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お金の使い道
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初報酬をもらった僕は街で記念になるものを買おうと散策していた。
もらった報酬は銀貨15枚だからそこまで高いものは買えないなぁ
一応手元にはカッシュさんからもらったお小遣いとソースを売った大銀貨もあるけど、これを使ったら記念の意味が薄れる気がするする
形か記憶に残るものがいいなぁと思いながらフラフラと1軒の屋台の前に吸い寄せられる。
串焼きの屋台だ。匂いに釣られてしまったようだ
「おぅ、坊主!串焼き買ってくか?」
串を焼きながら店主が聞いてくる
めっちゃ美味そうだ。良い匂いだし。食べたいなぁ。ジュルり、よだれが垂れそうになる
……いかんいかん。僕は首を横に振る
「また今度来ます」
誘惑を振り切って僕は屋台から離れるように走り出す
次に報酬もらったら食べに来よう。
どうしようかな、アクセサリーとか買うには少し心元無いし寮の部屋に置物でも買って飾ろうかな
買うものが決まってないので、とりあえず雑貨屋に入る事にした
「色々あって悩むなぁ」
僕は商品を見ながら買うものを選ぶ。
日用品は作ろうと思えばスキルで創れるので、芸術品みたいなのが欲しい。
「おつかいかね?」
店主と思われるお婆さんに声をかけられた
「いえ、自分のものを買いに来ました」
「なにを探してるのかな?」
「えーと、何か記念になるようなものを探してます」
「何の記念か聞いてもいいかい?」
「初めて自分でお金を稼いだのでその記念です」
「そうか、そうか。少し待っとくれ」
おばあさんはそう言って奥に行き、置物を持ってきた、
4本足の獣で、動物とも魔物とも取れそうな形の置物を僕の前に置く。
禍々しさの中に神々しさまで感じる。
なんだか見てると吸い込まれそうになる
「これ、何の象ですか?」
「これは、神獣ガリルス様の像じゃよ」
わからないけど、常識なのかな?知らないと恥ずかしいやつかな?
「ガリルス様って?」
恥を忍んで聞く事にする
「子供には難しかったようじゃな。御伽噺に良く出てくる神獣様だけど、実在しているそうじゃ。御伽噺では悪さをする王様を食べちゃうんじゃよ」
「へー、そうなんですね」
「買ってくかね?」
確かに記念にはいいかもしれない
「いくらですか?」
「サービスして金貨100枚じゃ」
このおばあさん、さては売る気がないな。自慢したかっただけだ
「そんなに持ってませんよ…」
「冗談じゃよ。からかって悪かったね。いくらくらいのものを探してるんじゃ?」
やっぱりからかわれてたみたいだ
「銀貨10枚くらいで探してます。出せても15枚までです」
「なら、この辺りの像がオススメじゃよ。例えば英雄の像とかどうじゃ?剣もセットで持たせることも出来る優れものじゃよ。からかったお詫びに銀貨18枚までなら15枚にしてあげるよ」
「ありがとうございます。色々と見させてもらいます」
置物コーナーにあった像は精巧に作られていてどれも本物と遜色ないように見える。動物から剣士、魔法使いの像まで今にも動き出しそうだ。ポーズも遊び心を感じる。
ここにある物は前世で見たフィギュアに近いのだ。
他の所にも像は置いてあるけど、そっちは堅苦しい感じだ。
全部同じ人が作ってるのかな?
「この像って誰が作ってるんですか?」
「私の娘じゃよ。身内贔屓に聞こえるかもしれないけども良くできてるじゃろう?スキルのおかげもあって、木工が得意なんじゃ」
「はい、今にも動き出しそうです」
おばあさんは嬉しそうだ
僕はどれにしようか選んでいると、1つのフィギュアが目に留まる。
「これにします」
「これにするのかい?もっとかっこいいやつを選ぶと思ったんだけどね」
「いえ、これがいいです。」
「ありがとね。銀貨10枚頂くよ。」
「はい」
僕はおばあさんに代金を支払う
「梱包してあげるから少し待ってな」
「いえ、このままで大丈夫です」
僕は、そのまま受け取る。どうせ店から出たらアイテムボックスに入れて、寮に着いたらすぐに飾るのだ。
「持って帰るときに壊さないように気をつけるんじゃよ」
「はい、気をつけます」
「あと、これはサービスじゃ。これも娘が作ったやつだから一緒に飾ってやってくれ」
「ありがとうございます」
小さい小鳥の像をサービスでもらった。
良い買い物が出来た気がする。早く帰って部屋に飾ろう
家具屋に行ってショーケースを買ってから寮に帰る
僕は部屋の入り口から真正面にショーケースを置いて中に買った置物を飾る
うん、良い感じだ。少し寂しい感じがするから、またお金を貯めて買いに行こう
