているようだ。
「あいつの答え次第だ。お前はこの世界を憎んでいる。だから俺の目的を教えて育てることにした。目的を達っせたとしても、穏やかな生活なんて訪れないのをわかった上でだ。あいつ自身が全てを捨てる覚悟をしなければ、俺の秘密を教えることはない。秘密を教えずにお前のように鍛えることは無理だ」
誤魔化すことでもないので、正直に伝える。
「カムイさんもこっちに来ればいいのに……」
ルイナが呟くが、家族から愛情を注がれなかったルイナと、環境にも恵まれていたカムイとでは価値観が違いすぎる。
「あいつの決断を待つだけだ」
どのような決断をしたかでの答えはもう決めてあるが、ルイナに言う必要はないだろう。
訓練用の倉庫のような部屋に移動して、ルイナの力を確認する。
「わかりました。ラプラス、出てきていいよ」
ルイナがラプラスと名付けた悪魔に許可を出すと、ルイナの目が歪に鋭くなる。
「貴様!よくも我を封印してくれたな!……戻って。こんな感じです」
表に出て来たラプラスがルイナの体で悪態をつくが、ルイナの命令で奥に引っ込み、優しい目に戻る。
「俺の力で抑制しているとはいえ、ちゃんと制御を奪われずにいられているな。よく頑張った。他を優先していたせいでラプラスは誤解しているようだ。説明するから代わってくれ」
「わかりました。出て来ていいよ。…………貴様!」
ルイナの合図で、また目が鋭くなる。
「まずは落ち着け。俺に協力するなら、ある程度の自由は約束する。他に用があったからお前のことを後回しにしていただけだ」
「ある程度だと!?ふざけるな!ここから今すぐに出しやがれ!」
「それは出来ない。お前にはルイナが天使とやり合えるくらいになれるよう力を供給してもらわなければならない」
「お前、天使とやり合う気かよ。けっ、人間風情が勝てるわけないだろう。馬鹿じゃねぇか?」
「勘違いするな。俺が殺り合う相手は天使ではなく神だ。ルイナには俺が神と対峙している間、露払いをしてもらう。神と対峙する前に天使は掃討しておくつもりだから、邪魔が入るとすれば、俺が予測出来ていないイレギュラーな存在だ。力はあるに越したことはない」
「神を殺すなんてそれこそ馬鹿のやることだ。しかし解せぬな。力を求めるのであれば、なぜ我と契約しなかった?我と契約したところで叶うことのない馬鹿なことには変わらないが、こんなところに閉じ込めずに我と契約した方が力は得られただろう?」
「俺は既に他の悪魔と契約している。ルフ……というよりも“暴食”と言った方がお前にはわかるだろう。ルイナを通して繋がりを感じないか?契約の魔術の性質上、悪魔2体と同時に契約は出来ないとルフから聞いたから、お前とは契約せずにルイナの中に入ってもらったんだ。ルイナもルフと契約しているからな。せっかく貴重な魔物を贄としてお前を呼び出したのに、こうでもしないと魔窟に帰ってしまうだろ?」
暴食の名を出した途端、ラプラスはガクガクと震え出す。
「……理由は理解した。だが、暴食と契約したなら格下の我は不要のはずだ」
「ルフは半端な召喚をされたせいで、本来の力の半分も出せていない。それでもお前よりは格上だが、問題はそこじゃない。あいつは悪魔の中でも飛び抜けた才能を持っているそうだ。あらゆる魔術を息を吸うように使いこなす魔術の天才だが、俺にとってそれは都合が悪い」
「何が言いたい?」
「あいつは苦労することなく魔術を習得する。その結果、魔術が発動されるまでの過程を頭で理解していない。あいつから魔術を習うのは効率が悪い。なんでお前を召喚したかこれで理解しただろ?俺に魔術を教えろ。教えないならお前は消滅させて他の悪魔を召喚する」
召喚に応えるかどうか選ぶ権利は力のある悪魔から順番だという話はルフから聞いている。
だからこそ、やり直せばやり直すほど弱い悪魔が召喚されることになるので、こいつで決めてしまいたい。
「ある程度の自由は約束すると言ったな?」
「ああ、それは約束する。付け加えるなら、ルイナが死んだ後までお前を拘束するつもりもない。その頃には良くも悪くも全て終わっているだろうからな。ルイナが死ななくても、全て終わったら解放してやる」
「ある程度とはどこまで許されるのだ?」
「今は制限しているが、引っ込んでいる間も外の世界のことがわかるようにしてやる。それから、ルイナが寝ている間はお前が自由に体を動かして構わない。但し、ルイナが起きる時間になる前にはここに戻ってこい。問題は起こすな。勝手に人を殺して魂を食うなんてもってのほかだ。他にもあるかもしれないが、俺とルイナの不利益になることをしなければ基本的に夜は自由と思ってもらって構わない。お前が俺の役に立っている間はな。無能だと判断したら、お前は捨てて他の悪魔を召喚する。それでどうするんだ?俺に服従して魔術を教えるのか、それとも消滅するのか。迷う理由なんてないと思うが、お前の答えを聞かせろ」
「服従する」
「いい答えだ。ルイナに変われ」
俺の指示でラプラスが引っ込む。
「勝手に決めて悪かったな。寝ている間はラプラスに体を貸してやれ」
「お師匠様の決めたことであれば、異論はありません」
「俺は俺の都合でお前を拾っただけだ。止めたくなったらいつでも言え。まだ後戻りは可能だ」
「はい」
「飯を食うか。カムイが用意しているはずだから持って来てくれ。食ったらどのくらい戦えるようになったのか確認する」
「頑張ります」
ルイナが返事をした後部屋を出ていき、トレイに乗せた食事を持って戻ってくる。
「身の回りの世話を条件に弟子にしたのだからもっと美味い飯を作ってもらわないとダメだな」
カムイの作った料理を一口食べて感想を述べる。
「美味しいよ?」
「普通にな。材料は高級品ばかりなのに普通に美味いではダメだ」
「お師匠様は厳しい」
「厳しくない。カムイとはうまくやってるか?」
「優しいです。夢に描いていたお兄さんみたい。お師匠様はどうしてカムイさんを弟子にしたんですか?」
「ルフには利用価値のある人物がいれば声を掛けるように言っていた。それをどう勘違いしたのかカムイを弟子として連れて来たから、雑用係として弟子にしただけだ。お前を拾った今はカムイを置いておいてよかったと思っているが、お前を拾うまではカムイの指導はルフに丸投げしていたくらいだからな。ルフは俺の姿に化けていたようだが、師匠が代わったことに気付かないとは弟子失格だ」
「お師匠様はカムイさんにちゃんと訓練をつけるつもりがないんですか?」
ルイナがスプーンを置き、食べるのを中断してから聞く。
弟子同士、信頼関係はうまく築けているようだ。
「あいつの答え次第だ。お前はこの世界を憎んでいる。だから俺の目的を教えて育てることにした。目的を達っせたとしても、穏やかな生活なんて訪れないのをわかった上でだ。あいつ自身が全てを捨てる覚悟をしなければ、俺の秘密を教えることはない。秘密を教えずにお前のように鍛えることは無理だ」
誤魔化すことでもないので、正直に伝える。
「カムイさんもこっちに来ればいいのに……」
ルイナが呟くが、家族から愛情を注がれなかったルイナと、環境にも恵まれていたカムイとでは価値観が違いすぎる。
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