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好きになった人は母校の先輩でした
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「トモキ君…僕の家とは正反対のはずなのになぜついてくるの?」
「おまえは弱いからな。下校時に北高のヤンキーどもに、また絡まれるかもしれないだろう?その時は弱いおまえを強い俺が助けてやらなきゃな。」
「あの時は本当に感謝しているけど、でも僕はこの後、プログラミングの学習をしなきゃならないんだ。」
「それで?俺がいたってプログラミングでもスイミングでもできるだろ?」
「…どうせトモキ君の狙いは僕が昨日出会った綺麗なお姉さん達だろ?
偶然、昨日は会えたけれど今日も会えるとは限らないよ。」
ユウシンはトモキの安直さに呆れている。
「俺をバカ扱いするつもりかよ?どうせ、俺はおまえらと違ってスポーツ特待生だから筆記試験なんかしてないからな。
卒業生にも、音楽で入学した青髪のロックバカがいたようだし。
俺らは勉強は苦手だが一芸に奏でているんだぜ!」
トモキはユウシンが背負っているカバンに蹴りをみまった。
「いたいな。また暴力をふるうの?」
「戯れているだけだ。」
ユウシンの後をついてきたトモキもエレベーターに乗り込んだ。
「本当に僕の家にくるつもり?」
「オフコース!」
エレベーターを降りた後、マンションの角部屋に住んでいるユウシンは自宅の鍵を開けて部屋へ入った。
「母さん、ただいま。」
「お帰りなさい。」
玄関を開けると素敵なメロディが流れて2人を出迎えてくれた。
「お邪魔します。ユウシン君と同じ1年4組の山田友紀です。」
トモキはユウシンの母に簡単な自己紹介を兼ねた挨拶をした。
「あら!いらっしゃい。珍しいわ~、ユウシンが同級生を連れてくるなんて。
ウチの子は友達付き合いが下手だから心配していたのよ。」
「はい!僕達、親友なんです。こないだも北高の不良に絡まれているところを助けたんですよ。」
「不良!?ユウシンが!まさかそんな事があったなんて知らなかったわ。」
驚いた母は口に手を当ててユウシンを見た。
「ユウシン君はあまり口数も多くないし大人しいですから。
だから北高の不良達に狙われたのかもしれません。
でも、空手部の僕がいるのでもう大丈夫です!
ユウシン君はこの僕にお任せください!」
トモキは誇らしげに胸を張った。
「ユウシン、あんた良いお友達を持ったわね!お母さんはすごぉく嬉しいわ。
こないだ、お父さんが出張先のパリで買ってきたお土産のお菓子があったわね!」
母はキッチンに向かった。
トモキは小柄なユウシンの肩をニヤニヤしながら小突いた。
ユウシンはトモキの要領の良さに居心地の悪さを感じた。
「おまえは弱いからな。下校時に北高のヤンキーどもに、また絡まれるかもしれないだろう?その時は弱いおまえを強い俺が助けてやらなきゃな。」
「あの時は本当に感謝しているけど、でも僕はこの後、プログラミングの学習をしなきゃならないんだ。」
「それで?俺がいたってプログラミングでもスイミングでもできるだろ?」
「…どうせトモキ君の狙いは僕が昨日出会った綺麗なお姉さん達だろ?
偶然、昨日は会えたけれど今日も会えるとは限らないよ。」
ユウシンはトモキの安直さに呆れている。
「俺をバカ扱いするつもりかよ?どうせ、俺はおまえらと違ってスポーツ特待生だから筆記試験なんかしてないからな。
卒業生にも、音楽で入学した青髪のロックバカがいたようだし。
俺らは勉強は苦手だが一芸に奏でているんだぜ!」
トモキはユウシンが背負っているカバンに蹴りをみまった。
「いたいな。また暴力をふるうの?」
「戯れているだけだ。」
ユウシンの後をついてきたトモキもエレベーターに乗り込んだ。
「本当に僕の家にくるつもり?」
「オフコース!」
エレベーターを降りた後、マンションの角部屋に住んでいるユウシンは自宅の鍵を開けて部屋へ入った。
「母さん、ただいま。」
「お帰りなさい。」
玄関を開けると素敵なメロディが流れて2人を出迎えてくれた。
「お邪魔します。ユウシン君と同じ1年4組の山田友紀です。」
トモキはユウシンの母に簡単な自己紹介を兼ねた挨拶をした。
「あら!いらっしゃい。珍しいわ~、ユウシンが同級生を連れてくるなんて。
ウチの子は友達付き合いが下手だから心配していたのよ。」
「はい!僕達、親友なんです。こないだも北高の不良に絡まれているところを助けたんですよ。」
「不良!?ユウシンが!まさかそんな事があったなんて知らなかったわ。」
驚いた母は口に手を当ててユウシンを見た。
「ユウシン君はあまり口数も多くないし大人しいですから。
だから北高の不良達に狙われたのかもしれません。
でも、空手部の僕がいるのでもう大丈夫です!
ユウシン君はこの僕にお任せください!」
トモキは誇らしげに胸を張った。
「ユウシン、あんた良いお友達を持ったわね!お母さんはすごぉく嬉しいわ。
こないだ、お父さんが出張先のパリで買ってきたお土産のお菓子があったわね!」
母はキッチンに向かった。
トモキは小柄なユウシンの肩をニヤニヤしながら小突いた。
ユウシンはトモキの要領の良さに居心地の悪さを感じた。
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