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新天の志
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『千の選択編集部』のSNSアカウントに、偽の落とし物コメントをして数時間。
思いの外反響が大きく、妙にそわそわしてしまう。
ネットサーフィンで寄せ集めた写真をもとに、ありもしない落とし物を探す。奴らの間抜けな様子を拝ませてもらおうと、別のSNSアプリのアカウントではゲーム実況をしていた。
自分の嘘のコメントに真面目に取り合う探偵と、場所の特定や他人の心配などなどに躍起になる一般人ども、さながら自分は彼らを振り回す被害者といったところか──。
自宅の自室でスマートフォンを目の前にした自分の顔は、今どれほどにやけているだろうか。
それが自分でも自覚できるくらいには、面白いと思える瞬間だった。
ところがそれは、突然の『千の選択編集部』アカウントからのメッセージによって、いとも簡単に打ち砕かれた。
曰く、自分は編集部の風月七緒という者だが、コメント欄の投稿が嘘であることを見抜いたから、撤回して欲しい。
本名を明かす必要はないが、アカウントを削除して逃げることは許さない。
謝れば袋叩きに遭う可能性があるが、傷ついて欲しくはないとほざく。
矛盾した物言いだと苛ついた。
優しい顔した悪魔だと憤った。
結局、保身が目的だろうと嘲った。
けれど──。
ゲームの勝敗の条件を聞かれた時、自分は一体何をしたかったのだろうと虚しくなった。
自慢と酷評。
そうかもしれない。
実際、当初の目論見である賭けには勝った。
フォロワーでもない一ユーザーのコメントに行動で返事をくれるか、一般ユーザーにどれだけ返信をもらえるか、そしてこれが一番重要だった、例の女子高生インフルエンサーに拡散してもらえるか。
このどれもを叶えられた。
自分はゲームに勝ったのだ。
そして、一般人たちはいつの間にか自分の味方となり、探せない編集者を、役に立たない編集者を、代わりに責めてくれるに違いない。
このアカウントを贔屓しているあの女子高生は、この惨劇に一体どう向き合うのだろうか。
目を背けるか、それとも、彼らの味方をするのか、いっそ自分もと彼らを責め立てるのか。
それを見るのが楽しみで仕方がなかった。
自分はこんなにみんなに注目された、こんなに人を動かすことができた、みんな自分を中心に回っていた──。
この旅雑誌のアカウントは落とし物も探せない、被害者を助けることもできない、犯人も見つけられない、そんな無能な人間が運用している──。
楽しみで仕方がなかった、はずなのに。
現実に、編集者からのメッセージを受信した瞬間、こう感じた。
──だからなんだというのだ。
その権利が得られたから、自分の中の何かが変わるのか。
SNSの世界の住人に自分の存在を認めさせたところで、自分は存在しない人間のはずなのだ。
本当の自分ではないのだから。
ただ犯人Xを演じてみたかっただけなのだ。
本当はいてはいけないのだ。
自分は犯人Xであってはならない。
自分には自分の世界があって、そこで生きる為には犯人Xは存在してはならないのだ。
訴えはしないと彼は言う。
けれど、袋叩きに遭う可能性のあるアカウントを消すことも許さないと言う。
袋叩きに遭えば、自分にいつか辿り着いてしまうのではないか。
彼が別のSNSアプリの裏アカウントに辿り着いてしまったように、節操も遠慮もなく、自分を暴き晒してしまうユーザーたちが現れないとは限らない。
芸能人でもないのに、こんなことで炎上なんて大袈裟だと一蹴したい気持ちは山々だったが、世の中を見れば、絶対にないとは言えないのも事実だ。
自分はしぶしぶ彼の要求を呑んだ。
決して本気にしたわけじゃない。
これはリスク管理だ。
たとえ1%でも危機の可能性があるのなら、排除しなければならない。
──いや、それなら。
最初からこんなことしなければよかった。
気がついた時にはもう手遅れだった。
自分の投稿文の後の、彼の写真と投稿を見た。
──ああ。
自分は試合に勝って勝負に負けたんだと思っていた。
でもそうじゃない。
試合にも勝負にも、そもそもなっていなかった。
彼は直接送ってきたメッセージで、はじめから嘘だと見当がついていたと言った。
その上で、一ユーザーにあえて付き合い、アカウントの拡散と、自らの誠意の証明とを同時に達成させたのだ。
憎き相手の妹だと噂のあの女子高生インフルエンサーに、遠回しな復讐を挑む為だけに利用したつもりが、逆に自分が利用されていた。しかも、コメントがあってから動き出した編集者のほうが、圧倒的にスタートが不利なはずなのに、だ。
『僕はあなたも、コメント欄のみんなにも、そして何の関係もない他のユーザーたちも、必要以上に苦しんで欲しくはありません』
編集者が送ってきたメッセージを見た時は、腑が煮えくりかえる思いだった。
まるで聖人かヒーローみたいなことを言う。
綺麗事だ。ただの偽善だ。
自分はともかく、ただの偽善者がこのゲームに軽々しく参加して、勝手に傷つこうが苦しもうが、自分の知ったことではない。
奴らは媚びたいだけだ。
大衆に、世間に、そして自分に──。
『落とし物は確かに幻でしたが、この風景は決して幻でも嘘でもありません。皆さんのおかげで、素敵な景色に出会うことができました。旅のきっかけはなんだっていい。まだ見ぬ落とし物を拾いに行くのもひとつの旅の在り方です。目に見えない落とし物がそこかしこにあるかもしれません。そして、あなたの旅で感じた心の声は決して落とさないように、思い出の写真やお土産と一緒に、大事に持って帰ってくださいね。旅に出かけられないというそこのあなたも、想像だって立派な旅のひとつです。あなたの頭に思い描いたその景色は、幻でも嘘でもありません。どんなに遠くだって、この世には存在しない美しい場所だって、あなたの中には確かに生きています。大事にしまっておいてくださいね。皆さん、良い週末を』
──知らず、涙が出た。
自分の自分と自分の在り方を、全て認めてもらえた気がした。
幻だろうが空想だろうが、自分はここにいて、自分の生きる世界を──いや、自分自身の居場所を求めていた。
それが、自分の頭の中にしかないことも、本当は知っていた。
けれど、具現化したいと思ってしまったのは、きっと誰かに認めて欲しかったから。
犯人Xでなくていい自分を、そうでもしなければ耐えられなかった自分を、そして現実の世界で必死に生きる自分を、ちゃんとわかって欲しかったから。
彼のようにヒーローになれる心を、本当は人生のどこかに落としてきたのかもしれない、どこかで自分は道を間違えてしまったのかもしれない。
きっと心の奥底に、自分でも気がつかないうちに、そういう想いを抱え込んでいたのだと今ならわかる。
それがたとえありもしない落とし物でも、今はまだ目に見えない落とし物だと思い込むことにしよう。
いつかそれを探す空想に出て、今度はその思い出を頭の中に置いてこよう。
彼みたいにはいかなくても、少し、ほんの少し、自分を救ってあげられるような、そんな気がする。
『僕はあなたも、コメント欄のみんなにも、そして何の関係もない他のユーザーたちも、必要以上に苦しんで欲しくはありません』
この言葉が嘘偽りのない彼の本心であることを、潔く認めよう。
──いや、信じよう。
信じたいと思った。
『千の選択編集部』。
そういえば彼の仕事は、綺麗事を具現化する仕事だった、とその時なぜか自然に頭に降って湧いた。
コンコンコン。
ノックの音がして、かろうじていつもと変わらない声で返事をした。
向こうからの返事はない。ドアも開かない。
そっと部屋の外を覗く。
誰もいない。
廊下に食事が置いてあった。
隣の部屋のドアが閉まる音がした。
きっと引きこもりの妹が作りすぎたからくれたのだろう。
同じ家にいるものの、とある出来事から彼女とは疎遠だが、気が向いた時にこうして交流しようとしてくれる。
そして、声はかけないが、自分の様子をそっと窺っていることも知っている。
他人の妹のSNSアカウントはわかるのに、自身の妹のアカウントどころか連絡先すら知らない自分は、彼女の部屋の閉まったドアをゆっくり5回ノックする。
──ありがとう。
返事はない。
それでも、きっと聞いてくれている。
そんな気配がする。
少しだけ、気が楽になった。
いつか、姿も見せない声も聞けない、そんな幻でも空想でもない世界で、彼女の存在を心から祝福してあげたいと、本気で願った。
思いの外反響が大きく、妙にそわそわしてしまう。
ネットサーフィンで寄せ集めた写真をもとに、ありもしない落とし物を探す。奴らの間抜けな様子を拝ませてもらおうと、別のSNSアプリのアカウントではゲーム実況をしていた。
自分の嘘のコメントに真面目に取り合う探偵と、場所の特定や他人の心配などなどに躍起になる一般人ども、さながら自分は彼らを振り回す被害者といったところか──。
自宅の自室でスマートフォンを目の前にした自分の顔は、今どれほどにやけているだろうか。
それが自分でも自覚できるくらいには、面白いと思える瞬間だった。
ところがそれは、突然の『千の選択編集部』アカウントからのメッセージによって、いとも簡単に打ち砕かれた。
曰く、自分は編集部の風月七緒という者だが、コメント欄の投稿が嘘であることを見抜いたから、撤回して欲しい。
本名を明かす必要はないが、アカウントを削除して逃げることは許さない。
謝れば袋叩きに遭う可能性があるが、傷ついて欲しくはないとほざく。
矛盾した物言いだと苛ついた。
優しい顔した悪魔だと憤った。
結局、保身が目的だろうと嘲った。
けれど──。
ゲームの勝敗の条件を聞かれた時、自分は一体何をしたかったのだろうと虚しくなった。
自慢と酷評。
そうかもしれない。
実際、当初の目論見である賭けには勝った。
フォロワーでもない一ユーザーのコメントに行動で返事をくれるか、一般ユーザーにどれだけ返信をもらえるか、そしてこれが一番重要だった、例の女子高生インフルエンサーに拡散してもらえるか。
このどれもを叶えられた。
