ばあちゃんの豆しとぎ

※※「第七回ほっこり・じんわり大賞」にて奨励賞をいただきました。ありがとうございます※※

「人生はアップで観れば悲劇、遠写なら喜劇 byチャールズ・チャップリン」

 2児の母である「私」。祖母が突然亡くなり、真冬の北三陸に帰省する事に。しかも祖母の遺志で昔ながらの三晩続く通夜と葬儀を自宅で行うという。実家は古民家でもなければ豪邸でもないごく普通の昭和築6SK住宅で、親戚や縁故だらけの田舎の葬式は最低でも百人以上の弔問客が集まるーーそんな事できるの???

 しかも平日ど真ん中で療育の必要な二男、遠距離出張中でどこか他人事の夫、と出発前から問題は山積み。

 18歳まで過ごした実家、懐かしい顔ーーだが三世代六人が寝泊まりし、早朝から近所の人から覚えてないような親戚までもが出入りする空間にプライバシーは無く、両親も娘に遠慮が無い。しかも知らない風習だらけでてんやわんや。
 親子、きょうだい、祖父母と孫ーー身内だからこそ生じる感情のズレやぶつかり合い、誰にも気づいてもらえないお互いのトラウマ。そんな中、喪主の父と縁の下の力持ちの母がまさかの仲違いで職務放棄???

 自由過ぎる旧友やイケメン後輩との意外な再会ーー懐かしい人々の力を借りながら、家族で力を合わせて無事に祖母を送る事はできるのか……?




※2000年代が舞台のフィクションです。
※複数の地方の風習や昭和、平成当時の暮らしぶりや昔話が出てきますが、研究や定説によるものではなく個人の回想によるものです。
※会話文に方言や昭和当時の表現が出てきます。ご容赦ください。

※なお、某朝ドラで流行語となった「じぇじぇじぇ!」という感嘆詞について、番組放送前は地域限定型の方言でネイティブ話者は百人程度(適当)であった事をついでに申し添えておきます(豆知識)
24h.ポイント 0pt
10
小説 192,161 位 / 192,161件 ライト文芸 7,628 位 / 7,628件

あなたにおすすめの小説

来世にご期待下さい!〜前世の許嫁が今世ではエリート社長になっていて私に対して冷たい……と思っていたのに、実は溺愛されていました!?〜

百崎千鶴
恋愛
「結婚してください……」 「……はい?」 「……あっ!?」  主人公の小日向恋幸(こひなたこゆき)は、23歳でプロデビューを果たした恋愛小説家である。  そんな彼女はある日、行きつけの喫茶店で偶然出会った32歳の男性・裕一郎(ゆういちろう)を一眼見た瞬間、雷に打たれたかのような衝撃を受けた。  ――……その裕一郎こそが、前世で結婚を誓った許嫁の生まれ変わりだったのだ。  初対面逆プロポーズから始まる2人の関係。  前世の記憶を持つ恋幸とは対照的に、裕一郎は前世について何も覚えておらず更には彼女に塩対応で、熱い想いは恋幸の一方通行……かと思いきや。  なんと裕一郎は、冷たい態度とは裏腹に恋幸を溺愛していた。その理由は、 「……貴女に夢の中で出会って、一目惚れしました。と、言ったら……気持ち悪いと、思いますか?」  そして、裕一郎がなかなか恋幸に手を出そうとしなかった驚きの『とある要因』とは――……?  これは、ハイスペックなスパダリの裕一郎と共に、少しずれた思考の恋幸が前世の『願望』を叶えるため奮闘するお話である。 (🌸だいたい1〜3日おきに1話更新中です) (🌸『※』マーク=年齢制限表現があります) ※2人の関係性・信頼の深め方重視のため、R-15〜18表現が入るまで話数と時間がかかります。

ヲタクな妻は語りたい!!

犬派のノラ猫
ライト文芸
これはヲタクな妻と夫が交わす 普通の日常の物語である!

【完結】お茶を飲みながら  -季節の風にのって-

志戸呂 玲萌音
ライト文芸
les quatre saisons  フランス語で 『四季』 と言う意味の紅茶専門のカフェを舞台としたお話です。 【プロローグ】 茉莉香がles quatre saisonsで働くきっかけと、 そこに集まる人々を描きます。 このお話は短いですが、彼女の人生に大きな影響を与えます。 【第一章】 茉莉香は、ある青年と出会います。 彼にはいろいろと秘密があるようですが、 様々な出来事が、二人を次第に結び付けていきます。 【第二章】 茉莉香は、将来について真剣に考えるようになります。 彼女は、悩みながらも、自分の道を模索し続けます。 果たして、どんな人生を選択するのか? お話は、第三章、四章と続きながら、茉莉香の成長を描きます。 主人公は、決してあきらめません。 悩みながらも自分の道を歩んで行き、日々を楽しむことを忘れません。 全編を通して、美味しい紅茶と甘いお菓子が登場し、 読者の方も、ほっと一息ついていただけると思います。 ぜひ、お立ち寄りください。 ※小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にても連載中です。

クラシオン

黒蝶
ライト文芸
「ねえ、知ってる?どこかにある、幸福を招くカフェの話...」 町で流行っているそんな噂を苦笑しながら受け流す男がいた。 「...残念ながら、君たちでは俺の店には来られないよ」 決して誰でも入れるわけではない場所に、今宵やってくるお客様はどんな方なのか。 「ようこそ、『クラシオン』へ」 これは、傷ついた心を優しく包みこむカフェと、謎だらけのマスターの話。

夜紅の憲兵姫

黒蝶
ライト文芸
烏合学園監査部…それは、生徒会役員とはまた別の権威を持った独立部署である。 その長たる高校部2年生の折原詩乃(おりはら しの)は忙しい毎日をおくっていた。 妹の穂乃(みの)を守るため、学生ながらバイトを複数掛け持ちしている。 …表向きはそういう学生だ。 「普通のものと変わらないと思うぞ。…使用用途以外は」 「あんな物騒なことになってるなんて、誰も思ってないでしょうからね…」 ちゃらい見た目の真面目な後輩の陽向。 暗い過去と後悔を抱えて生きる教師、室星。 普通の人間とは違う世界に干渉し、他の人々との出逢いや別れを繰り返しながら、詩乃は自分が信じた道を歩き続ける。 これは、ある少女を取り巻く世界の物語。

恋の味ってどんなの?

麻木香豆
ライト文芸
百田藍里は転校先で幼馴染の清太郎と再会したのだがタイミングが悪かった。 なぜなら母親が連れてきた恋人で料理上手で面倒見良い、時雨に恋をしたからだ。 そっけないけど彼女を見守る清太郎と優しくて面倒見の良いけど母の恋人である時雨の間で揺れ動く藍里。 時雨や、清太郎もそれぞれ何か悩みがあるようで? しかし彼女は両親の面前DVにより心の傷を負っていた。 そんな彼女はどちらに頼ればいいのか揺れ動く。

もしもし、こちらは『居候屋』ですが?

産屋敷 九十九
ライト文芸
【広告】 『居候屋』 あなたの家に居候しにいきます! 独り身で寂しいヒト、いろいろ相談にのってほしいヒト、いかがですか? 一泊 二千九百五十一円から! 電話番号: 29451-29451 二十四時間営業! ※決していかがわしいお店ではありません ※いかがわしいサービス提供の強要はお断りします

ミッドナイトウルブス

石田 昌行
ライト文芸
 走り屋の聖地「八神街道」から、「狼たち」の足跡が失われて十数年。  走り屋予備軍の女子高生「猿渡眞琴」は、隣家に住む冴えない地方公務員「壬生翔一郎」の世話を焼きつつ、青春を謳歌していた。  眞琴にとって、子供の頃からずっとそばにいた、ほっておけない駄目兄貴な翔一郎。  誰から見ても、ぱっとしない三十路オトコに過ぎない翔一郎。  しかし、ひょんなことから眞琴は、そんな彼がかつて「八神の魔術師」と渾名された伝説的な走り屋であったことを知る──…

処理中です...