415 / 798
第二部 宰相閣下の謹慎事情
460 即席鮭フレーク
しおりを挟む
確かソテーに関しては、王都のチェーリアさんのお店にもあったように思う。
所謂「ジビエ料理」に相当するのだろうけど、これは上にかかっている赤い果物ソースと良い、マッシュポテトで周囲を囲ってあるとはいえ、味としては癖があると言わざるを得なかった。
赤いソースは、以前に北欧系インテリアショップのレストランで口にした、コケモモジャムにソックリ。
あの甘さとお肉とのコラボは――正直、私は若干苦手だった。
と言うか、ジャムはユルハ領のシーベリージャムが安定供給出来る様になれば、ちょっとしたライバル商品になってしまうし、この地域であれば、食べ慣れているコケモモジャムの方が受け入れられ易いだろうから、実際に取り扱うとなると、売り上げとして難しい面はあるかも知れない。
「あ、でも干し肉は輸入できるよね……あと、肉詰めと魚かぁ……」
白身魚のフライなんかは、チェーリアさんのお店で出すあたりが鮮度の限界だろう。
今食べている肉詰めは合鴨もどきらしいけど、多分それはそれで珍しくない気がするから、むしろカラハティの肉でこれが出来れば、地元料理として良い謳い文句になる気がするんだけど。
食事がひと段落したら、肉詰めを持って来てくれたバラッキ族長にちょっと聞いてみようかな。
鮭に関しては、スモークサーモンは鉄板品だとしても、焼くならもっと、スープに切り身を入れる以外にも――。
「あ」
「レイナさん?」
ユレルミ族のカゼッリ族長夫人ランツァさんが、私の呟きが耳に入ったらしく、こちらを向いてくれた。
この女性も、族長と同様にバリエンダール語はそれなりに話せるようだ。
「すみません、ちょっと実験してみても良いですか?」
「実験?」
「今ここにある材料で簡単に出来るんで、食べてみて頂いて、アリかナシか伺えたらな……と。私の住んでいた国であった料理なんですけど」
「あら、それは興味深いわ。もし、それがアリだとなれば、取引が出来るかもと言う事ね?」
「そうですね、はい」
私は近くにいた女性陣に手伝って貰って、お代わり用のスープに入れる為に焼いてあった鮭を、小骨が入らないように少しほぐした。
「えーっと……じゃがいも……あ、バリエンダールでは『アラタロ』でしたっけ?皮つきのまま、半分に切って頂いて良いですか?」
鮭のほぐし作業と並行して、ランツァさんにジャガイモを半分に切って貰う。
「――で、この切った断面の上にこのほぐし身を散らせて、更にチーズを乗せて、焼きます」
手順は以上ですね、と言うと、女性陣が「まあ!」と色めき立っていた。
「そんな単純なコトで良いの⁉」
「はい。エールに合うおかずだったりするんですよ。私の居た国だと、お酒を出しているお店なんかに行けばメニューにありますし、一定の漁獲量がありそうなら、それなりに売り上げは見込めるんじゃないかと」
あと、鮭フレークとチーズ入りコロッケとか、じゃがいもを細身に切ればガレット風のオムレツとか出来るとは思うけど、これは卵の存在が必須になるから、出来ればアンジェスで鮭フレーク普及の為の試食メニューとして、とっておきたいから、敢えて狩猟民族の皆さんが野営でも作りやすそうな、シンプルなこのメニューだけを伝えてみた。
本当なら、鮭フレークならごはん!と一番に言いたいところだけれど、やっぱり立ちはだかるお米の壁。
ごめんねシャーリー、今回も洋食メニューのお持ち帰りになりそう。いや、ウナギはあるか。
「え、これ、私達の日常食のメニューとしても全然アリよ、レイナさん!サルモは焼いてほぐすだけなのよね⁉」
どうやらこちらでは、鮭は「サルモ」と言うらしかった。
男性陣にも食べさせようと、お代わりになる筈だった食材が、次々とじゃがいもの鮭フレークチーズ乗せ(仮)に変貌していく。
「ああ、はい。この焼いてほぐした身を、空気が入らないよう気を付けて瓶詰すれば、結構長持ちする筈ですから、王都はおろかアンジェス国やサレステーデ国あたりなら輸出出来るかな、と」
ガラス瓶が見た目にも売れやすいと思うものの、日本で見ていた様なアルミの蓋が存在をしない以上は、ガラス瓶の蓋をどこまで改良出来るか、これもカファロ工房の兄妹に試作して貰う事になりそうだ。
