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あげは紅ははかないらしい

履いてた方が安心よね

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 それから3日経った現在、あたし達は昼休みに化学予備室で、お昼ご飯を食べていた。

「よかったね はっちゃん、転校しなくて」

「ありがとうぅございますぅ、青草先輩のコーヒーもぉまた飲めて嬉しいですぅ」

部屋の中には、主の究とはっちゃん、それとあたしとシューガールの7人がいる。

転校が取り止めになって初登校のお祝いと、みんなへの紹介をかねて、お昼を一緒に食べようというコトになったのだ。

こういう集まりの仕切りはタカコが得意なのだが、全員を知っているのが、あたしだけなので、今回はMC役をしている。

「えーっと、みんなコーヒー行き渡ったかな? それじゃ、はっちゃんの登校を祝って、カンパーイ」

みんなでコーヒーカップを掲げると、口もとに持ってきて飲む。というかまだ少々熱いから、すすることになる。そして拍手。

「じゃあ、いただきます。みんな食べながら聞いてね、自己紹介ならぬ、タコ紹介するから」

「なによタコ紹介って」

タコさんウインナーを口に運びながらタカコがツッこむ。

「今話したのが、佐藤タカコ。あたしはタカコって呼んでいるけど、シューガールのみんなはサトーちゃんて呼んでいるわ」

「シューガール?」

はっちゃんの疑問に、タカコが説明する。

「あげは以外のこの4人のチーム名のこと。あたしが佐藤、右隣のギャル美人が加藤、左隣の清楚美人が武藤、そしてはっちゃんの隣にいる先輩が尾頭でしょ」

その説明を聞いて、はっちゃんは納得する。

砂糖シュガーのガールなんですねぇ」

「そ、よくわかったわね。はっちゃんアタマが良いなー、それともセンスかな? あ、両方かなー」

「そ、そんなぁ」

もじもじとテレる姿がむちゃくちゃカワイイー

そしてさすがタカコ、仕切らせて場を和ませるセンスはさすがだ。もう能力とか特殊技能とかいってもいいくらいだ。

「ところでタコ紹介というのは何ですの? 自己紹介なら知っていますが」

静かに清楚に訊いてきたのは、ムトーちゃんだった。

「ほら、自己紹介は自分からでしょ? あたしがやるから他人の自己紹介で他コ紹介」

「それなら己れのところも変えるべきではないかしら」

「それはそのぅ」

あたしが言葉につまると、カトーちゃんがツッこむ。

「そんなこまかいコト、どうでもいいでしょ。こんなモン、ノリよ、ノリ」

「キチンとするところはするべきです」

ああ、まだこの2人仲直りしていないのか。せっかくの楽しい雰囲気だったのに。

あたしとタカコがおろおろしかけると、意外にもビトーちゃんが2人をたしなめた。

「ムトーちゃんもカトーちゃんもいい加減にして。仲直りしないと怒るよ」

その言葉を聞いて、2人はしゅんとして仲直りの握手をした。
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