84 / 94
第十章 ~破滅~
10-7.英雄術
しおりを挟む
「まだ奥の手を隠し持っていたか」
ただの光でないことはすぐに気がついた。魔法の心得があるザウリムは、リオン・サーガから溢れ出る魔力を感じ取ったのだ。
「この剣に溜まっていた魔力を、リオン・サーガに移した」
正確に言えば、より強い吸引力と容量を持つリオン・サーガが、ウェンガルから根こそぎ奪い取った。
「勝手な真似を」口角を曲げるロイク。ザウリムはそれを見て殴り飛ばし、修の方へ構え直す。
リオン・サーガはページに入っている魔法を放つことができ、魔力の吸引・放出もできる。
だが、欠点として、それらを同時に扱うことはできない。ティオラスのような加護……カレンが仕込んだ能力と違って、自分の力は、開いているページの能力しか使えないのだ。
「今まで吸い取ってきた全ての魔力を、お前にぶつける」
魔力吸引のページを開きながら、修は言う。「本から魔法を撃つ」場合、修は魔力を込めて威力の底上げはできない。しかし、修自身が「魔法」を使うならば別だ。リオン・サーガの力を借りることで、魔力を込められる。
「わざわざ宣言するとはな。強い魔法には詠唱が必要だ。それは英雄術も同じだろう」
修が使うのは、幾度の戦いを経て磨いてきた術。名前のない光弾だ。ザウリムはそれを指して、勇者ハウラが使っていた魔法……「英雄術」と口にした。
「我が手に灯りしは森羅万象を滅する極光の矢」
英雄術という名前こそ付いているが、その本質は、異世界の人間のみが使える魔法。そして魔法は――魔力を込めることで威力が増す。
修はそのことを知っていたわけではない。ただ、それしか方法がないと思い、土壇場で試したのだ。
「アレは……」
ロイクが違和感を覚えると同時に、ザウリムが駆けていく。
「大人しく撃たせると思うか」
最上級魔法だと判断し、腕を伸ばす。より正確に言うのであれば、最上級魔法だと思い込んでしまった。
「近づいてくれたな」
詠唱を中断する修。本当に最上級魔法なら、この時点で光は消えるはず。しかし光は衰えることなく――
「これで!」
――巨大な波となって、右手から放たれた。
膨大な魔力を込められた青の光弾は、かつて見栄戦で見せた神術エルブ・モニカに近い形へとなっていた。
「似ている……」そう口にし、あの時を思い出すロイク。
「これほど……こんなもの……こん……な」
床を踏みしめ、腰を入れ、剣を握り、紫の腕を突き出し、全力で光弾とぶつかるザウリム。しかし、耐えられたのはせいぜい十数秒。紫色の腕は結晶のように細かく砕け、光の波がザウリムを飲み込み、壁へと運んでいく。青の光を受けた壁は派手にえぐられ、更にザウリムをその奥へとねじ込んだ。
リオン・サーガに入っていた魔力の全てを出し切り、座り込む修。
「あんなものを持っていたとはな。最上級ではなかったようだが」
「基礎だろうが中級だろうが、込める魔力が多ければ、威力は高くなる」
強欲のシーゲナを思い出す修。修は光弾を基礎魔法と同じだと思っているが、英雄術に階級はない。
「詠唱もでたらめか」言いながら大剣を拾うロイクを見て、修は続ける。
「確実に当てるために、近づいてきて欲しかったんだ。詠唱がある、つまり妨害できる魔法だって判断すれば、全力で止めるだろ」
ザウリムは最上級魔法を習得しているが故に、その威力と危険性を熟知している。しかし、全てを知っているわけではない。
修の詠唱を聞いたザウリムは、それの有無を考えず、「詠唱が必要ならば魔法を止められる」と判断した。
妨害のために接近する。そうすれば、光弾もより当てやすくなる。
ザウリム――魔法を知る者全般の心理を突いた思いつきは、見事に成功した。
「力も知恵もつけたようだな」
「甘くない相手だって、教わってたからな」
ロイクの賛辞を受け取った修は、安堵したように息を吐いた。
「ここまで……とはな」
もう終わったと思っていた空気に亀裂が入る。壁からはいでてきたザウリムが、またも立ち上がった。
修とロイク。この二人が今まで吸い取ってきた魔力全てを受けてなお、ザウリムは剣を手放さない。
「まだ、動けるのか……」
修が驚いた直後、膝をつくザウリム。紫の腕は強引にちぎられた布のようになっており、腕の形成はおろか、今にも消えて無くなりそうだった。ザウリムも、相当な深手を負ったのだ。
「この程度で……」ザウリムがなおも立ち上がろうとした瞬間、仮面が顔から剥がれる。腕の残滓が完全に消え去り、仮面へ吸収されていく。
これまでに何度も見た勝利の瞬間。これで――
「まだだ……」
終わるはずだった。ザウリムは自分の足に剣を突き刺し、強引に意識を保った。
地面に落ちた仮面に目もくれず、ザウリムは構える。
「緑渦に……呑まれよ。ラゴール!」
竜巻が二人を狙うが、ロイクがウェンガルを振るい、魔法を吸い取る。
自分の前に立ったロイクに声をかけようとするが、言葉が出てこない。力の入らない修は、そのまま倒れた。
「こいつはもう動けん」
「一人で俺に勝てると?」
「今のお前は魔法も仮面もない。条件は同じだ。それに……」
ロイクは左手に長剣を持つと、右手にウェンガルを構えた。
「並んでいては、できない戦い方もある」
「二刀か」と構えるザウリムに「お前用のとっておきだ」と返すロイク。
「ケリをつけるぞ。ザウリム」
互いの一撃が激突する。言葉ではなく、ひたすらに剣で語り合う。
どちらも痛みの限界はとうに越え、精神力のみで戦っている。
剣をぶつけ合う元騎士の二人は、かつて騎士団に居た頃を思い出していた。
勇者ハウラに憧れ、騎士団の門を叩いたザウリムとロイク。二人は意気投合し、互いを高め合った。剣術の腕は本物で、二人は瞬く間に、副団長にまで成り上がった。
騎士団の中で最も強く、最も人望のある騎士団長は、太陽のような人間だった。この人の下で戦えることこそが誉れ。そう思う者も多かった。
騎士団長とそれを支えるロイクとザウリムの両翼は、やがて王下三剣と呼ばれ、評判になった。だが悪く言えば、三剣以外はおまけとも言える状態でもあった。
このまま騎士団の中で、多くの人々を守っていく。二人はそう信じていた。しかし、騎士団の要であった剣は、三本とも折れていくことになる。
ある日、騎士団長が原因不明の病に倒れた。最初はただの風邪だと思っていたが、団長は何日も寝たきりだった。ザウリムとロイクは騎士団の士気をなんとか保ちつつも、団長がまた復帰してくれると信じ、その日を待ち続けた。
そして念願が叶い、団長の意識が戻った。二人はその姿を見て喜び――第一声を聞いて絶望した。
一切の意味を持たず、単語としても成り立たない意味不明の言葉。騎士団長は狂言病にかかっていたのだ。
まだ名称すら浸透していなかった当時。二人は、ただ狂っていく団長を見ることしかできなかった。
それだけならば、まだ良かった。しかし、支離滅裂な言葉は前段階。団長はほどなくして、暴れ回るようになった。
ザウリムとロイクの二人が協力してようやく勝てるほどの力を持ち、人格者としても知られる騎士団の象徴。何とか隠そうとしたが、その姿を見て失望した誰かが、外に漏らした。
狂言病が浸透していなかったが故に、団長はただおかしくなったと思われ、評判は地に落ちていった。高い人望故に、落ちた時の衝撃も大きかったのだ。
ザウリムとロイクはどうにかならないかと必死に方法を探ったが、何も変えられなかった。
騎士団長はある日、少しの間だけ元に戻った。これまでのことをしっかり覚えていて、自分ではどうにもできないと二人に話した。
これ以上の醜態は晒せない。何より、自分を信じて付いてきてくれた者、積み上げてきたこれまでが、こんな形で壊れていくのが耐えられなかった。
自死を選ぶことも許されない団長は、また狂う前に――自分を殺せと命じた。
団長を支え、共に歩み続けた両翼は、その命を奪った。二人は団長を殺した罪人となった。団長の乱れた字の遺言や、信頼する者の便宜、これまでの実績。それらを鑑みて極刑こそ免れたが、騎士団からは永久追放された。
ザウリムは団長がおかしくなった原因を探すために、各地を旅した。ロイクはそれでも誰かを守るため、旅の剣士となった。
幾重もの金属音が鳴り響いた後、二本の剣が床に落ちる。
固唾を飲んで見守る修の耳に、声が聞こえた。
「終わりだ。ザウリム・ロザンク」
上を行ったのは、ロイク・ジュリィ。親友から託された大剣を両腕で握り、思いと力を込め、全力で振り下ろした。
「……良く……やってくれた。お前も……修も……」
ザウリムの第一声は、勝者達への労いだった。
ようやく、これまでの一切が報われる。魔法、仮面、剣。全てを出し切った。
全ての重荷から解放されたような、どこか満足そうな顔を見せながら、床に倒れるザウリム。痛いほど伝わっていた闘気は完全に消え失せ、起き上がる気配もなかった。
「やったのか……?」
時間が止まった空間を動かすように、修が静寂を破る。それに答える者は居なかったが、修とロイクは静かに拳を握った。
ただの光でないことはすぐに気がついた。魔法の心得があるザウリムは、リオン・サーガから溢れ出る魔力を感じ取ったのだ。
「この剣に溜まっていた魔力を、リオン・サーガに移した」
正確に言えば、より強い吸引力と容量を持つリオン・サーガが、ウェンガルから根こそぎ奪い取った。
「勝手な真似を」口角を曲げるロイク。ザウリムはそれを見て殴り飛ばし、修の方へ構え直す。
リオン・サーガはページに入っている魔法を放つことができ、魔力の吸引・放出もできる。
だが、欠点として、それらを同時に扱うことはできない。ティオラスのような加護……カレンが仕込んだ能力と違って、自分の力は、開いているページの能力しか使えないのだ。
「今まで吸い取ってきた全ての魔力を、お前にぶつける」
魔力吸引のページを開きながら、修は言う。「本から魔法を撃つ」場合、修は魔力を込めて威力の底上げはできない。しかし、修自身が「魔法」を使うならば別だ。リオン・サーガの力を借りることで、魔力を込められる。
「わざわざ宣言するとはな。強い魔法には詠唱が必要だ。それは英雄術も同じだろう」
修が使うのは、幾度の戦いを経て磨いてきた術。名前のない光弾だ。ザウリムはそれを指して、勇者ハウラが使っていた魔法……「英雄術」と口にした。
「我が手に灯りしは森羅万象を滅する極光の矢」
英雄術という名前こそ付いているが、その本質は、異世界の人間のみが使える魔法。そして魔法は――魔力を込めることで威力が増す。
修はそのことを知っていたわけではない。ただ、それしか方法がないと思い、土壇場で試したのだ。
「アレは……」
ロイクが違和感を覚えると同時に、ザウリムが駆けていく。
「大人しく撃たせると思うか」
最上級魔法だと判断し、腕を伸ばす。より正確に言うのであれば、最上級魔法だと思い込んでしまった。
「近づいてくれたな」
詠唱を中断する修。本当に最上級魔法なら、この時点で光は消えるはず。しかし光は衰えることなく――
「これで!」
――巨大な波となって、右手から放たれた。
膨大な魔力を込められた青の光弾は、かつて見栄戦で見せた神術エルブ・モニカに近い形へとなっていた。
「似ている……」そう口にし、あの時を思い出すロイク。
「これほど……こんなもの……こん……な」
床を踏みしめ、腰を入れ、剣を握り、紫の腕を突き出し、全力で光弾とぶつかるザウリム。しかし、耐えられたのはせいぜい十数秒。紫色の腕は結晶のように細かく砕け、光の波がザウリムを飲み込み、壁へと運んでいく。青の光を受けた壁は派手にえぐられ、更にザウリムをその奥へとねじ込んだ。
リオン・サーガに入っていた魔力の全てを出し切り、座り込む修。
「あんなものを持っていたとはな。最上級ではなかったようだが」
「基礎だろうが中級だろうが、込める魔力が多ければ、威力は高くなる」
強欲のシーゲナを思い出す修。修は光弾を基礎魔法と同じだと思っているが、英雄術に階級はない。
「詠唱もでたらめか」言いながら大剣を拾うロイクを見て、修は続ける。
「確実に当てるために、近づいてきて欲しかったんだ。詠唱がある、つまり妨害できる魔法だって判断すれば、全力で止めるだろ」
ザウリムは最上級魔法を習得しているが故に、その威力と危険性を熟知している。しかし、全てを知っているわけではない。
修の詠唱を聞いたザウリムは、それの有無を考えず、「詠唱が必要ならば魔法を止められる」と判断した。
妨害のために接近する。そうすれば、光弾もより当てやすくなる。
ザウリム――魔法を知る者全般の心理を突いた思いつきは、見事に成功した。
「力も知恵もつけたようだな」
「甘くない相手だって、教わってたからな」
ロイクの賛辞を受け取った修は、安堵したように息を吐いた。
「ここまで……とはな」
もう終わったと思っていた空気に亀裂が入る。壁からはいでてきたザウリムが、またも立ち上がった。
修とロイク。この二人が今まで吸い取ってきた魔力全てを受けてなお、ザウリムは剣を手放さない。
「まだ、動けるのか……」
修が驚いた直後、膝をつくザウリム。紫の腕は強引にちぎられた布のようになっており、腕の形成はおろか、今にも消えて無くなりそうだった。ザウリムも、相当な深手を負ったのだ。
「この程度で……」ザウリムがなおも立ち上がろうとした瞬間、仮面が顔から剥がれる。腕の残滓が完全に消え去り、仮面へ吸収されていく。
これまでに何度も見た勝利の瞬間。これで――
「まだだ……」
終わるはずだった。ザウリムは自分の足に剣を突き刺し、強引に意識を保った。
地面に落ちた仮面に目もくれず、ザウリムは構える。
「緑渦に……呑まれよ。ラゴール!」
竜巻が二人を狙うが、ロイクがウェンガルを振るい、魔法を吸い取る。
自分の前に立ったロイクに声をかけようとするが、言葉が出てこない。力の入らない修は、そのまま倒れた。
「こいつはもう動けん」
「一人で俺に勝てると?」
「今のお前は魔法も仮面もない。条件は同じだ。それに……」
ロイクは左手に長剣を持つと、右手にウェンガルを構えた。
「並んでいては、できない戦い方もある」
「二刀か」と構えるザウリムに「お前用のとっておきだ」と返すロイク。
「ケリをつけるぞ。ザウリム」
互いの一撃が激突する。言葉ではなく、ひたすらに剣で語り合う。
どちらも痛みの限界はとうに越え、精神力のみで戦っている。
剣をぶつけ合う元騎士の二人は、かつて騎士団に居た頃を思い出していた。
勇者ハウラに憧れ、騎士団の門を叩いたザウリムとロイク。二人は意気投合し、互いを高め合った。剣術の腕は本物で、二人は瞬く間に、副団長にまで成り上がった。
騎士団の中で最も強く、最も人望のある騎士団長は、太陽のような人間だった。この人の下で戦えることこそが誉れ。そう思う者も多かった。
騎士団長とそれを支えるロイクとザウリムの両翼は、やがて王下三剣と呼ばれ、評判になった。だが悪く言えば、三剣以外はおまけとも言える状態でもあった。
このまま騎士団の中で、多くの人々を守っていく。二人はそう信じていた。しかし、騎士団の要であった剣は、三本とも折れていくことになる。
ある日、騎士団長が原因不明の病に倒れた。最初はただの風邪だと思っていたが、団長は何日も寝たきりだった。ザウリムとロイクは騎士団の士気をなんとか保ちつつも、団長がまた復帰してくれると信じ、その日を待ち続けた。
そして念願が叶い、団長の意識が戻った。二人はその姿を見て喜び――第一声を聞いて絶望した。
一切の意味を持たず、単語としても成り立たない意味不明の言葉。騎士団長は狂言病にかかっていたのだ。
まだ名称すら浸透していなかった当時。二人は、ただ狂っていく団長を見ることしかできなかった。
それだけならば、まだ良かった。しかし、支離滅裂な言葉は前段階。団長はほどなくして、暴れ回るようになった。
ザウリムとロイクの二人が協力してようやく勝てるほどの力を持ち、人格者としても知られる騎士団の象徴。何とか隠そうとしたが、その姿を見て失望した誰かが、外に漏らした。
狂言病が浸透していなかったが故に、団長はただおかしくなったと思われ、評判は地に落ちていった。高い人望故に、落ちた時の衝撃も大きかったのだ。
ザウリムとロイクはどうにかならないかと必死に方法を探ったが、何も変えられなかった。
騎士団長はある日、少しの間だけ元に戻った。これまでのことをしっかり覚えていて、自分ではどうにもできないと二人に話した。
これ以上の醜態は晒せない。何より、自分を信じて付いてきてくれた者、積み上げてきたこれまでが、こんな形で壊れていくのが耐えられなかった。
自死を選ぶことも許されない団長は、また狂う前に――自分を殺せと命じた。
団長を支え、共に歩み続けた両翼は、その命を奪った。二人は団長を殺した罪人となった。団長の乱れた字の遺言や、信頼する者の便宜、これまでの実績。それらを鑑みて極刑こそ免れたが、騎士団からは永久追放された。
ザウリムは団長がおかしくなった原因を探すために、各地を旅した。ロイクはそれでも誰かを守るため、旅の剣士となった。
幾重もの金属音が鳴り響いた後、二本の剣が床に落ちる。
固唾を飲んで見守る修の耳に、声が聞こえた。
「終わりだ。ザウリム・ロザンク」
上を行ったのは、ロイク・ジュリィ。親友から託された大剣を両腕で握り、思いと力を込め、全力で振り下ろした。
「……良く……やってくれた。お前も……修も……」
ザウリムの第一声は、勝者達への労いだった。
ようやく、これまでの一切が報われる。魔法、仮面、剣。全てを出し切った。
全ての重荷から解放されたような、どこか満足そうな顔を見せながら、床に倒れるザウリム。痛いほど伝わっていた闘気は完全に消え失せ、起き上がる気配もなかった。
「やったのか……?」
時間が止まった空間を動かすように、修が静寂を破る。それに答える者は居なかったが、修とロイクは静かに拳を握った。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる