26 / 41
2 天空への旅
9.封印を解く
しおりを挟む
「その革袋はお前が持っとけ」
ぷいと背を向け、サハルが言う。
「それから、俺と会ったことはタビサには言うな」
「どうしてです?」
「彼女からお前まで取り上げたくない」
どういうことかわからなかった。
もちろん、ついてこいと言われれば、俺はこの人についていったろう。けれどエメドラードの偉大なる王が、果たして出来損ないの甥についてこいなどと勧誘するだろうか。
それにこの善良な人は、母のことを知らなすぎる。
「無理です」
俺は言ったが、サハルは心外そうだった。
「無理なものか。お前が黙っていればいい」
「でも、母さんは僕の変化に敏感です。彼女は、何としても聞き出すでしょう。殴ったり蹴ったり、こっそり後をつけてきたり友だちを罵倒したり。彼女は、どんな些細なことでも探り出してしまう」
まして、待っていろと言われた船着き場からいなくなったのだ。どのような仕置きがあるか、考えるだけで恐ろしい。
サハルはため息をついた。
「全く世話の焼ける餓鬼だな。なら、記憶を消しといてやる」
「え?」
「黙ってここに頭を乗せろ!」
石の上に座り、自分の膝を指さした。
「そそそ、そこに……」
膝枕! 一体何のご褒美だろう!
嬉しさのあまり、頭の中が真っ白になった。
「耳から呪文を流しこむんだよ。早くしろ」
俺は慌てて髪を掻き毟った。もう何日も沐浴していない。美しい水色の薄物にフケが散ったら大変だ。
サハルが悲鳴を上げた。
「うわっ、何をしやがる、このトリアタマが!」
「頭のフケを払ってるんです」
「フケ? 羽根まで飛んで来たぞ! 羽毛が鼻に……」
盛大なくしゃみをした。それから、まじまじと俺を見た。
「そういえば、船着き場にいた時、お前の背に羽はなかった。服の中に隠していたのか?」
「あの時はまだ、自分に羽があるって知らなかったんです」
「だってお前には、生まれた時から羽があったろうが。スズメみたいなチンケな羽が」
「え、そうなんですか!?」
初耳だった。物心ついた時は既に母と共に逃げ回っており、そして俺に羽なんてなかった。母は俺の襟首を掴んでぶら下げて走ったものだ。
「知らなかったのか」
サハルの表情は、呆れを通り越し、いっそ哀れみさえ浮かべていた。
「そうか。封印されていたんだな。タビサがやったのか?。俺に気づかれまいとして? 無駄なことを!」
「叔父様。僕は嬉しいです。羽があればどこへだって叔父様についていける!」
思わず叫ぶと、サハルは鼻白んだような顔になった。
「馬鹿が。せっかくの羽をくだらんことに使うな!」
「くだらなくなんかありません!」
思わず言い返してしまった。俺にとっては重要なことだ。
叔父はますます白けた顔になった。
「いいから、母親は大事にしろ。言われたことは守れ。ダレイオの両腕は受け取れない。けれど、息子の体の一部を封印して自由を奪うなんて、やりすぎだ」
「……は?」
決めつけられてきょとんとしてしまう。こんこんとサハルが諭している。
「いいか、ホライヨン。お前には大きな強い羽がある。それを封印しようとする者には、決して従ってはならない。たとえそれが、お前が最も信頼し、愛する人であってもだ」
「はい」
愛する人って誰だろう。「愛」という言葉は、母には似つかわしくない気がする。むしろ目の前にいるこの人の方がふさわしく思える。
けれど、思ったことを言葉にすることはできなかった。凄みのある赤い目で見据えられ、こくりと頷いた。
「はいと言ったな。いい子だ」
サハルは満足そうだった。
「いい子?」
「ああ、いい子だ。お前はいい子。最後ぐらい言ったっていいだろ? どうせ記憶を消すから」
強引に引っ張られ、よろめいた。頭がふんわりと優しい布の上に横たえられた。
さっき、宙に浮いていた時に嗅いだ香気が、一層かぐわしく漂っている。思わず俺は目を閉じた。
愛を語るかのように、優しい声が囁いた。
「俺のことなぞ忘れちまえ」
◇
「ホライヨン! ホライヨン! いったいどこへ行っていたっていうの?」
母は俺を抱きしめた。
「もしお前に万が一のことがあったら!」
船着き場で母は待っていた。さっきの俺と同じように大きな門柱に寄り掛かって。夜は更け、蹲った母の姿は頼りなげに小さく見えた。
頭がぼんやりする。俺は今までどこでどうしていたのだろう。
「ごめんなさい、母さん」
とりあえず謝罪した。すると母の目から涙が溢れた。
「無事でよかった。あの人がいなくなり、お前までいなくなってしまったら、私はひとりぼっちになってしまう」
「母さんをひとりぼっちなんかにしないよ」
一人っ子の当然の責務として俺が言うと、母は泣きながら笑った。
「いいのよ。行きたいところがあったらどこへ行っても。でもそれは、大人になってからのことよ。お前が私を離れていくのは」
「僕はどこへもいかない。ずっと母さんのそばにいるよ」
「今はね。だって私は、あんまりいいお母さんじゃないもの。あの人のことばかり気に掛けて、お前のことはおざなりにしてきた。今日だって、あの人の体を集めることにかまけて、お前を置き去りにしてしまった」
「そんなことないよ。母さんはいいお母さんだよ」
「馬鹿な子。それはね、ホライヨン。お前が他のお母さんを知らないからよ。今までいったいどこへ行っていたの?」
「……わからない」
本当にわからないのだ。
船着き場で母と別れたことまでは覚えている。けれどそれから先のことは、頭がぼんやりしてしまってよくわからない。
「そう」
母はため息をついた。俺はまたひとつ、母を失望させてしまった。
「とにかく、私のそばにいなくちゃダメ。わかったわね」
「うん。大人になってもずっと母さんのそばにいるよ」
本当にそうしようと思ったのだ。ところがその時、ふっと心の中に別の人の顔が浮かんだ。誰だかわからない。けれど、とても美しい人。
母の目が俺の背後に注がれた。不思議そうに尋ねる。
「あら、お前……羽の封印を解いたの?」
「うん。多分……」
よくわからない。
「しようのない子ね。もう一度封印してあげる」
「封印はいやだ」
そう言うべきだと思った。
自慢じゃないけど、俺は今まで母に逆らったことがない。怒ってばかりいるけど、それは俺がダメダメだからで、俺は母が大好きだったから。でも、この時、生まれて初めて、母に逆らった。
母は大きく目を見開いた。
「なんですって!?」
「羽を封印してほしくない」
一言一言はっきりと主張した。
「けど、お前が前王の息子だとしれたら、どんな輩が襲ってくるかわからないのよ?」
「その時は、自分の羽を使って戦う。母さんのことも守ってあげる」
ふっと母は遠い目になった。
「いいわ。どうせサハルには居場所を知られてしまったことだし。彼がこれ以上、私達に手を出してくることはないでしょう。ただし、自分で羽を隠す術を覚えるのよ」
「はい」
サハルというのは、父上の弟だけど、父上をばらばらに切り刻んだ憎い仇だ。俺と母さんをつけ狙っている敵でもある。
羽を隠す必要なんて全くないと思いながら、俺は承諾した。心の中で誰かが、母の言いつけを聞かなければならないと言ったからだ。
それがいつのことか、誰が言ったのかわからない。ただ、夢のようにきれいで透き通った人が、確かにそう言った。
ぷいと背を向け、サハルが言う。
「それから、俺と会ったことはタビサには言うな」
「どうしてです?」
「彼女からお前まで取り上げたくない」
どういうことかわからなかった。
もちろん、ついてこいと言われれば、俺はこの人についていったろう。けれどエメドラードの偉大なる王が、果たして出来損ないの甥についてこいなどと勧誘するだろうか。
それにこの善良な人は、母のことを知らなすぎる。
「無理です」
俺は言ったが、サハルは心外そうだった。
「無理なものか。お前が黙っていればいい」
「でも、母さんは僕の変化に敏感です。彼女は、何としても聞き出すでしょう。殴ったり蹴ったり、こっそり後をつけてきたり友だちを罵倒したり。彼女は、どんな些細なことでも探り出してしまう」
まして、待っていろと言われた船着き場からいなくなったのだ。どのような仕置きがあるか、考えるだけで恐ろしい。
サハルはため息をついた。
「全く世話の焼ける餓鬼だな。なら、記憶を消しといてやる」
「え?」
「黙ってここに頭を乗せろ!」
石の上に座り、自分の膝を指さした。
「そそそ、そこに……」
膝枕! 一体何のご褒美だろう!
