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画策
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僕以外の3人の手元からスキル書が消えた。
みんな自分のスキル書に夢中で、僕の手元の本が消えていない事にはすぐには気づかない。
少ししてやっと気づかれた。
「あれ、エルクは結局使わなかったの?」
ローザに聞かれる。
僕の答えは決めてある。
「読もうとしたんだけど、ただの白紙の本のままなんだよ。2冊ともなんだけど、みんなのはちゃんと読めたみたいだね」
当然、ただの白紙の本なので、スキル書みたいに消えるわけがない。
「エルクだけみたいだし、エルクの使い方が悪いんじゃなくて?」
「読んだんだけどね。どのページも白紙なだけだよ。この2冊は偽物だったんじゃないかな」
偽物である
「もう一度読んでみてよ」
ローザに言われて僕はもう一度読む。
当然何も起きない
「やっぱりダメだね。試しにローザが読んでみる?僕に原因があるならローザには読めるはずだよ。別にそれで無くなっても構わないから、僕には使えないって事なら持ってても仕方ないからね」
「わかったわ。でもエルクが使えないだけで、使って無くなっちゃったらお金は払うわ。売るか迷ってたわけだしね」
「うん、それでいいよ」
本当は出来るだけお金のやり取りはしたくないけど、結果はわかっているので了承する。
ローザは本を読む。
当然何も起きない。
「ダメね。使えないわ」
フレイとアメリも試すが使うことは出来なかった。
「ごめんなさい。もう少し考えれば私達だけ2冊も使って、エルクが1冊も使えないなんてことにはならなかったわ」
ローザに謝られる。
「ごめんなさい」「すまない」
フレイとアメリにも謝られた。
こうなると思ったので他の案を考えていたけど、思いつかなかったので仕方ない。
「みんなのせいじゃないよ。使う前に文句は言わないように僕が言い出したんだよ。それに僕が最初に選んだんだから仕方ないよ。でもこれが僕で良かったよ。僕ならみんなも知ってる通り使えるスキルは多いからね。ショックは少ないよ」
実際にショックは受けてないので、本当に気にしないで欲しい。
これで僕が鑑定する理由は無くなったので、予定通りである。
「そうかもしれないけど、そういうわけにはいかないわ。代わりのスキル書を用意することは出来ないけど、他の形で補うわ」
ローザはこの辺り律儀である。
それがローザのいい所ではあるけど、今は本当に大丈夫である。
「いや、いらないよ。予想外ではあったけどハズレスキルだったと思えば同じだよ。そんなことよりもみんなが何のスキルを手に入れたか確認しに行こうよ」
「そんなことって、エルクはスキルがいらないの?」
強情である。本人がいいと言っているのだから、流してくれていいのに。
「要らないわけではなくて、スキルに困ってないんだよ。本当に気にしなくていいからね。自慢したいわけではないけど、ローザ達のスキルが2つ増えても僕の方がスキルは多いから」
「……本当に気にしてなさそうだから、私も気にしない事にするわ。でも、気が変わったら遠慮せずに言いなさいよ」
よし、勝った。
ローザが折れたおかげで、フレイとアメリも折れてくれる。
「エルクには悪いけど、鑑定してもらいに行きましょうか」
ローザはそう言うが、あまり乗り気ではない。
「そうしよう!僕に気を使わずに喜んで良いんだからね。僕もみんながスキルを獲得して嬉しいんだから。同じパーティなんだよ?これで難しい依頼にも行けるようになるかもしれないし」
「そうね。ますは楽しみましょう!」
ローザは少し無理をしつつもテンションを上げていく
僕達は鑑定用の水晶を貸してもらう為に教会に行く。
「あれ、エルク!今日はどうしたの?」
お姉ちゃんは今日も教会に来ていたようだ。
「紹介するね、僕のお姉ちゃんだよ。お姉ちゃん、こっちからローザ、フレイ、アメリだよ。一緒に冒険者のパーティを組んでるんだよ」
「エレナです。エルクがいつもご迷惑をかけてすみません」
何故かお姉ちゃんの中では僕が迷惑をかけているのが確定らしい。
「いえ、エルクには助けられてもいますので。でもエルクがエレナちゃんの弟っていうのは納得ね」
「お姉ちゃんのこと知ってるの?」
「エルクの姉ってことは知らなかったけど、去年かなり噂になったからね。当然知ってるわよ」
