上 下
49 / 76
幼少 ―初めての王都―

第50話 馬車に揺られて

しおりを挟む
「ハッツェンしっかり掃除するんだ。」
「畏まりましたアル様。」
 ―――さわさわ
「おぉ~、その調子だぞ。」
「はい♪」
 朝からハッツェンに厳しく指導する俺。
 体裁《ていさい》は最低限《さいていげん》整《ととの》えたがなるべく厳しくしないとハッツェンのためにならないので心を鬼《おに》にして指導《しどう》する。

 そこへノック音が。

 コンコンッ
「若様、マリエルでございます。」
「うむ」
 俺は今厳しい指導をしているのだ。雰囲気は大切である。
「失礼します。―――何をしているのですか…。」
 部屋に入ってきたマリエルは入って早々ハッツェンに膝枕《ひざまくら》されながら耳を掃除《そうじ》されている俺を見て質問してきた。

「ハッツェンに掃除の指導をしていた」
「そうですか」
「…そうだ」

 このマリエルの「そうですか」という返しはなかなかどうしてこうも心にグサッとくるのだろうか。
(俺がふざけているからか)
 心の中のくだらない自問自答《じもんじとう》で心を慰《なぐさ》める。

「で、何かあったのか?」
「御屋形様がお呼びです。「用がある」と」

 父上の呼び出しと聞いて浮ついていた気持ちを少しだけ引《ひ》き締《し》める。膝枕された状態で。

 マリエルと出会ってからまだ3日しかたっていないが彼女は既に王都での俺の世話係《せわがかり》に任命《にんめい》されていた。父上から伝言《でんごん》を受け俺の部屋に来たのもそのためだ。

 人を駄目《だめ》にするハッツェンの太ももから起き上がり少し身なりを整えてもらってから父上の部屋まで歩いて行く。隣にハッツェンはいない。
 今日からパーティが終わるまでの間は自室の中以外はずっとマリエルと一緒に行動することになるのだが、やはりハッツェンがいないのは寂しい。

「父上、アルテュールです。」
「入りなさい。」

 いつも通りの定型文を交わし中に入ると、リア姉がいた。

「アル遅い。」

 これでも最そ…なるべく早く来たのだが、それでも遅いのか。

「ごめんて」

 素直に謝る。勝てないもの。

「リア、お前が早いのだ。―――まあいいそれよりも、だ。早速用事を伝えよう。」

 リア姉も用があると言われて来たのだろう。一言一句《いちごんいっく》聞き逃さないよう姿勢《しせい》を伸ばし父上の方に意識を向ける。それにならい俺も同じようにしようとするがやめた。
 父上が貴族モードになっていないからだ。

「あぁリア…そう身構《みがま》えなくていい、楽にしなさい。アル…は初めから楽にしているか。」

 父上はリア姉に微笑みかけたあと苦笑《ひがわら》いで俺を見て続ける。

「―――いきなりで悪いのだが二人にはこれから南の上位区に向かい誕生会用の正装の最終確認をしてもらう。呼び寄せて行えばよいのだがいい機会だ…二人で買い物してきなさい。駄賃《だちん》は私が出そう」

(お、やった。)

 王都南の上位区は超高級商業区《ちょうこうきゅうしょうぎょうく》になっている。限度はあるが比較的《ひかくてき》自由にそこで買い物ができるというのだ。テンションが上がる。
 横にはもっとテンションの上がっている人が―――

「やった!お父様大好き!」

 リア姉がキャッキャ言いながら父上に抱き着いていた。抱き着かれた父上はというとだらしない顔をしている。

(よかったね、父上。)

 俺は昨日の夕食の時、眼を少し充血させていた父上に気づいていたのでとてもうれしそうにしている父上を見てなんだか嬉しくなる。

「アルっ!早く行きましょっ!」

 しかし、ものの数秒で父上から離れたリア姉はこちらに向かってきた。
 父上に少し睨まれる。

(なんでだよ…)

 そして近づいてきたリア姉に腕を掴まれそのまま部屋の外へと連れていかれた。


◇◇◇


「早く行くわよ!」と急かすリア姉を一度落ち着かせて自分の部屋に戻り、ハッツェンとマリエルに着替えさせてもらう。
 そして今度は父上のもとではなく玄関前に止めてある馬車に向かった。

「アル遅い」
「ごめんて」

 本日二度目のやり取り。

(流石に早すぎやしないか?)

