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幕間 第一部の裏設定
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どうも、おもちです。
本編の応援ありがとうございます。
こちらはサポーター特典として、本編ではボツになったイベントやらを書き連ねていきますので、その変化を楽しんでもらえればと。
1、本当は悪役だった? 女神の立ち位置と結末の変更
序盤で匂わせた女神の立ち位置についてですが、途中で変更させてます。
回想シーンの「そこまでの力を持ったお前を、人間や女神が認める訳ないだろう」の会話あたりに、当初予定していた結末の伏線が描かれています。
『転生者といえども強い力を持つ存在を女神は認めていない』というちょっと今後が気になりそうな言葉ですね。
実は執筆当初、女神を黒幕にするつもりでした。
命を弄び、暇つぶしに世界を動乱へと導く邪神として。
物語の後半から化けの皮が剥がれていくように考えていました。
おおまかな初期のプロットはこちら
「タクミが魔人王と発覚」
↓
「女神が次々と刺客の転生者を送り込む」
↓
「ほんわかと撃退していく(大抵がミスキャスト)」
↓
「何人目かの刺客で当たりを引く、タクミたちは大ピンチ。畳み掛けるようにして人間をけしかけ大規模な戦争に発展させる。アシュレリタは陥落の危機」
↓
「ギリギリのラインで防衛ラインを保つ魔人軍。そこへドンガの発明! かつて途中で頓挫した防衛兵器が完成する(先代の魔人王が女神の標的になった理由でもある)」
↓
「その結果、無事敵方を撃退。防衛のために大地のエネルギーを半永久的に使用するようになる」
↓
「女神は転生者とその防衛兵器に力を奪われ、美しい姿から一転老婆のようになる。不死のために延々と醜い姿で生きる事を余儀なくされる。どんな立場でも悪い事はできないね、ちゃんちゃん」
という絵を描いていたんですが、この女神が割と憎めないタイプというか。
そこまでの外道に為りきれなかったんですよね。
ちょっと我の強いねえちゃん止まりになってしまって、悪役感が生まれそうにありませんでした。
読者からの人気も悪くないので、この結末は後味が悪くなりそうで止めました。
まぁ、筆者の筆力や展開力が低すぎるってだけでしょうが、老婆エンドは難易度が高すぎましたね。
紆余曲折した結果生まれたオチですが、採用したの終わり方のほうが気に入ってます。
2、ストーリー改変での最大の被害者 アイン君
当初の予定では、彼は機鉱兵を率いて魔人側に力を貸してくれるサポートポジションでした。
女神の陰謀に気づき、形勢不利ながらも魔人の正義に心を打たれて、裏切り者と罵られながらも戦う、アツい魂を持った男。
そんなオイシイ立ち位置を用意してたんですが。
「こんな流れ、まおダラでやってんだよな。アルノーとアインってなんか被ってるし」
という雑な理由でお蔵入りになりました。
彼にとっては寝耳に水な変更でしょうな。
女神性善説の変更も相まって、彼には「力に溺れ前後の見えなくなった無謀で粗野な若者」になってもらいました。
突然権力と武力を手にしてしまって、戻ってこれなくなった人という役目です。
対立軸も女神の退場で居なくなってしまったので、絶対悪の属性まで付けてもらいました。
イケメンポジから一気に悪役に差し替えられてしまった、彼に敬礼!
3、正ヒロインじゃなかったの?! レイラ嬢
完全に立場を食われちゃった人です。
この人も設定ミスというか、ちょっと色気が無さすぎましたね。
レイラもかわいいとは思うんですよ、言動がわかりやすいし、裏表も無い所とか。
変に直向きな所とか良いと思うんですがねぇ。
堂に入った手のひら返しとか、固有のギャグもありますし。
でもそれはヒロインとしては意味の薄い属性だったみたいですね。
猫可愛がりされる立場はアイリスに、ベッタリさんの立場はイリアに持ってかれてます。
もっと序盤にヒロインっぽい立ち振る舞いをさせてれば、現状はマシだったかもしれませんね。
ちなみに某サイトでボヤ騒ぎのきっかけになったのもこの子です。
ハッキリとした物言いの女性ってのは、ウケが良くないんでしょうか?
筆者個人は良いと思うんですが、どうなんでしょうね。
4、タクミや魔人王の記憶は? システィアって要る?
はい、これも本来だったらネットリ描写してストーリーに絡ませようと思ってました。
ですが冗長になりそうだったので、潔くバッサリカット!
本当なら記憶が戻る過程で新しい技を覚えていく予定でした。
システィアも物流を新たに生み出すことで、アシュレリタに富をもたらす役目がありました。
それでもそこまで書くと、話が長くなりそうなので、第一部では描写を取りやめました。
このあたりの話は第二部以降につづろうと思っています。
なのでもう少しお待ち下さい。
恐らく一人も居ないでしょうが、システィアファンの方はどうぞお楽しみに!
いかがでしたでしょうか。
お蔵入りになったストーリーと、完成したストーリーとの違いについて。
筆者のスタイルとしては、例え思いつきであったとしてもより面白そうな方に流れる傾向があります。
作品に対して軽薄な気もしますが、このスタイルの方がやりやすいので、今後も変わらないでしょう。
日替わりチートのサポ特はこのあたりで一度閉めさせていただきます。
数々の応援ありがとうございました。
それでは第二部でお会いしましょう。
本編の応援ありがとうございます。
こちらはサポーター特典として、本編ではボツになったイベントやらを書き連ねていきますので、その変化を楽しんでもらえればと。
1、本当は悪役だった? 女神の立ち位置と結末の変更
序盤で匂わせた女神の立ち位置についてですが、途中で変更させてます。
回想シーンの「そこまでの力を持ったお前を、人間や女神が認める訳ないだろう」の会話あたりに、当初予定していた結末の伏線が描かれています。
『転生者といえども強い力を持つ存在を女神は認めていない』というちょっと今後が気になりそうな言葉ですね。
実は執筆当初、女神を黒幕にするつもりでした。
命を弄び、暇つぶしに世界を動乱へと導く邪神として。
物語の後半から化けの皮が剥がれていくように考えていました。
おおまかな初期のプロットはこちら
「タクミが魔人王と発覚」
↓
「女神が次々と刺客の転生者を送り込む」
↓
「ほんわかと撃退していく(大抵がミスキャスト)」
↓
「何人目かの刺客で当たりを引く、タクミたちは大ピンチ。畳み掛けるようにして人間をけしかけ大規模な戦争に発展させる。アシュレリタは陥落の危機」
↓
「ギリギリのラインで防衛ラインを保つ魔人軍。そこへドンガの発明! かつて途中で頓挫した防衛兵器が完成する(先代の魔人王が女神の標的になった理由でもある)」
↓
「その結果、無事敵方を撃退。防衛のために大地のエネルギーを半永久的に使用するようになる」
↓
「女神は転生者とその防衛兵器に力を奪われ、美しい姿から一転老婆のようになる。不死のために延々と醜い姿で生きる事を余儀なくされる。どんな立場でも悪い事はできないね、ちゃんちゃん」
という絵を描いていたんですが、この女神が割と憎めないタイプというか。
そこまでの外道に為りきれなかったんですよね。
ちょっと我の強いねえちゃん止まりになってしまって、悪役感が生まれそうにありませんでした。
読者からの人気も悪くないので、この結末は後味が悪くなりそうで止めました。
まぁ、筆者の筆力や展開力が低すぎるってだけでしょうが、老婆エンドは難易度が高すぎましたね。
紆余曲折した結果生まれたオチですが、採用したの終わり方のほうが気に入ってます。
2、ストーリー改変での最大の被害者 アイン君
当初の予定では、彼は機鉱兵を率いて魔人側に力を貸してくれるサポートポジションでした。
女神の陰謀に気づき、形勢不利ながらも魔人の正義に心を打たれて、裏切り者と罵られながらも戦う、アツい魂を持った男。
そんなオイシイ立ち位置を用意してたんですが。
「こんな流れ、まおダラでやってんだよな。アルノーとアインってなんか被ってるし」
という雑な理由でお蔵入りになりました。
彼にとっては寝耳に水な変更でしょうな。
女神性善説の変更も相まって、彼には「力に溺れ前後の見えなくなった無謀で粗野な若者」になってもらいました。
突然権力と武力を手にしてしまって、戻ってこれなくなった人という役目です。
対立軸も女神の退場で居なくなってしまったので、絶対悪の属性まで付けてもらいました。
イケメンポジから一気に悪役に差し替えられてしまった、彼に敬礼!
3、正ヒロインじゃなかったの?! レイラ嬢
完全に立場を食われちゃった人です。
この人も設定ミスというか、ちょっと色気が無さすぎましたね。
レイラもかわいいとは思うんですよ、言動がわかりやすいし、裏表も無い所とか。
変に直向きな所とか良いと思うんですがねぇ。
堂に入った手のひら返しとか、固有のギャグもありますし。
でもそれはヒロインとしては意味の薄い属性だったみたいですね。
猫可愛がりされる立場はアイリスに、ベッタリさんの立場はイリアに持ってかれてます。
もっと序盤にヒロインっぽい立ち振る舞いをさせてれば、現状はマシだったかもしれませんね。
ちなみに某サイトでボヤ騒ぎのきっかけになったのもこの子です。
ハッキリとした物言いの女性ってのは、ウケが良くないんでしょうか?
筆者個人は良いと思うんですが、どうなんでしょうね。
4、タクミや魔人王の記憶は? システィアって要る?
はい、これも本来だったらネットリ描写してストーリーに絡ませようと思ってました。
ですが冗長になりそうだったので、潔くバッサリカット!
本当なら記憶が戻る過程で新しい技を覚えていく予定でした。
システィアも物流を新たに生み出すことで、アシュレリタに富をもたらす役目がありました。
それでもそこまで書くと、話が長くなりそうなので、第一部では描写を取りやめました。
このあたりの話は第二部以降につづろうと思っています。
なのでもう少しお待ち下さい。
恐らく一人も居ないでしょうが、システィアファンの方はどうぞお楽しみに!
いかがでしたでしょうか。
お蔵入りになったストーリーと、完成したストーリーとの違いについて。
筆者のスタイルとしては、例え思いつきであったとしてもより面白そうな方に流れる傾向があります。
作品に対して軽薄な気もしますが、このスタイルの方がやりやすいので、今後も変わらないでしょう。
日替わりチートのサポ特はこのあたりで一度閉めさせていただきます。
数々の応援ありがとうございました。
それでは第二部でお会いしましょう。
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