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第二部
2−98 祝福の雨
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まおダラ the 2nd
第98話 祝福の雨
「ここで新婦様は新郎様に連れられ、祭壇へと歩きます」
「うん、うん」
「祭壇で誓いの書が読み上げられ、読み終わると参列者が立ち上がります。そして拍手が鳴らされますので……」
「うん、うん、うん」
「シルヴィ。ちゃんと頭に入ってるの?」
「ごめん、さっぱり! リタ姉さんはどう?」
「どうって……私の結婚式じゃないもの」
「だよねぇー……」
豊穣の森にある大草原で、今日は結婚式が執り行われる。
私と、フィローの式が。
空は抜けるような青空だし、関係者も全員出席。
多くの不安要素が無くなったけども、肝心の私がダメだった。
段取りを説明されるそばから頭が真っ白になってしまうのだ。
私の頭の白インクはあまりにも優秀過ぎた。
こうして何度も聞いてるんだけど、一向に覚えられる気配は無い。
「シルヴィア。様子はどうだい?」
「全然ダメ! フィローはよく覚えられるね」
「うーん。詳細には目を瞑(つむ)って、流れを覚えれば十分じゃないかな」
「それだと失敗しそうで怖いじゃん」
「良いんだよ。披露宴はともかく、式は親しい人ばかりじゃないか。失敗しても平気さ」
「そうだけどさぁ、それも嫌だなぁ」
フィローの言う通り、結婚式自体は知り合いだけが参加する。
姉さんたち3人に、ケビン。
グレン兄ちゃんとミレイアちゃん。
クライスおじさんにアーデンさんにシャルロットさん。
コロナからはセロさんとメリッサさん夫妻。
お子さんはお留守番らしい。
グランニアからは王様のアルノーさん、付き人のグラッドさん、メイドの代表でメイさん。
プリニシアからはエリス女王様に、テレジア。
親しい人だけ集めたら、顔ぶれが凄い事になってしまった。
ほとんど首脳会談みたい。
ちなみにフランもやってくる。
式には出ずに披露宴から参加したいとの事。
食事目当てなのが判りやすくて、なんとも彼女らしいと思う。
「さぁ、時間も限られているし、もう始めてしまおう! 上手くいかなくても、それはそれでご愛敬さ」
「うーん。もう一回だけ聞いてもいい?」
「いいえダメです。時間切れ!」
「ええっ!? お願い、ほんの一瞬待って!」
「皆様ー、大変長らくお待たせしました! これより式を執り行いますので、席にお着きください!」
その声を合図に、森の家からみんなが現れた。
呼んでしまったからにはもう腹を括るしかない。
頑張れシルヴィア。
生涯の恥をかかないために!
頭でパズルのピースを組み合わせるようにして、記憶を繋いでいく。
誰が何して、誰がこうして。
なんだかんだ言って、頭には入っていたのだ。
いったん落ち着くと、次第にイメージが膨らんでくる。
だからシミュレートを始めたのだけど……。
ーードスン!
突然強烈なタックルがかまされた。
何奴かッ!?
「お嬢様! お綺麗! マジもんの女神様じゃないッスかー!」
「いたた……。テレジア、ちょっとは加減してよぉ」
「いやいや、そのお姿を見たら無理ッス! 自我を保てなんて言う方がおかしいッスよ!」
「はいはいテレジア。そういうのは後にしてね」
「あ、これはリタ様。騒がしくしてすんませんッス」
そんな一幕のあと、いよいよ式が始められた。
青空の下には祭壇へと続くように、赤い絨毯が敷かれている。
その絨毯を挟むように、左右には椅子が並び、参列者が顔を並べている。
誰もが祝福をするように、柔らかな笑顔で出迎えてくれた。
「それでは、新婦シルヴィア。新婦母のリタ。こちらへ進んでください」
進行役の人に促され一歩、また一歩と進んだ。
遠くには森の家と、そしてお父さんのお墓が見える。
そのせいだろうか。
歩みを進める度に、これまでの出来事が自然と蘇ってくるのは。
振り返ってみると、お父さんと出会う前は散々だったな。
訳のわから無い内にニンゲンに捕まってさ。
それから檻に閉じ込められたかと思えば、助け出され。
お父さんと2人で暮らしていたら、あっという間に家族が増えて。
そのお父さんが亡くなって、悲しみに暮れつつも、みんなに助けられて。
そして、とうとうこの日を迎える事が出来た。
「リタ姉さん、ありがとうね」
口からは、隣を歩く姉さんへの感謝の言葉が溢れた。
「なによ、泣かせようとしないで」
少しだけ上ずった声が返ってきた。
「お父さんが居たら、泣いてくれたかな?」
「もちろん。手が付けられないくらいに大泣きするわ」
「そうだよね。きっと」
ちょっと湿ったような笑い声。
その声が途切れた頃、姉さんは歩みを止めた。
目の前に待ち受けていたフィローと交代するためだ。
彼は右手を胸に当てて、深々と一礼をする。
そしてその顔が上げられると、リタ姉さんは私の手を彼に委ねた。
彼の少し汗ばんだ手が、私の手を包む。
きっとこれが今後の『あるべき姿』になるんだろう。
引っ張るでもなく、かといって物怖じの感じさせない、自然なエスコート。
それが何とも彼らしいと思った。
「これより、夫婦の承認の儀を行います。お二方は前へ」
「はい」
フィローと並んで祭壇の前に立つ。
これが初めて共に歩む一歩だった。
「新郎フィロー。あなたは新婦シルヴィアを生涯の妻とし、いかなる時も愛を注ぐ事を誓えますか?」
「はい。誓います」
「新婦シルヴィア。あなたは新郎フィローを生涯の夫とし、たゆまぬ愛を育む事を誓えますか?」
「はい、誓います」
「ご参列の皆さまがた。ここに新たな夫婦が生まれようとしております。承認し、祝福していただける方はご起立とともに、拍手をお願いいたします」
ーーパチパチパチ!
惜しげなく拍手が贈られる。
誰もが笑顔で、そして中には涙ぐむ人まで。
私は自分がどれほどの愛を授かって生きてきたか、改めて実感した。
「満場一致で承認されました。新郎は愛の証として、新婦にくちずけを」
「はい」
私のヴェールをゆっくりとめくられ、素顔が露わになる。
それから、重なる。
口伝いの体温は、私の心をどこまでも暖かくした。
そして互いの唇が別れた。
「これにて承認の儀は成りました。末長くお幸せに」
「ありがとうございました」
「お嬢様ーーッ! メッチャクチャ可愛かったッスよーー!」
「いたた! もう、テレジアったら」
参列席からテレジアが我先にと飛び出してきた。
それをきっかけに、全員が集まり出す。
雨あられのような賛辞に、つい赤面してしまった。
そしてひとしきり歓談したころ、それは起きた。
ーーゴロゴロ、ドドォオンッ!
ロランの方からだ。
耳をつんざくような爆音が聞こえてきた。
「なに、今の?」
「あれは雷ですね。ロランの辺りだけ空が真っ黒ですよ。向こうは今頃大雨でしょうね」
「ほんとだ。こっちは晴れているのにね。変な天気」
「もしかして、アルフが泣いてるのかもね。こっちで雨を降らさなかったのは、シルヴィアに怒られたくないからよ」
「お父さん、そうなの?」
右手首に巻かれたブレスレットに声をかけてみた。
もちろんガラス玉は答えない。
いつもと変わらない輝きを反射するだけだった。
「むむむ、雷が落とされるとは……私はまだお義父様に認められていないのだろうか……」
「フィロー。難しい顔してるけど、どうしたの? そろそろ披露宴会場に向かおうよ」
「お義父様ぁーー! 私はぁー! 必ずやシルヴィアを幸せにしてみせますぞーッ!」
「ちょっと! どこへ行くのよ!?」
突然フィローが走り出してしまった。
北へ、雨雲の方へ一直線に。
周りの状況なんか省みない、見事なまでの疾駆だ。
「お義母様に続いて、お義父様からも試練がございましょうか! お気の済むまで何なりとぉーー!」
「待ってよ! フィローってば!」
彼の頑張りは嬉しい。
末長い幸せを約束してくれた事も嬉しい。
でも今現在の、必死で背中を追いかけている私の幸せも考慮して欲しい。
その言葉を誓いの文言に付け加えなかった事を、ほんの少しだけ後悔した。
第98話 祝福の雨
「ここで新婦様は新郎様に連れられ、祭壇へと歩きます」
「うん、うん」
「祭壇で誓いの書が読み上げられ、読み終わると参列者が立ち上がります。そして拍手が鳴らされますので……」
「うん、うん、うん」
「シルヴィ。ちゃんと頭に入ってるの?」
「ごめん、さっぱり! リタ姉さんはどう?」
「どうって……私の結婚式じゃないもの」
「だよねぇー……」
豊穣の森にある大草原で、今日は結婚式が執り行われる。
私と、フィローの式が。
空は抜けるような青空だし、関係者も全員出席。
多くの不安要素が無くなったけども、肝心の私がダメだった。
段取りを説明されるそばから頭が真っ白になってしまうのだ。
私の頭の白インクはあまりにも優秀過ぎた。
こうして何度も聞いてるんだけど、一向に覚えられる気配は無い。
「シルヴィア。様子はどうだい?」
「全然ダメ! フィローはよく覚えられるね」
「うーん。詳細には目を瞑(つむ)って、流れを覚えれば十分じゃないかな」
「それだと失敗しそうで怖いじゃん」
「良いんだよ。披露宴はともかく、式は親しい人ばかりじゃないか。失敗しても平気さ」
「そうだけどさぁ、それも嫌だなぁ」
フィローの言う通り、結婚式自体は知り合いだけが参加する。
姉さんたち3人に、ケビン。
グレン兄ちゃんとミレイアちゃん。
クライスおじさんにアーデンさんにシャルロットさん。
コロナからはセロさんとメリッサさん夫妻。
お子さんはお留守番らしい。
グランニアからは王様のアルノーさん、付き人のグラッドさん、メイドの代表でメイさん。
プリニシアからはエリス女王様に、テレジア。
親しい人だけ集めたら、顔ぶれが凄い事になってしまった。
ほとんど首脳会談みたい。
ちなみにフランもやってくる。
式には出ずに披露宴から参加したいとの事。
食事目当てなのが判りやすくて、なんとも彼女らしいと思う。
「さぁ、時間も限られているし、もう始めてしまおう! 上手くいかなくても、それはそれでご愛敬さ」
「うーん。もう一回だけ聞いてもいい?」
「いいえダメです。時間切れ!」
「ええっ!? お願い、ほんの一瞬待って!」
「皆様ー、大変長らくお待たせしました! これより式を執り行いますので、席にお着きください!」
その声を合図に、森の家からみんなが現れた。
呼んでしまったからにはもう腹を括るしかない。
頑張れシルヴィア。
生涯の恥をかかないために!
頭でパズルのピースを組み合わせるようにして、記憶を繋いでいく。
誰が何して、誰がこうして。
なんだかんだ言って、頭には入っていたのだ。
いったん落ち着くと、次第にイメージが膨らんでくる。
だからシミュレートを始めたのだけど……。
ーードスン!
突然強烈なタックルがかまされた。
何奴かッ!?
「お嬢様! お綺麗! マジもんの女神様じゃないッスかー!」
「いたた……。テレジア、ちょっとは加減してよぉ」
「いやいや、そのお姿を見たら無理ッス! 自我を保てなんて言う方がおかしいッスよ!」
「はいはいテレジア。そういうのは後にしてね」
「あ、これはリタ様。騒がしくしてすんませんッス」
そんな一幕のあと、いよいよ式が始められた。
青空の下には祭壇へと続くように、赤い絨毯が敷かれている。
その絨毯を挟むように、左右には椅子が並び、参列者が顔を並べている。
誰もが祝福をするように、柔らかな笑顔で出迎えてくれた。
「それでは、新婦シルヴィア。新婦母のリタ。こちらへ進んでください」
進行役の人に促され一歩、また一歩と進んだ。
遠くには森の家と、そしてお父さんのお墓が見える。
そのせいだろうか。
歩みを進める度に、これまでの出来事が自然と蘇ってくるのは。
振り返ってみると、お父さんと出会う前は散々だったな。
訳のわから無い内にニンゲンに捕まってさ。
それから檻に閉じ込められたかと思えば、助け出され。
お父さんと2人で暮らしていたら、あっという間に家族が増えて。
そのお父さんが亡くなって、悲しみに暮れつつも、みんなに助けられて。
そして、とうとうこの日を迎える事が出来た。
「リタ姉さん、ありがとうね」
口からは、隣を歩く姉さんへの感謝の言葉が溢れた。
「なによ、泣かせようとしないで」
少しだけ上ずった声が返ってきた。
「お父さんが居たら、泣いてくれたかな?」
「もちろん。手が付けられないくらいに大泣きするわ」
「そうだよね。きっと」
ちょっと湿ったような笑い声。
その声が途切れた頃、姉さんは歩みを止めた。
目の前に待ち受けていたフィローと交代するためだ。
彼は右手を胸に当てて、深々と一礼をする。
そしてその顔が上げられると、リタ姉さんは私の手を彼に委ねた。
彼の少し汗ばんだ手が、私の手を包む。
きっとこれが今後の『あるべき姿』になるんだろう。
引っ張るでもなく、かといって物怖じの感じさせない、自然なエスコート。
それが何とも彼らしいと思った。
「これより、夫婦の承認の儀を行います。お二方は前へ」
「はい」
フィローと並んで祭壇の前に立つ。
これが初めて共に歩む一歩だった。
「新郎フィロー。あなたは新婦シルヴィアを生涯の妻とし、いかなる時も愛を注ぐ事を誓えますか?」
「はい。誓います」
「新婦シルヴィア。あなたは新郎フィローを生涯の夫とし、たゆまぬ愛を育む事を誓えますか?」
「はい、誓います」
「ご参列の皆さまがた。ここに新たな夫婦が生まれようとしております。承認し、祝福していただける方はご起立とともに、拍手をお願いいたします」
ーーパチパチパチ!
惜しげなく拍手が贈られる。
誰もが笑顔で、そして中には涙ぐむ人まで。
私は自分がどれほどの愛を授かって生きてきたか、改めて実感した。
「満場一致で承認されました。新郎は愛の証として、新婦にくちずけを」
「はい」
私のヴェールをゆっくりとめくられ、素顔が露わになる。
それから、重なる。
口伝いの体温は、私の心をどこまでも暖かくした。
そして互いの唇が別れた。
「これにて承認の儀は成りました。末長くお幸せに」
「ありがとうございました」
「お嬢様ーーッ! メッチャクチャ可愛かったッスよーー!」
「いたた! もう、テレジアったら」
参列席からテレジアが我先にと飛び出してきた。
それをきっかけに、全員が集まり出す。
雨あられのような賛辞に、つい赤面してしまった。
そしてひとしきり歓談したころ、それは起きた。
ーーゴロゴロ、ドドォオンッ!
ロランの方からだ。
耳をつんざくような爆音が聞こえてきた。
「なに、今の?」
「あれは雷ですね。ロランの辺りだけ空が真っ黒ですよ。向こうは今頃大雨でしょうね」
「ほんとだ。こっちは晴れているのにね。変な天気」
「もしかして、アルフが泣いてるのかもね。こっちで雨を降らさなかったのは、シルヴィアに怒られたくないからよ」
「お父さん、そうなの?」
右手首に巻かれたブレスレットに声をかけてみた。
もちろんガラス玉は答えない。
いつもと変わらない輝きを反射するだけだった。
「むむむ、雷が落とされるとは……私はまだお義父様に認められていないのだろうか……」
「フィロー。難しい顔してるけど、どうしたの? そろそろ披露宴会場に向かおうよ」
「お義父様ぁーー! 私はぁー! 必ずやシルヴィアを幸せにしてみせますぞーッ!」
「ちょっと! どこへ行くのよ!?」
突然フィローが走り出してしまった。
北へ、雨雲の方へ一直線に。
周りの状況なんか省みない、見事なまでの疾駆だ。
「お義母様に続いて、お義父様からも試練がございましょうか! お気の済むまで何なりとぉーー!」
「待ってよ! フィローってば!」
彼の頑張りは嬉しい。
末長い幸せを約束してくれた事も嬉しい。
でも今現在の、必死で背中を追いかけている私の幸せも考慮して欲しい。
その言葉を誓いの文言に付け加えなかった事を、ほんの少しだけ後悔した。
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