嬉しさのあまり、頭の中が真っ白になった。
「耳から呪文を流しこむんだよ。早くしろ」
俺は慌てて髪を掻き毟った。もう何日も沐浴していない。美しい水色の薄物にフケが散ったら大変だ。
サハルが悲鳴を上げた。
「うわっ、何をしやがる、このトリアタマが!」
「頭のフケを払ってるんです」
「フケ? 羽根まで飛んで来たぞ! 羽毛が鼻に……」
盛大なくしゃみをした。それから、まじまじと俺を見た。
「そういえば、船着き場にいた時、お前の背に羽はなかった。服の中に隠していたのか?」
「あの時はまだ、自分に羽があるって知らなかったんです」
「だってお前には、生まれた時から羽があったろうが。スズメみたいなチンケな羽が」
「え、そうなんですか!?」
初耳だった。物心ついた時は既に母と共に逃げ回っており、そして俺に羽なんてなかった。母は俺の襟首を掴んでぶら下げて走ったものだ。
「知らなかったのか」
サハルの表情は、呆れを通り越し、いっそ哀れみさえ浮かべていた。
「そうか。封印されていたんだな。タビサがやったのか?。俺に気づかれまいとして? 無駄なことを!」
「叔父様。僕は嬉しいです。羽があればどこへだって叔父様についていける!」
思わず叫ぶと、サハルは鼻白んだような顔になった。
「馬鹿が。せっかくの羽をくだらんことに使うな!」
「くだらなくなんかありません!」
思わず言い返してしまった。俺にとっては重要なことだ。
叔父はますます白けた顔になった。
「いいから、母親は大事にしろ。言われたことは守れ。ダレイオの両腕は受け取れない。けれど、息子の体の一部を封印して自由を奪うなんて、やりすぎだ」
「……は?」
決めつけられてきょとんとしてしまう。こんこんとサハルが諭している。
「いいか、ホライヨン。お前には大きな強い羽がある。それを封印しようとする者には、決して従ってはならない。たとえそれが、お前が最も信頼し、愛する人であってもだ」
「はい」
愛する人って誰だろう。「愛」という言葉は、母には似つかわしくない気がする。むしろ目の前にいるこの人の方がふさわしく思える。
けれど、思ったことを言葉にすることはできなかった。凄みのある赤い目で見据えられ、こくりと頷いた。
「はいと言ったな。いい子だ」
サハルは満足そうだった。
「いい子?」
「ああ、いい子だ。お前はいい子。最後ぐらい言ったっていいだろ? どうせ記憶を消すから」
強引に引っ張られ、よろめいた。頭がふんわりと優しい布の上に横たえられた。
さっき、宙に浮いていた時に嗅いだ香気が、一層かぐわしく漂っている。思わず俺は目を閉じた。
愛を語るかのように、優しい声が囁いた。
「俺のことなぞ忘れちまえ」
◇
「ホライヨン! ホライヨン! いったいどこへ行っていたっていうの?」
母は俺を抱きしめた。
「もしお前に万が一のことがあったら!」
船着き場で母は待っていた。さっきの俺と同じように大きな門柱に寄り掛かって。夜は更け、蹲った母の姿は頼りなげに小さく見えた。
頭がぼんやりする。俺は今までどこでどうしていたのだろう。
「ごめんなさい、母さん」
とりあえず謝罪した。すると母の目から涙が溢れた。
「無事でよかった。あの人がいなくなり、お前までいなくなってしまったら、私はひとりぼっちになってしまう」
「母さんをひとりぼっちなんかにしないよ」
一人っ子の当然の責務として俺が言うと、母は泣きながら笑った。
「いいのよ。行きたいところがあったらどこへ行っても。でもそれは、大人になってからのことよ。お前が私を離れていくのは」
「僕はどこへもいかない。ずっと母さんのそばにいるよ」
「今はね。だって私は、あんまりいいお母さんじゃないもの。あの人のことばかり気に掛けて、お前のことはおざなりにしてきた。今日だって、あの人の体を集めることにかまけて、お前を置き去りにしてしまった」
「そんなことないよ。母さんはいいお母さんだよ」
「馬鹿な子。それはね、ホライヨン。お前が他のお母さんを知らないからよ。今までいったいどこへ行っていたの?」
「……わからない」
本当にわからないのだ。
船着き場で母と別れたことまでは覚えている。けれどそれから先のことは、頭がぼんやりしてしまってよくわからない。
「そう」
母はため息をついた。俺はまたひとつ、母を失望させてしまった。
「とにかく、私のそばにいなくちゃダメ。わかったわね」
「うん。大人になってもずっと母さんのそばにいるよ」
本当にそうしようと思ったのだ。ところがその時、ふっと心の中に別の人の顔が浮かんだ。誰だかわからない。けれど、とても美しい人。
母の目が俺の背後に注がれた。不思議そうに尋ねる。
「あら、お前……羽の封印を解いたの?」
「うん。多分……」
よくわからない。
「しようのない子ね。もう一度封印してあげる」
「封印はいやだ」
そう言うべきだと思った。
自慢じゃないけど、俺は今まで母に逆らったことがない。怒ってばかりいるけど、それは俺がダメダメだからで、俺は母が大好きだったから。でも、この時、生まれて初めて、母に逆らった。
母は大きく目を見開いた。
「なんですって!?」
「羽を封印してほしくない」
一言一言はっきりと主張した。
「けど、お前が前王の息子だとしれたら、どんな輩が襲ってくるかわからないのよ?」
「その時は、自分の羽を使って戦う。母さんのことも守ってあげる」
ふっと母は遠い目になった。
「いいわ。どうせサハルには居場所を知られてしまったことだし。彼がこれ以上、私達に手を出してくることはないでしょう。ただし、自分で羽を隠す術を覚えるのよ」
「はい」
サハルというのは、父上の弟だけど、父上をばらばらに切り刻んだ憎い仇だ。俺と母さんをつけ狙っている敵でもある。
羽を隠す必要なんて全くないと思いながら、俺は承諾した。心の中で誰かが、母の言いつけを聞かなければならないと言ったからだ。
それがいつのことか、誰が言ったのかわからない。ただ、夢のようにきれいで透き通った人が、確かにそう言った。
10
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
過食症の僕なんかが異世界に行ったって……
おがとま
BL
過食症の受け「春」は自身の醜さに苦しんでいた。そこに強い光が差し込み異世界に…?!
ではなく、神様の私欲の巻き添えをくらい、雑に異世界に飛ばされてしまった。まあそこでなんやかんやあって攻め「ギル」に出会う。ギルは街1番の鍛冶屋、真面目で筋肉ムキムキ。
凸凹な2人がお互いを意識し、尊敬し、愛し合う物語。
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
蔑まれ王子と愛され王子
あぎ
BL
蔑まれ王子と愛され王子
蔑まれ王子
顔が醜いからと城の別邸に幽閉されている。
基本的なことは1人でできる。
父と母にここ何年もあっていない
愛され王子
顔が美しく、次の国大使。
全属性を使える。光魔法も抜かりなく使える
兄として弟のために頑張らないと!と頑張っていたが弟がいなくなっていて病んだ
父と母はこの世界でいちばん大嫌い
※pixiv掲載小説※
自身の掲載小説のため、オリジナルです
魔王様の瘴気を払った俺、何だかんだ愛されてます。
柴傘
BL
ごく普通の高校生東雲 叶太(しののめ かなた)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。
そこで初めて出会った大型の狼の獣に助けられ、その獣の瘴気を無意識に払ってしまう。
すると突然獣は大柄な男性へと姿を変え、この世界の魔王オリオンだと名乗る。そしてそのまま、叶太は魔王城へと連れて行かれてしまった。
「カナタ、君を私の伴侶として迎えたい」
そう真摯に告白する魔王の姿に、不覚にもときめいてしまい…。
魔王×高校生、ド天然攻め×絆され受け。
甘々ハピエン。
転生当て馬召喚士が攻め度MAXの白銀騎士に抗えません
雪平
BL
不幸体質大学生の青年が転生したのは魔術師ファンタジーBLゲームの世界だった。
当て馬として生まれたからには攻略キャラの恋の後押しをする事にした。
しかし、この世界…何処か可笑しい。
受け主人公が攻めに、攻め攻略キャラが受けになっていた世界だった。
童顔だった主人公は立派な攻めに育っていた。
受け達に愛されている主人公は何故か当て馬に執着している。
傍観者で良かったのに、攻めポジも危ぶまれていく。
究極の鉄壁一途な白銀騎士×転生当て馬召喚士
ゲームを忠実にするためには、絶対に受けとしてときめいてはいけない。
「君といられるなら、俺は邪魔する奴を排除する」
「俺はただの当て馬でいい!」
※脇CP、リバキャラはいません、メインCPのみです。
囚われた元王は逃げ出せない
スノウ
BL
異世界からひょっこり召喚されてまさか国王!?でも人柄が良く周りに助けられながら10年もの間、国王に準じていた
そうあの日までは
忠誠を誓ったはずの仲間に王位を剥奪され次々と手篭めに
なんで俺にこんな事を
「国王でないならもう俺のものだ」
「僕をあなたの側にずっといさせて」
「私の国の王妃にならないか」
いやいや、みんな何いってんの?
婚約破棄された悪役令息は従者に溺愛される
田中
BL
BLゲームの悪役令息であるリアン・ヒスコックに転生してしまった俺は、婚約者である第二王子から断罪されるのを待っていた!
なぜなら断罪が領地で療養という軽い処置だから。
婚約破棄をされたリアンは従者のテオと共に領地の屋敷で暮らすことになるが何気ないリアンの一言で、テオがリアンにぐいぐい迫ってきてーー?!
従者×悪役令息
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる