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旧雨今雨同志们(古き友と今の友)
105:倚門之望(五)
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『龍』
龍と聞いて真っ先に思い出すのはこの地が睡龍の地と呼ばれる場所であり、いつ目覚めるともわからぬ封印されし火龍がこの地全体に横たわり眠っていること。
それゆえに他国はこの地を恐れ、近寄らないのだ。
――煬鳳たちと霧谷関で別れた鸞快子は、瓊瑤に乗り睡龍の地を超えた。そして阿駄を遣わせた国師を探すべく、一つ一つ国を当たってゆき……ようやくその国師を見つけ出したのだ。
惺弦。
その国の国師は星を読み未来を予知し、神託を得るという。内容の大半は国内の些末なことや、大きなこと。いいことも悪いことも全て。その内容を皇帝に奏上するのが国師の役目だった。
睡龍の目覚めを受けた人物、それが惺弦の国師だったのだ。
『安晦の中で眠りし龍が目覚めるとき、睡龍の地は裂け紅く燃える河が現れる。火龍は飛び立ち、全ての大地を焼き尽くすだろう』
空に浮かぶ凶星が告げている。
――もしも予言のとおりのことが起こったのなら。
――睡龍の地は、惺弦は、そして九州全土の全ては滅びるだろう。
鸞快子によって阿駄からの伝言を聞かされた国師の動揺がどれほどのものであったか、想像に難くない。
では一体この予言を覆すには、最悪の結末から逃れるためには一体どうすれば良いのか?
国師も、皇帝も、そして鸞快子も考えた。
「でも、睡龍は眠らず、ってあいつは言ってたんだろ? それってもう龍は目覚めてるってことなんじゃないのか?」
結局どうしたら危機は回避できるのか。話の結論が見えぬなか、煬鳳は疑問に思ったことを鸞快子に尋ねたる。
「そうですね。睡龍の大地に封じられた火龍が目覚めたとしたら、我々に防ぐ手立ては殆どないでしょう。なにせ、伝承によれば火龍の大きさは睡龍の地である三州全土だという話。龍が動けばいま我々の立っている大地はそれこそ預言のとおり崩れて大惨事になるはず」
これには凰黎も同意する。睡龍の外の国がこの地を刺激しないのは、眠れる火龍を目覚めさせることを恐れているからなのだ。
「そのとおり。……そのことに関してはも頭を悩ませている」
「貴方でも悩むことがあるのですか――?」
鸞快子が発した言葉、その言葉に心底驚いた顔で凰黎は尋ねる。鸞快子は「おやおや」と困ったように肩を竦めた。
「さりとて、決して世の中の全てを知っているわけではない。ただ――睡龍の話はとても繊細な問題だ。現状を壊してしまったら……例えば龍を退治してしまったとしたら、この地の不可侵は破られてしまうだろう。だからそれ以外の方法をできるだけ探さなければならない」
あの亡者が、必死で冥界から霧谷関に戻ってこなかったら。この予言の意味するところを知ることもなかったはずだ。
もしもこのことが真実であるならば、ことは相当重大なことなのではないか。煬鳳は、自分達だけでこのことを共有していることに不安を覚えた。
「なあ。そんな大変なことなら五行盟に言わなくていいのか? あんたは盟主の側近みたいなもんだろ?」
「形式上は、な。だからといって彼のために動くわけではない」
「清林峰と彩鉱門、そして蓬静嶺と煬鳳だけをここに呼んだのは、やはり五行盟内部に二心を抱くものがいるとお考えだからですね?」
「そのとおりだ」
ほぼ迷いなく鸞快子は即答したが、それを聞くとみなは黙ってしまう。
思ってはいた。
しかし、明確な言葉を口にすればやはりという思いが強くなるからだ。
「睡龍の安全を維持する機能として、最も大きな組織は五行盟に他ならない。恐らく阿駄も五行盟に接触を図ったはずだ。にもかかわらずあのような姿になったのは……」
「例えば、俺の両親みたいに盗賊に殺されたってことは?」
煬鳳の言葉に鸞快子は首を振る。
「いまだから言うが、彼の酷い傷は、紛れもなく拷問を受けた痕だった」
少なくともいま集まっている面々は拷問など行ったことも、受けたこともない。だから、鸞快子に『拷問の痕』と言われてもその様子は浮かばないだろう。実際に阿駄を見た煬鳳ですら、彼が酷い怪我を負っていたものの、鸞快子が何を見てそう思ったのか理解できてはいない。
「彼の指先、足先の一本一本、足の肉……いや、止そう。あそこまで執拗な拷問をするということは、余程吐かせたい情報があったはずだ。そうでなければ国師の遣わした使者も、あのように酷い姿になることもなかったろう」
煬鳳と凰黎は魔界で皇太子の別邸の中にある牢屋も見はしたが、それとて拷問のための場所ではなく面倒なものを一時的に閉じ込める程度のものだったのだ。
もちろん、王城の中にはそういったものはあっただろうが。
五行盟が発足する前のことならいざ知らず、思えばこの世において自分たちは極めて平穏に暮らしてくることができたのだと、みな改めて思い知る。
「結局、俺たちはどうしたらいいんだ? 何もできないんじゃ意味がないだろう」
結論の出ない答えに飽いたのか、彩藍方が口を出す。それは煬鳳とて同じ気持ちだ。今すぐに龍の目覚めに対して何かができるというのなら、それを教えて欲しいし行いたい。
仮にも自分が生まれ、そして育って来た場所なのだ。捨てることは容易ではないし、九州全体に災いが降りかかるのなら、結局のところどこに逃げても変わらなくなってしまうのだ。
「慌てるな。順を追って話す。まずは……火龍の件についてだが、龍は睡龍の地と呼ばれる三州全体に横たわり眠っていると伝えられている。恐らく何かしらの兆候が出ているはずだ。そう、いつぞやの揺爪山の崩落事故で起こった現象然り……」
「鸞快子!」
鸞快子の話を煬鳳は遮った。言葉を止めた鸞快子は、頷くことで煬鳳に続けてくれと促す。
「尻尾……。玄烏門で預かっている子供が、先日起きた地震のときに『尻尾だから大丈夫』って言ったんだ。あれって……」
「『案ずることはない。恐らくは尾の先のほうであろう』ですね。結局あの地震で最も影響があったのはどこの場所だったのか、調べず仕舞いでした」
凰黎も小黄の言葉を思い出し、すぐに正確な言葉を教えてくれた。
あのときは何が尻尾なのかさっぱりわからなかったのだが、いまの話を聞いていてふと煬鳳は思い当たったのだ。
――尻尾って、龍の尻尾ってことか?
確証はない、しかし間違ってはいないような気がする。煬鳳の言葉に鸞快子も難しい顔をして考えているようだ。
「それは気になるな。確かあの地震が起きたのは冽州北西の方角だったはず。あそこには確か、火龍にまつわる場所があったはずだ」
その龍を屈服させたのは他でもない、かの瞋九龍だ。生きる伝説とはまさに彼のことなのだな、と昔話のように語られる彼の武勇伝を聞いて妙に感慨深さを覚えてしまう。
しかし煬鳳の感動をよそに鸞快子はまだ神妙な面持ちをしている。
「よし、そちらの方は私が調べておこう。……ところで煬鳳。その小黄という子供に話を聞くことはできないだろうか」
「俺たちが小黄にいまの話を聞いたときも『わからない』って言われたけど……でも、そうだな。後で玄烏門に案内するよ」
「有り難う、煬鳳」
鸞快子を拒む理由など何もない。それに小黄に鸞快子を会わせれば、もしかしたら小黄のことも何かわかるかもしれない、煬鳳はそう考えた。
「それから、先ほどの五行盟に二心を抱くものがいるという話だが……いまここにいないのは瞋砂門、雪岑谷、そして霆雷門の三つの門派。ただし霆雷門はここから除いて良いだろう。理由は……みなが知るとおり、彼らは利用されることはあっても誰かを利用できるような器用な門派ではない。さらにいうならば、少なくとも霆雷門は元は清林峰と一つであり、被害を被った側でもある」
「つまり、怪しいのは瞋砂門と雪岑谷の二つ。もともと彼らは黒冥翳魔の問題が持ち上がった際に煬鳳を集中的に責め立てて糾弾していました。妥当といえば妥当でしょう。どちらかが、もしくはどちらも裏切り者であったとしても全く違和感はありません」
と鸞快子の答弁に答えるのは凰黎。
しかし煬鳳は思わず彼らに問いかけた。
「でも、ちょっと待ってくれよ。裏切り者って具体的にどんな裏切りなんだ? 確かに俺に対してあいつらの風当たりは強いし俺自身あいつらのことは好きじゃない。でも、それが何の裏切りになるっていうんだ? 凰黎も最初から『二心を抱くものがいる』って見抜いていたけど、もしかして阿駄の件の他にもまだなにかあるのか?」
五行盟としての信義に反する意味での『裏切り者』なのか、それも大いにあるだろう。しかし、五行盟としてはもはや中途半端な状態で彩鉱門が欠けている五行盟に一体どのような信義があるというのだろうか。
