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【2】

?2−2?

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ーーGMは続けた。

 リーダー権限を使用し、相方人狼への伝言をお願いします。
 一度伝えた内容を変更する事は出来ません。
 伝え終わりましたら、GMが一度だけ確認の為に伝言を読み上げます。
 聴き取り間違いがあった場合のみ、一回だけご指摘頂けます。
 変更目的の嘘の指摘はルール違反です。
 正しく伝達出来る様、迷いのある言い回しや喋り方は避け、簡潔に聴き取り安く発言するようご協力お願い致します。

「それではまず。伝言をお伺い致します」

 ヒノエと呼ばれた女は、GMの言葉にコクリとうなづいて対応をする。
 その反応を見て、GMは椅子に座るヒノエの前に膝をつく。
 右耳のあたりにあった留め具を外すと、非日常なローブから馴染みのある人間の耳が見えた。
 それが逆に不気味だった。

 ヒノエは出来る限り自分の唇をGMの耳に寄せ、殆どが吐息の小さな声で何かを呟いた。
 伝言が終わると、GMはクスッと堪えきれなかった笑いも漏らす。

ーー伝言内容に笑ったのか、息がくすぐったくて笑ったのか。
 どちらにも見えた彼女は恥ずかしそうに口元を押さえ、舌打ちをした。
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