39 / 93
第39話 黄泉へ続く穴
しおりを挟む
「≪フォイエル≫!」
マリーニャが炎の魔法を詠唱するも、その炎はジェラルド達だったもの───三体のゾンビに届く事もなく消滅する。
「魔法が効かないなら、直接切り刻みます」
マリーニャは剣を構え、ゾンビ達を切りつける。
しかし、その剣はむなしく空を切る。
「かわされた!?」
続いてプリンが三尖両刃刀を振り回すも、ゾンビ達は軽々と身を翻して避ける。
「すばしっこいゾンビとか反則だろ……」
「ただのゾンビではなさそうですわね」
ゾンビ達はマリーニャとプリンの斬撃を悉くかわしながら近づき、不気味な呻き声を上げながら長く毒々しい爪を振り下ろす。
もはや生きていた頃の面影は全くない。
「くっ……」
プリンが避けきれずに左腕を切り裂かれる。
「プリン、大丈夫!?」
「直ぐに治療をしますわ。≪ホスピル≫!」
「ルッテ助かる。しかしこいつらマジでヤバいぞ」
既に知能がないゾンビは連携こそしないものの、完全に個々の身体能力が【フルーレティ】を上回っており、防戦一方だ。
「どうするマリーニャ、このままじゃジリ貧だぞ」
「……一時撤退しましょう」
撤退といっても洞窟の出口への道はゾンビ達に遮られている。
一度地下へ潜って身を隠し、隙を見て地上へ脱出するしかない。
しかし洞窟の最下層は袋小路だ。そこに追い込まれたらもう逃げ場がない。
「待てよ、こうなったら一か八かで……」
俺は古文書が入っている宝箱を拾い上げ、ゾンビ達に呼びかける。
「ジェラルド、お前達が探していた古文書はこの中だ」
「ガガ……チェイ……ン……コモンジョ……ヨコ……セ」
ゾンビ達が俺の声に反応し、俺の名を呼ぶ。
それが僅かに残っている生前の記憶なのかは分からない。
「これが欲しければ追ってこい!」
「チェイン、何をするつもり!?」
「マリーニャ、俺が彼らを誘き寄せる。魔法で援護してくれ」
今は作戦の説明をしている時間はない。
でもマリーニャなら俺の考えを読み取ってくれるはずだ。
俺は箱を担いだまま地下へ向かって走る。
ゾンビ達はマリーニャ達には目もくれず、宝箱を持つ俺を追ってくる。
「おい、チェインは何をするつもりだ?あの先は行き止まりだぞ」
「分かりませんが、チェインには何か考えがあるはずです。私達も行きましょう」
マリーニャ達はさらにそれを追う。
逃げる途中、襲い掛かるゾンビ達を氷結の杖の冷気の噴出で辛うじて捌きながら、洞窟の最下層にある宝箱があった部屋まで戻ってきた。
この部屋は行き止まりだ。
これ以上は何処にも逃げられない。
ゾンビ達は俺が持っている宝箱を狙ってジリジリとにじり寄ってくる。
「ヤバいぞ、チェインが追いつめられた」
「プリン、部屋には入るな!」
俺はプリンが見かねて部屋に飛び込もうとするのを止める。
三体のゾンビが部屋の中央に集まった瞬間、俺は宝箱を開け、中身を取り出して叫んだ。
「マリーニャ、風魔法を!」
「そういう事ですか、≪ウィンド≫!」
マリーニャが風魔法で突風を起こすと、俺の身体は部屋の外へ吹き飛ばされる。
その瞬間、宝箱を開けた俺の身体が宝箱から離れた事で冒険者喰いの罠が発動する。
部屋の中央に巨大な穴が開き、三体のゾンビは奈落の底へと消えていった。
「あの時のお返しだ、悪く思うな」
しかし俺の身体は勢いがついたまま洞窟の壁に向かって飛ばされている。
レベル1の魔導士である俺がこの勢いで壁にぶつかればただではすまない。
だから仲間達に協力をしてもらおう。
「プリン、少し借りるぞ。≪リプレイス≫!」
「は?あたし?」
ガンッ
そして俺の身体は壁に激突した。
「チェイン、大丈夫?」
「いたた、何とか生きてる。さすがプリンの身体は頑丈だな」
≪リプレイス≫でプリンとパラメータを交換した俺は、激突に耐える事ができた。
程なくして魔法の効果が消え、俺の身体に倦怠感が襲う。
「もう少しプリンの身体を堪能したかったけど仕方ないか」
「チェイン、変な意味にしか聞こえないぞ。あと、パラメータを交換して分かった。あんたはもう少し体力をつけた方がいい」
「≪リプレイス≫でパラメータを交換されるのって、どんな感触でした?」
「私も試しに一度交換していただこうかしら」
マリーニャとルッテは違う事に興味津々だ。
