ヴェネディクト王国

ピエロ

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ありふれた幸せ

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私の名はマーミー・リカエル。
第13代現国王。
父は元国王の側近で官僚として働いていた。
父アルベルト・リカエルと元国王であるムハンド・イエミスは幼い私から永遠の自尊心と希望を奪った。

少し前になるが私のことを書くのにこの頃のことを書かなくてはいけないだろう。

あの希望に満ち溢れていた輝かしい頃。
あの空気のない世界にいるような、死にそうな、いっそ殺してくれと思うような、あの悪夢の日々を。
空気という生きるすべを失った私の人生を。

これは私の自伝である。
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