58 / 76
幼少 ―初めての王都―
第59話 ヴァンティエールではない天才
しおりを挟む
結局、数ある料理の中からど・れ・に・し・よ・う・か・な・神《か・み》・様《さ・ま》・の・言・う・通《と・お》・り・な・の・な・の・な―――と適当に選び、おそらく外れと思われる料理を詰め込んだ俺はその後、大満足な顔をしたリア姉と共にディーおじさんから戻ってきた父上に引き渡された。
ディーおじさんが来た道を戻っているのを見送る。
つまりはそういうこと。あの人はどれだけ食べるのだろうか。
「二人とも楽しかったか?」
おばあ様と叔父様への挨拶を終えたからなのか少し顔色の良い父上が聞いてくる。
ディーおじさんのおすすめを大層気に入っていたリア姉は「はい、お父様。とても楽しかったですわ」と笑顔で応え「それはよかったな。―――アルは楽しかったか?」と父上の再度の質問に俺は「…はい」と答えた。
腹がパンパンの状態でもやらねばならないことはまだある。
おじい様登場直前に各伯爵家とは挨拶を交わし終えたけれども、このパーティに参加している貴族家は伯爵家の他にもいるため挨拶周りはまだ終わらない。
「久しぶりだねベル。元気にしていたかい?」
「ああもちろんだ。そちらこそどうなんだ、ギル」
後半戦最初の挨拶相手は今現在、父上と仲良く会話している銀髪優男貴公子――ギルベアト・ネルフ・ゼーレ=ゼ―シュタット公爵代理だ。
代理というのはその名の通り公爵家当主の代理のことを指す。
なのでギルベアト本人は次期ゼーレ公爵でしかないが今夜限り公爵家当主と同格の存在というわけだ。この会場内でおばあ様、ロドヴィコ叔父様に次いで上から3番目の身分である。
何でも父上とは学園時代からの付き合いらしい。父上の友人なのだ。
また、名に『ゼーレ=ゼ―シュタット』が入っていることと次期公爵であることからギルベアトはおばあ様に対して妙に弱腰だったあの宰相の孫だということがわかる。
「子供が生まれたそうじゃないか、本当におめでとう。名前は確かリュカだよね?『光を与える者』か……随分と大きく出たじゃないか」
「はっはっは、ヴァンティエールだからな」
「はは、その言葉だけで納得させられてしまうよ」
(父上があんな風に笑うこともあるんだ…)
あそこまで大きく笑う父上を俺は見たことがない。貴族としての一面でも家族に向ける一面でもない、新しい父上の一面を見ている気がする。
俺とリア姉を完全に放置して話し込むお二人さん。
仲がよろしくて結構結構、にこにこしているだけでいいのでこちらとしてもありがたい。
話も飛んでこなそうなので二人の会話が終わるまでの間ぽけーッと待っていよう。
―――大体20分くらいかな?
昔の思い出話に花を咲かせていた二人だったがギルベアトの方がふと思い出したようにポケットへ手を突っ込み丸っこい何かを見て「もうこんなに経ってしまったのか。」と言っている。
(あ、懐中時計だ…。いやはや、何処の世界にも天才はいるもんだ)
一人感心しているとギルベルトの翡翠色の目が俺の蒼色の目と初めて合った。
「いや、すまないね。つい懐かしくなってしまって…。初めましてオレリア嬢、アルテュール君。私はギルベアト・ネルフ・ゼーレ=ゼーシュタットというんだ」
ギルベアトが挨拶してきたのでまずはリア姉が「初めまして――」と自己紹介しようとしたところでギルベルトが「すまない」と手のひらをリア姉に向け中断させる。
「―――申し訳ないのだが実はこの後用事があってね、時間がないのにベルと話し込んでしまったよ。二人ともこの度はおめでとう。ベルの友人として心からお祝いさせてもらうよ」
「「…ありがとうございます」」
どうやらお急ぎのようだ。そしてそのお急ぎになってしまった原因がお喋りにあるらしい。
(なにやってんだよ…)
リア姉もそう思ったから俺と同じでお礼の言葉が出るまでに一拍を要したのだろう。
子供二人に呆れられていると気づかないギルベアトは先ほど懐中時計が出てきたポケットに手を突っ込み何やらガサゴソしている。
「あれ?おかしいな…。…あ、つながった。―――二人にお祝いの品があるんだ。受け取ってくれるかい?」
「「……喜んで」」
公爵代理からの願い事を断れるわけない俺たち二人は控えめに了承する。返答に二拍遅れたのはポケットガサゴソと意味の分からない独り言の分だ。
そして―――
「お、あった」
ポケットに手を突っ込み嬉しそうに声を出す貴公子がとりだしたのは明らかにポケットに入らない大きさの色紙で梱包された二つの箱だった。
「「!?」」
(なんじゃそりゃっ!)
人は本当に驚くときは声すら出ないらしい。
何かの幻覚を見せられているのではないか。目を擦りパチパチとする。しかし、目の前には確かに二つの箱があった。
「はぁ…。ギル、私は知らんぞ」
父上は驚くのではなく呆れていた。どうやらこの摩訶不思議な現象を何度も見たことがあるらしい。あと、知らんぞってなんだ?
俺の脳内に浮かんだ新しい小さな疑問はすぐに解決される。
「ゼーレ公爵代理閣下。あなたですか、私の魔法を組み替えたのは…」
後ろから声がしたので振り向くとそこにはいつの間にかルッツさんがいた。
怒っている。
口角が上がっていて一見すると笑っているように見えるのだが目が笑っていない。
(絶対、ギルベアトだ…)
あの摩訶不思議な現象はギルベアトの魔法によるものだろう。
そしてその魔法は先程の独り言の最中にルッツさんのこれまた何かしらの魔法を突破して使われた。
しかもルッツさんの魔法は誕生会の治安を守るためのものだと予想できる。
俺も魔法使って注意されたもの。
「あははは…。それでは」
ギルベアトは自分がやってしまったことを理解したのだろう。
わざとらしく笑い退場していった。
(なんでゼーレ公爵はあの人を代理として送り込んできたんだろう…)
ギルベアトにもらった箱を抱える俺の脳中にまた新たな疑問が生まれた。
ディーおじさんが来た道を戻っているのを見送る。
つまりはそういうこと。あの人はどれだけ食べるのだろうか。
「二人とも楽しかったか?」
おばあ様と叔父様への挨拶を終えたからなのか少し顔色の良い父上が聞いてくる。
ディーおじさんのおすすめを大層気に入っていたリア姉は「はい、お父様。とても楽しかったですわ」と笑顔で応え「それはよかったな。―――アルは楽しかったか?」と父上の再度の質問に俺は「…はい」と答えた。
腹がパンパンの状態でもやらねばならないことはまだある。
おじい様登場直前に各伯爵家とは挨拶を交わし終えたけれども、このパーティに参加している貴族家は伯爵家の他にもいるため挨拶周りはまだ終わらない。
「久しぶりだねベル。元気にしていたかい?」
「ああもちろんだ。そちらこそどうなんだ、ギル」
後半戦最初の挨拶相手は今現在、父上と仲良く会話している銀髪優男貴公子――ギルベアト・ネルフ・ゼーレ=ゼ―シュタット公爵代理だ。
代理というのはその名の通り公爵家当主の代理のことを指す。
なのでギルベアト本人は次期ゼーレ公爵でしかないが今夜限り公爵家当主と同格の存在というわけだ。この会場内でおばあ様、ロドヴィコ叔父様に次いで上から3番目の身分である。
何でも父上とは学園時代からの付き合いらしい。父上の友人なのだ。
また、名に『ゼーレ=ゼ―シュタット』が入っていることと次期公爵であることからギルベアトはおばあ様に対して妙に弱腰だったあの宰相の孫だということがわかる。
「子供が生まれたそうじゃないか、本当におめでとう。名前は確かリュカだよね?『光を与える者』か……随分と大きく出たじゃないか」
「はっはっは、ヴァンティエールだからな」
「はは、その言葉だけで納得させられてしまうよ」
(父上があんな風に笑うこともあるんだ…)
あそこまで大きく笑う父上を俺は見たことがない。貴族としての一面でも家族に向ける一面でもない、新しい父上の一面を見ている気がする。
俺とリア姉を完全に放置して話し込むお二人さん。
仲がよろしくて結構結構、にこにこしているだけでいいのでこちらとしてもありがたい。
話も飛んでこなそうなので二人の会話が終わるまでの間ぽけーッと待っていよう。
―――大体20分くらいかな?
昔の思い出話に花を咲かせていた二人だったがギルベアトの方がふと思い出したようにポケットへ手を突っ込み丸っこい何かを見て「もうこんなに経ってしまったのか。」と言っている。
(あ、懐中時計だ…。いやはや、何処の世界にも天才はいるもんだ)
一人感心しているとギルベルトの翡翠色の目が俺の蒼色の目と初めて合った。
「いや、すまないね。つい懐かしくなってしまって…。初めましてオレリア嬢、アルテュール君。私はギルベアト・ネルフ・ゼーレ=ゼーシュタットというんだ」
ギルベアトが挨拶してきたのでまずはリア姉が「初めまして――」と自己紹介しようとしたところでギルベルトが「すまない」と手のひらをリア姉に向け中断させる。
「―――申し訳ないのだが実はこの後用事があってね、時間がないのにベルと話し込んでしまったよ。二人ともこの度はおめでとう。ベルの友人として心からお祝いさせてもらうよ」
「「…ありがとうございます」」
どうやらお急ぎのようだ。そしてそのお急ぎになってしまった原因がお喋りにあるらしい。
(なにやってんだよ…)
リア姉もそう思ったから俺と同じでお礼の言葉が出るまでに一拍を要したのだろう。
子供二人に呆れられていると気づかないギルベアトは先ほど懐中時計が出てきたポケットに手を突っ込み何やらガサゴソしている。
「あれ?おかしいな…。…あ、つながった。―――二人にお祝いの品があるんだ。受け取ってくれるかい?」
「「……喜んで」」
公爵代理からの願い事を断れるわけない俺たち二人は控えめに了承する。返答に二拍遅れたのはポケットガサゴソと意味の分からない独り言の分だ。
そして―――
「お、あった」
ポケットに手を突っ込み嬉しそうに声を出す貴公子がとりだしたのは明らかにポケットに入らない大きさの色紙で梱包された二つの箱だった。
「「!?」」
(なんじゃそりゃっ!)
人は本当に驚くときは声すら出ないらしい。
何かの幻覚を見せられているのではないか。目を擦りパチパチとする。しかし、目の前には確かに二つの箱があった。
「はぁ…。ギル、私は知らんぞ」
父上は驚くのではなく呆れていた。どうやらこの摩訶不思議な現象を何度も見たことがあるらしい。あと、知らんぞってなんだ?
俺の脳内に浮かんだ新しい小さな疑問はすぐに解決される。
「ゼーレ公爵代理閣下。あなたですか、私の魔法を組み替えたのは…」
後ろから声がしたので振り向くとそこにはいつの間にかルッツさんがいた。
怒っている。
口角が上がっていて一見すると笑っているように見えるのだが目が笑っていない。
(絶対、ギルベアトだ…)
あの摩訶不思議な現象はギルベアトの魔法によるものだろう。
そしてその魔法は先程の独り言の最中にルッツさんのこれまた何かしらの魔法を突破して使われた。
しかもルッツさんの魔法は誕生会の治安を守るためのものだと予想できる。
俺も魔法使って注意されたもの。
「あははは…。それでは」
ギルベアトは自分がやってしまったことを理解したのだろう。
わざとらしく笑い退場していった。
(なんでゼーレ公爵はあの人を代理として送り込んできたんだろう…)
ギルベアトにもらった箱を抱える俺の脳中にまた新たな疑問が生まれた。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
あなたのレベル買い取ります! 無能と罵られ最強ギルドを追放されたので、世界で唯一の店を出した ~俺だけの【レベル売買】スキルで稼ぎまくり~
桜井正宗
ファンタジー
異世界で暮らすただの商人・カイトは『レベル売買』という通常では絶対にありえない、世界で唯一のスキルを所持していた事に気付く。ゆえに最強ギルドに目をつけられ、直ぐにスカウトされ所属していた。
その万能スキルを使いギルドメンバーのレベルを底上げしていき、やがてギルドは世界最強に。しかし、そうなる一方でレベルの十分に上がったメンバーはカイトを必要としなくなった。もともと、カイトは戦闘には不向きなタイプ。やがてギルドマスターから『追放』を言い渡された。
途方に暮れたカイトは彷徨った。
そんな絶望的で理不尽な状況ではあったが、月光のように美しいメイド『ルナ』が救ってくれた。それから程なくし、共に世界で唯一の『レベル売買』店を展開。更に帝国の女騎士と魔法使いのエルフを迎える。
元から商売センスのあったカイトはその才能を遺憾なく発揮していく。すると驚くほど経営が上手くいき、一躍有名人となる。その風の噂を聞いた最強ギルドも「戻ってこい」と必死になるが、もう遅い。
見返すと心に決めたカイトは最強ギルドへの逆襲を開始する――。
【登場人物】(メインキャラ)
主人公 :カイト / 男 / 商人
ヒロイン:ルナ / 女 / メイド
ヒロイン:ソレイユ / 女 / 聖騎士
ヒロイン:ミーティア / 女 / ダークエルフ
***忙しい人向けの簡単な流れ***
◇ギルドを追放されますが、実は最強のスキル持ち
◇メイドと出会い、新しい仲間も増えます
◇自分たちだけのお店を開きます
◇みんな優しいです
◇大儲けしていきます
◇元ギルドへの反撃もしていきます
◇世界一の帝国へ移住します
◇もっと稼ぎまくります
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第二章シャーカ王国編
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
勇者召喚に巻き込まれたモブキャラの俺。女神の手違いで勇者が貰うはずのチートスキルを貰っていた。気づいたらモブの俺が世界を救っちゃってました。
つくも
ファンタジー
主人公——臼井影人(うすいかげと)は勉強も運動もできない、影の薄いどこにでもいる普通の高校生である。
そんな彼は、裏庭の掃除をしていた時に、影人とは対照的で、勉強もスポーツもできる上に生徒会長もしている——日向勇人(ひなたはやと)の勇者召喚に巻き込まれてしまった。
勇人は異世界に旅立つより前に、女神からチートスキルを付与される。そして、異世界に召喚されるのであった。
始まりの国。エスティーゼ王国で目覚める二人。当然のように、勇者ではなくモブキャラでしかない影人は用無しという事で、王国を追い出された。
だが、ステータスを開いた時に影人は気づいてしまう。影人が勇者が貰うはずだったチートスキルを全て貰い受けている事に。
これは勇者が貰うはずだったチートスキルを手違いで貰い受けたモブキャラが、世界を救う英雄譚である。
※他サイトでも公開
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる