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最終話 鈺の伝説
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目を開けると、ディハールの街は山の様に聳える城壁に囲まれていた。
間違いない、鋼鉄の山だ。
市民達は無事に元の世界に戻って来れた事を祝い、親しい者同士で抱き合って喜んでいる。
「伯爵、よくぞご無事で!」
ハーゲン伯爵の姿を確認したパトリッツァさんが声をかける。
「パトリッツァ、お前も来ていたのか」
「はい、先日ルッテお嬢様達と一緒にここまで来たんですが、お嬢様達も消えてしまってどうしたものかと、ずっとここで心配をしておりました」
「え? 一週間近くもここで待っていらしたんですの?」
ルッテが驚いてパトリッツァの近く見ると、そこには即席のテントが張られていた。
焚火の跡もある。
ここで何日も過ごしていたというのは嘘ではない様だ。
「さて、私は陛下に報告する事が沢山ある。先に失礼させて貰うよ」
ハーゲン伯爵は皆に挨拶をすると、パトリッツァの馬車に乗ってディハールを後にした。
「ボク達も王都に戻るよ。また次のレイドでね!」
マルコシア達【殺人猫】も俺達に別れを告げ、徒歩で西へ向かう。
徒歩といってもワーキャット特有の四本のしなやかな手足を巧みに操った走法は、早馬が襲歩するのよりも遥かに速い。
彼女達はあっという間に見えなくなった。
「さて、俺達もそろそろクリムドに帰るとするか」
俺がそう仲間達に呼び掛けた時だった。
「チェイン!」
俺を呼ぶ声が聞こえる。
振り向くと、マリーニャが息を切らせながら走り寄ってくる。
「はぁはぁ、間に合った……黙って帰ろうとするなんて酷いです! もう少しでグリモワールに置き去りにされるところでしたよ!」
「え? てっきりグリモワールに残るものとばかり」
「誰がそんな事を言いました? 私の故郷はイシュタバールだけですよ」
どうやら俺達の早とちりだったようだ。
「悪魔の皆さんとつい話し込んでしまって、気が付いたら正午ぎりぎりで焦りました」
心も身体も完全に悪魔化していたはずのマリーニャは、すっかり俺達のよく知っているマリーニャに戻っている。
性格だけではなく見た目もそうだ。
角と羽も無くなっている。
「あ……レベルも元に戻ってる」
見た目が元に戻ったマリーニャのステータスをシズハナが冷静に分析する。
どうやらマリーニャがあの姿になるのはグリモワールの中だけの様だ。
「本当によかったのか? フルーレティにはちゃんとお別れしてきた?」
「え? チェインの≪ロングゲート≫があればいつでもグリモワールに行けるんでしょ? いちいちお別れなんて言いませんよ」
マリーニャはさも当然の様に言う。
完全に俺の魔法が当てにされている。
俺はアッシー君か。
俺とマリーニャのやり取りを眺めていたプリンとルッテがニヤニヤしながら俺の肩をバンバンと叩いて言う。
「良かったなチェイン。マリーニャが一生傍にいてくれだってさ」
「これは逆プロポーズにしか聞こえませんわね」
「それは話が飛躍し過ぎです!」
「通信!通信!」
「うわっ」
絶妙なタイミングで俺のフードの中から妖精のシャミィが飛び出してきた。
そういえばマリーニャから借りっぱなしだった事をすっかり忘れていた。
突然耳元で叫ばれると心臓に悪いな。
まだ胸がドキドキしている。
シャミィはそんな俺の気も知らずにエルテウスからの伝言を伝える。
「ギルガリア王国の西の果て、リトリア村の付近に全身が緑色の宝石の様に輝く巨大なモンスターが現れた。国崩級モンスターの可能性が高いから向かってくれないか───だってさ」
「向かってくれと言われても……」
ここ城砦都市ディハールはギルガリア王国の東の果てに位置する。
今から馬車で向かったとしても何日かかるか分からない。
しかし今の俺の魔法珠にはまだ経験ポイントが40000も残っている。
確か10000ポイントで習得できる最上位魔法の中に、使えそうな魔法があったな。
転移魔法≪ワープ≫さらにスキル≪魔法対象拡大≫。この二つを合わせればパーティ全員が一瞬でリトリア村まで飛べるはずだ。
どうせその内習得するつもりだったので、俺は躊躇いなく魔法珠を操作し、20000ポイントを消費して≪ワープ≫と≪魔法対象拡大≫を習得する。
「これでいつでもリトリア村へ行けるよ。皆準備は良い?」
「ちょっと待ってよ、あたしの三尖両刃刀弐式はボロボロでもう使えないよ」
「プリン、どうせ国崩級モンスター程度が相手ならチェインの≪リプレイス≫で瞬殺できるのですから適当な武器でいいんじゃなくて?」
「しょうがないな。でも終わったら直ぐにダンガルさんの工房に行かせてもらうよ」
プリンは予備の武器である大刀を握りしめる。
一方のマリーニャは何故かとても楽しそうにしている。
「久々に五人で国崩級モンスター討伐ですか。どれだけ経験ポイントが入ってくるか楽しみですね」
「そう言えばマリーニャはベルゼビュートの討伐で獲得したポイントをまだ使ってないんだよね? 何に使うのか決まった?」
俺の問いに対し、マリーニャは不敵な笑みを浮かべて言う。
「ふっふっふー。知ってますか? 魔法剣士の最上位魔法の噂を。経験ポイント65535と引き換えに、世界がひっくり返る様な究極魔法を習得できるそうですよ」
「何それ? 聞いた事もないけど」
「この世界の冒険者はまだ誰も知らないでしょうね。グリモワールで魔法珠の技術者の話を小耳に挟んだんです。魔法剣士には、最上位の更に先に究極の魔法やスキルが隠されているそうですよ」
何だそれは。
そう言えばかつてグリモワールからイシュタバールにやってきた勇者の冒険職は魔法剣士だったと聞く。
何か特別な魔法やスキルが隠されていても不思議はないか。
という事は、鈺魔導士にも≪リプレイス≫よりも更に上の究極魔法が隠れている可能性があるという事か。
どうやら≪リプレイス≫で冒険者の頂点を極めたつもりになっていた俺はまだまだ甘かった様だ。
「じゃあ俺も鈺魔導士の究極魔法とやらを目指してみようかな」
「え? でもあくまで噂なので本当にあるかどうかも分からないし、そもそも鈺魔導士はそんな噂自体聞いた事ないですよ?」
それはそうだ。
グリモワールには鈺魔導士という冒険職自体が存在しないからな。
「未知の物への探求、面白いじゃないか」
俺の次の目標は決まった。
何年掛かるか分からないが、いつかその頂へ辿り着いて見せる。
「チェイン、さっき20000ポイントも使ったばかりなのに」
シズハナが残念そうに俺を見る。
しかし俺はそんな事は一切気にしていなかった。
経験ポイントを使わずに貯め続ける事にかけては俺の右に出る者はいない。
ハンデとしては丁度いい位だ。
「それじゃあまずはリトリア村へ行こう。国崩級モンスターを倒せばきっと5000ポイントは入ってくるはずだ」
「おー!」
俺は覚えたばかりの≪ワープ≫の魔法を詠唱し、仲間達とリトリア村へ飛ぶ───
これは未知なる鈺を探し求め続けた命知らずな冒険者達の物語。
世間では鈺という漢字がほぼ使用されなくなって久しいが、俺達【フルーレティ】の冒険は後世に物語として伝えられ、その物語の中ではいつまでもこの鈺という漢字が輝きを放ち続けている。
完
間違いない、鋼鉄の山だ。
市民達は無事に元の世界に戻って来れた事を祝い、親しい者同士で抱き合って喜んでいる。
「伯爵、よくぞご無事で!」
ハーゲン伯爵の姿を確認したパトリッツァさんが声をかける。
「パトリッツァ、お前も来ていたのか」
「はい、先日ルッテお嬢様達と一緒にここまで来たんですが、お嬢様達も消えてしまってどうしたものかと、ずっとここで心配をしておりました」
「え? 一週間近くもここで待っていらしたんですの?」
ルッテが驚いてパトリッツァの近く見ると、そこには即席のテントが張られていた。
焚火の跡もある。
ここで何日も過ごしていたというのは嘘ではない様だ。
「さて、私は陛下に報告する事が沢山ある。先に失礼させて貰うよ」
ハーゲン伯爵は皆に挨拶をすると、パトリッツァの馬車に乗ってディハールを後にした。
「ボク達も王都に戻るよ。また次のレイドでね!」
マルコシア達【殺人猫】も俺達に別れを告げ、徒歩で西へ向かう。
徒歩といってもワーキャット特有の四本のしなやかな手足を巧みに操った走法は、早馬が襲歩するのよりも遥かに速い。
彼女達はあっという間に見えなくなった。
「さて、俺達もそろそろクリムドに帰るとするか」
俺がそう仲間達に呼び掛けた時だった。
「チェイン!」
俺を呼ぶ声が聞こえる。
振り向くと、マリーニャが息を切らせながら走り寄ってくる。
「はぁはぁ、間に合った……黙って帰ろうとするなんて酷いです! もう少しでグリモワールに置き去りにされるところでしたよ!」
「え? てっきりグリモワールに残るものとばかり」
「誰がそんな事を言いました? 私の故郷はイシュタバールだけですよ」
どうやら俺達の早とちりだったようだ。
「悪魔の皆さんとつい話し込んでしまって、気が付いたら正午ぎりぎりで焦りました」
心も身体も完全に悪魔化していたはずのマリーニャは、すっかり俺達のよく知っているマリーニャに戻っている。
性格だけではなく見た目もそうだ。
角と羽も無くなっている。
「あ……レベルも元に戻ってる」
見た目が元に戻ったマリーニャのステータスをシズハナが冷静に分析する。
どうやらマリーニャがあの姿になるのはグリモワールの中だけの様だ。
「本当によかったのか? フルーレティにはちゃんとお別れしてきた?」
「え? チェインの≪ロングゲート≫があればいつでもグリモワールに行けるんでしょ? いちいちお別れなんて言いませんよ」
マリーニャはさも当然の様に言う。
完全に俺の魔法が当てにされている。
俺はアッシー君か。
俺とマリーニャのやり取りを眺めていたプリンとルッテがニヤニヤしながら俺の肩をバンバンと叩いて言う。
「良かったなチェイン。マリーニャが一生傍にいてくれだってさ」
「これは逆プロポーズにしか聞こえませんわね」
「それは話が飛躍し過ぎです!」
「通信!通信!」
「うわっ」
絶妙なタイミングで俺のフードの中から妖精のシャミィが飛び出してきた。
そういえばマリーニャから借りっぱなしだった事をすっかり忘れていた。
突然耳元で叫ばれると心臓に悪いな。
まだ胸がドキドキしている。
シャミィはそんな俺の気も知らずにエルテウスからの伝言を伝える。
「ギルガリア王国の西の果て、リトリア村の付近に全身が緑色の宝石の様に輝く巨大なモンスターが現れた。国崩級モンスターの可能性が高いから向かってくれないか───だってさ」
「向かってくれと言われても……」
ここ城砦都市ディハールはギルガリア王国の東の果てに位置する。
今から馬車で向かったとしても何日かかるか分からない。
しかし今の俺の魔法珠にはまだ経験ポイントが40000も残っている。
確か10000ポイントで習得できる最上位魔法の中に、使えそうな魔法があったな。
転移魔法≪ワープ≫さらにスキル≪魔法対象拡大≫。この二つを合わせればパーティ全員が一瞬でリトリア村まで飛べるはずだ。
どうせその内習得するつもりだったので、俺は躊躇いなく魔法珠を操作し、20000ポイントを消費して≪ワープ≫と≪魔法対象拡大≫を習得する。
「これでいつでもリトリア村へ行けるよ。皆準備は良い?」
「ちょっと待ってよ、あたしの三尖両刃刀弐式はボロボロでもう使えないよ」
「プリン、どうせ国崩級モンスター程度が相手ならチェインの≪リプレイス≫で瞬殺できるのですから適当な武器でいいんじゃなくて?」
「しょうがないな。でも終わったら直ぐにダンガルさんの工房に行かせてもらうよ」
プリンは予備の武器である大刀を握りしめる。
一方のマリーニャは何故かとても楽しそうにしている。
「久々に五人で国崩級モンスター討伐ですか。どれだけ経験ポイントが入ってくるか楽しみですね」
「そう言えばマリーニャはベルゼビュートの討伐で獲得したポイントをまだ使ってないんだよね? 何に使うのか決まった?」
俺の問いに対し、マリーニャは不敵な笑みを浮かべて言う。
「ふっふっふー。知ってますか? 魔法剣士の最上位魔法の噂を。経験ポイント65535と引き換えに、世界がひっくり返る様な究極魔法を習得できるそうですよ」
「何それ? 聞いた事もないけど」
「この世界の冒険者はまだ誰も知らないでしょうね。グリモワールで魔法珠の技術者の話を小耳に挟んだんです。魔法剣士には、最上位の更に先に究極の魔法やスキルが隠されているそうですよ」
何だそれは。
そう言えばかつてグリモワールからイシュタバールにやってきた勇者の冒険職は魔法剣士だったと聞く。
何か特別な魔法やスキルが隠されていても不思議はないか。
という事は、鈺魔導士にも≪リプレイス≫よりも更に上の究極魔法が隠れている可能性があるという事か。
どうやら≪リプレイス≫で冒険者の頂点を極めたつもりになっていた俺はまだまだ甘かった様だ。
「じゃあ俺も鈺魔導士の究極魔法とやらを目指してみようかな」
「え? でもあくまで噂なので本当にあるかどうかも分からないし、そもそも鈺魔導士はそんな噂自体聞いた事ないですよ?」
それはそうだ。
グリモワールには鈺魔導士という冒険職自体が存在しないからな。
「未知の物への探求、面白いじゃないか」
俺の次の目標は決まった。
何年掛かるか分からないが、いつかその頂へ辿り着いて見せる。
「チェイン、さっき20000ポイントも使ったばかりなのに」
シズハナが残念そうに俺を見る。
しかし俺はそんな事は一切気にしていなかった。
経験ポイントを使わずに貯め続ける事にかけては俺の右に出る者はいない。
ハンデとしては丁度いい位だ。
「それじゃあまずはリトリア村へ行こう。国崩級モンスターを倒せばきっと5000ポイントは入ってくるはずだ」
「おー!」
俺は覚えたばかりの≪ワープ≫の魔法を詠唱し、仲間達とリトリア村へ飛ぶ───
これは未知なる鈺を探し求め続けた命知らずな冒険者達の物語。
世間では鈺という漢字がほぼ使用されなくなって久しいが、俺達【フルーレティ】の冒険は後世に物語として伝えられ、その物語の中ではいつまでもこの鈺という漢字が輝きを放ち続けている。
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