2 / 13
第二話
しおりを挟む
やっぱりあたしは幽霊になってしまったんだろうか…
ショックはショックなんだけど、全然現実味がないな。なんだか夢の中にいるみたいにふわふわした感じがするし、周りの物とか風景とかが、なんていうんだろう、ピントが微妙に合っていないような、つまり夢の中みたいな感じ?
まぁ家具とかにも触れないし、触れないのは夢の中だからだよって言われたら納得しちゃうような感じなんだよね。
夢かもしれない。幽霊になった夢。
今頃、病院に運ばれて意識不明とかになっているのかも。
うん、その方が可能性は高いよね。
てことは、ここから出たら目が覚めるかもしれない。
部屋の中を歩いてみると、ドアが2つある。1つは普通のドア。もう一つは両開きのドアだ。
普通に考えたら、両開きのドアが出入口だよね。
あたしはドアのノブに手をかけ……られない。うん、そうだよね。わかってたよ………。
ドアに触ると手が突き抜ける。
なんか怖いけど、あたしはそのままドアの中に進んだ。
そこは普通の廊下だった。
いや、あたしの普通とは違う。なんていうか、美術館とかテレビとかでみる超お高いホテルとかみたいな廊下だよ。
ピカピカの床に高い天井、大きな窓からは柔らかな光が入ってくる。柱は石なのかな?すっごい高そう。窓の外は手入れされた庭木が見える。
ああっ!一度でいいから、こんなホテル泊まってみたーい!
他の部屋とかあるのかな。
あたしは適当に廊下を歩き出した。
少し歩くと廊下の先から人の話し声がする。誰かがこっちに歩いてくるみたい。
えっ、どうしよう!隠れた方がいいのかな?それともあえて話しかけてみる?
ちょっと考えてとりあえず柱の影に隠れてみた。たぶん不法侵入だしね。まあ、見つかったら見つかった時に考えよう。
おう!メイドさんだ。
紺色のワンピースに白いエプロンのメイドさんが2人。ここの制服なのかな、長めのスカートは上品だね。アキバのメイドさんも否定しないけどね。
幸いに?残念ながら?メイドさんたちはあたしに気がつかないで行ってしまった。
うーん、やっぱり話しかけちゃった方がいいかな?
予想はしてました。
廊下で掃除をしていたメイドさんにドキドキしながら近づいて話しかけたけど、無視されました。
聞こえないのかなーって、結構大きな声で何度も話しかけたのに……
そうだよねー鏡に映らないってことは、見えない可能性が高いよね。
まぁいい。見えないなら安心だ。
誰にも見えないのをいいことにウロウロ見て回る。
まるでここはお城みたいだ。シン●レラとか美●と野獣の実写版みたいな感じ。
メイドさんだけじゃなくて、甲冑とかきた人とか、ドレスきた人とか。きらびやかだなーってよそ見していたら、ベルばらみたいな騎士っぽい格好の人とぶつかった。いや、ぶつかったっていうのはちょっと違うかも。
「うわあっっぁ!!!」
「どうした!」
「い、いや……なんかすごい悪寒がして…こう、背中に氷引っ付けられたみたいな……」
「おい、昼間っから変なこと言うなよ。」
どうやらあたしの体が通り抜けるのは感覚でわかるみたい。
気をつけないとね。
ショックはショックなんだけど、全然現実味がないな。なんだか夢の中にいるみたいにふわふわした感じがするし、周りの物とか風景とかが、なんていうんだろう、ピントが微妙に合っていないような、つまり夢の中みたいな感じ?
まぁ家具とかにも触れないし、触れないのは夢の中だからだよって言われたら納得しちゃうような感じなんだよね。
夢かもしれない。幽霊になった夢。
今頃、病院に運ばれて意識不明とかになっているのかも。
うん、その方が可能性は高いよね。
てことは、ここから出たら目が覚めるかもしれない。
部屋の中を歩いてみると、ドアが2つある。1つは普通のドア。もう一つは両開きのドアだ。
普通に考えたら、両開きのドアが出入口だよね。
あたしはドアのノブに手をかけ……られない。うん、そうだよね。わかってたよ………。
ドアに触ると手が突き抜ける。
なんか怖いけど、あたしはそのままドアの中に進んだ。
そこは普通の廊下だった。
いや、あたしの普通とは違う。なんていうか、美術館とかテレビとかでみる超お高いホテルとかみたいな廊下だよ。
ピカピカの床に高い天井、大きな窓からは柔らかな光が入ってくる。柱は石なのかな?すっごい高そう。窓の外は手入れされた庭木が見える。
ああっ!一度でいいから、こんなホテル泊まってみたーい!
