8 / 13
8 おもてなし
しおりを挟む
「たとえカエルといえど、神のお導きで修道院に保護を求めて来られた方を、無碍に追い出すわけにはまいりません」
気絶から回復し、きっぱりと言い切った尼僧長は、立派だった。
「ここは、神のお膝元。私たちは、神の花嫁です。カエルさん。安心してお疲れを癒して下さい」
「神の花嫁というのは、そんなにたくさんいるものですか?」
恐る恐るジュリアンが尋ねる。
「望めばみんな、神は受け容れて下さいます。私たちはみんな、神の花嫁です」
「コルデリアも?」
「ひい様はまだ、見習です」
「それはよかった」
ぺろんとジュリアンが舌を出した。
「あっ!」
尼僧長の悲鳴を、初めて聞いた。
「ここは清浄の地。せ、殺生はいけませんぞ」
明らかに動揺している。
「すみません。目の前を飛んでいったものですから、つい」
カエルのジュリアンがしょげかえっている。私はちょっと、可哀想になった。
「尼僧長様。ジュリアンが捕まえたのは、蚊です。あれは害虫ですわ。刺されたら痒くて、その上、まかり間違えば死ぬことだってあります」
「蚊にも命があります」
「人類滅亡は、蚊によって達成されると言われていますわ」
「なんですと!」
尼僧長は飛び上がった。
「あの小さい生き物は、そんなに邪悪なものだったんですね! 人類滅亡とは! 悪魔じゃないですか! 蚊は、悪魔の遣いだったんですね。よろしい。カエルさん、お好きなだけ、蚊を退治なさい」
「はい。ありがとうございます……」
素直に礼を言われ、尼僧長は、大満足で退出していった。
遠巻きに見ていた尼僧たちは、ジュリアンに近づこうとしなかった。恐る恐るやってきて挨拶だけすると、ぱっと退出していく。
「ありがとう、コルデリア。君は優しいね」
二人きりになると、潤んだ瞳でジュリアンは私を見上げた。
「僕が虫を食べると、ロタリンギアでは、みんな、気持ち悪がるばかりだったのに」
「見事なお手並みでしたわ」
やはり賞賛すべきと所はきちんと褒めなければいけないと思う。たとえ相手がカエルであっても。
「私、蚊には逃げられてばかりですの」
「これからは僕が君を守る!」
ぴょん、と飛び跳ね、ジュリアンが叫んだ。
「僕が蚊の襲来から、君を守るんだ!」
「あら、嬉しい」
これは本心だった。どういうわけか、私は、蚊にだけは好かれるのだ。ここでも、他においしそうな尼僧がいっぱいいるというのに、私ばかりが狙われる。私は目が悪いものだから、自分を刺している蚊がよく見えず、刺され放題になっていた。その上ここは川が近いから、蚊が多いのだ。だから、ジュリアンの護衛は、本当にありがたかった。
「でも、もしかして、ジュリアン。あなた、お腹が空いていらっしゃるんじゃなくて?」
私が言うと、ジュリアンは、ぽっと頬を赤らめた。
「空腹だったのに、尼僧長のお話が長くてごめんなさいね……」
あんな小さな蚊では、ろくにお腹の足しにならなかったろう。
人間の食事で大丈夫だと言うから(但し、歯がないので、離乳食のように柔らかくしてほしいと、リクエストされた)、私とジュリアンは、差し向かいで食卓についた。テーブルに届くように、ジュリアンの椅子は、座面を高くしてあった。
「私たちはお先に済ませましたから」
ひきつった愛想笑いを浮かべながら、配膳を終えた尼僧たちは、我先にと、食堂から出ていった。
ちなみに、モランシーでは、カエルを食する。鳥のように淡白な味で、こりこりしていて、これがなかなか、美味なのだ。もちろん、この日の食卓には、カエルは載っていなかったけど。そもそも潔斎中だから、肉や魚は供されない。
「ジュリアン。ご遠慮なくどうぞ」
私が食べないから遠慮しているのか思い、豆のスープに匙をつけた。だが、ジュリアンは、一向に食べ始めようとしない。向かいの席で、じっとしている。
「召し上がらないの? お口に合わないのかしら」
やっぱりカエルに、人間の食べ物はきついのか。