「そっか。そうだよね」
多分僕の知らない噂もたくさんあるのだろう。
「それで今日は何しに来たの?」
「ローザ達がスキル書でスキルを獲得したから、何のスキルが増えたのか鑑定してもらいに来たんだよ」
僕はお姉ちゃんに用件を伝える
「ごめんなさい、私のせいでエルクだけスキル書を使えなかったの」
ローザが話を振り返してしまった。
「どういうこと?」
お姉ちゃんが尋ねる。
僕はお姉ちゃんに経緯を説明する。
「エルクがそれでいいって言ってるなら、気にする必要なんてないと思うよ」
お姉ちゃんがローザに言う。
お姉ちゃんも創造のスキルは隠さないといけないと思っている為、説明する時に鑑定結果を見せ合う話までしたら理解してくれたようだ。
多分僕が何かしたのにも気づいていると思う。
「エルクもだけど、なんでそんなに軽いの?」
ローザには理解出来ないようだ
「なんでって、エルクがスキル書を欲しがってないからよ。エルクは強くなろうなんて本気で思ってないのよ。前に私に対抗するようなこと言ってたけど、どうせ何も考えてないわ」
辛辣である。だけど、間違っていないので反論しにくい。
「ちゃんと考えてるよ。お姉ちゃんから最強の座を奪うんだから」
そうはいっても反論しておく。
「ほら、何も考えてなかったでしょ?」
おかしい。考えてるって言ったのに……
「そうみたいね。じゃあなんで使ったのよ。売れば良かったじゃない?まあ、偽物だったから売らなくて良かったけど……」
偽物だったから売らなかったわけだけど……
「エルクはお金にも執着がないのよ。エルクが欲しいものはおいしいご飯よ。だから必要以上には要らないの。後は……これは言わない方がいいわね」
そもそもご飯も創造で創れるからね。
それからお姉ちゃんが言うのをやめたことが気になる。
「確かにそうね。スキル書を見つけたって言った時よりも何か食べている時の方が嬉しそうだったわ」
みんな僕よりも僕のことをわかっているようだ。
「なんだか気にしてたのがバカらしくなってきたわ」
やっとローザに僕が本当にスキル書をなんとも思ってないことが伝わったようだ。
なんだか釈然としないけど……
「神父様呼んでくるわね」
お姉ちゃんはそんな空気を察してか、神父様を呼びに行った
みんな自分のスキル書に夢中で、僕の手元の本が消えていない事にはすぐには気づかない。
少ししてやっと気づかれた。
「あれ、エルクは結局使わなかったの?」
ローザに聞かれる。
僕の答えは決めてある。
「読もうとしたんだけど、ただの白紙の本のままなんだよ。2冊ともなんだけど、みんなのはちゃんと読めたみたいだね」
当然、ただの白紙の本なので、スキル書みたいに消えるわけがない。
「エルクだけみたいだし、エルクの使い方が悪いんじゃなくて?」
「読んだんだけどね。どのページも白紙なだけだよ。この2冊は偽物だったんじゃないかな」
偽物である
「もう一度読んでみてよ」
ローザに言われて僕はもう一度読む。
当然何も起きない
「やっぱりダメだね。試しにローザが読んでみる?僕に原因があるならローザには読めるはずだよ。別にそれで無くなっても構わないから、僕には使えないって事なら持ってても仕方ないからね」
「わかったわ。でもエルクが使えないだけで、使って無くなっちゃったらお金は払うわ。売るか迷ってたわけだしね」
「うん、それでいいよ」
本当は出来るだけお金のやり取りはしたくないけど、結果はわかっているので了承する。
ローザは本を読む。
当然何も起きない。
「ダメね。使えないわ」
フレイとアメリも試すが使うことは出来なかった。
「ごめんなさい。もう少し考えれば私達だけ2冊も使って、エルクが1冊も使えないなんてことにはならなかったわ」
ローザに謝られる。
「ごめんなさい」「すまない」
フレイとアメリにも謝られた。
こうなると思ったので他の案を考えていたけど、思いつかなかったので仕方ない。
「みんなのせいじゃないよ。使う前に文句は言わないように僕が言い出したんだよ。それに僕が最初に選んだんだから仕方ないよ。でもこれが僕で良かったよ。僕ならみんなも知ってる通り使えるスキルは多いからね。ショックは少ないよ」
実際にショックは受けてないので、本当に気にしないで欲しい。
これで僕が鑑定する理由は無くなったので、予定通りである。
「そうかもしれないけど、そういうわけにはいかないわ。代わりのスキル書を用意することは出来ないけど、他の形で補うわ」
ローザはこの辺り律儀である。
それがローザのいい所ではあるけど、今は本当に大丈夫である。
「いや、いらないよ。予想外ではあったけどハズレスキルだったと思えば同じだよ。そんなことよりもみんなが何のスキルを手に入れたか確認しに行こうよ」
「そんなことって、エルクはスキルがいらないの?」
強情である。本人がいいと言っているのだから、流してくれていいのに。
「要らないわけではなくて、スキルに困ってないんだよ。本当に気にしなくていいからね。自慢したいわけではないけど、ローザ達のスキルが2つ増えても僕の方がスキルは多いから」
「……本当に気にしてなさそうだから、私も気にしない事にするわ。でも、気が変わったら遠慮せずに言いなさいよ」
よし、勝った。
ローザが折れたおかげで、フレイとアメリも折れてくれる。
「エルクには悪いけど、鑑定してもらいに行きましょうか」
ローザはそう言うが、あまり乗り気ではない。
「そうしよう!僕に気を使わずに喜んで良いんだからね。僕もみんながスキルを獲得して嬉しいんだから。同じパーティなんだよ?これで難しい依頼にも行けるようになるかもしれないし」
「そうね。ますは楽しみましょう!」
ローザは少し無理をしつつもテンションを上げていく
僕達は鑑定用の水晶を貸してもらう為に教会に行く。
「あれ、エルク!今日はどうしたの?」
お姉ちゃんは今日も教会に来ていたようだ。
「紹介するね、僕のお姉ちゃんだよ。お姉ちゃん、こっちからローザ、フレイ、アメリだよ。一緒に冒険者のパーティを組んでるんだよ」
「エレナです。エルクがいつもご迷惑をかけてすみません」
何故かお姉ちゃんの中では僕が迷惑をかけているのが確定らしい。
「いえ、エルクには助けられてもいますので。でもエルクがエレナちゃんの弟っていうのは納得ね」
「お姉ちゃんのこと知ってるの?」
「エルクの姉ってことは知らなかったけど、去年かなり噂になったからね。当然知ってるわよ」
「そっか。そうだよね」
多分僕の知らない噂もたくさんあるのだろう。
「それで今日は何しに来たの?」
「ローザ達がスキル書でスキルを獲得したから、何のスキルが増えたのか鑑定してもらいに来たんだよ」
僕はお姉ちゃんに用件を伝える
「ごめんなさい、私のせいでエルクだけスキル書を使えなかったの」
ローザが話を振り返してしまった。
「どういうこと?」
お姉ちゃんが尋ねる。
僕はお姉ちゃんに経緯を説明する。
「エルクがそれでいいって言ってるなら、気にする必要なんてないと思うよ」
お姉ちゃんがローザに言う。
お姉ちゃんも創造のスキルは隠さないといけないと思っている為、説明する時に鑑定結果を見せ合う話までしたら理解してくれたようだ。
多分僕が何かしたのにも気づいていると思う。
「エルクもだけど、なんでそんなに軽いの?」
ローザには理解出来ないようだ
「なんでって、エルクがスキル書を欲しがってないからよ。エルクは強くなろうなんて本気で思ってないのよ。前に私に対抗するようなこと言ってたけど、どうせ何も考えてないわ」
辛辣である。だけど、間違っていないので反論しにくい。
「ちゃんと考えてるよ。お姉ちゃんから最強の座を奪うんだから」
そうはいっても反論しておく。
「ほら、何も考えてなかったでしょ?」
おかしい。考えてるって言ったのに……
「そうみたいね。じゃあなんで使ったのよ。売れば良かったじゃない?まあ、偽物だったから売らなくて良かったけど……」
偽物だったから売らなかったわけだけど……
「エルクはお金にも執着がないのよ。エルクが欲しいものはおいしいご飯よ。だから必要以上には要らないの。後は……これは言わない方がいいわね」
そもそもご飯も創造で創れるからね。
それからお姉ちゃんが言うのをやめたことが気になる。
「確かにそうね。スキル書を見つけたって言った時よりも何か食べている時の方が嬉しそうだったわ」
みんな僕よりも僕のことをわかっているようだ。
「なんだか気にしてたのがバカらしくなってきたわ」
やっとローザに僕が本当にスキル書をなんとも思ってないことが伝わったようだ。
なんだか釈然としないけど……
「神父様呼んでくるわね」
お姉ちゃんはそんな空気を察してか、神父様を呼びに行った
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