ショーケースの中には、小鳥と獣人のフィギュアがポツンと置かれていた。もちろん、女の子の像であることは言うまでもない
もらった報酬は銀貨15枚だからそこまで高いものは買えないなぁ
一応手元にはカッシュさんからもらったお小遣いとソースを売った大銀貨もあるけど、これを使ったら記念の意味が薄れる気がするする
形か記憶に残るものがいいなぁと思いながらフラフラと1軒の屋台の前に吸い寄せられる。
串焼きの屋台だ。匂いに釣られてしまったようだ
「おぅ、坊主!串焼き買ってくか?」
串を焼きながら店主が聞いてくる
めっちゃ美味そうだ。良い匂いだし。食べたいなぁ。ジュルり、よだれが垂れそうになる
……いかんいかん。僕は首を横に振る
「また今度来ます」
誘惑を振り切って僕は屋台から離れるように走り出す
次に報酬もらったら食べに来よう。
どうしようかな、アクセサリーとか買うには少し心元無いし寮の部屋に置物でも買って飾ろうかな
買うものが決まってないので、とりあえず雑貨屋に入る事にした
「色々あって悩むなぁ」
僕は商品を見ながら買うものを選ぶ。
日用品は作ろうと思えばスキルで創れるので、芸術品みたいなのが欲しい。
「おつかいかね?」
店主と思われるお婆さんに声をかけられた
「いえ、自分のものを買いに来ました」
「なにを探してるのかな?」
「えーと、何か記念になるようなものを探してます」
「何の記念か聞いてもいいかい?」
「初めて自分でお金を稼いだのでその記念です」
「そうか、そうか。少し待っとくれ」
おばあさんはそう言って奥に行き、置物を持ってきた、
4本足の獣で、動物とも魔物とも取れそうな形の置物を僕の前に置く。
禍々しさの中に神々しさまで感じる。
なんだか見てると吸い込まれそうになる
「これ、何の象ですか?」
「これは、神獣ガリルス様の像じゃよ」
わからないけど、常識なのかな?知らないと恥ずかしいやつかな?
「ガリルス様って?」
恥を忍んで聞く事にする
「子供には難しかったようじゃな。御伽噺に良く出てくる神獣様だけど、実在しているそうじゃ。御伽噺では悪さをする王様を食べちゃうんじゃよ」
「へー、そうなんですね」
「買ってくかね?」
確かに記念にはいいかもしれない
「いくらですか?」
「サービスして金貨100枚じゃ」
このおばあさん、さては売る気がないな。自慢したかっただけだ
「そんなに持ってませんよ…」
「冗談じゃよ。からかって悪かったね。いくらくらいのものを探してるんじゃ?」
やっぱりからかわれてたみたいだ
「銀貨10枚くらいで探してます。出せても15枚までです」
「なら、この辺りの像がオススメじゃよ。例えば英雄の像とかどうじゃ?剣もセットで持たせることも出来る優れものじゃよ。からかったお詫びに銀貨18枚までなら15枚にしてあげるよ」
「ありがとうございます。色々と見させてもらいます」
置物コーナーにあった像は精巧に作られていてどれも本物と遜色ないように見える。動物から剣士、魔法使いの像まで今にも動き出しそうだ。ポーズも遊び心を感じる。
ここにある物は前世で見たフィギュアに近いのだ。
他の所にも像は置いてあるけど、そっちは堅苦しい感じだ。
全部同じ人が作ってるのかな?
「この像って誰が作ってるんですか?」
「私の娘じゃよ。身内贔屓に聞こえるかもしれないけども良くできてるじゃろう?スキルのおかげもあって、木工が得意なんじゃ」
「はい、今にも動き出しそうです」
おばあさんは嬉しそうだ
僕はどれにしようか選んでいると、1つのフィギュアが目に留まる。
「これにします」
「これにするのかい?もっとかっこいいやつを選ぶと思ったんだけどね」
「いえ、これがいいです。」
「ありがとね。銀貨10枚頂くよ。」
「はい」
僕はおばあさんに代金を支払う
「梱包してあげるから少し待ってな」
「いえ、このままで大丈夫です」
僕は、そのまま受け取る。どうせ店から出たらアイテムボックスに入れて、寮に着いたらすぐに飾るのだ。
「持って帰るときに壊さないように気をつけるんじゃよ」
「はい、気をつけます」
「あと、これはサービスじゃ。これも娘が作ったやつだから一緒に飾ってやってくれ」
「ありがとうございます」
小さい小鳥の像をサービスでもらった。
良い買い物が出来た気がする。早く帰って部屋に飾ろう
家具屋に行ってショーケースを買ってから寮に帰る
僕は部屋の入り口から真正面にショーケースを置いて中に買った置物を飾る
うん、良い感じだ。少し寂しい感じがするから、またお金を貯めて買いに行こう
ショーケースの中には、小鳥と獣人のフィギュアがポツンと置かれていた。もちろん、女の子の像であることは言うまでもない
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