「そうじゃないんだ」
困ったようにジュリアンは言った。
「それじゃ、ほら。このタマネギの姿煮もおいしいわよ」
ジュリアンのそれは、ペースト状にすりつぶされているけど。
「あ。もしかして、カエルって、肉食だったかしら?」
「大丈夫。人間の食べ物なら、たいがい、イケる」
「よかったわ」
再び私は、自分の食事に専念した。
「あのね、コルデリア」
しばらくしてから、思い切ったようにジュリアンが言った。
「僕って、ほら。カエルだろ? だから、問題があって」
「問題?」
「僕らは、動いているものじゃないと、食べることができないんだ」
「まあ!」
そういえば、カエルはじっとしていて、目の前に蠅などが近づくと、長い舌をぱっと伸ばして捕食する。
「つまり、僕は……。あの、君が……」
「ああ、そうか!」
唐突に私は理解した。席を立って、ジュリアンの隣に座る。ぴょん、とジュリアンが飛び跳ねた。なんだか、うろたえているようだ。
私はスプーンを取り上げ、そら豆のペーストを掬った。緑色のペーストをこんもりと乗せたスプーンを、ジュリアンの目の前で、左右に揺らす。
「私が、こうしてスプーンを振って上げたら、あなたは、食べやすいのかしら」
言い終わらないうちに、ぱくっ、と、ジュリアンが飛びついた。それはもう、全身で。
「わっ!」
思わず私は叫んだ。勢いあまって、彼は、スプーンの先全部を、口の中に飲み込んでしまったのだ。
「ちょっとジュリアン、放してよ!」
ばたばたばた。
両手両足を振って、口だけで、スプーンの先端にぶら下がっている。スプーンの反対側を握ったまま、私は途方に暮れた。
ぽたり。
ジュリアンが、スプーンから離れた。テーブルの上に零れ落ちる。
「失礼。もう、1ヶ月近くも、何も食べてなかったんだ」
長い舌をべろりと伸ばして、口の周りを嘗め回しながら、ジュリアンが言った。
「1ヶ月も?」
「つまり、レメニー河を流れていたから」
「ああ、そうか」
山の勾配がきついので、レメニー河は、結構な急流だ。一度流れに身を任せたなら、食事どころではなかったろう。
そうまでして、モランシーまで来なくてもよかったのにと、私は思った。
今度は、トマトのすりつぶしをスプーンに乗せた。ゆっくりと、ジュリアンの鼻先で振る。
ぱくっ!
ジュリアンが、スプーンの横の、空気を噛んだ。
「外れてる! ジュリアン、トマトはこっちよ」
ぱくっ! ぱくっ! 何もない空間に、連続して飛びついている。
カエルは、左右の視力が合っていないのだろうか。遠近感が、全くつかめていないようだ。最後にジュリアンは、スプーンの先ではなく、横からスプーンの軸に食らいつき、滑って落ちた。
ぜいぜいと、肩で息をしている。
「落ち着いて。ここにあるのは、全部、ジュリアンのものよ。誰も取ったりしないから」
トマトの乗ったスプーンを振ってみせながら、私は言った。
「うん」
食事を終えるのに、2時間近くかかった。
◇
夜になるとジュリアンは、自分の寝床として、硝子の水槽を所望した。
「硝子なら、つるつるしているから、自分では、外に出られないからね。うっかり君のベッドに忍び込んでしまうこともない」
「うっかり? 私のベッドに?」
「それが僕の願いだから」
ああそうか。ジュリアンは、人間に戻りたいのだな、と、私にはわかった。
愛の魔法は、愛で解く……。でもそれは、ジュリアンが心から愛している人のベッドでなくてはならないのだ。私のベッドに潜り込んでも、それは無駄というものだ。私だって、カエルの慰み者になる気はない。というか、エリザベーヌのように、壁に叩きつけてやる。
と、露骨に宣言するのもどうかと思われ、マイルドに、私は言った。
「ジュリアンには、いつまでもカエルの姿でいてほしいわ。だって、とても可愛いんだもの。金髪碧眼の王子だった頃より、ずっとよ」
「そお?」
ジュリアンは複雑な顔をした。嬉しいような、困ったような?