 普通サスペンダー(両肩にかけるやつ)付きの短パンにワイシャツ姿の俺よりもお洒落なドレスを着ているリア姉の方が時間を要するはずだ。
 確かに俺も早く行きたいという気持ちはあるが、リア姉はあり過ぎる気がする。何でだろう。

 リア姉と俺、アグニータ、マリエルが乗り込んだ馬車の中で尋ねる。
「リア姉、少し焦り過ぎじゃない?ケガするよ。」
「―――!」

 暗に「落ち着きなさい」と言われたことを理解したリア姉は綺麗な金糸の髪をクルクルと指でいじりながら少し顔を赤らめぼそりと呟く。

「…アルとのお出かけが嬉しいんだもの、しょうがないじゃない…。」
「「「…っ」」」

 俺だけでなくアグニータ、そしてマリエルまでもが胸を撃ち抜かれる。
 これほどまでに可愛らしいリア姉は学園で学年の総代を務める才女―――

(はっ!さてはリア姉もギャッ―――)

 馬鹿《ばか》と可憐《かれん》な乙女《おとめ》を含《ふく》めた四名を乗せ、馬車は王都南上位区《おうとみなみじょういく》へと発進した。


 ◇◇◇


(恥ずかしすぎる…。)

 四人を乗せた馬車は2時間ほどかけてヴァンティエール家王都別邸がある王都北上位区《おうときたじょういく》から王都南上位区にある『カンティーク』という超高級服屋《ちょうこうきゅうふくや》に着いた。

 そして俺は今、すっぽんぽんの状態で数人の女性に囲まれていた。アブノーマルなことをしているわけではない。
 では何をやっているのか―――

「アルテゥール様、申しわけありませんがじっとしていてください。」

 羞恥心《しゅうちしん》から少し身をよじると周りを囲む女性の一人に即座《そくざ》に注意される。

「わかった…。」
「ありがとうございます。」

 ―――採寸《さいすん》です。

 父上が言っていた正装の最終確認とは正装の最終微調整《さいしゅうびちょうせい》だったらしい。
 子供の成長は早い。採寸してはじめて気づかされたのだがひと月前にセレクトゥの服屋でした時よりも少しだけだが大きくなっていた。
 いくら仲間内《なかまうち》の誕生会だからと言ってサイズの合わない服を着るのはまずい。そのための最終確認なのだ。

 10分ほどだが全身をくまなく図られ、終わると服を着せられる。これはマリエルがやってくれているのでなんだか安心できた。
 ちなみにこの10分間で扉は開いていない。よかった…。

「ご協力ありがとうございます。―――微調整があるため申し訳ございませんが3時間ほどお時間を頂戴《ちょうだい》いたします。よろしいでしょうか」

 店員さんに聞かれる。
 嫌なわけがないので素直に頷きついでに質問もしておく。

「ああ、問題ない。姉上のものもそれくらいかかるのか?」
「左様でございます。ただ、オレリア様のお洋服の場合は4時間はかかるかと。申し訳ございません」

 リア姉のドレスはまだ見ていないが俺の物よりも複雑な作りをしているらしく微調整にも時間がかかるそうだ。

「いやいいんだ。その間店の外にいてもいいのかな?」
「もちろんでございます。ただお時間になりましたら迎えの者を寄こしますので行き先をお教えくださると我々としては助かります。」
「いやその必要はない、こちらから行く。様々な店で買い物する予定なのでな、私としても予想ができない。」

「感謝いたします。それでは4時間後にお待ちしております。」

「ああ。―――姉上、行きましょうか。」

 店員さんと話している間に採寸が終わり、俺の近くで静かにしていたリア姉に声を掛ける。

「ええ」

 返事をするリア姉は屋敷や馬車の中でのはしゃぎようが嘘かと思うほどお淑《しと》やかになっていた。
 中位区や下位区ならばいつも通りに過ごせるのだがここは上位区だ。それなりの礼儀が必要になってくる。だから俺も一人称と口調を変えて貴族らしく振舞っているのだ。

 リア姉に手を差し伸べエスコートしながら店の前にある階段を下りる。
『カンティーク』の店員さんたちに見送られながら次なる目的地に向かうべく馬車に乗り込み、また揺られ始めた。



