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チーム結成!
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今日の授業は訓練の日だが、僕達は教室に登校していた。
サウス先生から次回の訓練日は教室にいるように言われたからだ。
「知っている者もいると思うが、学内対抗戦が始まる。今日はその説明をするからな。」
サウス先生が教室に来て早々、面白そうな話を始めた
対抗戦か…
「初等部では教師が付けた成績でクラスの入れ替えをしていたが、中等部からは対抗戦の結果が大きく関わってくる。Aクラスに残りたければ死ぬ気で努力するように。」
スキルを獲得している時点でCクラスより下には落ちないと思うけど、Bクラスとの入れ替えはあるということか。
「対抗戦とは言ったが、戦闘力だけで順位を決めるわけではない。戦闘以外が評価されてAクラスにいるものもいるからな。総合力で評価して順位を決めるからそのつもりでな。もちろん戦闘もあるし、その勝敗も大きく関係するから頑張るように」
なかなか面白そうだ。
「それと、エルク。ダンジョンでの試験などはやってもらうが、戦闘は無しだ」
「えっ!」
僕は先生の一言に驚く
「危ないからな」
まだ小さいけど、身体強化も出来るし少しは戦えると思うんだけどなぁ……
危ないのが僕ではなく、クラスメイトの方だとはこの時の僕は気づいていなかった。
「わかりました」
しょうがないので、僕は了承する
「よし!細かいルールはその時々に説明する。各自どういった試験でも大丈夫なように準備しておくように」
「「「はい」」」
「説明は以上だが、今日はこの後チームを組んでもらう。3人で1チームだ。お前らで自由に組んでいいぞ。但し一度組んだら今年はずっと同じチームだからな。よく考えて組むようにしろよ。なお、先程言ったようにエルクは戦闘を禁止している。チーム戦の時は回復要因として扱う事になるから前もって了承した上で組むように」
え?それって僕不利じゃん。ただでさえ、話をする人が少ないのに……。だれかチーム組んでくれるのかな?
ローザはフレイとアメリと組むかな?
ダイスくんは誰と組むのかな?成績いいし、優秀な人同士で組むのかな?
ラクネはどうなんだろ?特定の誰かと一緒にいる印象はないから頼めば組んでくれるかも。
ずるい気も気するけど、リーナさんを治した時になんでもするって言ってたし……。いや、さすがにそれはひどいかな。
僕が悩んでいると、なんとラクネの方から話しかけてきた。
「エルクくん、チームは誰と組むかもう決まってるの?」
なんだか注目されている気がする。貧乏くじがどうなるのか気にしてるのかな……
「まだ決まってないよ。どうしようか悩んでたところ」
「ほんと!じゃあ私と一緒はどうかな…?」
ラクネの方から誘ってくれた。もしかしたら気を使ってくれたのかも知れないけど、正直に嬉しい
「僕でいいの?僕もラクネと組みたいけど、戦闘は禁止されたよ?」
「そんなの関係ないよ。私がエルクくんと組みたいの。……じゃあ決まりだね」
ラクネは恥ずかしそうに答えてくれた
「うん。よろしくね」
やった、あと1人だ。
周りを見るとすでにチームが出来始めていた。
「もう1人はどうしようか?」
僕はラクネに聞く。僕よりはラクネの方がクラスメイトに詳しいだろう
「私、クラスにあんまり友達いなくて…貴族の人ばっかりだから声かけづらいし」
そうか、ラクネは貴族じゃない、このクラスの少数派だ。
僕と一緒で友達は少ないみたいだ。
変な親近感を覚える。
「そうだよね。僕も同じだからわかるよ。このまま待ってれば誰か声掛けてくれないかな?それか誰か1人が残るまで待ってる?」
……だめだ、どっちにしろこちらから声掛けるつもりがないように言ってしまった。
「声かけてくれればいいけど……。それと、このクラスは20人だから、1人だけ残る事はないよ。1チームは2人になるの」
それはまずい。ラクネと2人なのはいいけど、戦闘が全てラクネ1人にやらせることになってしまう。
1人で3人と戦ってるのを応援して、傷ついたら回復させて送り出す。
ひどい奴でしかない。
「サウス先生、僕は回復しかだめなんですか?支援魔法とかも禁止ですか?」
僕はサウス先生に確認する。僕は戦わないんだから危なくはないし、支援魔法くらいなら許して欲しい
「……先に私が確認して、許可したもののみなら許してもいい。但し、許可が無いものは使った瞬間に失格とする」
やった。条件付きで使ってもいいことになった。
どれが許可出るかわからないけど、見てるだけじゃなくて、サポートくらいは出来そうだ。
それでも2人チームは心配なのでもう1人誘いたい。
僕は周りを見る
もう大体チームは決まりつつある。早くしないと…
僕は予想外の人が残っているのに気がつく。
ラクネに誘ってもいいか確認する。
戸惑いながらも、誘っていいと言われたので、僕は声を掛ける。
「ダイスくんはまだ、チーム決まってないよね?」
「ああ、……エルクも誰かから聞いてるんじゃないか?俺のこと…」
多分王子ってことだろう
「うん…、王子様なんでしょ?言いたくなさそうだったから聞かなかったけど知ってるよ」
「いや、王子は王子なんだが、そのことじゃなくて……いや、知らないならいい」
王子ってことを隠してたわけじゃないのか
何か僕が知らない事があって、みんなダイスくんを誘わなかったのかな?
「話したくないなら、無理して聞かないよ」
何を隠してるかは知らないけど、話したくなったらダイスくんの方から話すだろう。
「ああ、助かる」
「それで、僕達とチーム組まない?僕とラクネとダイスくんの3人で」
「俺でいいのか?その子も俺でいいって言ったのか?」
「ちゃんと確認してから声をかけたよ」
「…ありがとう。よろしく頼む」
無事チームが決まってよかった。
しかも、ラクネとダイスくんだし、僕は運がいいな。
サウス先生から次回の訓練日は教室にいるように言われたからだ。
「知っている者もいると思うが、学内対抗戦が始まる。今日はその説明をするからな。」
サウス先生が教室に来て早々、面白そうな話を始めた
対抗戦か…
「初等部では教師が付けた成績でクラスの入れ替えをしていたが、中等部からは対抗戦の結果が大きく関わってくる。Aクラスに残りたければ死ぬ気で努力するように。」
スキルを獲得している時点でCクラスより下には落ちないと思うけど、Bクラスとの入れ替えはあるということか。
「対抗戦とは言ったが、戦闘力だけで順位を決めるわけではない。戦闘以外が評価されてAクラスにいるものもいるからな。総合力で評価して順位を決めるからそのつもりでな。もちろん戦闘もあるし、その勝敗も大きく関係するから頑張るように」
なかなか面白そうだ。
「それと、エルク。ダンジョンでの試験などはやってもらうが、戦闘は無しだ」
「えっ!」
僕は先生の一言に驚く
「危ないからな」
まだ小さいけど、身体強化も出来るし少しは戦えると思うんだけどなぁ……
危ないのが僕ではなく、クラスメイトの方だとはこの時の僕は気づいていなかった。
「わかりました」
しょうがないので、僕は了承する
「よし!細かいルールはその時々に説明する。各自どういった試験でも大丈夫なように準備しておくように」
「「「はい」」」
「説明は以上だが、今日はこの後チームを組んでもらう。3人で1チームだ。お前らで自由に組んでいいぞ。但し一度組んだら今年はずっと同じチームだからな。よく考えて組むようにしろよ。なお、先程言ったようにエルクは戦闘を禁止している。チーム戦の時は回復要因として扱う事になるから前もって了承した上で組むように」
え?それって僕不利じゃん。ただでさえ、話をする人が少ないのに……。だれかチーム組んでくれるのかな?
ローザはフレイとアメリと組むかな?
ダイスくんは誰と組むのかな?成績いいし、優秀な人同士で組むのかな?
ラクネはどうなんだろ?特定の誰かと一緒にいる印象はないから頼めば組んでくれるかも。
ずるい気も気するけど、リーナさんを治した時になんでもするって言ってたし……。いや、さすがにそれはひどいかな。
僕が悩んでいると、なんとラクネの方から話しかけてきた。
「エルクくん、チームは誰と組むかもう決まってるの?」
なんだか注目されている気がする。貧乏くじがどうなるのか気にしてるのかな……
「まだ決まってないよ。どうしようか悩んでたところ」
「ほんと!じゃあ私と一緒はどうかな…?」
ラクネの方から誘ってくれた。もしかしたら気を使ってくれたのかも知れないけど、正直に嬉しい
「僕でいいの?僕もラクネと組みたいけど、戦闘は禁止されたよ?」
「そんなの関係ないよ。私がエルクくんと組みたいの。……じゃあ決まりだね」
ラクネは恥ずかしそうに答えてくれた
「うん。よろしくね」
やった、あと1人だ。
周りを見るとすでにチームが出来始めていた。
「もう1人はどうしようか?」
僕はラクネに聞く。僕よりはラクネの方がクラスメイトに詳しいだろう
「私、クラスにあんまり友達いなくて…貴族の人ばっかりだから声かけづらいし」
そうか、ラクネは貴族じゃない、このクラスの少数派だ。
僕と一緒で友達は少ないみたいだ。
変な親近感を覚える。
「そうだよね。僕も同じだからわかるよ。このまま待ってれば誰か声掛けてくれないかな?それか誰か1人が残るまで待ってる?」
……だめだ、どっちにしろこちらから声掛けるつもりがないように言ってしまった。
「声かけてくれればいいけど……。それと、このクラスは20人だから、1人だけ残る事はないよ。1チームは2人になるの」
それはまずい。ラクネと2人なのはいいけど、戦闘が全てラクネ1人にやらせることになってしまう。
1人で3人と戦ってるのを応援して、傷ついたら回復させて送り出す。
ひどい奴でしかない。
「サウス先生、僕は回復しかだめなんですか?支援魔法とかも禁止ですか?」
僕はサウス先生に確認する。僕は戦わないんだから危なくはないし、支援魔法くらいなら許して欲しい
「……先に私が確認して、許可したもののみなら許してもいい。但し、許可が無いものは使った瞬間に失格とする」
やった。条件付きで使ってもいいことになった。
どれが許可出るかわからないけど、見てるだけじゃなくて、サポートくらいは出来そうだ。
それでも2人チームは心配なのでもう1人誘いたい。
僕は周りを見る
もう大体チームは決まりつつある。早くしないと…
僕は予想外の人が残っているのに気がつく。
ラクネに誘ってもいいか確認する。
戸惑いながらも、誘っていいと言われたので、僕は声を掛ける。
「ダイスくんはまだ、チーム決まってないよね?」
「ああ、……エルクも誰かから聞いてるんじゃないか?俺のこと…」
多分王子ってことだろう
「うん…、王子様なんでしょ?言いたくなさそうだったから聞かなかったけど知ってるよ」
「いや、王子は王子なんだが、そのことじゃなくて……いや、知らないならいい」
王子ってことを隠してたわけじゃないのか
何か僕が知らない事があって、みんなダイスくんを誘わなかったのかな?
「話したくないなら、無理して聞かないよ」
何を隠してるかは知らないけど、話したくなったらダイスくんの方から話すだろう。
「ああ、助かる」
「それで、僕達とチーム組まない?僕とラクネとダイスくんの3人で」
「俺でいいのか?その子も俺でいいって言ったのか?」
「ちゃんと確認してから声をかけたよ」
「…ありがとう。よろしく頼む」
無事チームが決まってよかった。
しかも、ラクネとダイスくんだし、僕は運がいいな。
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