リンネちゃんは死にたいの。でも今日は楽しく生きている

No.＋3

神楽深音。

「凜音ちゃん！いってらっしゃい！！」

「深音ちゃん、行ってきます！」

凜音ちゃんが出ていくと同時に、パタン。とドアが音を立てて閉じた。

深音の大好きな凜音ちゃん。

凜音ちゃんは気づいてないけど、凜音ちゃんはいつも苦しそう。

ただいまを言う時、凜音ちゃんはいつも暗い顔をしてる。でも、深音が抱きしめると凜音ちゃんは元気になる。

深音にとって、凜音ちゃんはとっても大切なの。だから深音は凜音ちゃんが苦しんでいたら、助けたい。

だって凜音ちゃんは深音を＿＿＿＿＿＿

ガチャッ

「ごめんね深音ちゃん！お弁当忘れちゃったから取ってくれる？」

「いいよ～。はい！凜音ちゃん」

「ありがとう深音ちゃん。じゃあ、今度こそ行ってくるね！」

「うん！いってらっしゃ～い」

「……………………あれ？」

凜音ちゃんは深音を…………、何だっけ。

なんだろう…。何か胸の中でつっかえるてる感じ。

何か心の中に穴が開いてるみたい。何か…、大事な事を忘れてるような……

「まぁいっかぁ～！」

深音にとって、凜音ちゃんはかけがえのない存在。

だから、深音が凜音ちゃんを助ける理由なんてそんなの必要ない。

だからね凜音ちゃん、凜音ちゃんがもう苦しまなくていいように、深音頑張るよ。

きっと凜音ちゃんが苦しまずに生きれるようになった頃にはきっと深音の中に開いた穴も、きっと埋まっているはずだから。