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プロローグ
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布団の中に何かが潜り込んできた。
それは声をあげようとした俺の口を手で塞ぎ「しぃー」と囁いた。
もう深夜をまわっていたし、隣に夫の鷲も寝ている。だから今日はできないと小さく抗議した。
しかし彼は暗がりでも分かるくらい顔を赤らめ、目に涙をためて「我慢できない」と告げてきた。
下半身に硬い芯が触れて思わず身を退かせるが、彼の腕にがっちりとホールドされて身動きがとれない。
一応男なので抵抗しようと思えばできるし、隣で寝息をたてる夫を起こして助けを求めることだって造作でもない。
だけど今から自分を犯そうとする相手に、そんなことができるわけがなかった。
「……お願い、母さん。僕を受け入れて」
自分の猛りを抑える術を知らない未熟な獣。
俺の愛しい、たった一人の息子。
αという運命を背負った我が子の性欲を鎮めるためには、Ωである自分を捧げるしか方法がなかった。
「ーーくっ、ふぅ……」
自分の内奥を、我が子のモノが貫く。
声を立てないようにと口に含んだタオルを噛みしめ、必死に苦痛を受け流した。
「……母さんのナカ、すごくあったかい」
背後から、ねっとりとした甘い声で囁いてくる。
とてつもない背徳感に襲われるが、同時に快感も感じていた。
「わ。今ね、母さんのナカ、きゅってしたよ。僕のを咥えて喜んでいるんだね」
息子があんまりにも嬉しそうに言うので、恥ずかしさに耐えきれず目をつむった。
情けなくてみじめでたまらないのに、こんな行為を止めてしまいたいのに、俺の分身がそれを望んでいない。
その証拠に尻の窪みがきゅんきゅんと疼くし、前も先走りが止まらない。
相手が息子だろうが何であろうが、αに犯されることを欲しているこの淫らなカラダ。
自分のΩという性が憎らしい瞬間でもある。
「震えてる……そうだよね、怖いよね。大丈夫、ゆっくり動かすからね」
子供をあやすように優しい口調で諭し、頭を撫でられた。
そしてズン、と最奥に息子が侵入した。
「ヴッ……」
奥のしこりに当たり、くぐもった声を漏らしてしまう。
うっかりタオルを吐き出さないように、両手で口を覆った。
「ん、すごい締めつけ。僕の引きちぎれちゃいそう。でも、すごく気持ちいい」
息子の腰が小刻みにピストンするので、抱きしめられた俺の体も自然と揺さぶられる。
「んぅ、ん、ん、ん、んーーーー」
テンポよく訪れる快感に下半身が一気に熱くなり、嬌声をあげてしまう。
目の前の夫の寝顔と対面していると、何故か下半身はいっそう熱を帯びていく。
まさか自分の妻が息子のモノを咥えて気持ち良さそうにしているなんて夢にも思わないだろう。
「ーーっ、母さん、出ちゃう……!」
「んんぅ!」
息子のモノがムクムクと膨張したので、苦しさに呻く。
そして水鉄砲みたいに先端から生暖かい液体が噴射され、俺のナカを満たしていった。
同時に俺も息子の手で自分のモノをしごかれ、あっという間に達してしまった。
罪悪感、背徳感――――射精して空っぽになった頭に様々な感情が巡る。
「子供、できるといいな。そしたら僕たち、やっと本物の『』になれる」
うなじを守るための首輪に、熱く湿った舌が這う感触。
その瞬間、ゾワリと全身が震えた。
それは嫌悪感などではなく、渇望からだ。
俺のカラダは自分の意思に反して、息子と番になることを望んでいるようだった。
それは声をあげようとした俺の口を手で塞ぎ「しぃー」と囁いた。
もう深夜をまわっていたし、隣に夫の鷲も寝ている。だから今日はできないと小さく抗議した。
しかし彼は暗がりでも分かるくらい顔を赤らめ、目に涙をためて「我慢できない」と告げてきた。
下半身に硬い芯が触れて思わず身を退かせるが、彼の腕にがっちりとホールドされて身動きがとれない。
一応男なので抵抗しようと思えばできるし、隣で寝息をたてる夫を起こして助けを求めることだって造作でもない。
だけど今から自分を犯そうとする相手に、そんなことができるわけがなかった。
「……お願い、母さん。僕を受け入れて」
自分の猛りを抑える術を知らない未熟な獣。
俺の愛しい、たった一人の息子。
αという運命を背負った我が子の性欲を鎮めるためには、Ωである自分を捧げるしか方法がなかった。
「ーーくっ、ふぅ……」
自分の内奥を、我が子のモノが貫く。
声を立てないようにと口に含んだタオルを噛みしめ、必死に苦痛を受け流した。
「……母さんのナカ、すごくあったかい」
背後から、ねっとりとした甘い声で囁いてくる。
とてつもない背徳感に襲われるが、同時に快感も感じていた。
「わ。今ね、母さんのナカ、きゅってしたよ。僕のを咥えて喜んでいるんだね」
息子があんまりにも嬉しそうに言うので、恥ずかしさに耐えきれず目をつむった。
情けなくてみじめでたまらないのに、こんな行為を止めてしまいたいのに、俺の分身がそれを望んでいない。
その証拠に尻の窪みがきゅんきゅんと疼くし、前も先走りが止まらない。
相手が息子だろうが何であろうが、αに犯されることを欲しているこの淫らなカラダ。
自分のΩという性が憎らしい瞬間でもある。
「震えてる……そうだよね、怖いよね。大丈夫、ゆっくり動かすからね」
子供をあやすように優しい口調で諭し、頭を撫でられた。
そしてズン、と最奥に息子が侵入した。
「ヴッ……」
奥のしこりに当たり、くぐもった声を漏らしてしまう。
うっかりタオルを吐き出さないように、両手で口を覆った。
「ん、すごい締めつけ。僕の引きちぎれちゃいそう。でも、すごく気持ちいい」
息子の腰が小刻みにピストンするので、抱きしめられた俺の体も自然と揺さぶられる。
「んぅ、ん、ん、ん、んーーーー」
テンポよく訪れる快感に下半身が一気に熱くなり、嬌声をあげてしまう。
目の前の夫の寝顔と対面していると、何故か下半身はいっそう熱を帯びていく。
まさか自分の妻が息子のモノを咥えて気持ち良さそうにしているなんて夢にも思わないだろう。
「ーーっ、母さん、出ちゃう……!」
「んんぅ!」
息子のモノがムクムクと膨張したので、苦しさに呻く。
そして水鉄砲みたいに先端から生暖かい液体が噴射され、俺のナカを満たしていった。
同時に俺も息子の手で自分のモノをしごかれ、あっという間に達してしまった。
罪悪感、背徳感――――射精して空っぽになった頭に様々な感情が巡る。
「子供、できるといいな。そしたら僕たち、やっと本物の『』になれる」
うなじを守るための首輪に、熱く湿った舌が這う感触。
その瞬間、ゾワリと全身が震えた。
それは嫌悪感などではなく、渇望からだ。
俺のカラダは自分の意思に反して、息子と番になることを望んでいるようだった。
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