「わかったよ、コルデリア。僕は君の騎士だ。君の言うことなら、何だって聞く。僕は水槽に入るから、朝になったら、君が僕を外へ出しておくれ」
尼僧たちが、遠巻きに、恐々と見ている。突然やってきたカエルに、彼女たちは、ひどく怯えていた。
仕方がないから、ジュリアンの入った水槽は、私が自分で寝室へ運んだ。
気絶から回復し、きっぱりと言い切った尼僧長は、立派だった。
「ここは、神のお膝元。私たちは、神の花嫁です。カエルさん。安心してお疲れを癒して下さい」
「神の花嫁というのは、そんなにたくさんいるものですか?」
恐る恐るジュリアンが尋ねる。
「望めばみんな、神は受け容れて下さいます。私たちはみんな、神の花嫁です」
「コルデリアも?」
「ひい様はまだ、見習です」
「それはよかった」
ぺろんとジュリアンが舌を出した。
「あっ!」
尼僧長の悲鳴を、初めて聞いた。
「ここは清浄の地。せ、殺生はいけませんぞ」
明らかに動揺している。
「すみません。目の前を飛んでいったものですから、つい」
カエルのジュリアンがしょげかえっている。私はちょっと、可哀想になった。
「尼僧長様。ジュリアンが捕まえたのは、蚊です。あれは害虫ですわ。刺されたら痒くて、その上、まかり間違えば死ぬことだってあります」
「蚊にも命があります」
「人類滅亡は、蚊によって達成されると言われていますわ」
「なんですと!」
尼僧長は飛び上がった。
「あの小さい生き物は、そんなに邪悪なものだったんですね! 人類滅亡とは! 悪魔じゃないですか! 蚊は、悪魔の遣いだったんですね。よろしい。カエルさん、お好きなだけ、蚊を退治なさい」
「はい。ありがとうございます……」
素直に礼を言われ、尼僧長は、大満足で退出していった。
遠巻きに見ていた尼僧たちは、ジュリアンに近づこうとしなかった。恐る恐るやってきて挨拶だけすると、ぱっと退出していく。
「ありがとう、コルデリア。君は優しいね」
二人きりになると、潤んだ瞳でジュリアンは私を見上げた。
「僕が虫を食べると、ロタリンギアでは、みんな、気持ち悪がるばかりだったのに」
「見事なお手並みでしたわ」
やはり賞賛すべきと所はきちんと褒めなければいけないと思う。たとえ相手がカエルであっても。
「私、蚊には逃げられてばかりですの」
「これからは僕が君を守る!」
ぴょん、と飛び跳ね、ジュリアンが叫んだ。
「僕が蚊の襲来から、君を守るんだ!」
「あら、嬉しい」
これは本心だった。どういうわけか、私は、蚊にだけは好かれるのだ。ここでも、他においしそうな尼僧がいっぱいいるというのに、私ばかりが狙われる。私は目が悪いものだから、自分を刺している蚊がよく見えず、刺され放題になっていた。その上ここは川が近いから、蚊が多いのだ。だから、ジュリアンの護衛は、本当にありがたかった。
「でも、もしかして、ジュリアン。あなた、お腹が空いていらっしゃるんじゃなくて?」
私が言うと、ジュリアンは、ぽっと頬を赤らめた。
「空腹だったのに、尼僧長のお話が長くてごめんなさいね……」
あんな小さな蚊では、ろくにお腹の足しにならなかったろう。
人間の食事で大丈夫だと言うから(但し、歯がないので、離乳食のように柔らかくしてほしいと、リクエストされた)、私とジュリアンは、差し向かいで食卓についた。テーブルに届くように、ジュリアンの椅子は、座面を高くしてあった。
「私たちはお先に済ませましたから」
ひきつった愛想笑いを浮かべながら、配膳を終えた尼僧たちは、我先にと、食堂から出ていった。
ちなみに、モランシーでは、カエルを食する。鳥のように淡白な味で、こりこりしていて、これがなかなか、美味なのだ。もちろん、この日の食卓には、カエルは載っていなかったけど。そもそも潔斎中だから、肉や魚は供されない。
「ジュリアン。ご遠慮なくどうぞ」
私が食べないから遠慮しているのか思い、豆のスープに匙をつけた。だが、ジュリアンは、一向に食べ始めようとしない。向かいの席で、じっとしている。
「召し上がらないの? お口に合わないのかしら」
やっぱりカエルに、人間の食べ物はきついのか。
「そうじゃないんだ」
困ったようにジュリアンは言った。
「それじゃ、ほら。このタマネギの姿煮もおいしいわよ」
ジュリアンのそれは、ペースト状にすりつぶされているけど。
「あ。もしかして、カエルって、肉食だったかしら?」
「大丈夫。人間の食べ物なら、たいがい、イケる」
「よかったわ」
再び私は、自分の食事に専念した。
「あのね、コルデリア」
しばらくしてから、思い切ったようにジュリアンが言った。
「僕って、ほら。カエルだろ? だから、問題があって」
「問題?」
「僕らは、動いているものじゃないと、食べることができないんだ」
「まあ!」
そういえば、カエルはじっとしていて、目の前に蠅などが近づくと、長い舌をぱっと伸ばして捕食する。
「つまり、僕は……。あの、君が……」
「ああ、そうか!」
唐突に私は理解した。席を立って、ジュリアンの隣に座る。ぴょん、とジュリアンが飛び跳ねた。なんだか、うろたえているようだ。
私はスプーンを取り上げ、そら豆のペーストを掬った。緑色のペーストをこんもりと乗せたスプーンを、ジュリアンの目の前で、左右に揺らす。
「私が、こうしてスプーンを振って上げたら、あなたは、食べやすいのかしら」
言い終わらないうちに、ぱくっ、と、ジュリアンが飛びついた。それはもう、全身で。
「わっ!」
思わず私は叫んだ。勢いあまって、彼は、スプーンの先全部を、口の中に飲み込んでしまったのだ。
「ちょっとジュリアン、放してよ!」
ばたばたばた。
両手両足を振って、口だけで、スプーンの先端にぶら下がっている。スプーンの反対側を握ったまま、私は途方に暮れた。
ぽたり。
ジュリアンが、スプーンから離れた。テーブルの上に零れ落ちる。
「失礼。もう、1ヶ月近くも、何も食べてなかったんだ」
長い舌をべろりと伸ばして、口の周りを嘗め回しながら、ジュリアンが言った。
「1ヶ月も?」
「つまり、レメニー河を流れていたから」
「ああ、そうか」
山の勾配がきついので、レメニー河は、結構な急流だ。一度流れに身を任せたなら、食事どころではなかったろう。
そうまでして、モランシーまで来なくてもよかったのにと、私は思った。
今度は、トマトのすりつぶしをスプーンに乗せた。ゆっくりと、ジュリアンの鼻先で振る。
ぱくっ!
ジュリアンが、スプーンの横の、空気を噛んだ。
「外れてる! ジュリアン、トマトはこっちよ」
ぱくっ! ぱくっ! 何もない空間に、連続して飛びついている。
カエルは、左右の視力が合っていないのだろうか。遠近感が、全くつかめていないようだ。最後にジュリアンは、スプーンの先ではなく、横からスプーンの軸に食らいつき、滑って落ちた。
ぜいぜいと、肩で息をしている。
「落ち着いて。ここにあるのは、全部、ジュリアンのものよ。誰も取ったりしないから」
トマトの乗ったスプーンを振ってみせながら、私は言った。
「うん」
食事を終えるのに、2時間近くかかった。
◇
夜になるとジュリアンは、自分の寝床として、硝子の水槽を所望した。
「硝子なら、つるつるしているから、自分では、外に出られないからね。うっかり君のベッドに忍び込んでしまうこともない」
「うっかり? 私のベッドに?」
「それが僕の願いだから」
ああそうか。ジュリアンは、人間に戻りたいのだな、と、私にはわかった。
愛の魔法は、愛で解く……。でもそれは、ジュリアンが心から愛している人のベッドでなくてはならないのだ。私のベッドに潜り込んでも、それは無駄というものだ。私だって、カエルの慰み者になる気はない。というか、エリザベーヌのように、壁に叩きつけてやる。
と、露骨に宣言するのもどうかと思われ、マイルドに、私は言った。
「ジュリアンには、いつまでもカエルの姿でいてほしいわ。だって、とても可愛いんだもの。金髪碧眼の王子だった頃より、ずっとよ」
「そお?」
ジュリアンは複雑な顔をした。嬉しいような、困ったような?
「わかったよ、コルデリア。僕は君の騎士だ。君の言うことなら、何だって聞く。僕は水槽に入るから、朝になったら、君が僕を外へ出しておくれ」
尼僧たちが、遠巻きに、恐々と見ている。突然やってきたカエルに、彼女たちは、ひどく怯えていた。
仕方がないから、ジュリアンの入った水槽は、私が自分で寝室へ運んだ。
10
お気に入りに追加
568
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
時間が戻った令嬢は新しい婚約者が出来ました。
屋月 トム伽
恋愛
ifとして、時間が戻る前の半年間を時々入れます。(リディアとオズワルド以外はなかった事になっているのでifとしてます。)
私は、リディア・ウォード侯爵令嬢19歳だ。
婚約者のレオンハルト・グラディオ様はこの国の第2王子だ。
レオン様の誕生日パーティーで、私はエスコートなしで行くと、婚約者のレオン様はアリシア男爵令嬢と仲睦まじい姿を見せつけられた。
一人壁の花になっていると、レオン様の兄のアレク様のご友人オズワルド様と知り合う。
話が弾み、つい地がでそうになるが…。
そして、パーティーの控室で私は襲われ、倒れてしまった。
朦朧とする意識の中、最後に見えたのはオズワルド様が私の名前を叫びながら控室に飛び込んでくる姿だった…。
そして、目が覚めると、オズワルド様と半年前に時間が戻っていた。
レオン様との婚約を避ける為に、オズワルド様と婚約することになり、二人の日常が始まる。
ifとして、時間が戻る前の半年間を時々入れます。
第14回恋愛小説大賞にて奨励賞受賞
悪役令嬢がグレるきっかけになった人物(ゲーム内ではほぼモブ)に転生したので張り切って原作改変していきます
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢になるはずだった子を全力で可愛がるだけのお話。
ご都合主義のハッピーエンド。
ただし周りは軒並み理不尽の嵐。
小説家になろう様でも投稿しています。
婚約破棄されたおっとり令嬢は「実験成功」とほくそ笑む
柴野
恋愛
おっとりしている――つまり気の利かない頭の鈍い奴と有名な令嬢イダイア。
周囲からどれだけ罵られようとも笑顔でいる様を皆が怖がり、誰も寄り付かなくなっていたところ、彼女は婚約者であった王太子に「真実の愛を見つけたから気味の悪いお前のような女はもういらん!」と言われて婚約破棄されてしまう。
しかしそれを受けた彼女は悲しむでも困惑するでもなく、一人ほくそ笑んだ。
「実験成功、ですわねぇ」
イダイアは静かに呟き、そして哀れなる王太子に真実を教え始めるのだった。
※こちらの作品は小説家になろうにも重複投稿しています。
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
悪役令嬢はざまぁされるその役を放棄したい
みゅー
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生していたルビーは、このままだとずっと好きだった王太子殿下に自分が捨てられ、乙女ゲームの主人公に“ざまぁ”されることに気づき、深い悲しみに襲われながらもなんとかそれを乗り越えようとするお話。
切ない話が書きたくて書きました。
転生したら推しに捨てられる婚約者でした、それでも推しの幸せを祈りますのスピンオフです。
婚約破棄されたのたが、兄上がチートでツラい。
藤宮
恋愛
「ローズ。貴様のティルナシア・カーターに対する数々の嫌がらせは既に明白。そのようなことをするものを国母と迎え入れるわけにはいかぬ。よってここにアロー皇国皇子イヴァン・カイ・アローとローザリア公爵家ローズ・ロレーヌ・ローザリアの婚約を破棄する。そして、私、アロー皇国第二皇子イヴァン・カイ・アローは真に王妃に相応しき、このカーター男爵家令嬢、ティルナシア・カーターとの婚約を宣言する」
婚約破棄モノ実験中。名前は使い回しで←
うっかり2年ほど放置していた事実に、今驚愕。
醜い傷ありと蔑まれてきた私の顔に刻まれていたのは、選ばれし者の証である聖痕でした。今更、態度を改められても許せません。
木山楽斗
恋愛
エルーナの顔には、生まれつき大きな痣がある。
その痣のせいで、彼女は醜い傷ありと蔑まれて生きてきた。父親や姉達から嫌われて、婚約者からは婚約破棄されて、彼女は、痣のせいで色々と辛い人生を送っていたのである。
ある時、彼女の痣に関してとある事実が判明した。
彼女の痣は、聖痕と呼ばれる選ばれし者の証だったのだ。
その事実が判明して、彼女の周囲の人々の態度は変わった。父親や姉達からは媚を売られて、元婚約者からは復縁を迫られて、今までの態度とは正反対の態度を取ってきたのだ。
流石に、エルーナもその態度は頭にきた。
今更、態度を改めても許せない。それが彼女の素直な気持ちだったのだ。
※5話目の投稿で、間違って別の作品の5話を投稿してしまいました。申し訳ありませんでした。既に修正済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる