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冒険者ランク
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奥の部屋に通されたあと、クラリスさんがカッシュさんを連れてきた。
ギルマスはいないようだ
「ここからは私が対応を代わらせてもらう。改めて挨拶させていただく。カッシュだ。私がエルクを王都に連れてきた」
カッシュさんがお姉ちゃんに挨拶する
「カッシュさんですね。エルクがお世話になってます。ご存知とは思いますけど、エルクの姉のエレナです」
「ああ、よく知っている。それじゃあ、ダンジョンの報告を聞こうか」
「……21階層に降りたところで引き返してきました」
お姉ちゃんが報告するかなって思ったけど、僕がするように視線が飛んできたので、僕が答える
「20階層のボスは倒したわけか…。21階層で引き返したのは何故だ?ボスで苦戦でもしたか?」
「21階層は沼地で……臭かったので、もういいかなって思って引き返しました」
なんだかすごく答えにくかった
「そ、そうか。ボスはどうだった?変わっていなければレッドドラゴンのはずだが」
「何も問題ありませんでした。あ、レッドドラゴンって焼いたら食べれますか?」
僕はレッドドラゴンが食べれるかどうかをカッシュさんに聞くことにした
「問題なしか……、まあそうだろうな。レッドドラゴンなら火を通せば食えるが、すぐに腐るからその場で調理しないと食えないぞ」
「わかりました」
後で焼いて食べよう
「ダンジョンの報告は以上でいい。ここからは別の事だ。まず確認したいんだが、エルクは自分の力量に気づいたってことでいいのか?」
「う、うん」
「そうか、それならオーガの件とゴブリンの件もわかったってことか?」
オーガの件はわかるけど、ゴブリンって何?
「ゴブリンの件ってなんですか?オーガは変異種だったってことですよね?」
「はぁ、常識を得たわけではないのか……。オーガはそうだが、ゴブリンキングを倒したことはわからないか?」
ゴブリンキング?
「……記憶にないです」
「私も実物は確認していないが、以前にパーティでゴブリン討伐に行った時に、ゴブリンキングに出会してエルクがただのゴブリンと勘違いして倒したって聞いてるよ」
「ローザ達とゴブリン討伐の依頼を受けたのは覚えてますけど、それは覚えてません」
「そうか。まあ、これはさほど重要ではないからいい。大事なのはこれからどうするかだ」
「これからですか?」
「自分がEランク程度ではないことはわかっただろ?」
「はい、なんとなくですけど…」
「私が王都に連れてきた以上、エルクが道を踏み外さないようにはしたいと思っている。エルクは今後、自分がどうなりたい?」
とても答えづらい質問だ
「……今まで通りでいいかなって思ってます。……ランクは上がると特典があるって聞いたので上げたいです」
「ランクの件は置いておいて、今まで通りとは?」
「楽しく生活できればそれでいいかなって……」
カッシュさんは難しい顔をしている。
それはいいんけど、お姉ちゃんとクラリスさんからは哀れみの視線を感じる。やめてほしい
「これまで通り学院には通うんだろ?パーティはどうする?」
ローザ達とのパーティか……
「続けたら何かマズイんですか?」
「実力が違いすぎるだろう?実力が違いすぎるとお互いにとって良くないこともあるからね。例えばエルクに合わせた依頼はローザちゃん達には危なすぎる。逆にローザちゃん達に合わせた依頼はエルクにとっては簡単すぎるだろうし、エルクが手伝ったらローザちゃん達の成長にならない」
確かにそうかもしれない
「ローザ達に聞いてから決めます。ただ、ローザ達を危険に晒すのは嫌なので、僕に合わせた依頼は受けないことにします」
「そうか……もう一度聞くがやりたいことはないのか?」
僕のやりたいことか……
お姉ちゃんと村に一度帰る。
ラクネの耳をモフモフする。
フィギュアを集める。
……以上だ
「一度村に帰りたいとは思ってます」
残りの2つは間違っても言えない
「自分の力に気づいた時にどうなるのか心配だったが、考えすぎだったみたいだな。エルクはエルクのままか」
なんだかバカにされた気分だ
「天下を取りたいとでも言えば良かったですか?」
僕は少しムッとしたので反論してみる
「出来ないとも言えないからやめてくれ」
「出来るの?」
僕はお姉ちゃんに聞く
「やり方次第ではできるかもね。学院長先生とかと敵対しない方法を取れれば可能性はあるわね。あのスキルで王城に潜入して王の首をとるとか……」
またお姉ちゃんが物騒なことを言った。あのスキルとは隠密のことだろう。本当に出来そうだから困る
「本当にやめてくれよ。それであのスキルとはなんだ?」
カッシュさんが聞く
「秘密よ」
「そうか、聞きはしないが悪用はしないでくれよ」
「聞きたいことはこれだけですか?」
僕はカッシュさんに聞く
「そうだな。ああ、ランクを上げたいんだったな。Bでいいか?Aがよければ試験を受けてもらう必要があるが……」
「いえ、無理に上げなくて大丈夫です」
出来ればランクを上げる過程も楽しみたい。
それになんだかズルをしているような気もするので断る
「そうか、Bまでならいつでも上げれるから気が変わったら言ってくれ」
前はDだったのに、Bランクに変わっている
「わかりました」
「私の方はとりあえず聞きたいことは聞いたが、何か聞きたいことはあるか?」
「聞きたいことは、今のところないですけど、買い取って欲しいものがあります。ダンジョンの魔物です」
「買取カウンターに出さなかったのか?」
「教えていいのかな?」
僕はお姉ちゃんに小声で聞く
「エルクが教えても良いと思うなら良いんじゃない?」
「カウンターに出せない程あるので…」
「そんなに持ってるようには見えないが、馬車に積んであるのか?」
「いえ、僕のスキルで保管してます。どこに出せばいいですか?」
「よくわからんが、とりあえず倉庫に頼む」
「わかりました、スキルの事は他言無用でお願いします」
「ギルマスには報告するがいいか?」
「大丈夫です」
カッシュさん達なら他の人に言いふらすなんてなんて事はないだろう
僕達は倉庫へと行く
「この辺りでいいですか?」
「あ、ああ」
僕は場所を確認して倒した魔物を出していく
「ち、ちょっと待て」
「なんですか?」
僕は一旦取り出すのをやめる
「なんだそのスキルは?どこから出てきている?」
「これはアイテムボックスというスキルです。見えない倉庫と繋がっているとでも思ってください」
「あ、ああ」
僕は残りを出していく
「これで全部です」
「正直に言わせてもらう。買い取れるのは地竜とレッドドラゴンだけだ。後は使える素材が無さすぎて、解体する事を考えるとギルドが損をする。解体がしてあれば少しは払えるくらいだな」
お姉ちゃんの言っていた通り、あのダンジョンにはうまみがないようだ。
「じゃあ地竜だけ買い取って下さい」
「レッドドラゴンはいいのか?」
「はい、後で食べますので」
「時間が経ってれば食べれないだろ?……いや、全然腐ってないな」
「アイテムボックスの中だと腐りませんので」
僕はカッシュさんに伝える
く~
クラリスさんの方から腹の音が聞こえた
「良かったらクラリスさんも食べますか?」
聞こえてしまったからには誘うしかない
「いいの?」
「はい。お姉ちゃんもいいよね?」
「もちろんいいわよ。どうせ2人では食べ切れないからね」
「ありがとう、それじゃあまた訓練場を……いや、もう帰ることにするから私の家で食べましょう」
焼きそばの失敗を途中で思い出したようだ
「わかりました、お邪魔します」
焼くところも決まってなかったからちょうどいいや
「それじゃあ、カッシュさん。私は上がりますね」
「ちょっと待て。君はまだ帰る時間じゃないだろう?…それと私も行っていいのか?」
「何言ってるんですか?駄目に決まってるじゃないですか。私まだ未婚ですよ」
確かにカッシュさんが行くのは駄目だろう
でもカッシュさんが可哀想だ。目に見て残念そうにしている
「カッシュさん、食べる分を持っていっていいですよ」
僕はカッシュさんに肉をお裾分けすることにした。
「!!ありがとう。お礼ではないが、食べやすいように解体してやるよ」
カッシュさんはレッドドラゴンをご機嫌で解体してくれた
僕は食べやすくなったレッドドラゴンの肉をアイテムボックスに入れる
たくさんあるから、今度ダイスくんとラクネにもあげよう。あの2人もドラゴンの肉の話は一緒に聞いてたからね
僕とお姉ちゃんはクラリスさんの家へと向かった
後日、クラリスさんとカッシュさんがギルマスに怒られたは、僕のせいではないはずだ
ギルマスはいないようだ
「ここからは私が対応を代わらせてもらう。改めて挨拶させていただく。カッシュだ。私がエルクを王都に連れてきた」
カッシュさんがお姉ちゃんに挨拶する
「カッシュさんですね。エルクがお世話になってます。ご存知とは思いますけど、エルクの姉のエレナです」
「ああ、よく知っている。それじゃあ、ダンジョンの報告を聞こうか」
「……21階層に降りたところで引き返してきました」
お姉ちゃんが報告するかなって思ったけど、僕がするように視線が飛んできたので、僕が答える
「20階層のボスは倒したわけか…。21階層で引き返したのは何故だ?ボスで苦戦でもしたか?」
「21階層は沼地で……臭かったので、もういいかなって思って引き返しました」
なんだかすごく答えにくかった
「そ、そうか。ボスはどうだった?変わっていなければレッドドラゴンのはずだが」
「何も問題ありませんでした。あ、レッドドラゴンって焼いたら食べれますか?」
僕はレッドドラゴンが食べれるかどうかをカッシュさんに聞くことにした
「問題なしか……、まあそうだろうな。レッドドラゴンなら火を通せば食えるが、すぐに腐るからその場で調理しないと食えないぞ」
「わかりました」
後で焼いて食べよう
「ダンジョンの報告は以上でいい。ここからは別の事だ。まず確認したいんだが、エルクは自分の力量に気づいたってことでいいのか?」
「う、うん」
「そうか、それならオーガの件とゴブリンの件もわかったってことか?」
オーガの件はわかるけど、ゴブリンって何?
「ゴブリンの件ってなんですか?オーガは変異種だったってことですよね?」
「はぁ、常識を得たわけではないのか……。オーガはそうだが、ゴブリンキングを倒したことはわからないか?」
ゴブリンキング?
「……記憶にないです」
「私も実物は確認していないが、以前にパーティでゴブリン討伐に行った時に、ゴブリンキングに出会してエルクがただのゴブリンと勘違いして倒したって聞いてるよ」
「ローザ達とゴブリン討伐の依頼を受けたのは覚えてますけど、それは覚えてません」
「そうか。まあ、これはさほど重要ではないからいい。大事なのはこれからどうするかだ」
「これからですか?」
「自分がEランク程度ではないことはわかっただろ?」
「はい、なんとなくですけど…」
「私が王都に連れてきた以上、エルクが道を踏み外さないようにはしたいと思っている。エルクは今後、自分がどうなりたい?」
とても答えづらい質問だ
「……今まで通りでいいかなって思ってます。……ランクは上がると特典があるって聞いたので上げたいです」
「ランクの件は置いておいて、今まで通りとは?」
「楽しく生活できればそれでいいかなって……」
カッシュさんは難しい顔をしている。
それはいいんけど、お姉ちゃんとクラリスさんからは哀れみの視線を感じる。やめてほしい
「これまで通り学院には通うんだろ?パーティはどうする?」
ローザ達とのパーティか……
「続けたら何かマズイんですか?」
「実力が違いすぎるだろう?実力が違いすぎるとお互いにとって良くないこともあるからね。例えばエルクに合わせた依頼はローザちゃん達には危なすぎる。逆にローザちゃん達に合わせた依頼はエルクにとっては簡単すぎるだろうし、エルクが手伝ったらローザちゃん達の成長にならない」
確かにそうかもしれない
「ローザ達に聞いてから決めます。ただ、ローザ達を危険に晒すのは嫌なので、僕に合わせた依頼は受けないことにします」
「そうか……もう一度聞くがやりたいことはないのか?」
僕のやりたいことか……
お姉ちゃんと村に一度帰る。
ラクネの耳をモフモフする。
フィギュアを集める。
……以上だ
「一度村に帰りたいとは思ってます」
残りの2つは間違っても言えない
「自分の力に気づいた時にどうなるのか心配だったが、考えすぎだったみたいだな。エルクはエルクのままか」
なんだかバカにされた気分だ
「天下を取りたいとでも言えば良かったですか?」
僕は少しムッとしたので反論してみる
「出来ないとも言えないからやめてくれ」
「出来るの?」
僕はお姉ちゃんに聞く
「やり方次第ではできるかもね。学院長先生とかと敵対しない方法を取れれば可能性はあるわね。あのスキルで王城に潜入して王の首をとるとか……」
またお姉ちゃんが物騒なことを言った。あのスキルとは隠密のことだろう。本当に出来そうだから困る
「本当にやめてくれよ。それであのスキルとはなんだ?」
カッシュさんが聞く
「秘密よ」
「そうか、聞きはしないが悪用はしないでくれよ」
「聞きたいことはこれだけですか?」
僕はカッシュさんに聞く
「そうだな。ああ、ランクを上げたいんだったな。Bでいいか?Aがよければ試験を受けてもらう必要があるが……」
「いえ、無理に上げなくて大丈夫です」
出来ればランクを上げる過程も楽しみたい。
それになんだかズルをしているような気もするので断る
「そうか、Bまでならいつでも上げれるから気が変わったら言ってくれ」
前はDだったのに、Bランクに変わっている
「わかりました」
「私の方はとりあえず聞きたいことは聞いたが、何か聞きたいことはあるか?」
「聞きたいことは、今のところないですけど、買い取って欲しいものがあります。ダンジョンの魔物です」
「買取カウンターに出さなかったのか?」
「教えていいのかな?」
僕はお姉ちゃんに小声で聞く
「エルクが教えても良いと思うなら良いんじゃない?」
「カウンターに出せない程あるので…」
「そんなに持ってるようには見えないが、馬車に積んであるのか?」
「いえ、僕のスキルで保管してます。どこに出せばいいですか?」
「よくわからんが、とりあえず倉庫に頼む」
「わかりました、スキルの事は他言無用でお願いします」
「ギルマスには報告するがいいか?」
「大丈夫です」
カッシュさん達なら他の人に言いふらすなんてなんて事はないだろう
僕達は倉庫へと行く
「この辺りでいいですか?」
「あ、ああ」
僕は場所を確認して倒した魔物を出していく
「ち、ちょっと待て」
「なんですか?」
僕は一旦取り出すのをやめる
「なんだそのスキルは?どこから出てきている?」
「これはアイテムボックスというスキルです。見えない倉庫と繋がっているとでも思ってください」
「あ、ああ」
僕は残りを出していく
「これで全部です」
「正直に言わせてもらう。買い取れるのは地竜とレッドドラゴンだけだ。後は使える素材が無さすぎて、解体する事を考えるとギルドが損をする。解体がしてあれば少しは払えるくらいだな」
お姉ちゃんの言っていた通り、あのダンジョンにはうまみがないようだ。
「じゃあ地竜だけ買い取って下さい」
「レッドドラゴンはいいのか?」
「はい、後で食べますので」
「時間が経ってれば食べれないだろ?……いや、全然腐ってないな」
「アイテムボックスの中だと腐りませんので」
僕はカッシュさんに伝える
く~
クラリスさんの方から腹の音が聞こえた
「良かったらクラリスさんも食べますか?」
聞こえてしまったからには誘うしかない
「いいの?」
「はい。お姉ちゃんもいいよね?」
「もちろんいいわよ。どうせ2人では食べ切れないからね」
「ありがとう、それじゃあまた訓練場を……いや、もう帰ることにするから私の家で食べましょう」
焼きそばの失敗を途中で思い出したようだ
「わかりました、お邪魔します」
焼くところも決まってなかったからちょうどいいや
「それじゃあ、カッシュさん。私は上がりますね」
「ちょっと待て。君はまだ帰る時間じゃないだろう?…それと私も行っていいのか?」
「何言ってるんですか?駄目に決まってるじゃないですか。私まだ未婚ですよ」
確かにカッシュさんが行くのは駄目だろう
でもカッシュさんが可哀想だ。目に見て残念そうにしている
「カッシュさん、食べる分を持っていっていいですよ」
僕はカッシュさんに肉をお裾分けすることにした。
「!!ありがとう。お礼ではないが、食べやすいように解体してやるよ」
カッシュさんはレッドドラゴンをご機嫌で解体してくれた
僕は食べやすくなったレッドドラゴンの肉をアイテムボックスに入れる
たくさんあるから、今度ダイスくんとラクネにもあげよう。あの2人もドラゴンの肉の話は一緒に聞いてたからね
僕とお姉ちゃんはクラリスさんの家へと向かった
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