 ◇◇◇



 上位区というのは面倒なものだ。あまりにも広すぎるため店から店へと移動するために馬車をつかわなければならない。
 絶賛移動中の馬車の中で俺はリア姉に今向かっている『エルフォルク商会』について質問する。

「リア姉、『エルフォルク商会』ってどんなとこ?」

 まあ、『エルフォルク商会』の存在自体は知っているし、そこが数少ない王家御用達《おうけごようたし》の商会であるということも知っている。
 本で読んだからだ。
 ただその本は確か50年くらい前に書かれていた物なので最近の情報は全くと言っていいほど知らない。情報の更新《こうしん》は大事だ。

「う~ん、そうね~。最近だと支店がから撤退したことが一番の情報かしらね。オルド魔法王国《まほうおうこく》にさらなる商業圏《しょうぎょうけん》の拡大をさせているとも聞くわ。」

「へ~」

 間抜けな返事をする俺だが頭は働かせている。
 オルド魔法王国とはアルトアイゼン王国の東にある同盟国《どうめいこく》のことだ。
 国名に魔法と入っているだけあって魔法技術の発展が著しく、魔法至上主義の傾向が強いのだとか。
 本とハッツェンが言っていた。

 アルトアイゼン王国王家御用達の大商会がついにうち《アルトアイゼン》の敵対国《てきたいこく》であるアマネセルから撤退し同盟国のオルド魔法王国に規模を拡大している。そうなると政治的な何かが絡《から》んでいる気しかしない。父上とかも一枚嚙《か》んでいそうだ。何せアマネセルとの戦いの最前線にいるのはヴァンティエールうちなのだから。

(大戦《たいせん》の足音《あしおと》を予感《よかん》させるような情報が入ってこないのは結構《けっこう》まずいんじゃないか?)

「大丈夫かなぁ。」

 俺がそう呟く。

 するとリア姉が優しい声を掛けてきた。

「大丈夫よ、おじいちゃんがいるもの。それに本当にまずいのならおじい様も王都で誕生会を開かせないわよ。―――多分…。」

「多分ねぇ…。」

 最後の「多分」は飲み込んでほしかったのだが仕方ない俺がリア姉の立場だったら言うもの、絶対。あとややこしいなじいちゃんとおじい様の呼び方。
 俺が心配していることと若干のズレを感じるが彼女が俺を気遣ってくれていることは間違いないので礼を言う。

「ありがとう、リア姉。ごめんね、今は楽しい買い物の時間だって言うのに」

「別にいいわよ。アルの心配は次期当主として当たり前だわ」

 そう、今は楽しい買い物の時間なのだ。
 俺とリア姉は気分を変えるために窓の外を見る。
 ―――すると巨大な建物が目に入った。

(デパートかな?)
 南側の上位区は超高級商業地区であるため貴族の屋敷が少ない。だとしても窓から見える建物は群《ぐん》を抜《ぬ》いて目立っていた。


「アル、あれが『エルフォルク商会』よ」

 リア姉のその言葉に俺は安心感を覚える。
(ここまでの大商会が味方に付くのか…。頼もしいな。)

「アル、めっ!」
(なんで、バレたんだよ…。)



 ◇◇◇



「「「いらっしゃいませ」」」

 遠くから見れば近代的《きんだいてき》なデパート、しかし近くで見れば周りの景観《けいかん》を損《そこ》なうことのない中世的《ちゅうせいてき》なデザインの建物―――という何とも不思議な『エルフォルク商会』の中に入ると従業員《じゅうぎょういん》だと思われる人たちに頭を下げられた。

「‥‥‥」
「‥‥‥」

 リア姉は何度か来たことがあるらしいので驚いていないし、初めて訪れる俺はどこか懐かしさ日本を感じているせいで驚かないという何ともつまらない子供二人の入り方になっている。

(百貨店の挨拶みたいだ…。)

 しかし、日本の百貨店《ひゃっかてん》とは違う所もある。

「いらっしゃいませ。本日はお越しいただき誠にありがとうございます。ヴァンティエール辺境伯様からのご連絡を承りましたので、本日はわたくしエルフォルク商会アルトアイゼン王国アイゼンベルク第二号店支部支部長《だいにごうてんしぶしぶちょう》―――シャッハが案内役《あんないやく》を務めさせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。」

 そう、案内役が付くということだ―――あと挨拶長すぎな。

 俺とリア姉はシャッハを見て頷く。「わかった、案内しろ」というサインだ。
 そのサインを受け取ったシャッハの見た目は支店長を任されるにしては若い。ただ先ほどお辞儀をした時に頭部が少し寂しいことになっていた。中間管理職《ちゅうかんかんりしょく》っていうのはどこの世界でもつらい立場にあるらしい。

「畏まりました。ではまず初めに、アルテゥール様は当商会のご利用が初めてということでございますので建物の説明をさせていただいてもよろしいでしょうか?」

(いらん、面倒)

「いや、いらない。私は姉上の付き添いなのでな」

 ここに来た理由は買い物であって観光ではないので断る。リア姉が何度か来たことあるみたいなのでリア姉にくっついて行こう。

「左様でございましたか、申し訳ございません。では商品の説明のみでよろしいでしょうか」

 シャッハが今度は俺ではなくリア姉に質問をする。

「構わないわ。―――アル、行きましょう。」
「うん」
 子供二人に
 おじさん一人のあまり楽しめなさそうなショッピングの開始だ。


 ◇◇◇


 ―――前言撤回、めちゃくちゃ楽しい。
 このシャッハという男、話が上手いのだ。口が達者なのは勿論《もちろん》のこと実際に商品を目の前で使ったりして俺とリア姉を飽きさせないよう工夫してくる。

「こちらの商品はザイフェ・ブルームと言いまして美しい見た目だけでなく実用面でも優れています。―――使い方としましてはザイフェ・ブルームを削りまして…」

 今シャッハが行っているのはザイフェ・ブルームという商品の実演だ。
 片手には着色料《ちゃくしょくりょう》が付いた布、もう一方の手にはザイフェ・ブルームと紹介された花を模《も》した形の商品。

 見た目は完全にソープフラワーなので「ああ、はいはい石鹸ね、でその汚れた布がある程度綺麗になるのね」と俺は思っていたのだが次の瞬間―――

「―――魔力《まりょく》を込めるとこのようにものの数秒で完全に汚れが落ちます」

 そこには何の汚れもない真っ白な布があった。

「え、嘘……。」

 思わず本音が漏れる。原理が全く分からないからだ。本当に手品《てじな》のように汚れが落ちていった。
 そんな俺を見てシャッハがにやりと笑う。
 しかし、原理は教えてくれない。初めは「教えてほしい」と頼んでいたのだがひらりひらりと巧《たく》みにいなすので俺は途中から諦めて、素直に買うことにした。
 完全にシャッハの術中《じゅっちゅう》に嵌《はま》っている。

 そして本日何度目になるか分からない値段確認。

(うわ、高ぇぇ…)

『ザイフェ・ブルーム5種』の下に書いてあるのは5万という数字。5万アイゼンマルクするということだ―――日本円に換算すると50万円。正確ではないが的外れでもないはずだ。

 手に取りシャッハに渡す。

「お買い上げありがとうございます。」

 シャッハは満面の笑みだ。そして俺から受け取ったザイフェ・ブルームを忙《せわ》しなく動いている従業員の人に「これもだ」と言って渡す。
 隣では姉上がポイポイと従業員に品を取らせていた。

(俺知ーらね)

 買い物代の請求はすべて王都別邸にいる父上に飛んでいくので何万使ったのか分からない。
 二人合わせて100万アイゼンマルク約一千万円を超えたところから数えるのはやめた。貴族の買い物というのは恐ろしい。

 ―――買い物が終わり遅めの昼食を商会内で食べてから馬車に戻る。
 見送るシャッハはホクホク顔、俺との買い物を楽しめたリア姉もホクホク顔、悟《さと》った顔をしているのが俺だ。

「若様、過ぎてしまった事はどうにもできません。これからのことを考えましょう。」

 屋敷を出てからここまでほとんど空気になっていたマリエルが慰《なぐ》めているのかいないのかわからない言葉をかけてくる。

「マリエル、俺怒られるのかな?」
「……」
「黙らないでよ。」

 これじゃあグンターのこと何も言えないじゃないか。

「若様。」
「何?」
「そろそろお召し物の最終調整が終わる時間でございます。」
「分かった、行こうか。」
「はい。」

 俺たちが買ったものが積んである馬車を楽しそうに見ているリア姉に声を掛ける。
 その馬車は今からヴァンティエール家の王都別邸に請求書と買ったものを運び込む役割を持っている。

「姉上、そろそろ時間だそうです。」
「わかったわ、『カンティーク』に戻りましょう。」

 シャッハとエルフォルク商会の従業員の人々に見送られながらリア姉をエスコートし馬車に乗り込み、もと来た道をまた揺られる。



 ◇◇◇



 ――アルテュールとオレリアが再び『カンティーク』に戻りパーティ用の服を確認している頃、ヴァンティエール家王都別邸・ベルトランの書斎《しょさい》にて―――

「御屋形様、『エルフォルク商会』の方から請求書が届いております。」

 ヴァンティエール辺境伯家王都別邸家宰かさいバーナードが机に座り事務処理《じむしょり》をしているベルトランに向かって静かに告げる。

 ベルトランは数秒間資料に向けていた視線をバーナードに向け「ん?―――ああ、リアとアルの買い物代か…。そちらで処理しておいてくれ。」と請求書に心当たりを付け判断を下し、また視線を資料に落とし込む。

 バーナードはチラリと請求書に記載された請求額を見た。

 ―――総額 511万アイゼンマルク

(私たちの方で何とかしておきましょう…。)

「畏まりました、御屋形様。」

 バーナードは部屋を静かに退出した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

30年待たされた異世界転移

明之 想
ファンタジー
 気づけば異世界にいた10歳のぼく。 「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」  こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。  右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。  でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。  あの日見た夢の続きを信じて。  ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!  くじけそうになっても努力を続け。  そうして、30年が経過。  ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。  しかも、20歳も若返った姿で。  異世界と日本の2つの世界で、  20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。

転生王子の異世界無双

海凪
ファンタジー
 幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。  特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……  魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!  それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!

悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~

こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。 それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。 かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。 果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!? ※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。

けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。 日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。 あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの? ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。 感想などお待ちしております。

伯爵令嬢に婚約破棄されたので、人間やめました

えながゆうき
ファンタジー
 うー、ダイエット、ダイエットー!  子爵家の庭を必死に走っている俺は、丸々太った、豚のような子爵令息のテオドール十五歳。つい先日、婚約者の伯爵令嬢にフラれたばっかりの、胸に大きな傷を負った漆黒の堕天使さ。髪はブロンド、瞳はブルーだけど。  貴族としてあるまじき醜態はすぐに社交界に広がり、お茶会に参加しても、いつも俺についてのヒソヒソ話をされて後ろからバッサリだ。どっちも、どっちも!  そんなわけで、俺は少しでも痩せるために庭を毎日走っている。でも、全然痩せないんだよね、何でだろう?  そんなことを考えながら走っていると、庭の片隅に見慣れない黒い猫が。  うは、可愛らしい黒猫。  俺がそう思って見つめていると、黒い猫は俺の方へと近づいてきた! 「人間をやめないかい?」 「いいですとも! 俺は人間をやめるぞー!!」  と、その場の空気に飲まれて返事をしたのは良いけれど、もしかして、本気なの!? あ、まずい。あの目は本気でヤる目をしている。  俺は一体どうなってしまうんだー!! それ以前に、この黒い猫は一体何者なんだー!!  え? 守護精霊? あのおとぎ話の? ハハハ、こやつめ。  ……え、マジなの!? もしかして俺、本当に人間やめちゃいました!?  え? 魔境の森にドラゴンが現れた? やってみるさ!  え? 娘を嫁にもらってくれ? ずいぶんと地味な子だけど、大丈夫?  え? 元婚約者が別のイケメン男爵令息と婚約した? そう、関係ないね。  え? マンドラゴラが仲間になりたそうな目でこちらを見てる? ノーサンキュー!  え? 魔石が堅くて壊せない? 指先一つで壊してやるよ!  え? イケメン男爵令息が魔族だった? 殺せ!  何でわざわざ俺に相談しに来るんですかねー。俺は嫁とイチャイチャしたいだけなのに。あ、ミケ、もちろんミケともイチャイチャしたいよー?

若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双

たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。 ゲームの知識を活かして成り上がります。 圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。

エラーから始まる異世界生活

KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。 本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。 高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。 冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。 その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。 某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。 実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。 勇者として活躍するのかしないのか? 能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。 多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。 初めての作品にお付き合い下さい。

処理中です...