そんなに気になるなら今度使ってあげるよ。
テレッテレレー♪
時間をおいて魔法珠から流れるファンファーレが、ジェラルド達が奈落の底で完全に消滅した事を知らせる。
ピロリロリロリン♪
獲得した経験ポイントは100だった。
「そういえばあの宝箱の中身は?」
「ああ、やはり想像通り古文書だったよ」
俺は握りしめていた古文書を開く。
古文書には不気味な魔物の絵が描かれている。
「見た事もない魔物だな。こっちには文字が書かれている」
「この数字は何を意味しているんでしょう?それにここに書いてある文字は……まさか!?」
俺達が真相に辿り着こうというその刹那、前方に現れた人影が叫ぶ。
「貴様ら、生きていたのか!」
その声の主は俺達がゾンビ達に殺された頃を見計らって降りてきたホーヴァンシュンだった。
マリーニャが炎の魔法を詠唱するも、その炎はジェラルド達だったもの───三体のゾンビに届く事もなく消滅する。
「魔法が効かないなら、直接切り刻みます」
マリーニャは剣を構え、ゾンビ達を切りつける。
しかし、その剣はむなしく空を切る。
「かわされた!?」
続いてプリンが三尖両刃刀を振り回すも、ゾンビ達は軽々と身を翻して避ける。
「すばしっこいゾンビとか反則だろ……」
「ただのゾンビではなさそうですわね」
ゾンビ達はマリーニャとプリンの斬撃を悉くかわしながら近づき、不気味な呻き声を上げながら長く毒々しい爪を振り下ろす。
もはや生きていた頃の面影は全くない。
「くっ……」
プリンが避けきれずに左腕を切り裂かれる。
「プリン、大丈夫!?」
「直ぐに治療をしますわ。≪ホスピル≫!」
「ルッテ助かる。しかしこいつらマジでヤバいぞ」
既に知能がないゾンビは連携こそしないものの、完全に個々の身体能力が【フルーレティ】を上回っており、防戦一方だ。
「どうするマリーニャ、このままじゃジリ貧だぞ」
「……一時撤退しましょう」
撤退といっても洞窟の出口への道はゾンビ達に遮られている。
一度地下へ潜って身を隠し、隙を見て地上へ脱出するしかない。
しかし洞窟の最下層は袋小路だ。そこに追い込まれたらもう逃げ場がない。
「待てよ、こうなったら一か八かで……」
俺は古文書が入っている宝箱を拾い上げ、ゾンビ達に呼びかける。
「ジェラルド、お前達が探していた古文書はこの中だ」
「ガガ……チェイ……ン……コモンジョ……ヨコ……セ」
ゾンビ達が俺の声に反応し、俺の名を呼ぶ。
それが僅かに残っている生前の記憶なのかは分からない。
「これが欲しければ追ってこい!」
「チェイン、何をするつもり!?」
「マリーニャ、俺が彼らを誘き寄せる。魔法で援護してくれ」
今は作戦の説明をしている時間はない。
でもマリーニャなら俺の考えを読み取ってくれるはずだ。
俺は箱を担いだまま地下へ向かって走る。
ゾンビ達はマリーニャ達には目もくれず、宝箱を持つ俺を追ってくる。
「おい、チェインは何をするつもりだ?あの先は行き止まりだぞ」
「分かりませんが、チェインには何か考えがあるはずです。私達も行きましょう」
マリーニャ達はさらにそれを追う。
逃げる途中、襲い掛かるゾンビ達を氷結の杖の冷気の噴出で辛うじて捌きながら、洞窟の最下層にある宝箱があった部屋まで戻ってきた。
この部屋は行き止まりだ。
これ以上は何処にも逃げられない。
ゾンビ達は俺が持っている宝箱を狙ってジリジリとにじり寄ってくる。
「ヤバいぞ、チェインが追いつめられた」
「プリン、部屋には入るな!」
俺はプリンが見かねて部屋に飛び込もうとするのを止める。
三体のゾンビが部屋の中央に集まった瞬間、俺は宝箱を開け、中身を取り出して叫んだ。
「マリーニャ、風魔法を!」
「そういう事ですか、≪ウィンド≫!」
マリーニャが風魔法で突風を起こすと、俺の身体は部屋の外へ吹き飛ばされる。
その瞬間、宝箱を開けた俺の身体が宝箱から離れた事で冒険者喰いの罠が発動する。
部屋の中央に巨大な穴が開き、三体のゾンビは奈落の底へと消えていった。
「あの時のお返しだ、悪く思うな」
しかし俺の身体は勢いがついたまま洞窟の壁に向かって飛ばされている。
レベル1の魔導士である俺がこの勢いで壁にぶつかればただではすまない。
だから仲間達に協力をしてもらおう。
「プリン、少し借りるぞ。≪リプレイス≫!」
「は?あたし?」
ガンッ
そして俺の身体は壁に激突した。
「チェイン、大丈夫?」
「いたた、何とか生きてる。さすがプリンの身体は頑丈だな」
≪リプレイス≫でプリンとパラメータを交換した俺は、激突に耐える事ができた。
程なくして魔法の効果が消え、俺の身体に倦怠感が襲う。
「もう少しプリンの身体を堪能したかったけど仕方ないか」
「チェイン、変な意味にしか聞こえないぞ。あと、パラメータを交換して分かった。あんたはもう少し体力をつけた方がいい」
「≪リプレイス≫でパラメータを交換されるのって、どんな感触でした?」
「私も試しに一度交換していただこうかしら」
マリーニャとルッテは違う事に興味津々だ。
そんなに気になるなら今度使ってあげるよ。
テレッテレレー♪
時間をおいて魔法珠から流れるファンファーレが、ジェラルド達が奈落の底で完全に消滅した事を知らせる。
ピロリロリロリン♪
獲得した経験ポイントは100だった。
「そういえばあの宝箱の中身は?」
「ああ、やはり想像通り古文書だったよ」
俺は握りしめていた古文書を開く。
古文書には不気味な魔物の絵が描かれている。
「見た事もない魔物だな。こっちには文字が書かれている」
「この数字は何を意味しているんでしょう?それにここに書いてある文字は……まさか!?」
俺達が真相に辿り着こうというその刹那、前方に現れた人影が叫ぶ。
「貴様ら、生きていたのか!」
その声の主は俺達がゾンビ達に殺された頃を見計らって降りてきたホーヴァンシュンだった。
0
お気に入りに追加
378
あなたにおすすめの小説
二人分働いてたのに、「聖女はもう時代遅れ。これからはヒーラーの時代」と言われてクビにされました。でも、ヒーラーは防御魔法を使えませんよ?
小平ニコ
ファンタジー
「ディーナ。お前には今日で、俺たちのパーティーを抜けてもらう。異論は受け付けない」
勇者ラジアスはそう言い、私をパーティーから追放した。……異論がないわけではなかったが、もうずっと前に僧侶と戦士がパーティーを離脱し、必死になって彼らの抜けた穴を埋めていた私としては、自分から頭を下げてまでパーティーに残りたいとは思わなかった。
ほとんど喧嘩別れのような形で勇者パーティーを脱退した私は、故郷には帰らず、戦闘もこなせる武闘派聖女としての力を活かし、賞金首狩りをして生活費を稼いでいた。
そんなある日のこと。
何気なく見た新聞の一面に、驚くべき記事が載っていた。
『勇者パーティー、またも敗走! 魔王軍四天王の前に、なすすべなし!』
どうやら、私がいなくなった後の勇者パーティーは、うまく機能していないらしい。最新の回復職である『ヒーラー』を仲間に加えるって言ってたから、心配ないと思ってたのに。
……あれ、もしかして『ヒーラー』って、完全に回復に特化した職業で、聖女みたいに、防御の結界を張ることはできないのかしら?
私がその可能性に思い至った頃。
勇者ラジアスもまた、自分の判断が間違っていたことに気がついた。
そして勇者ラジアスは、再び私の前に姿を現したのだった……
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!
「おっさんはいらない」とパーティーを追放された魔導師は若返り、最強の大賢者となる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
かつては伝説の魔法使いと謳われたアークは中年となり、衰えた存在になった。
ある日、所属していたパーティーのリーダーから「老いさらばえたおっさんは必要ない」とパーティーを追い出される。
身も心も疲弊したアークは、辺境の地と拠点を移し、自給自足のスローライフを送っていた。
そんなある日、森の中で呪いをかけられた瀕死のフェニックスを発見し、これを助ける。
フェニックスはお礼に、アークを若返らせてくれるのだった。若返ったおかげで、全盛期以上の力を手に入れたアークは、史上最強の大賢者となる。
一方アークを追放したパーティーはアークを失ったことで、没落の道を辿ることになる。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる