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僕の家族
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僕の家族は、変わってる。
まずはお母さん。
お母さんは、とてもせっかち。
「はやく!はやく!」
これが口癖。一日に100回は言ってる。
あんまりせっかちだから、こんなこともある。
「お母さん、このお肉、火が通ってないよ」
「お母さん、洗濯物まだ乾いてないよ」
「お母さん、まだお父さんが帰ってきてないのに鍵閉めちゃダメだよ」
お母さんは毎日バタバタしている。
次は、お父さん。
お父さんは、忘れっぽい。
「あれ?家の鍵どこにやったっけな?」
お父さんはいつも何かを探している。
家の鍵や車の鍵はしょっちゅう無くす。
この前は、こんなこともあった。
「お父さん、お醤油を買ってきてくださいな」
「わかった、行ってきます」
お父さんは近くのスーパーへ行ったっきり、中々帰ってこない。
心配して探しに行くと、お父さんが歩いていた。
「お父さん!なにしてるの?」
「いやあ、帰り道を忘れてしまってね」
お父さんは笑っていた。
「ところで、お醤油は?」
「…あ!」
お父さんは本当にわすれっぽいんだ。
次は、おじいちゃん。
おじいちゃんはとてもしっかりした人だ。
毎朝早起きをして、庭でラジオ体操してる。
「いっちに!いっちに!」
体操が終わると、ちゃんと朝ごはんも食べる。
お米を1粒も残さないし、お味噌汁も一滴も残さない。
洗濯物だって、シワひとつ残さない。
「毎日しっかりコツコツとこなすことが大事じゃ」
おじいちゃんの口癖だ。
でも、おじいちゃんはしっかりしすぎて、人のものまで片付けてぐちゃぐちゃにしちゃう。
「おじいちゃん、僕のおもちゃ箱にお母さんのくしが入ってたよ」
「おじいちゃん、キッチンで使うお玉を私のタンスに入れないでください」
「ちょっと誰!?お菓子入れに入れ歯を入れたの!」
おじいちゃんは、それでもしっかりしているらしい。
最後はおばあちゃん。
おばあちゃんは、とにかくのんびり屋さん。
ゆっくりゆっくりマイペース。
ご飯を食べるのも、お散歩をするのも、ゆっくりゆっくり。
お母さんに急かされても、
「まあまあ。」
と、全く気にしない。
この前、みんなでお散歩に行った。
お母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、そして僕。
皆で仲良く歩いてたら、おばあちゃんだけ遅れてた。
「おばあちゃん、はやくはやくー!」
「まあまあ。」
おばあちゃんはゆっくりと景色を見ながら楽しんでいた。
僕らが家に着いても、おばあちゃんはまだお散歩してた。
「おばあちゃん、遅いなぁ」
ご飯の時間になっても、帰ってこなかった。
「ゆっくりゆっくり、自分のペースでね」
おばあちゃんは本当にマイペース。
おっと、もう1人忘れてた。これは猫のトラマル。
トラマルは僕が拾ってきた猫。学校の帰り道に捨てられてたんだ。
トラマルはどこが変わってるかって言うと…。
とにかく大きい!
普通の猫の5倍はある。僕の三輪車よりも、お母さんのブランドバッグよりも、おじいちゃんの盆栽よりも大きい。
トラマルはいっぱい食べるから、お母さんは困り顔。
「はぁ、今月も食費が高いわぁ…」
トラマルは毎日ごーろごろ。
僕のベッドを占領して、気持ちよくお昼寝してる。
これが、僕の家族。
まずはお母さん。
お母さんは、とてもせっかち。
「はやく!はやく!」
これが口癖。一日に100回は言ってる。
あんまりせっかちだから、こんなこともある。
「お母さん、このお肉、火が通ってないよ」
「お母さん、洗濯物まだ乾いてないよ」
「お母さん、まだお父さんが帰ってきてないのに鍵閉めちゃダメだよ」
お母さんは毎日バタバタしている。
次は、お父さん。
お父さんは、忘れっぽい。
「あれ?家の鍵どこにやったっけな?」
お父さんはいつも何かを探している。
家の鍵や車の鍵はしょっちゅう無くす。
この前は、こんなこともあった。
「お父さん、お醤油を買ってきてくださいな」
「わかった、行ってきます」
お父さんは近くのスーパーへ行ったっきり、中々帰ってこない。
心配して探しに行くと、お父さんが歩いていた。
「お父さん!なにしてるの?」
「いやあ、帰り道を忘れてしまってね」
お父さんは笑っていた。
「ところで、お醤油は?」
「…あ!」
お父さんは本当にわすれっぽいんだ。
次は、おじいちゃん。
おじいちゃんはとてもしっかりした人だ。
毎朝早起きをして、庭でラジオ体操してる。
「いっちに!いっちに!」
体操が終わると、ちゃんと朝ごはんも食べる。
お米を1粒も残さないし、お味噌汁も一滴も残さない。
洗濯物だって、シワひとつ残さない。
「毎日しっかりコツコツとこなすことが大事じゃ」
おじいちゃんの口癖だ。
でも、おじいちゃんはしっかりしすぎて、人のものまで片付けてぐちゃぐちゃにしちゃう。
「おじいちゃん、僕のおもちゃ箱にお母さんのくしが入ってたよ」
「おじいちゃん、キッチンで使うお玉を私のタンスに入れないでください」
「ちょっと誰!?お菓子入れに入れ歯を入れたの!」
おじいちゃんは、それでもしっかりしているらしい。
最後はおばあちゃん。
おばあちゃんは、とにかくのんびり屋さん。
ゆっくりゆっくりマイペース。
ご飯を食べるのも、お散歩をするのも、ゆっくりゆっくり。
お母さんに急かされても、
「まあまあ。」
と、全く気にしない。
この前、みんなでお散歩に行った。
お母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、そして僕。
皆で仲良く歩いてたら、おばあちゃんだけ遅れてた。
「おばあちゃん、はやくはやくー!」
「まあまあ。」
おばあちゃんはゆっくりと景色を見ながら楽しんでいた。
僕らが家に着いても、おばあちゃんはまだお散歩してた。
「おばあちゃん、遅いなぁ」
ご飯の時間になっても、帰ってこなかった。
「ゆっくりゆっくり、自分のペースでね」
おばあちゃんは本当にマイペース。
おっと、もう1人忘れてた。これは猫のトラマル。
トラマルは僕が拾ってきた猫。学校の帰り道に捨てられてたんだ。
トラマルはどこが変わってるかって言うと…。
とにかく大きい!
普通の猫の5倍はある。僕の三輪車よりも、お母さんのブランドバッグよりも、おじいちゃんの盆栽よりも大きい。
トラマルはいっぱい食べるから、お母さんは困り顔。
「はぁ、今月も食費が高いわぁ…」
トラマルは毎日ごーろごろ。
僕のベッドを占領して、気持ちよくお昼寝してる。
これが、僕の家族。
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