龍と聞いて真っ先に思い出すのはこの地が睡龍の地と呼ばれる場所であり、いつ目覚めるともわからぬ封印されし火龍がこの地全体に横たわり眠っていること。
それゆえに他国はこの地を恐れ、近寄らないのだ。
――煬鳳たちと霧谷関で別れた鸞快子は、瓊瑤に乗り睡龍の地を超えた。そして阿駄を遣わせた国師を探すべく、一つ一つ国を当たってゆき……ようやくその国師を見つけ出したのだ。
惺弦。
その国の国師は星を読み未来を予知し、神託を得るという。内容の大半は国内の些末なことや、大きなこと。いいことも悪いことも全て。その内容を皇帝に奏上するのが国師の役目だった。
睡龍の目覚めを受けた人物、それが惺弦の国師だったのだ。
『安晦の中で眠りし龍が目覚めるとき、睡龍の地は裂け紅く燃える河が現れる。火龍は飛び立ち、全ての大地を焼き尽くすだろう』
空に浮かぶ凶星が告げている。
――もしも予言のとおりのことが起こったのなら。
――睡龍の地は、惺弦は、そして九州全土の全ては滅びるだろう。
鸞快子によって阿駄からの伝言を聞かされた国師の動揺がどれほどのものであったか、想像に難くない。
では一体この予言を覆すには、最悪の結末から逃れるためには一体どうすれば良いのか?
国師も、皇帝も、そして鸞快子も考えた。
「でも、睡龍は眠らず、ってあいつは言ってたんだろ? それってもう龍は目覚めてるってことなんじゃないのか?」
結局どうしたら危機は回避できるのか。話の結論が見えぬなか、煬鳳は疑問に思ったことを鸞快子に尋ねたる。
「そうですね。睡龍の大地に封じられた火龍が目覚めたとしたら、我々に防ぐ手立ては殆どないでしょう。なにせ、伝承によれば火龍の大きさは睡龍の地である三州全土だという話。龍が動けばいま我々の立っている大地はそれこそ預言のとおり崩れて大惨事になるはず」
これには凰黎も同意する。睡龍の外の国がこの地を刺激しないのは、眠れる火龍を目覚めさせることを恐れているからなのだ。
「そのとおり。……そのことに関してはも頭を悩ませている」
「貴方でも悩むことがあるのですか――?」
鸞快子が発した言葉、その言葉に心底驚いた顔で凰黎は尋ねる。鸞快子は「おやおや」と困ったように肩を竦めた。
「さりとて、決して世の中の全てを知っているわけではない。ただ――睡龍の話はとても繊細な問題だ。現状を壊してしまったら……例えば龍を退治してしまったとしたら、この地の不可侵は破られてしまうだろう。だからそれ以外の方法をできるだけ探さなければならない」
あの亡者が、必死で冥界から霧谷関に戻ってこなかったら。この予言の意味するところを知ることもなかったはずだ。
もしもこのことが真実であるならば、ことは相当重大なことなのではないか。煬鳳は、自分達だけでこのことを共有していることに不安を覚えた。
「なあ。そんな大変なことなら五行盟に言わなくていいのか? あんたは盟主の側近みたいなもんだろ?」
「形式上は、な。だからといって彼のために動くわけではない」
「清林峰と彩鉱門、そして蓬静嶺と煬鳳だけをここに呼んだのは、やはり五行盟内部に二心を抱くものがいるとお考えだからですね?」
「そのとおりだ」
ほぼ迷いなく鸞快子は即答したが、それを聞くとみなは黙ってしまう。
思ってはいた。
しかし、明確な言葉を口にすればやはりという思いが強くなるからだ。
「睡龍の安全を維持する機能として、最も大きな組織は五行盟に他ならない。恐らく阿駄も五行盟に接触を図ったはずだ。にもかかわらずあのような姿になったのは……」
「例えば、俺の両親みたいに盗賊に殺されたってことは?」
煬鳳の言葉に鸞快子は首を振る。
「いまだから言うが、彼の酷い傷は、紛れもなく拷問を受けた痕だった」
少なくともいま集まっている面々は拷問など行ったことも、受けたこともない。だから、鸞快子に『拷問の痕』と言われてもその様子は浮かばないだろう。実際に阿駄を見た煬鳳ですら、彼が酷い怪我を負っていたものの、鸞快子が何を見てそう思ったのか理解できてはいない。
「彼の指先、足先の一本一本、足の肉……いや、止そう。あそこまで執拗な拷問をするということは、余程吐かせたい情報があったはずだ。そうでなければ国師の遣わした使者も、あのように酷い姿になることもなかったろう」
煬鳳と凰黎は魔界で皇太子の別邸の中にある牢屋も見はしたが、それとて拷問のための場所ではなく面倒なものを一時的に閉じ込める程度のものだったのだ。
もちろん、王城の中にはそういったものはあっただろうが。
五行盟が発足する前のことならいざ知らず、思えばこの世において自分たちは極めて平穏に暮らしてくることができたのだと、みな改めて思い知る。
「結局、俺たちはどうしたらいいんだ? 何もできないんじゃ意味がないだろう」
結論の出ない答えに飽いたのか、彩藍方が口を出す。それは煬鳳とて同じ気持ちだ。今すぐに龍の目覚めに対して何かができるというのなら、それを教えて欲しいし行いたい。
仮にも自分が生まれ、そして育って来た場所なのだ。捨てることは容易ではないし、九州全体に災いが降りかかるのなら、結局のところどこに逃げても変わらなくなってしまうのだ。
「慌てるな。順を追って話す。まずは……火龍の件についてだが、龍は睡龍の地と呼ばれる三州全体に横たわり眠っていると伝えられている。恐らく何かしらの兆候が出ているはずだ。そう、いつぞやの揺爪山の崩落事故で起こった現象然り……」
「鸞快子!」
鸞快子の話を煬鳳は遮った。言葉を止めた鸞快子は、頷くことで煬鳳に続けてくれと促す。
「尻尾……。玄烏門で預かっている子供が、先日起きた地震のときに『尻尾だから大丈夫』って言ったんだ。あれって……」
「『案ずることはない。恐らくは尾の先のほうであろう』ですね。結局あの地震で最も影響があったのはどこの場所だったのか、調べず仕舞いでした」
凰黎も小黄の言葉を思い出し、すぐに正確な言葉を教えてくれた。
あのときは何が尻尾なのかさっぱりわからなかったのだが、いまの話を聞いていてふと煬鳳は思い当たったのだ。
――尻尾って、龍の尻尾ってことか?
確証はない、しかし間違ってはいないような気がする。煬鳳の言葉に鸞快子も難しい顔をして考えているようだ。
「それは気になるな。確かあの地震が起きたのは冽州北西の方角だったはず。あそこには確か、火龍にまつわる場所があったはずだ」
その龍を屈服させたのは他でもない、かの瞋九龍だ。生きる伝説とはまさに彼のことなのだな、と昔話のように語られる彼の武勇伝を聞いて妙に感慨深さを覚えてしまう。
しかし煬鳳の感動をよそに鸞快子はまだ神妙な面持ちをしている。
「よし、そちらの方は私が調べておこう。……ところで煬鳳。その小黄という子供に話を聞くことはできないだろうか」
「俺たちが小黄にいまの話を聞いたときも『わからない』って言われたけど……でも、そうだな。後で玄烏門に案内するよ」
「有り難う、煬鳳」
鸞快子を拒む理由など何もない。それに小黄に鸞快子を会わせれば、もしかしたら小黄のことも何かわかるかもしれない、煬鳳はそう考えた。
「それから、先ほどの五行盟に二心を抱くものがいるという話だが……いまここにいないのは瞋砂門、雪岑谷、そして霆雷門の三つの門派。ただし霆雷門はここから除いて良いだろう。理由は……みなが知るとおり、彼らは利用されることはあっても誰かを利用できるような器用な門派ではない。さらにいうならば、少なくとも霆雷門は元は清林峰と一つであり、被害を被った側でもある」
「つまり、怪しいのは瞋砂門と雪岑谷の二つ。もともと彼らは黒冥翳魔の問題が持ち上がった際に煬鳳を集中的に責め立てて糾弾していました。妥当といえば妥当でしょう。どちらかが、もしくはどちらも裏切り者であったとしても全く違和感はありません」
と鸞快子の答弁に答えるのは凰黎。
しかし煬鳳は思わず彼らに問いかけた。
「でも、ちょっと待ってくれよ。裏切り者って具体的にどんな裏切りなんだ? 確かに俺に対してあいつらの風当たりは強いし俺自身あいつらのことは好きじゃない。でも、それが何の裏切りになるっていうんだ? 凰黎も最初から『二心を抱くものがいる』って見抜いていたけど、もしかして阿駄の件の他にもまだなにかあるのか?」
五行盟としての信義に反する意味での『裏切り者』なのか、それも大いにあるだろう。しかし、五行盟としてはもはや中途半端な状態で彩鉱門が欠けている五行盟に一体どのような信義があるというのだろうか。
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