1 / 40
【Case.1】狙われた竜の卵
1 そして英雄は探偵になった
しおりを挟む
小さな町で、小さな仕立て屋を経営していた両親は、隣町の領主の娘のドレスの納品に出かけていた。
前日からの雨で地盤が緩んでいた事と、少し前に町境に現れたと言う、火竜――魔獣リントヴルムを捕らえる為の争いで、幾度となく山の土壌が痛めつけられていた事。そんな理由の積み重ねが引き起こしたのが、その日の土砂崩れだった。
規模も大きく、山道を通る幾つもの商隊や村人、冒険者たちがそこに巻き込まれた。
――僕の両親も。
「ハルト」
町の集会所に運ばれた、泥だらけの積荷と、恐らくは村人の誰かがやってくれたのだろう、顔だけは綺麗に拭かれていて、だけど身体は冷たくなっていた両親の前で、僕は為す術もなく立ち尽くしていた。
「ハルト」
もしかしたら、何度か名前を呼んでくれていたのかも知れない。
僕はノロノロと顔を上げて、声の主と視線を交わした。
「……リュート叔父さん」
それきり何も言えなくなってしまった僕を、叔父さんは、ただギュッと抱きしめてくれた。
「大丈夫だ、ハルト。俺は死なない」
どうして、僕の言いたい事が分かったんだろう。
「死なないし、お前を一人にもしないから」
僕が黙って、叔父さんの服を掴んじゃったから?
それとも「一人にしないで」って心の中で叫んじゃったから?
「これからは、俺が家族だ――ハルト」
その後の事は覚えていない。
泣きじゃくって、叔父さんにしがみついてしまった事だけは覚えている。
……だから僕は、雨の日が嫌いだ。
.゜*。:゜ .゜*。:゜ .゜*。:゜ .゜*。:゜.゜*。:゜ .゜*。:゜
デュルファー王国・副都ドレーゼ。
政治色の濃い、貴族の館が集う王都ガイセとは違い、ドレーゼは別名ギルド都市とも呼ばれる、各ギルドの本部を構える街だ。
そこには冒険者ギルド、商業ギルド、職人ギルド、医療ギルドがそれぞれ本部を構えていて、だからこそドレーゼは「ギルド都市」とも呼ばれるのだ。
今年12歳になる僕は、そんな中、冒険者ギルド本部の二階にある資料室の司書見習いとして、日々お小遣い稼ぎに精を出していた。
仕事の内容としては、依頼を受けて下調べをしたい冒険者の為に、ギルドが発行する身分証を預かった後、資料室の中へと入って貰う受付業務や、内容を写したい冒険者の為に筆記用具の貸し出しをしたりする事だ。
もちろん、書き写し厳禁の資料もあるので、資料室退出の際は、不正持ち出しがないかを確認する事も兼ねている。
僕が何故この年齢で、冒険者ギルド内で働いていられるのかと言う点に関しては、ひとえに叔父の名前に依るところが大きかった。
〝竜を堕とす者〟
かつて災害級に指定されていた黒邪竜を退けたとして、S級冒険者リュートの名前は、副都や王都どころか、デュルファー王国中に知れ渡っていると言っても過言じゃなかった。
ただ、僕の両親が亡くなった時に、リュート叔父さんは「冒険者稼業からは引退して、甥っ子の面倒をみる」と言い切って、ギルドどころか王宮をも慌てさせたのだ。
僕はまだ小さかったから記憶は曖昧だけど、相当あれこれ揉めた末に、僕が成人年齢を迎えるまでの「休業」と言う扱いで落ち着いたのだと、後から聞かされた。
そして、休業だからとデュルファー王国を出て行かれるのも避けたいとの上層部の判断で、冒険者ギルド内にある資料室の室長と言う、一見すると楽に見える地位を提供して、国内に引き留めたと言う事だった。
もっとも、そこに関してはリュート叔父さんは、たまに「騙された」と、苦笑交じりに愚痴る事がある。
「俺は『探偵』になりたいと言ったのであって、資料室で、表沙汰に出来ない様なお悩み相談を聞く事を受け入れた訳じゃないんだ」――と。
探偵と言う職業は、僕は初耳だ。
何でもリュート叔父さんが昔住んでいた所であった職業だとかで、分かりやすく言うと、貴族や平民の枠に囚われずに、揉め事を解決する人と言う事らしい。
何でも屋だろ、と周囲から言われるたびに苦い表情を浮かべていて、いつかこの名称と職業をこの地に根付かせてやる! などと変に息巻いているところをみると、とても〝竜を堕とす者〟と称えられる様な英雄には見えない。
僕はまあ、どっちだって構わない。
リュート叔父さんの役に立てれば、それで良いんだから。
僕が頑張れば、もしかしたら僕の成人するよりも早く叔父さんが冒険者に復帰する事だって可能かも知れない。
だから学校も飛び級で卒業したし、叔父さんの仕事をあれこれ手伝ったりはするんだけど「子供は余計な心配をしなくて良い」と、リュート叔父さんはいつも僕の進路の事はぐらかしてばかりだ。
多分、僕にはリュート叔父さんの様に冒険者として竜を叩きのめす程の才能がないからだろうな。
そんなことはない、と言わずに「ない方が良い」と叔父さんも言うからには、そう言う事なんだろうなと思う。
だから僕は「探偵」を目指す。
きっとリュート叔父さんも、その方が喜んで応援してくれる。
冒険者ギルドの資料室は、裏でひっそりと「リュート探偵事務所」も兼ねている。
未だ、知る人ぞ知るの事務所で、やってくる依頼人も、いわくありげな人物の、いわくありげな依頼ばかりだけれど。
「――よお、ハルト! おまえの叔父貴は、どうしてる?」
そして今、目の前には、そんな「いわくありげな常連依頼人」の一人が、満面の笑みで立ち塞がっていた。
前日からの雨で地盤が緩んでいた事と、少し前に町境に現れたと言う、火竜――魔獣リントヴルムを捕らえる為の争いで、幾度となく山の土壌が痛めつけられていた事。そんな理由の積み重ねが引き起こしたのが、その日の土砂崩れだった。
規模も大きく、山道を通る幾つもの商隊や村人、冒険者たちがそこに巻き込まれた。
――僕の両親も。
「ハルト」
町の集会所に運ばれた、泥だらけの積荷と、恐らくは村人の誰かがやってくれたのだろう、顔だけは綺麗に拭かれていて、だけど身体は冷たくなっていた両親の前で、僕は為す術もなく立ち尽くしていた。
「ハルト」
もしかしたら、何度か名前を呼んでくれていたのかも知れない。
僕はノロノロと顔を上げて、声の主と視線を交わした。
「……リュート叔父さん」
それきり何も言えなくなってしまった僕を、叔父さんは、ただギュッと抱きしめてくれた。
「大丈夫だ、ハルト。俺は死なない」
どうして、僕の言いたい事が分かったんだろう。
「死なないし、お前を一人にもしないから」
僕が黙って、叔父さんの服を掴んじゃったから?
それとも「一人にしないで」って心の中で叫んじゃったから?
「これからは、俺が家族だ――ハルト」
その後の事は覚えていない。
泣きじゃくって、叔父さんにしがみついてしまった事だけは覚えている。
……だから僕は、雨の日が嫌いだ。
.゜*。:゜ .゜*。:゜ .゜*。:゜ .゜*。:゜.゜*。:゜ .゜*。:゜
デュルファー王国・副都ドレーゼ。
政治色の濃い、貴族の館が集う王都ガイセとは違い、ドレーゼは別名ギルド都市とも呼ばれる、各ギルドの本部を構える街だ。
そこには冒険者ギルド、商業ギルド、職人ギルド、医療ギルドがそれぞれ本部を構えていて、だからこそドレーゼは「ギルド都市」とも呼ばれるのだ。
今年12歳になる僕は、そんな中、冒険者ギルド本部の二階にある資料室の司書見習いとして、日々お小遣い稼ぎに精を出していた。
仕事の内容としては、依頼を受けて下調べをしたい冒険者の為に、ギルドが発行する身分証を預かった後、資料室の中へと入って貰う受付業務や、内容を写したい冒険者の為に筆記用具の貸し出しをしたりする事だ。
もちろん、書き写し厳禁の資料もあるので、資料室退出の際は、不正持ち出しがないかを確認する事も兼ねている。
僕が何故この年齢で、冒険者ギルド内で働いていられるのかと言う点に関しては、ひとえに叔父の名前に依るところが大きかった。
〝竜を堕とす者〟
かつて災害級に指定されていた黒邪竜を退けたとして、S級冒険者リュートの名前は、副都や王都どころか、デュルファー王国中に知れ渡っていると言っても過言じゃなかった。
ただ、僕の両親が亡くなった時に、リュート叔父さんは「冒険者稼業からは引退して、甥っ子の面倒をみる」と言い切って、ギルドどころか王宮をも慌てさせたのだ。
僕はまだ小さかったから記憶は曖昧だけど、相当あれこれ揉めた末に、僕が成人年齢を迎えるまでの「休業」と言う扱いで落ち着いたのだと、後から聞かされた。
そして、休業だからとデュルファー王国を出て行かれるのも避けたいとの上層部の判断で、冒険者ギルド内にある資料室の室長と言う、一見すると楽に見える地位を提供して、国内に引き留めたと言う事だった。
もっとも、そこに関してはリュート叔父さんは、たまに「騙された」と、苦笑交じりに愚痴る事がある。
「俺は『探偵』になりたいと言ったのであって、資料室で、表沙汰に出来ない様なお悩み相談を聞く事を受け入れた訳じゃないんだ」――と。
探偵と言う職業は、僕は初耳だ。
何でもリュート叔父さんが昔住んでいた所であった職業だとかで、分かりやすく言うと、貴族や平民の枠に囚われずに、揉め事を解決する人と言う事らしい。
何でも屋だろ、と周囲から言われるたびに苦い表情を浮かべていて、いつかこの名称と職業をこの地に根付かせてやる! などと変に息巻いているところをみると、とても〝竜を堕とす者〟と称えられる様な英雄には見えない。
僕はまあ、どっちだって構わない。
リュート叔父さんの役に立てれば、それで良いんだから。
僕が頑張れば、もしかしたら僕の成人するよりも早く叔父さんが冒険者に復帰する事だって可能かも知れない。
だから学校も飛び級で卒業したし、叔父さんの仕事をあれこれ手伝ったりはするんだけど「子供は余計な心配をしなくて良い」と、リュート叔父さんはいつも僕の進路の事はぐらかしてばかりだ。
多分、僕にはリュート叔父さんの様に冒険者として竜を叩きのめす程の才能がないからだろうな。
そんなことはない、と言わずに「ない方が良い」と叔父さんも言うからには、そう言う事なんだろうなと思う。
だから僕は「探偵」を目指す。
きっとリュート叔父さんも、その方が喜んで応援してくれる。
冒険者ギルドの資料室は、裏でひっそりと「リュート探偵事務所」も兼ねている。
未だ、知る人ぞ知るの事務所で、やってくる依頼人も、いわくありげな人物の、いわくありげな依頼ばかりだけれど。
「――よお、ハルト! おまえの叔父貴は、どうしてる?」
そして今、目の前には、そんな「いわくありげな常連依頼人」の一人が、満面の笑みで立ち塞がっていた。
1
お気に入りに追加
348
あなたにおすすめの小説
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
隠れジョブ【自然の支配者】で脱ボッチな異世界生活
破滅
ファンタジー
総合ランキング3位
ファンタジー2位
HOT1位になりました!
そして、お気に入りが4000を突破致しました!
表紙を書いてくれた方ぴっぴさん↓
https://touch.pixiv.net/member.php?id=1922055
みなさんはボッチの辛さを知っているだろうか、ボッチとは友達のいない社会的に地位の低い存在のことである。
そう、この物語の主人公 神崎 翔は高校生ボッチである。
そんなボッチでクラスに居場所のない主人公はある日「はぁ、こんな毎日ならいっその事異世界にいってしまいたい」と思ったことがキッカケで異世界にクラス転移してしまうのだが…そこで自分に与えられたジョブは【自然の支配者】というものでとてつもないチートだった。
そしてそんなボッチだった主人公の改生活が始まる!
おまけと設定についてはときどき更新するのでたまにチェックしてみてください!
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ポリゴンスキルは超絶チートでした~発現したスキルをクズと言われて、路地裏に捨てられた俺は、ポリゴンスキルでざまぁする事にした~
喰寝丸太
ファンタジー
ポリゴンスキルに目覚めた貴族庶子6歳のディザは使い方が分からずに、役に立たないと捨てられた。
路地裏で暮らしていて、靴底を食っている時に前世の記憶が蘇る。
俺はパチンコの大当たりアニメーションをプログラムしていたはずだ。
くそう、浮浪児スタートとはナイトメアハードも良い所だ。
だがしかし、俺にはスキルがあった。
ポリゴンスキルか勝手知ったる能力だな。
まずは石の板だ。
こんなの簡単に作れる。
よし、売ってしまえ。
俺のスキルはレベルアップして、アニメーション、ショップ、作成依頼と次々に開放されて行く。
俺はこれを駆使して成り上がってやるぞ。
路地裏から成りあがった俺は冒険者になり、商人になり、貴族になる。
そして王に。
超絶チートになるのは13話辺りからです。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる