タイムパラドックス

kinmokusei

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天王ウラヌス

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「ネプチューン!」

カツカツと足音を立てて近づいて来る人物に、ネプチューンは慌てて通信機を隠す。

「何を話していた!誰と話していた!?」

「ウラヌス、、、。」

ネプチューンはその人物の名を口にする。

「別に何も。」

「隠してもダメだ!俺は聞いたぞ!!」

「気のせいよ。あたしは急ぐから。じゃ。」

ネプチューンはウラヌスの問い詰めから逃げるように去る。

(ネプチューン、、、。何を隠している?)

プルート様にも報告の義務があるが、、、。

ウラヌスはネプチューンを深く愛していた。

(悪い予感がする。)

ネプチューンを守るためまだプルート様に伝えることははばかれた。

(監視をしてネプチューンと通じている者を探るしかないな。)

愛するネプチューン。

ウラヌスはネプチューンが去って行った方を見てため息をつく。

そしてそっと追いかけた。






「なかなか見つからないなぁ。」

あと4人というところで(あたしは3人だけど)未来の自分探しは壁にぶつかっている。

みんなあたしたちから隠れるようにしているみたいだ。

(何故だろう?)

「秋時さー。みんなあたしたちに見つけられないようにしていない?」

あたしの中の疑問を秋時にぶつけてみた。

秋時は少し考えて言った。

「かくれんぼのつもりかな?ハハッ。」

答えになってない。

この未来の自分探しが終わればあたしたちは元の世界に戻ってしまう。

(見つからない方がいいのかな?)

いやいや。

あたしはその考えをかき消す。

秋時は元の世界に戻ってもあたしを探し出してくれるって言ってくれた。

あたしは小学生だけど、、、きっと。

きっと探し出してくれるはずだ。

あたしはそれを信じるしかないのだ。


「秋時?」

「ん?」

「好きだよ。」

「なんだ?急に。」

「ただ言いたくなったから。」



秋時はあたしを抱き寄せる。


秋時はあたしを好きだとは言わなかった。





ウラヌスはネプチューンを監視していた。

ネプチューンが持っている通信機は受信しかできないタイプかもしれない。

ネプチューンを監視してから数日が過ぎるが、ネプチューンから連絡する様子がないからだ。

(一体誰と連絡を取っている?何が目的だ?)

愛するネプチューンがプルート様を裏切っている。

バレたらただでは済まないだろう。

罪の軽いうちに早く解決せねば、、、。

幸い今は何も起きている気配はない。

そういえばアースの人間2人が時間の狭間に落ちたとか、、、。

でもそれはプルート様も知っていること。

(愛するネプチューン。どうか悪い結果になりませんように。)


ウラヌスは心から願うのだった。


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