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第二部 宰相閣下の謹慎事情
368 セラシフェラの咲く庭で(4)
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※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
まず目に飛び込んで来たのは、ひたすらに〝黄色い空間〟だった。
「うわぁ……」
(ミモザと水仙……的な?)
それも恐らくは、同じミモザや水仙でも微妙に種類が違うのか、イデオン公爵邸で見たそれと、花弁の形が違うものが、辺り一帯を埋め尽くしている。
かつ、イデオン公爵邸のミモザは剪定はされているものの、概ね自生に任せている感があって、数もそれほど多くなかった(多分、イザクが調合する薬の香りづけ程度に存在していた気がする)。
水仙にいたっては、完全にスズラン同様毒花扱いだった筈だ。
それがここでは、ちゃんと「人に見せる」為の、観賞用として育てられている。
しかも量もあって、視覚に訴える効果も十二分にあった。
「ちゃんと育てたら…って言い方もおかしいですけど、実用じゃなく観賞に重きを置くと、こうなるんですね……」
素で感心している私に、エドヴァルドはちょっと苦笑いしていた。
自分のところの庭が、実用性に重きを置かれているのは、彼も何となく分かっているんだろう。
そのまま進んで行くと、次に見えてきたのは〝青と白の空間〟だった。
花時計でも出来そうな円形の小山を覆い尽くすように、青と白の釣鐘草が多種多様に広がっているのだ。
「このあたりの濃い色味の花は、まるでエドヴァルド様の色みたいですよ。イデオン公爵邸の敷地内でもたくさん育てて貰ってみましょうか?あ、そうだ!ハルヴァラの白磁器のデザインに取り入れて貰いません?公爵家の紋章は紋章として、あっても良いと思うんですけど、当主個人を指す…って言うのも、それはそれでアリだと思うんですよね」
日本の皇室では確か「お印」と呼ばれる、家紋とは別に、自身の持ち物である事を示す紋様が、幼少時あるいは輿入れ時に決められている筈だ。
周囲の侍従たちが、皇族と言う特別な立場にある人の名前を書くことが憚られた為と言われていて、慶事の際、引出物や磁器製の砂糖菓子入れにその紋様を取り入れるのだ。
中には漢字一文字をその「お印」とされる場合もあったようだけど、ほとんどが樹木や花がモチーフになっていたと記憶している。
「レイナ……いくらなんでも、貴女の国の王族の慣習を参考にするのはどうかと……」
皇族と言っても説明しづらいため「陛下やレイフ殿下の様な方々」と言った為に、さすがにエドヴァルドもちょっと引き気味だった。
「私の国だと、むしろ『国民の心に寄り添う』と言うか、親しみをこめてと言うか、紋様入りのお菓子を販売したりしてましたし、別の国だと女王様のお顔そのものが、カップやお皿に描かれて売られたりとかもしていましたよ?イメージとしての花模様なら問題ない気がするんですけど……あ、何なら陛下のイメージでも何か考えて、一緒に許可貰えば良くないですか?陛下の場合、髪色は表現しづらいと思うんで、目の色とか――」
「待…っ、待て待て、先走るな、レイナ!そもそも、今日は庭園の見学に来た筈だな⁉」
人差し指を口元にあてて辺りを見回していたところが、エドヴァルドに手をとられて、あっという間につなぎ直されてしまった。
「もちろん、案ですよ、案!ほら、新しいハルヴァラの白磁器に関しては、まだまだ全部これからじゃないですか。デザイン候補なんて、幾つあっても足りないくらいですよ!」
「……そうじゃなくてだな」
繋がれた手に、ぎゅっと力がこめられる。
「私は、貴女とこうやって、公務を忘れて庭園の中を歩く事を楽しみにしていたんだ。……貴女は違うのか?」
「……っ」
不意打ちで顔が近付いてきて、耳元で囁かれた声に、瞬時に私の顔に朱が差した。
「そ…それは……」
「その話は今度にしよう、レイナ。まだ、スヴェンテ老公の言うガゼボにさえ辿り着いていないのだから」
「……はい……」
後でミカ君に話だけしておこう。
将来的にミカ君のイメージでも作ると言えば、家令とて動いてくれるに違いないし、そうすればスヴェンテ老公爵の協力だって得られるかも知れない。
「レイナ?」
そんな事をつらつら考えていたら、これ以上ないくらいの笑顔をエドヴァルドに向けられてしまったので、私は慌てて思考を頭の中の遠くの棚に放り投げた。
