452 / 800
第二部 宰相閣下の謹慎事情
497 その鳥にアレルギーはあるか(前)
しおりを挟む
「チチチッ!」
いつの間にか、頭の後ろにエドヴァルドの手が回っていて、整った顔が近付いて――と思ったところに、聞き慣れた鳴き声が耳に届いた。
ぽすっ、と頭の上にナニカが落ちる感触も一緒に。
「「………」」
私にしろエドヴァルドにしろ、この状況はどうしたら……と思ってしまった感が大だ。
「えーっと……リファちゃん」
とは言えここは、私が話しかける方が良い気がした。
「ぴっ!」
「もしかして、ごはんの時間……とかかな?」
「ぴぴっ!」
「……そっか、ありがと」
どうやら、昼食の用意が出来たと言う事を知らせに来てくれたらしい。
完璧な、リファちゃんの無駄遣い。何してるの、トーカレヴァ。
いや、カワイイから許すけど。
私にもエドヴァルドにも怯える事なく、また来てくれる様になったんだから、諸手を挙げて歓迎するけども。
もしかしたら、ウルリック副長あたりの入れ知恵な気も、ちょっとするけど。
「……そう言う事みたいです」
エドヴァルドが両手を私の肩に乗せて、気のせいかちょっと項垂れていたので、リファちゃんにはとりあえず頭の上に乗っかって貰ったまま、リファちゃん来訪の意図を告げてみた。
「…………理解した」
その答えが返るまでに、だいぶ間があったんじゃないだろうか。
両肩からエドヴァルドの左右の手が滑り下りて、最後、私の両手をそっと持ち上げた。
「アンジェスに戻ったら、貴女の時間を少し私に貰っても良いだろうか」
「エドヴァルド様……?」
「求婚の話は横に置いてくれて良い。それは〝アンブローシュ〟で聞くと、当初からの約束だ。それとは別に〝アンブローシュ〟に行くまでの時間を、私に貰えないかと――そう言う話だ」
どうも、言っておかないと貴女は次々と予定を詰め込みそうな気がする。
苦笑交じりにそう言われてしまい、私は反論をしようとして……出来なかった。
「わ、分かりました。公務のお手伝いでも何でも、頑張りますから言って下さい」
「……レイナ。私は戻ったら謹慎する予定なんだが」
「……あ」
もはや有名無実化してそうな気もするけれど、本人的には断固として譲らないつもりらしい。
「いや、いい。貴女は……私とアンジェスに戻る事を当然と考えてくれているんだな」
「……えっと?」
思いがけない事を言われてしまい、私は思わず目を丸くしてしまった。
「レイナ?」
「えーっと……どこから、そう言う話に。あ、商会関連の話があるからですか?」
確かにバリエンダールやサレステーデでの販路の話は、まだ確立されたものじゃない。
だけどそれなら、まずアンジェスの旧〝ツェツィ・オンペル〟の店舗を、ユングベリ商会本店として開業にこぎつける方が先決だ。
ギーレンもバリエンダールもサレステーデも、あくまで本店で並べたい商品を取り扱う為の販路の一環なのだから。
そんな風に私が話をすると、エドヴァルドは「……そうか」と、少し嬉しそうに口元を綻ばせた。
「では、館に戻ろうか」
「はい。……あ、もうリファちゃん、この際だからそこにいて良いよ」
「ぴ!」
私の手を「恋人繋ぎ」に戻したエドヴァルドは、一瞬だけ何とも言えない眼差しをリファちゃんへと向けていた。
後で聞いたら「自分の方が可愛がられている」くらいな、もの凄いドヤ顔に見えたらしい。
いや、エドヴァルドは「ドヤ顔」とは言わず「頭の上でふんぞり返っている幻影が見えた」と言っていたんだけど。
絶対オスだろう――とか言っていたけど、そう言えばトーカレヴァから、そこまで聞いた事がなかった。
知ってるのかな?
私はどっちでも良いんだけどね。
リファちゃんだから、カワイイんだよ!
* * *
「まあまあ!確かケガをしていた鳥を保護されたんだとか?随分と懐かれていますわね!」
頭上に白いふわもこ鳥を乗せたままダイニングに戻ったワケだから、それは部族の女性陣に生温かい視線を向けられた。
「北方遊牧民たちは、昼間は放牧の合間に簡単に済ませる事も多くて、あまり材料の在庫がありませんのよ。ご容赦頂けますかしら」
「あ、ええ!もちろん――」
リファちゃんの話題ついでにうっかり答えかけてしまったけど、この場合答えるとすれば、エドヴァルドかテオドル大公であるべきだろう。
私は言いかけた言葉を途中で呑みこんで、エドヴァルドを見上げた。
「構わない。元より我々の訪問自体が想定外だっただろうから、頂けるだけで有難いと思っている」
そしてサンドイッチ肯定派、食べられればOKのエドヴァルドは、案の定、気にしていないみたいだった。
「それと、その鳥のゴハンだけど、辺り一帯凍っちゃって、虫が手に入らなかったの。カラハティ達がたまに食べる柔らかい食事があるんだけど、それで我慢して貰えるかしら」
「……はは」
ランツァさんは別にあてこすったワケではなく、あくまでリファちゃんに申し訳ないと言う感じだったけど、頭上で「ぴぃ……」と答えるリファちゃんは、どうやらちょっと、しょげているっぽかった。
うん、戻ったら虫いっぱい食べようね。
そんなランツァさんは、リファちゃんの前には、リゾットの様なオートミールの様な柔らかいごはんを、私の前には豚の角煮丼の様な見た目の食事を、それぞれ置いてくれた。
「これは……?」
「南の地域や他国の方はあまり見た事はないかしら?グレーチカの実の上にお肉を敷き詰めて、バターなんかを乗せて、蒸してあるのよ。どちらかといえば、サレステーデ国の主食になっているのかしら?」
話を振られたサラさんが「そうだね」と頷いていた。
「寒冷地での栽培に向いている実だからね。腐りにくいから保管もしやすい。土地によっては水じゃなく牛乳で煮たりもするんだけど、正直それは私も苦手なんだ。だからそう言った食べ方は家畜向けになる事も多いね」
「あ、だからコレ……」
どうやらリファちゃんのごはんは、水と肉汁ではなく、牛乳でグツグツと煮込まれていたようです。
それにしても、この、ちょっと黒い様な茶色い様な小さな実は、どうも見覚えが……?
チアシードとも言い難いし……。
「レイナ?もしかして、この実の事、知ってたりする?」
「ああ、うん、味とか食感とかは初めてだと思う。ただ、この実がね……」
「後で調理前の実を見せようか?普通に旅の食料として持ち歩いているからね」
あっさり、そう言うサラさんに、私が頷きかけたところで、ランツァさんの方が「あら、それなら後片付けの時に厨房に見に来れば良いじゃない」と、言ってくれた。
「あ、じゃあ、ぜひ」
「「「…………」」」
その時点で、男性陣全員が表情を痙攣らせていた事に、私は気が付いていなかった。
いつの間にか、頭の後ろにエドヴァルドの手が回っていて、整った顔が近付いて――と思ったところに、聞き慣れた鳴き声が耳に届いた。
ぽすっ、と頭の上にナニカが落ちる感触も一緒に。
「「………」」
私にしろエドヴァルドにしろ、この状況はどうしたら……と思ってしまった感が大だ。
「えーっと……リファちゃん」
とは言えここは、私が話しかける方が良い気がした。
「ぴっ!」
「もしかして、ごはんの時間……とかかな?」
「ぴぴっ!」
「……そっか、ありがと」
どうやら、昼食の用意が出来たと言う事を知らせに来てくれたらしい。
完璧な、リファちゃんの無駄遣い。何してるの、トーカレヴァ。
いや、カワイイから許すけど。
私にもエドヴァルドにも怯える事なく、また来てくれる様になったんだから、諸手を挙げて歓迎するけども。
もしかしたら、ウルリック副長あたりの入れ知恵な気も、ちょっとするけど。
「……そう言う事みたいです」
エドヴァルドが両手を私の肩に乗せて、気のせいかちょっと項垂れていたので、リファちゃんにはとりあえず頭の上に乗っかって貰ったまま、リファちゃん来訪の意図を告げてみた。
「…………理解した」
その答えが返るまでに、だいぶ間があったんじゃないだろうか。
両肩からエドヴァルドの左右の手が滑り下りて、最後、私の両手をそっと持ち上げた。
「アンジェスに戻ったら、貴女の時間を少し私に貰っても良いだろうか」
「エドヴァルド様……?」