それまでは、枡サイズくらいの木箱にピッチリと入れる形で代用するしかないかも知れない……。
「ねえ、レイナさん。これは他の魚だと難しいのかしら?」
ランツァさんの疑問は、至極まっとうなものと言うべきで、私も何と説明をしたものが小首を傾げた。
「ん-……確かに焼いてほぐすだけなんで、出来なくはないんですけど、味がかなり淡泊になってしまうので、向いてないと言った方が良いかも知れないですね」
日本だと鯖フレークなんてあったりするけど、あれはあれで醤油だのみりんだのが必要になってしまう。
鱈フレークにしたとて、料理酒としての日本酒が必要。
魚醤だと、多分味がケンカをしそうだし、白ワインで代用出来るかと聞かれると、未体験ゾーン。
コロッケならいける?いや、でもマヨネーズもないとなると、塩コショウだけで味はつくのだろうか……出たとこ勝負だよね、うん。
まあ来年、また山ほど公爵邸に〝スヴァレーフ〟が来たら、ラズディル料理長に頼んで鮭フレークのコロッケと一緒に試作して貰っても良いかな。
「向いてない……そう、食べられなくはないけど、美味しくも不味くもない、と……?」
「そうですね……もしどうしてもと思われるなら、各地の調味料を片っ端から入手して、試してみられても良いかも知れないですけど……」
「それならサルモの漁獲量を一定数以上確保する方が良い、と」
「私個人としては、そう思います」
ハズレのない、鮭フレークだけにしておきたい。
少なくとも、いまは。
「そうね、じゃあサルモ以外は取引とは関係なく、私たちの日常の食料として成立するか、放牧の合間に気長に試してみようかしら」
「ぜひ。それで、合うと思われる組み合わせが出てきたら、私に売り込んで下さい。お待ちしてます」
「あら、サルモは作れば買い取って下さるの?」
「そのつもりです。とりあえず、アンジェス本店に持って帰って他国でも通用するか皆に食べさせたいので、今日作った分を少し分けていただけますか?」
この場合の「皆」とは、公爵邸の皆さま方と、シャルリーヌだけど。
「え、ええ、もちろん!」
快諾、と言った感じのランツァさんを見た私は、近くにいたシレアンさんを片手で手招きした。
「どうした――と言うか、このサルモのほぐした身の事か?」
「さすがですね」
「切り身なら料理でよく見るが、ほぐし身と言うのもめずらしい。レシピ化予定案件として、ギルドで保護すると言う事で良いのだろう?」
「はい、その方向でお願いします。あと、これもガラスの容器に入れようと思っているので、なんだかどんどんとカファロ工房への『お願い』が増えていきそうですね」
「……な、なるほど」
シレアンさん、一見引いてますけど後からこっそり「ギルド長への土産分を……」なんて言っているのは、聞こえましたからね!
所謂「ジビエ料理」に相当するのだろうけど、これは上にかかっている赤い果物ソースと良い、マッシュポテトで周囲を囲ってあるとはいえ、味としては癖があると言わざるを得なかった。
赤いソースは、以前に北欧系インテリアショップのレストランで口にした、コケモモジャムにソックリ。
あの甘さとお肉とのコラボは――正直、私は若干苦手だった。
と言うか、ジャムはユルハ領のシーベリージャムが安定供給出来る様になれば、ちょっとしたライバル商品になってしまうし、この地域であれば、食べ慣れているコケモモジャムの方が受け入れられ易いだろうから、実際に取り扱うとなると、売り上げとして難しい面はあるかも知れない。
「あ、でも干し肉は輸入できるよね……あと、肉詰めと魚かぁ……」
白身魚のフライなんかは、チェーリアさんのお店で出すあたりが鮮度の限界だろう。
今食べている肉詰めは合鴨もどきらしいけど、多分それはそれで珍しくない気がするから、むしろカラハティの肉でこれが出来れば、地元料理として良い謳い文句になる気がするんだけど。
食事がひと段落したら、肉詰めを持って来てくれたバラッキ族長にちょっと聞いてみようかな。
鮭に関しては、スモークサーモンは鉄板品だとしても、焼くならもっと、スープに切り身を入れる以外にも――。
「あ」
「レイナさん?」
ユレルミ族のカゼッリ族長夫人ランツァさんが、私の呟きが耳に入ったらしく、こちらを向いてくれた。
この女性も、族長と同様にバリエンダール語はそれなりに話せるようだ。
「すみません、ちょっと実験してみても良いですか?」
「実験?」
「今ここにある材料で簡単に出来るんで、食べてみて頂いて、アリかナシか伺えたらな……と。私の住んでいた国であった料理なんですけど」
「あら、それは興味深いわ。もし、それがアリだとなれば、取引が出来るかもと言う事ね?」
「そうですね、はい」
私は近くにいた女性陣に手伝って貰って、お代わり用のスープに入れる為に焼いてあった鮭を、小骨が入らないように少しほぐした。
「えーっと……じゃがいも……あ、バリエンダールでは『アラタロ』でしたっけ?皮つきのまま、半分に切って頂いて良いですか?」
鮭のほぐし作業と並行して、ランツァさんにジャガイモを半分に切って貰う。
「――で、この切った断面の上にこのほぐし身を散らせて、更にチーズを乗せて、焼きます」
手順は以上ですね、と言うと、女性陣が「まあ!」と色めき立っていた。
「そんな単純なコトで良いの⁉」
「はい。エールに合うおかずだったりするんですよ。私の居た国だと、お酒を出しているお店なんかに行けばメニューにありますし、一定の漁獲量がありそうなら、それなりに売り上げは見込めるんじゃないかと」
あと、鮭フレークとチーズ入りコロッケとか、じゃがいもを細身に切ればガレット風のオムレツとか出来るとは思うけど、これは卵の存在が必須になるから、出来ればアンジェスで鮭フレーク普及の為の試食メニューとして、とっておきたいから、敢えて狩猟民族の皆さんが野営でも作りやすそうな、シンプルなこのメニューだけを伝えてみた。
本当なら、鮭フレークならごはん!と一番に言いたいところだけれど、やっぱり立ちはだかるお米の壁。
ごめんねシャーリー、今回も洋食メニューのお持ち帰りになりそう。いや、ウナギはあるか。
「え、これ、私達の日常食のメニューとしても全然アリよ、レイナさん!サルモは焼いてほぐすだけなのよね⁉」
どうやらこちらでは、鮭は「サルモ」と言うらしかった。
男性陣にも食べさせようと、お代わりになる筈だった食材が、次々とじゃがいもの鮭フレークチーズ乗せ(仮)に変貌していく。
「ああ、はい。この焼いてほぐした身を、空気が入らないよう気を付けて瓶詰すれば、結構長持ちする筈ですから、王都はおろかアンジェス国やサレステーデ国あたりなら輸出出来るかな、と」
ガラス瓶が見た目にも売れやすいと思うものの、日本で見ていた様なアルミの蓋が存在をしない以上は、ガラス瓶の蓋をどこまで改良出来るか、これもカファロ工房の兄妹に試作して貰う事になりそうだ。
それまでは、枡サイズくらいの木箱にピッチリと入れる形で代用するしかないかも知れない……。
「ねえ、レイナさん。これは他の魚だと難しいのかしら?」
ランツァさんの疑問は、至極まっとうなものと言うべきで、私も何と説明をしたものが小首を傾げた。
「ん-……確かに焼いてほぐすだけなんで、出来なくはないんですけど、味がかなり淡泊になってしまうので、向いてないと言った方が良いかも知れないですね」
日本だと鯖フレークなんてあったりするけど、あれはあれで醤油だのみりんだのが必要になってしまう。
鱈フレークにしたとて、料理酒としての日本酒が必要。
魚醤だと、多分味がケンカをしそうだし、白ワインで代用出来るかと聞かれると、未体験ゾーン。
コロッケならいける?いや、でもマヨネーズもないとなると、塩コショウだけで味はつくのだろうか……出たとこ勝負だよね、うん。
まあ来年、また山ほど公爵邸に〝スヴァレーフ〟が来たら、ラズディル料理長に頼んで鮭フレークのコロッケと一緒に試作して貰っても良いかな。
「向いてない……そう、食べられなくはないけど、美味しくも不味くもない、と……?」
「そうですね……もしどうしてもと思われるなら、各地の調味料を片っ端から入手して、試してみられても良いかも知れないですけど……」
「それならサルモの漁獲量を一定数以上確保する方が良い、と」
「私個人としては、そう思います」
ハズレのない、鮭フレークだけにしておきたい。
少なくとも、いまは。
「そうね、じゃあサルモ以外は取引とは関係なく、私たちの日常の食料として成立するか、放牧の合間に気長に試してみようかしら」
「ぜひ。それで、合うと思われる組み合わせが出てきたら、私に売り込んで下さい。お待ちしてます」
「あら、サルモは作れば買い取って下さるの?」
「そのつもりです。とりあえず、アンジェス本店に持って帰って他国でも通用するか皆に食べさせたいので、今日作った分を少し分けていただけますか?」
この場合の「皆」とは、公爵邸の皆さま方と、シャルリーヌだけど。
「え、ええ、もちろん!」
快諾、と言った感じのランツァさんを見た私は、近くにいたシレアンさんを片手で手招きした。
「どうした――と言うか、このサルモのほぐした身の事か?」
「さすがですね」
「切り身なら料理でよく見るが、ほぐし身と言うのもめずらしい。レシピ化予定案件として、ギルドで保護すると言う事で良いのだろう?」
「はい、その方向でお願いします。あと、これもガラスの容器に入れようと思っているので、なんだかどんどんとカファロ工房への『お願い』が増えていきそうですね」
「……な、なるほど」
シレアンさん、一見引いてますけど後からこっそり「ギルド長への土産分を……」なんて言っているのは、聞こえましたからね!
687
お気に入りに追加
12,945
あなたにおすすめの小説
白い結婚はそちらが言い出したことですわ
来住野つかさ
恋愛
サリーは怒っていた。今日は幼馴染で喧嘩ばかりのスコットとの結婚式だったが、あろうことかバーティでスコットの友人たちが「白い結婚にするって言ってたよな?」「奥さんのこと色気ないとかさ」と騒ぎながら話している。スコットがその気なら喧嘩買うわよ! 白い結婚上等よ! 許せん! これから舌戦だ!!
【完結】え、別れましょう?
須木 水夏
恋愛
「実は他に好きな人が出来て」
「は?え?別れましょう?」
何言ってんだこいつ、とアリエットは目を瞬かせながらも。まあこちらも好きな訳では無いし都合がいいわ、と長年の婚約者(腐れ縁)だったディオルにお別れを申し出た。
ところがその出来事の裏側にはある双子が絡んでいて…?
だる絡みをしてくる美しい双子の兄妹(?)と、のんびりかつ冷静なアリエットのお話。
※毎度ですが空想であり、架空のお話です。史実に全く関係ありません。
ヨーロッパの雰囲気出してますが、別物です。
結婚記念日をスルーされたので、離婚しても良いですか?
秋月一花
恋愛
本日、結婚記念日を迎えた。三周年のお祝いに、料理長が腕を振るってくれた。私は夫であるマハロを待っていた。……いつまで経っても帰ってこない、彼を。
……結婚記念日を過ぎてから帰って来た彼は、私との結婚記念日を覚えていないようだった。身体が弱いという幼馴染の見舞いに行って、そのまま食事をして戻って来たみたいだ。
彼と結婚してからずっとそう。私がデートをしてみたい、と言えば了承してくれるものの、当日幼馴染の女性が体調を崩して「後で埋め合わせするから」と彼女の元へ向かってしまう。埋め合わせなんて、この三年一度もされたことがありませんが?
もう我慢の限界というものです。
「離婚してください」
「一体何を言っているんだ、君は……そんなこと、出来るはずないだろう?」
白い結婚のため、可能ですよ? 知らないのですか?
あなたと離婚して、私は第二の人生を歩みます。
※カクヨム様にも投稿しています。
【完結】結婚して12年一度も会った事ありませんけど? それでも旦那様は全てが欲しいそうです
との
恋愛
結婚して12年目のシエナは白い結婚継続中。
白い結婚を理由に離婚したら、全てを失うシエナは漸く離婚に向けて動けるチャンスを見つけ・・
沈黙を続けていたルカが、
「新しく商会を作って、その先は?」
ーーーーーー
題名 少し改変しました
旦那様、愛人を作ってもいいですか?
ひろか
恋愛
私には前世の記憶があります。ニホンでの四六年という。
「君の役目は魔力を多く持つ子供を産むこと。その後で君も自由にすればいい」
これ、旦那様から、初夜での言葉です。
んん?美筋肉イケオジな愛人を持っても良いと?
’18/10/21…おまけ小話追加
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、第一王子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。