他の部屋とかあるのかな。
あたしは適当に廊下を歩き出した。
少し歩くと廊下の先から人の話し声がする。誰かがこっちに歩いてくるみたい。
えっ、どうしよう!隠れた方がいいのかな?それともあえて話しかけてみる?
ちょっと考えてとりあえず柱の影に隠れてみた。たぶん不法侵入だしね。まあ、見つかったら見つかった時に考えよう。
おう!メイドさんだ。
紺色のワンピースに白いエプロンのメイドさんが2人。ここの制服なのかな、長めのスカートは上品だね。アキバのメイドさんも否定しないけどね。
幸いに?残念ながら?メイドさんたちはあたしに気がつかないで行ってしまった。
うーん、やっぱり話しかけちゃった方がいいかな?
予想はしてました。
廊下で掃除をしていたメイドさんにドキドキしながら近づいて話しかけたけど、無視されました。
聞こえないのかなーって、結構大きな声で何度も話しかけたのに……
そうだよねー鏡に映らないってことは、見えない可能性が高いよね。
まぁいい。見えないなら安心だ。
誰にも見えないのをいいことにウロウロ見て回る。
まるでここはお城みたいだ。シン●レラとか美●と野獣の実写版みたいな感じ。
メイドさんだけじゃなくて、甲冑とかきた人とか、ドレスきた人とか。きらびやかだなーってよそ見していたら、ベルばらみたいな騎士っぽい格好の人とぶつかった。いや、ぶつかったっていうのはちょっと違うかも。
「うわあっっぁ!!!」
「どうした!」
「い、いや……なんかすごい悪寒がして…こう、背中に氷引っ付けられたみたいな……」
「おい、昼間っから変なこと言うなよ。」
どうやらあたしの体が通り抜けるのは感覚でわかるみたい。
気をつけないとね。
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
悪役令嬢の独壇場
あくび。
ファンタジー
子爵令嬢のララリーは、学園の卒業パーティーの中心部を遠巻きに見ていた。
彼女は転生者で、この世界が乙女ゲームの舞台だということを知っている。
自分はモブ令嬢という位置づけではあるけれど、入学してからは、ゲームの記憶を掘り起こして各イベントだって散々覗き見してきた。
正直に言えば、登場人物の性格やイベントの内容がゲームと違う気がするけれど、大筋はゲームの通りに進んでいると思う。
ということは、今日はクライマックスの婚約破棄が行われるはずなのだ。
そう思って卒業パーティーの様子を傍から眺めていたのだけど。
あら?これは、何かがおかしいですね。
公爵令嬢はだまっていられない!
西藤島 みや
ファンタジー
目が覚めたら異世界だった、じゃあ王子様と結婚目指して…なんてのんびり構えていられない!? 次々起きる難事件、結局最後は名推理?巻き込まれ型の元刑事…現悪役令嬢、攻略対象そっちのけで事件解決に乗り出します!
転生ものですが、どちらかといえばなんちゃってミステリーです。出だしは普通の転生物、に見えないこともないですが、殺人や詐欺といった犯罪がおきます。苦手なかたはご注意ください。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後
空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。
魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。
そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。
すると、キースの態度が豹変して……?
無関心もダメですの?
紫楼
ファンタジー
孤高の公爵令嬢ユリシースはある日突然前世の記憶を思い出した。
過去の記憶とユリシースの記憶がリンクして・・・。
なぜどうでもいい事、どうでもいい人に気を遣わなくてはいけないの?
身分があって王族と親以外に気を使う必要ないんだからもううるさい外野は放っておきましょう。
気分が落ち込みそうな内容なので苦手な方はスーッとページ閉じてください。
どこかの世界のゆるゆる設定のお話なので、激しくツっこんではいけません・・・。
いつか婚約者と浮気相手が暴れたがったら連載版になるかも?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる