92 / 94
最終章 ~勇者~
L-7.勇気ある者
しおりを挟む
三色の炎はハウラの異形の部分を焼き払った後、静かに消えていった。
緊張の糸が切れ、倒れそうになる修。咄嗟に棒で体を支えようとするが、とっくに限界を越えていた棒は、完全に折れてしまった。
「お前はいつもボロボロだな」
ロイクの声が聞こえた。立つのもままならない体を引きずり、修を受け止めたのだ。
「お前だって……」
ロイクは修を座らせると「よくやった」と口にした。
深く息を吐き、仰向けに寝転がる修。歩いてくる仲間の足音が聞こえても、手を伸ばせない。もう使える能力はない。今度こそ本当に、全ての力を使い果たした。
「終わったんだね。ようやく」
「治療は、少しだけ待ってて」
自身もボロボロでありながらも、修を労うサフィアとゴーダン。遠巻きで見ているレンも、満足そうだった。
ハウラが目を開ける。自分の願いが完全に潰えた絶望と悔しさ、初めての敗北が心を抉る。
かつてその力で勇者となった者は、勇気ある者達に破れた。
「……力が入らねぇ。こんなこと……今まで一度も……俺は……何でもできる……俺以上の最善は……最高は……最強は……」
届かない声を漏らしながら、恨めしそうに修達を見る。その光景があまりにも眩しく、ハウラはたまらず目を逸らした。増長した元勇者の周りには、もう誰も居なかった。
何でもできるが故に思い上がってしまったハウラは、いつのまにかすべてを見下すようになっていった。肩を並べて戦った仲間も、愛を誓った伴侶さえも。自分の歪みに気づかないまま孤独になったハウラは精神を病み、今居る世界を都合の悪い夢だと思うようになった。
矯正もされないまま傲慢を貫くハウラに、一切の躊躇いも後悔もなかった。俺を見捨てた奴らが憎い。俺をここに呼び出したカレンが、この世界が憎い。それだけを糧に……「夢から覚めるために」生きてきた。
「あの子は……メオルブに襲われたあの子は……」
――しかし、腐っても元は勇者。ハウラは善意と使命感を持って悪と戦った。人並み以上の正義感もあった。
「助かったのか?」
だからこそ、自分だけが聞いたあの声を無視できなかった。
「お前に誰かを案じる資格はない」
その姿に憧れて剣を取った男は、ボロボロの姿を見下ろしながら続ける。
「お前は多くの人間を殺そうとし、憧れた者や信じる者の心を踏みにじった」
「許しは乞わない。殺してくれ。未練はあるが、死ねる喜びの方が大きい」
その言葉を潔いと感じる者は居なかった。反省は僅かには伝わるが、長年積み上げてきた傲慢さもまだ残っている。
「一人で命を断つ度胸もないから世界を巻き添えにしようとして、負けたら負けたでその相手に殺すよう促す……か」
自分以上に幼いと感じたレンが、不快感を顕にする。
一人で何でもできると自負していた存在が、自分を下した相手に命を委ねている。
憧れや美化、幻想を重ねていたロイクは、本物との差に失望した。
「お前に会わなければ、幻想のまま終われていたのにな」
震える手で剣を取るロイク。修が止めようとした瞬間、声が聞こえてきた。
「修、どうするかはお前に任せる。俺は恨み言だけで充分だ」
剣を渡そうとしたが、修は首を横に振った。こいつは多くの人間を狂わせて、世界を壊そうとした。
「……どれだけ経とうが、考えは変わらない」
なんとか上体を起こす修。まるで長い時間を過ごしたかのような言い回しに違和感を覚えたのは、ゴーダンとサフィアだ。
「こいつは殺さない。これまでの全部を生きて償わせる」
答えを聞き、顔を上げるハウラ。困惑した表情のまま、質問をぶつける。
「殺さねぇのか? 死なせてくれねぇのか?」
その言葉を甘いと感じ、落胆した態度を見せる。しかしその考えは、すぐに打ち消された。
「死んで逃げるのは許さない。体も心もすり減らして、死んだ方がマシだってくらいの目に合わせる。お前が奪った命やその家族に友達、それ以上の数の人間に許してもらえるまで」
それを聞き、僅かに微笑むゴーダン。
すぐに本気だとわかったハウラは「そんな方法があるのか?」と聞くことしかできなかった。
「それは後で、皆で考える」
ゴーダン「任せて」と口にする。修が何をしたのかなんとなく分かった彼女は、中身まで変わっていないことに安心した。
「あれは……」
何かに気づくレン。壊魔球があった場所に粒子が集まっている。
「カレン様……」
姿を表した女神の名を呼ぶ修。疲弊した目で見るカレンは、くっきりと映っていた。見間違いかと目を擦ると、暖かい感触が修を包んだ。
「ありがとうね。大変だったよね」
抱き寄せたカレンが修の頭を撫でる。懐かしい感触と匂いに触れ、目を細める修。
「この人が……」
修の大切な人という言葉を飲み込み、カレンを見つめるサフィア。綺麗で優しそうで、全てを包み込んでくれるような……
サフィアは少しだけ悔しいと感じたが、その理由までは分からなかった。
「あれがエルブ・ディワールか。聞いてた姿と全然違うな」
「書物ごとに性別も姿も変わるのが神というものだ」
ロイクの言葉に「そうなんだけどさ……」と答えるレン。一つの姿しか見ていなかったレンにとっては、違和感が消えない。
「ダムーのレン君か。君達の先祖には悪いことをした」
「痛い目にあったのはそっちだろ? 僕は気にしていない」
カレンが僅かに顔をほころばせたが、レンは更にこう続けた。
「ただ、また同じことをするなら、僕はあなたを止める。あなたに歪められた一族の子孫として必ず。覚えておいて」
レンの真剣な目を見たカレンは、わかったよと返した。
「ともかく、巨悪は倒れた。これで僕らは英雄かな」
少しだけ重くなった雰囲気を変えるよう、あえてそう口にするレン。
「英雄……いざ言われてみると、なんか違う気もする」
サフィアがそう口にする。しっくり来ないのは、まだ道の途中だからだ。強くなり、誰かを倒すだけではない。祖父のような立派な魔法使いになるには、それだけでは足りないと気付いていた。
「勇者。英雄。そんな肩書はいらない。この世界を救えて、約束を果たせた。それで充分だ」
勇気を持って勇者を倒した少年は、そう口にした。
緊張の糸が切れ、倒れそうになる修。咄嗟に棒で体を支えようとするが、とっくに限界を越えていた棒は、完全に折れてしまった。
「お前はいつもボロボロだな」
ロイクの声が聞こえた。立つのもままならない体を引きずり、修を受け止めたのだ。
「お前だって……」
ロイクは修を座らせると「よくやった」と口にした。
深く息を吐き、仰向けに寝転がる修。歩いてくる仲間の足音が聞こえても、手を伸ばせない。もう使える能力はない。今度こそ本当に、全ての力を使い果たした。
「終わったんだね。ようやく」
「治療は、少しだけ待ってて」
自身もボロボロでありながらも、修を労うサフィアとゴーダン。遠巻きで見ているレンも、満足そうだった。
ハウラが目を開ける。自分の願いが完全に潰えた絶望と悔しさ、初めての敗北が心を抉る。
かつてその力で勇者となった者は、勇気ある者達に破れた。
「……力が入らねぇ。こんなこと……今まで一度も……俺は……何でもできる……俺以上の最善は……最高は……最強は……」
届かない声を漏らしながら、恨めしそうに修達を見る。その光景があまりにも眩しく、ハウラはたまらず目を逸らした。増長した元勇者の周りには、もう誰も居なかった。
何でもできるが故に思い上がってしまったハウラは、いつのまにかすべてを見下すようになっていった。肩を並べて戦った仲間も、愛を誓った伴侶さえも。自分の歪みに気づかないまま孤独になったハウラは精神を病み、今居る世界を都合の悪い夢だと思うようになった。
矯正もされないまま傲慢を貫くハウラに、一切の躊躇いも後悔もなかった。俺を見捨てた奴らが憎い。俺をここに呼び出したカレンが、この世界が憎い。それだけを糧に……「夢から覚めるために」生きてきた。
「あの子は……メオルブに襲われたあの子は……」
――しかし、腐っても元は勇者。ハウラは善意と使命感を持って悪と戦った。人並み以上の正義感もあった。
「助かったのか?」
だからこそ、自分だけが聞いたあの声を無視できなかった。
「お前に誰かを案じる資格はない」
その姿に憧れて剣を取った男は、ボロボロの姿を見下ろしながら続ける。
「お前は多くの人間を殺そうとし、憧れた者や信じる者の心を踏みにじった」
「許しは乞わない。殺してくれ。未練はあるが、死ねる喜びの方が大きい」
その言葉を潔いと感じる者は居なかった。反省は僅かには伝わるが、長年積み上げてきた傲慢さもまだ残っている。
「一人で命を断つ度胸もないから世界を巻き添えにしようとして、負けたら負けたでその相手に殺すよう促す……か」
自分以上に幼いと感じたレンが、不快感を顕にする。
一人で何でもできると自負していた存在が、自分を下した相手に命を委ねている。
憧れや美化、幻想を重ねていたロイクは、本物との差に失望した。
「お前に会わなければ、幻想のまま終われていたのにな」
震える手で剣を取るロイク。修が止めようとした瞬間、声が聞こえてきた。
「修、どうするかはお前に任せる。俺は恨み言だけで充分だ」
剣を渡そうとしたが、修は首を横に振った。こいつは多くの人間を狂わせて、世界を壊そうとした。
「……どれだけ経とうが、考えは変わらない」
なんとか上体を起こす修。まるで長い時間を過ごしたかのような言い回しに違和感を覚えたのは、ゴーダンとサフィアだ。
「こいつは殺さない。これまでの全部を生きて償わせる」
答えを聞き、顔を上げるハウラ。困惑した表情のまま、質問をぶつける。
「殺さねぇのか? 死なせてくれねぇのか?」
その言葉を甘いと感じ、落胆した態度を見せる。しかしその考えは、すぐに打ち消された。
「死んで逃げるのは許さない。体も心もすり減らして、死んだ方がマシだってくらいの目に合わせる。お前が奪った命やその家族に友達、それ以上の数の人間に許してもらえるまで」
それを聞き、僅かに微笑むゴーダン。
すぐに本気だとわかったハウラは「そんな方法があるのか?」と聞くことしかできなかった。
「それは後で、皆で考える」
ゴーダン「任せて」と口にする。修が何をしたのかなんとなく分かった彼女は、中身まで変わっていないことに安心した。
「あれは……」
何かに気づくレン。壊魔球があった場所に粒子が集まっている。
「カレン様……」
姿を表した女神の名を呼ぶ修。疲弊した目で見るカレンは、くっきりと映っていた。見間違いかと目を擦ると、暖かい感触が修を包んだ。
「ありがとうね。大変だったよね」
抱き寄せたカレンが修の頭を撫でる。懐かしい感触と匂いに触れ、目を細める修。
「この人が……」
修の大切な人という言葉を飲み込み、カレンを見つめるサフィア。綺麗で優しそうで、全てを包み込んでくれるような……
サフィアは少しだけ悔しいと感じたが、その理由までは分からなかった。
「あれがエルブ・ディワールか。聞いてた姿と全然違うな」
「書物ごとに性別も姿も変わるのが神というものだ」
ロイクの言葉に「そうなんだけどさ……」と答えるレン。一つの姿しか見ていなかったレンにとっては、違和感が消えない。
「ダムーのレン君か。君達の先祖には悪いことをした」
「痛い目にあったのはそっちだろ? 僕は気にしていない」
カレンが僅かに顔をほころばせたが、レンは更にこう続けた。
「ただ、また同じことをするなら、僕はあなたを止める。あなたに歪められた一族の子孫として必ず。覚えておいて」
レンの真剣な目を見たカレンは、わかったよと返した。
「ともかく、巨悪は倒れた。これで僕らは英雄かな」
少しだけ重くなった雰囲気を変えるよう、あえてそう口にするレン。
「英雄……いざ言われてみると、なんか違う気もする」
サフィアがそう口にする。しっくり来ないのは、まだ道の途中だからだ。強くなり、誰かを倒すだけではない。祖父のような立派な魔法使いになるには、それだけでは足りないと気付いていた。
「勇者。英雄。そんな肩書はいらない。この世界を救えて、約束を果たせた。それで充分だ」
勇気を持って勇者を倒した少年は、そう口にした。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる