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冥王プルートと界王ネプチューン
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「ネプチューン。本当によかったのでしょうか?」
「プルート様。あなたは時をつかさどる神。あの人間たちは私がなんとかいたします。どうか私にお任せを。」
「えぇ。でも、、、。」
「プルート様の手を直接わずらわすことはございません。私にお任せを。」
プルートは少し考え、
「あの秋時とか言う男どこかで会ったような気がするの。」
「時の神で太陽系を治めているのですからどこかで見かけていてもおかしくはないです。大丈夫でしょう。」
ネプチューンはそう言いプルートの前でひざまづきお辞儀をする。
「そう、、、そうね。ではネプチューンに任せるわ。お願いね。」
「はい!」
*
(プルート様には気づかれてないよう。)
腰まで伸びた青いウェーブがかった髪をかきあげネプチューンはプルートの前から去って行く。
秋時様いや本当の名前はオータム.タイム。
妹のビュウティ.ベル様を救うためとはいえプルートに内緒での行動は慎重になる。
このタイムパラドックス状態もオータム様が時間を捻じ曲げることで起こったことだ。
あの娘には悪いが、ベル様を救うため、贄になって貰わねばならない。
ネプチューンは全てを知っていた。
と。
ピピと秋時からの連絡が入る。
『ネプチューン、ベルの様子はどうだ?』
『変わりありません。眠りについたままです。』
『プルートには気づかれていないよな?』
『はい。でも時間の問題かと。できるだけ急いでください。』
『わかった』
そこで通信が途切れた。
*
「秋時、、、。」
「ん?」
「あの、、、いや、なんでもない。」
あれから4人の未来の自分を見つけた。
あとは4人、、、。
あたしは3人だけど。
でも気にかかることはそのことじゃなくて。
秋時は本当にあたしのことを好きなんだろうかということ。
なんとなく感じる距離感。
あたしの体のことを必要以上に気にすること。
あたしのことが好きというか体を気遣う様子にあたしは少しずつ疑問に思うようになった。
秋時は何か隠してると。
*
『秋時様!あなたは何が目的なのです?』
知っていながらネプチューンは秋時に聞く。
『美鈴様のことを考えているのは分かりますが、、、もう何百年と眠りについているのには何か理由があるのではないでしょうか?どうして起こし方が分かったのかと、、、。』
秋時は黙る。
そして絞り出すように言った。
『目的が分かっているなら協力をしてくれればいい。それも最低限のだ。詳しくは話せない。とにかく美鈴、いやベルを救うためだ。別に悪いことではないだろう?』
『それはそうですが、、、。何か嫌な予感がします。』
『もう決めたことだ。止めても無駄だ。』
そこで通信が途切れた。
ネプチューンは考える、
誰かに操られている。
あの奈津という娘もどうなるか分からないのに。
秋時はベル様のことで頭がいっぱいなのだ。
「プルート様。あなたは時をつかさどる神。あの人間たちは私がなんとかいたします。どうか私にお任せを。」
「えぇ。でも、、、。」
「プルート様の手を直接わずらわすことはございません。私にお任せを。」
プルートは少し考え、
「あの秋時とか言う男どこかで会ったような気がするの。」
「時の神で太陽系を治めているのですからどこかで見かけていてもおかしくはないです。大丈夫でしょう。」
ネプチューンはそう言いプルートの前でひざまづきお辞儀をする。
「そう、、、そうね。ではネプチューンに任せるわ。お願いね。」
「はい!」
*
(プルート様には気づかれてないよう。)
腰まで伸びた青いウェーブがかった髪をかきあげネプチューンはプルートの前から去って行く。
秋時様いや本当の名前はオータム.タイム。
妹のビュウティ.ベル様を救うためとはいえプルートに内緒での行動は慎重になる。
このタイムパラドックス状態もオータム様が時間を捻じ曲げることで起こったことだ。
あの娘には悪いが、ベル様を救うため、贄になって貰わねばならない。
ネプチューンは全てを知っていた。
と。
ピピと秋時からの連絡が入る。
『ネプチューン、ベルの様子はどうだ?』
『変わりありません。眠りについたままです。』
『プルートには気づかれていないよな?』
『はい。でも時間の問題かと。できるだけ急いでください。』
『わかった』
そこで通信が途切れた。
*
「秋時、、、。」
「ん?」
「あの、、、いや、なんでもない。」
あれから4人の未来の自分を見つけた。
あとは4人、、、。
あたしは3人だけど。
でも気にかかることはそのことじゃなくて。
秋時は本当にあたしのことを好きなんだろうかということ。
なんとなく感じる距離感。
あたしの体のことを必要以上に気にすること。
あたしのことが好きというか体を気遣う様子にあたしは少しずつ疑問に思うようになった。
秋時は何か隠してると。
*
『秋時様!あなたは何が目的なのです?』
知っていながらネプチューンは秋時に聞く。
『美鈴様のことを考えているのは分かりますが、、、もう何百年と眠りについているのには何か理由があるのではないでしょうか?どうして起こし方が分かったのかと、、、。』
秋時は黙る。
そして絞り出すように言った。
『目的が分かっているなら協力をしてくれればいい。それも最低限のだ。詳しくは話せない。とにかく美鈴、いやベルを救うためだ。別に悪いことではないだろう?』
『それはそうですが、、、。何か嫌な予感がします。』
『もう決めたことだ。止めても無駄だ。』
そこで通信が途切れた。
ネプチューンは考える、
誰かに操られている。
あの奈津という娘もどうなるか分からないのに。
秋時はベル様のことで頭がいっぱいなのだ。
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