うん、この笑顔は笑顔じゃない。学習してます。
「あの…でも、このエドヴァルド様の色っぽい花は欲しいです。その…形なんですけど、風鈴草とか釣鐘草とかって名前で、私の国でも似た花が咲いていたんです。だから――」
とりあえず、商会絡みの話を抜きにして本音を伝えてみたところ、エドヴァルドは一瞬だけ言葉に詰まった後「……そうか」と、今度は納得がいった様に頷いていた。
「後で老公に名前を聞いておこう。すまない。私はほとんど知らないんだ」
「ああ、いえっ、お忙しいんですし、庭師の皆だって、実用的なものを育てる方がエドヴァルド様は喜ぶって、長く勤めていれば充分に分かっているんでしょうし、そこは気にしてませんから」
他にも、歩いていると木や緑の空間が、彫刻や池などとの絶妙なバランスを保ちながら展開されていて、このあたりはきっと別の季節に何かが咲き誇るんだろうと言う事を伺わせていた。
「……ああ、見えてきたな。あれがガゼボだな」
エドヴァルドの声に前方に目を凝らしてみれば、イデオン公爵邸のガゼボがドーム型の屋根を持った小ぶりなものあるのに比べて、横に大きく広がって、倍くらいの人数は集まれそうなガゼボが、そこにあった。
政変前までは、大勢の貴族たちが集まっていた事が分かる大きさだ。
ガゼボの側には、実際に画家はいないけど、某有名画家が「睡蓮」の絵をここで書いたんじゃないかとでも言う様な池まである。
「あ………」
「レイナ?」
ただそれよりも、私はそのガゼボの周りにある樹木に、視線を奪われていた。
実が食用になると言われているからには、あれはきっと「チェリープラム」だと分かった。
ソメイヨシノが、日本から持ち出されない事には、異世界どころか諸外国でさえ見る事がないと言うのも分かっている。
――それでも。
「桜………」
自分の目から零れ落ちる涙を、止める術を持たなかった。
「……っ」
気が付けば、エドヴァルドがそっと抱き寄せてくれていた。
「……あれも、貴女の国に?」
「はい……種類は少し違うんですけど、でも、入学した大学に咲いていて……合格したんだなぁ…って、実感した、ちょっと思い入れのある花に似ています……」
「そうか……あれが〝セラシフェラ〟だ、レイナ。かつて我が公爵邸にもあったが、切り倒されて今はない。私でさえも名を知る花だ」
なら、イデオン公爵邸には植えない方が良いだろう――そう思った私の内心を見透かしたかの様に、エドヴァルドが唇を寄せ、私の涙を掬い取った。
「⁉」
ギョッと目を瞠った私が、思わず頬に手をやりながらエドヴァルドを見上げると、代わりにコツンと額と額が触れ合った。
「貴女が言ったんだろう。我が公爵邸に植えられないなら、来年も再来年も、またここに見に来られれば良いと」
「エドヴァルド様……」
「来年も再来年も、その先も……私がずっと、貴女をここへ連れて来よう。きっかけは、貴女の本意ではなかったと思う。それでも私は、この国に来てくれたのが、貴女で良かったと思っている。どうかずっと、私の隣にいてくれ。バリエンダールへ行こうとも、必ず私の所に戻って来てくれ」
「……ほんの3~4日ですよ?」
あまりに真摯すぎるその声に、ちょっと大袈裟じゃないかと言いかけたんだけれど、私の両手をとった、エドヴァルドの表情は真摯なままだった。
「ほんの数日と聞いてギーレンに行った私が、アンジェスに戻って来たのは結局何日後だった?」
「そ…それは……」
「あまりに遅ければ、今度は私がバリエンダールに乗り込む。もう、駆け落ちも何もないだろうが、その時は堂々と『婚約者』を名乗って迎えに行く」
それは、サレステーデのドナート王子を暴走させない為の「仮」だったんじゃ――。
そう思ったのが、きっと多分、表情に出たんだろう。
レイナ、と名前を呼んだエドヴァルドの声が「違う」と、明らかに主張をしていて、私は声を出す事が出来なかった。
「今すぐにとは言わない。返事はバリエンダールから戻って来てからで良い。だから本気で、私とこの先を歩く事を考えてくれないか、レイナ」
――私と結婚して欲しい。
決して召喚してしまった事への贖罪からではなく、ただのエドヴァルド・イデオンとして、貴女を愛している。
その声と言葉に思わず息を呑みながら、セラシフェラの咲く庭の中に、私は立ち尽くした――。
まず目に飛び込んで来たのは、ひたすらに〝黄色い空間〟だった。
「うわぁ……」
(ミモザと水仙……的な?)
それも恐らくは、同じミモザや水仙でも微妙に種類が違うのか、イデオン公爵邸で見たそれと、花弁の形が違うものが、辺り一帯を埋め尽くしている。
かつ、イデオン公爵邸のミモザは剪定はされているものの、概ね自生に任せている感があって、数もそれほど多くなかった(多分、イザクが調合する薬の香りづけ程度に存在していた気がする)。
水仙にいたっては、完全にスズラン同様毒花扱いだった筈だ。
それがここでは、ちゃんと「人に見せる」為の、観賞用として育てられている。
しかも量もあって、視覚に訴える効果も十二分にあった。
「ちゃんと育てたら…って言い方もおかしいですけど、実用じゃなく観賞に重きを置くと、こうなるんですね……」
素で感心している私に、エドヴァルドはちょっと苦笑いしていた。
自分のところの庭が、実用性に重きを置かれているのは、彼も何となく分かっているんだろう。
そのまま進んで行くと、次に見えてきたのは〝青と白の空間〟だった。
花時計でも出来そうな円形の小山を覆い尽くすように、青と白の釣鐘草が多種多様に広がっているのだ。
「このあたりの濃い色味の花は、まるでエドヴァルド様の色みたいですよ。イデオン公爵邸の敷地内でもたくさん育てて貰ってみましょうか?あ、そうだ!ハルヴァラの白磁器のデザインに取り入れて貰いません?公爵家の紋章は紋章として、あっても良いと思うんですけど、当主個人を指す…って言うのも、それはそれでアリだと思うんですよね」
日本の皇室では確か「お印」と呼ばれる、家紋とは別に、自身の持ち物である事を示す紋様が、幼少時あるいは輿入れ時に決められている筈だ。
周囲の侍従たちが、皇族と言う特別な立場にある人の名前を書くことが憚られた為と言われていて、慶事の際、引出物や磁器製の砂糖菓子入れにその紋様を取り入れるのだ。
中には漢字一文字をその「お印」とされる場合もあったようだけど、ほとんどが樹木や花がモチーフになっていたと記憶している。
「レイナ……いくらなんでも、貴女の国の王族の慣習を参考にするのはどうかと……」
皇族と言っても説明しづらいため「陛下やレイフ殿下の様な方々」と言った為に、さすがにエドヴァルドもちょっと引き気味だった。
「私の国だと、むしろ『国民の心に寄り添う』と言うか、親しみをこめてと言うか、紋様入りのお菓子を販売したりしてましたし、別の国だと女王様のお顔そのものが、カップやお皿に描かれて売られたりとかもしていましたよ?イメージとしての花模様なら問題ない気がするんですけど……あ、何なら陛下のイメージでも何か考えて、一緒に許可貰えば良くないですか?陛下の場合、髪色は表現しづらいと思うんで、目の色とか――」
「待…っ、待て待て、先走るな、レイナ!そもそも、今日は庭園の見学に来た筈だな⁉」
人差し指を口元にあてて辺りを見回していたところが、エドヴァルドに手をとられて、あっという間につなぎ直されてしまった。
「もちろん、案ですよ、案!ほら、新しいハルヴァラの白磁器に関しては、まだまだ全部これからじゃないですか。デザイン候補なんて、幾つあっても足りないくらいですよ!」
「……そうじゃなくてだな」
繋がれた手に、ぎゅっと力がこめられる。
「私は、貴女とこうやって、公務を忘れて庭園の中を歩く事を楽しみにしていたんだ。……貴女は違うのか?」
「……っ」
不意打ちで顔が近付いてきて、耳元で囁かれた声に、瞬時に私の顔に朱が差した。
「そ…それは……」
「その話は今度にしよう、レイナ。まだ、スヴェンテ老公の言うガゼボにさえ辿り着いていないのだから」
「……はい……」
後でミカ君に話だけしておこう。
将来的にミカ君のイメージでも作ると言えば、家令とて動いてくれるに違いないし、そうすればスヴェンテ老公爵の協力だって得られるかも知れない。
「レイナ?」
そんな事をつらつら考えていたら、これ以上ないくらいの笑顔をエドヴァルドに向けられてしまったので、私は慌てて思考を頭の中の遠くの棚に放り投げた。
うん、この笑顔は笑顔じゃない。学習してます。
「あの…でも、このエドヴァルド様の色っぽい花は欲しいです。その…形なんですけど、風鈴草とか釣鐘草とかって名前で、私の国でも似た花が咲いていたんです。だから――」
とりあえず、商会絡みの話を抜きにして本音を伝えてみたところ、エドヴァルドは一瞬だけ言葉に詰まった後「……そうか」と、今度は納得がいった様に頷いていた。
「後で老公に名前を聞いておこう。すまない。私はほとんど知らないんだ」
「ああ、いえっ、お忙しいんですし、庭師の皆だって、実用的なものを育てる方がエドヴァルド様は喜ぶって、長く勤めていれば充分に分かっているんでしょうし、そこは気にしてませんから」
他にも、歩いていると木や緑の空間が、彫刻や池などとの絶妙なバランスを保ちながら展開されていて、このあたりはきっと別の季節に何かが咲き誇るんだろうと言う事を伺わせていた。
「……ああ、見えてきたな。あれがガゼボだな」
エドヴァルドの声に前方に目を凝らしてみれば、イデオン公爵邸のガゼボがドーム型の屋根を持った小ぶりなものあるのに比べて、横に大きく広がって、倍くらいの人数は集まれそうなガゼボが、そこにあった。
政変前までは、大勢の貴族たちが集まっていた事が分かる大きさだ。
ガゼボの側には、実際に画家はいないけど、某有名画家が「睡蓮」の絵をここで書いたんじゃないかとでも言う様な池まである。
「あ………」
「レイナ?」
ただそれよりも、私はそのガゼボの周りにある樹木に、視線を奪われていた。
実が食用になると言われているからには、あれはきっと「チェリープラム」だと分かった。
ソメイヨシノが、日本から持ち出されない事には、異世界どころか諸外国でさえ見る事がないと言うのも分かっている。
――それでも。
「桜………」
自分の目から零れ落ちる涙を、止める術を持たなかった。
「……っ」
気が付けば、エドヴァルドがそっと抱き寄せてくれていた。
「……あれも、貴女の国に?」
「はい……種類は少し違うんですけど、でも、入学した大学に咲いていて……合格したんだなぁ…って、実感した、ちょっと思い入れのある花に似ています……」
「そうか……あれが〝セラシフェラ〟だ、レイナ。かつて我が公爵邸にもあったが、切り倒されて今はない。私でさえも名を知る花だ」
なら、イデオン公爵邸には植えない方が良いだろう――そう思った私の内心を見透かしたかの様に、エドヴァルドが唇を寄せ、私の涙を掬い取った。
「⁉」
ギョッと目を瞠った私が、思わず頬に手をやりながらエドヴァルドを見上げると、代わりにコツンと額と額が触れ合った。
「貴女が言ったんだろう。我が公爵邸に植えられないなら、来年も再来年も、またここに見に来られれば良いと」
「エドヴァルド様……」
「来年も再来年も、その先も……私がずっと、貴女をここへ連れて来よう。きっかけは、貴女の本意ではなかったと思う。それでも私は、この国に来てくれたのが、貴女で良かったと思っている。どうかずっと、私の隣にいてくれ。バリエンダールへ行こうとも、必ず私の所に戻って来てくれ」
「……ほんの3~4日ですよ?」
あまりに真摯すぎるその声に、ちょっと大袈裟じゃないかと言いかけたんだけれど、私の両手をとった、エドヴァルドの表情は真摯なままだった。
「ほんの数日と聞いてギーレンに行った私が、アンジェスに戻って来たのは結局何日後だった?」
「そ…それは……」
「あまりに遅ければ、今度は私がバリエンダールに乗り込む。もう、駆け落ちも何もないだろうが、その時は堂々と『婚約者』を名乗って迎えに行く」
それは、サレステーデのドナート王子を暴走させない為の「仮」だったんじゃ――。
そう思ったのが、きっと多分、表情に出たんだろう。
レイナ、と名前を呼んだエドヴァルドの声が「違う」と、明らかに主張をしていて、私は声を出す事が出来なかった。
「今すぐにとは言わない。返事はバリエンダールから戻って来てからで良い。だから本気で、私とこの先を歩く事を考えてくれないか、レイナ」
――私と結婚して欲しい。
決して召喚してしまった事への贖罪からではなく、ただのエドヴァルド・イデオンとして、貴女を愛している。
その声と言葉に思わず息を呑みながら、セラシフェラの咲く庭の中に、私は立ち尽くした――。
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