「求婚の話は横に置いてくれて良い。それは〝アンブローシュ〟で聞くと、当初からの約束だ。それとは別に〝アンブローシュ〟に行くまでの時間を、私に貰えないかと――そう言う話だ」
どうも、言っておかないと貴女は次々と予定を詰め込みそうな気がする。
苦笑交じりにそう言われてしまい、私は反論をしようとして……出来なかった。
「わ、分かりました。公務のお手伝いでも何でも、頑張りますから言って下さい」
「……レイナ。私は戻ったら謹慎する予定なんだが」
「……あ」
もはや有名無実化してそうな気もするけれど、本人的には断固として譲らないつもりらしい。
「いや、いい。貴女は……私とアンジェスに戻る事を当然と考えてくれているんだな」
「……えっと?」
思いがけない事を言われてしまい、私は思わず目を丸くしてしまった。
「レイナ?」
「えーっと……どこから、そう言う話に。あ、商会関連の話があるからですか?」
確かにバリエンダールやサレステーデでの販路の話は、まだ確立されたものじゃない。
だけどそれなら、まずアンジェスの旧〝ツェツィ・オンペル〟の店舗を、ユングベリ商会本店として開業にこぎつける方が先決だ。
ギーレンもバリエンダールもサレステーデも、あくまで本店で並べたい商品を取り扱う為の販路の一環なのだから。
そんな風に私が話をすると、エドヴァルドは「……そうか」と、少し嬉しそうに口元を綻ばせた。
「では、館に戻ろうか」
「はい。……あ、もうリファちゃん、この際だからそこにいて良いよ」
「ぴ!」
私の手を「恋人繋ぎ」に戻したエドヴァルドは、一瞬だけ何とも言えない眼差しをリファちゃんへと向けていた。
後で聞いたら「自分の方が可愛がられている」くらいな、もの凄いドヤ顔に見えたらしい。
いや、エドヴァルドは「ドヤ顔」とは言わず「頭の上でふんぞり返っている幻影が見えた」と言っていたんだけど。
絶対オスだろう――とか言っていたけど、そう言えばトーカレヴァから、そこまで聞いた事がなかった。
知ってるのかな?
私はどっちでも良いんだけどね。
リファちゃんだから、カワイイんだよ!
* * *
「まあまあ!確かケガをしていた鳥を保護されたんだとか?随分と懐かれていますわね!」
頭上に白いふわもこ鳥を乗せたままダイニングに戻ったワケだから、それは部族の女性陣に生温かい視線を向けられた。
「北方遊牧民たちは、昼間は放牧の合間に簡単に済ませる事も多くて、あまり材料の在庫がありませんのよ。ご容赦頂けますかしら」
「あ、ええ!もちろん――」
リファちゃんの話題ついでにうっかり答えかけてしまったけど、この場合答えるとすれば、エドヴァルドかテオドル大公であるべきだろう。
私は言いかけた言葉を途中で呑みこんで、エドヴァルドを見上げた。
「構わない。元より我々の訪問自体が想定外だっただろうから、頂けるだけで有難いと思っている」
そしてサンドイッチ肯定派、食べられればOKのエドヴァルドは、案の定、気にしていないみたいだった。
「それと、その鳥のゴハンだけど、辺り一帯凍っちゃって、虫が手に入らなかったの。カラハティ達がたまに食べる柔らかい食事があるんだけど、それで我慢して貰えるかしら」
「……はは」
ランツァさんは別にあてこすったワケではなく、あくまでリファちゃんに申し訳ないと言う感じだったけど、頭上で「ぴぃ……」と答えるリファちゃんは、どうやらちょっと、しょげているっぽかった。
うん、戻ったら虫いっぱい食べようね。
そんなランツァさんは、リファちゃんの前には、リゾットの様なオートミールの様な柔らかいごはんを、私の前には豚の角煮丼の様な見た目の食事を、それぞれ置いてくれた。
「これは……?」
「南の地域や他国の方はあまり見た事はないかしら?グレーチカの実の上にお肉を敷き詰めて、バターなんかを乗せて、蒸してあるのよ。どちらかといえば、サレステーデ国の主食になっているのかしら?」
話を振られたサラさんが「そうだね」と頷いていた。
「寒冷地での栽培に向いている実だからね。腐りにくいから保管もしやすい。土地によっては水じゃなく牛乳で煮たりもするんだけど、正直それは私も苦手なんだ。だからそう言った食べ方は家畜向けになる事も多いね」
「あ、だからコレ……」
どうやらリファちゃんのごはんは、水と肉汁ではなく、牛乳でグツグツと煮込まれていたようです。
それにしても、この、ちょっと黒い様な茶色い様な小さな実は、どうも見覚えが……?
チアシードとも言い難いし……。
「レイナ?もしかして、この実の事、知ってたりする?」
「ああ、うん、味とか食感とかは初めてだと思う。ただ、この実がね……」
「後で調理前の実を見せようか?普通に旅の食料として持ち歩いているからね」
あっさり、そう言うサラさんに、私が頷きかけたところで、ランツァさんの方が「あら、それなら後片付けの時に厨房に見に来れば良いじゃない」と、言ってくれた。
「あ、じゃあ、ぜひ」
「「「…………」」」
その時点で、男性陣全員が表情を痙攣らせていた事に、私は気が付いていなかった。
741
お気に入りに追加
12,941
あなたにおすすめの小説
山に捨てられた令嬢! 私のスキルは結界なのに、王都がどうなっても、もう知りません!
甘い秋空
恋愛
婚約を破棄されて、山に捨てられました! 私のスキルは結界なので、私を王都の外に出せば、王都は結界が無くなりますよ? もう、どうなっても知りませんから! え? 助けに来たのは・・・
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~
空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」
氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。
「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」
ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。
成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。
(完結)嘘をありがとう
七辻ゆゆ
恋愛
「まあ、なんて図々しいのでしょう」
おっとりとしていたはずの妻は、辛辣に言った。
「要するにあなた、貴族でいるために政略結婚はする。けれど女とは別れられない、ということですのね?」
妻は言う。女と別れなくてもいい、仕事と嘘をついて会いに行ってもいい。けれど。
「必ず私のところに帰ってきて、子どもをつくり、よい夫、よい父として振る舞いなさい。神に嘘をついたのだから、覚悟を決めて、その嘘を突き通しなさいませ」
白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。
無言で睨む夫だが、心の中は──。
【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】
4万文字ぐらいの中編になります。
※小説なろう、エブリスタに記載してます
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
平民の娘だから婚約者を譲れって? 別にいいですけど本当によろしいのですか?
和泉 凪紗
恋愛
「お父様。私、アルフレッド様と結婚したいです。お姉様より私の方がお似合いだと思いませんか?」
腹違いの妹のマリアは私の婚約者と結婚したいそうだ。私は平民の娘だから譲るのが当然らしい。
マリアと義母は私のことを『平民の娘』だといつも見下し、嫌がらせばかり。
婚約者には何の思い入れもないので別にいいですけど、本当によろしいのですか?
傷付いた騎士なんて要らないと妹は言った~残念ながら、変わってしまった関係は元には戻りません~
キョウキョウ
恋愛
ディアヌ・モリエールの妹であるエレーヌ・モリエールは、とてもワガママな性格だった。
両親もエレーヌの意見や行動を第一に優先して、姉であるディアヌのことは雑に扱った。
ある日、エレーヌの婚約者だったジョセフ・ラングロワという騎士が仕事中に大怪我を負った。
全身を包帯で巻き、1人では歩けないほどの重症だという。
エレーヌは婚約者であるジョセフのことを少しも心配せず、要らなくなったと姉のディアヌに看病を押し付けた。
ついでに、婚約関係まで押し付けようと両親に頼み込む。
こうして、出会うことになったディアヌとジョセフの物語。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。