自分はゲームに勝ったのだ。
そして、一般人たちはいつの間にか自分の味方となり、探せない編集者を、役に立たない編集者を、代わりに責めてくれるに違いない。
このアカウントを贔屓しているあの女子高生は、この惨劇に一体どう向き合うのだろうか。
目を背けるか、それとも、彼らの味方をするのか、いっそ自分もと彼らを責め立てるのか。
それを見るのが楽しみで仕方がなかった。
自分はこんなにみんなに注目された、こんなに人を動かすことができた、みんな自分を中心に回っていた──。
この旅雑誌のアカウントは落とし物も探せない、被害者を助けることもできない、犯人も見つけられない、そんな無能な人間が運用している──。
楽しみで仕方がなかった、はずなのに。
現実に、編集者からのメッセージを受信した瞬間、こう感じた。
──だからなんだというのだ。
その権利が得られたから、自分の中の何かが変わるのか。
SNSの世界の住人に自分の存在を認めさせたところで、自分は存在しない人間のはずなのだ。
本当の自分ではないのだから。
ただ犯人Xを演じてみたかっただけなのだ。
本当はいてはいけないのだ。
自分は犯人Xであってはならない。
自分には自分の世界があって、そこで生きる為には犯人Xは存在してはならないのだ。
訴えはしないと彼は言う。
けれど、袋叩きに遭う可能性のあるアカウントを消すことも許さないと言う。
袋叩きに遭えば、自分にいつか辿り着いてしまうのではないか。
彼が別のSNSアプリの裏アカウントに辿り着いてしまったように、節操も遠慮もなく、自分を暴き晒してしまうユーザーたちが現れないとは限らない。
芸能人でもないのに、こんなことで炎上なんて大袈裟だと一蹴したい気持ちは山々だったが、世の中を見れば、絶対にないとは言えないのも事実だ。
自分はしぶしぶ彼の要求を呑んだ。
決して本気にしたわけじゃない。
これはリスク管理だ。
たとえ1%でも危機の可能性があるのなら、排除しなければならない。
──いや、それなら。
最初からこんなことしなければよかった。
気がついた時にはもう手遅れだった。
自分の投稿文の後の、彼の写真と投稿を見た。
──ああ。
自分は試合に勝って勝負に負けたんだと思っていた。
でもそうじゃない。
試合にも勝負にも、そもそもなっていなかった。
彼は直接送ってきたメッセージで、はじめから嘘だと見当がついていたと言った。
その上で、一ユーザーにあえて付き合い、アカウントの拡散と、自らの誠意の証明とを同時に達成させたのだ。
憎き相手の妹だと噂のあの女子高生インフルエンサーに、遠回しな復讐を挑む為だけに利用したつもりが、逆に自分が利用されていた。しかも、コメントがあってから動き出した編集者のほうが、圧倒的にスタートが不利なはずなのに、だ。
『僕はあなたも、コメント欄のみんなにも、そして何の関係もない他のユーザーたちも、必要以上に苦しんで欲しくはありません』
編集者が送ってきたメッセージを見た時は、腑が煮えくりかえる思いだった。
まるで聖人かヒーローみたいなことを言う。
綺麗事だ。ただの偽善だ。
自分はともかく、ただの偽善者がこのゲームに軽々しく参加して、勝手に傷つこうが苦しもうが、自分の知ったことではない。
奴らは媚びたいだけだ。
大衆に、世間に、そして自分に──。
『落とし物は確かに幻でしたが、この風景は決して幻でも嘘でもありません。皆さんのおかげで、素敵な景色に出会うことができました。旅のきっかけはなんだっていい。まだ見ぬ落とし物を拾いに行くのもひとつの旅の在り方です。目に見えない落とし物がそこかしこにあるかもしれません。そして、あなたの旅で感じた心の声は決して落とさないように、思い出の写真やお土産と一緒に、大事に持って帰ってくださいね。旅に出かけられないというそこのあなたも、想像だって立派な旅のひとつです。あなたの頭に思い描いたその景色は、幻でも嘘でもありません。どんなに遠くだって、この世には存在しない美しい場所だって、あなたの中には確かに生きています。大事にしまっておいてくださいね。皆さん、良い週末を』
──知らず、涙が出た。
自分の自分と自分の在り方を、全て認めてもらえた気がした。
幻だろうが空想だろうが、自分はここにいて、自分の生きる世界を──いや、自分自身の居場所を求めていた。
それが、自分の頭の中にしかないことも、本当は知っていた。
けれど、具現化したいと思ってしまったのは、きっと誰かに認めて欲しかったから。
犯人Xでなくていい自分を、そうでもしなければ耐えられなかった自分を、そして現実の世界で必死に生きる自分を、ちゃんとわかって欲しかったから。
彼のようにヒーローになれる心を、本当は人生のどこかに落としてきたのかもしれない、どこかで自分は道を間違えてしまったのかもしれない。
きっと心の奥底に、自分でも気がつかないうちに、そういう想いを抱え込んでいたのだと今ならわかる。
それがたとえありもしない落とし物でも、今はまだ目に見えない落とし物だと思い込むことにしよう。
いつかそれを探す空想に出て、今度はその思い出を頭の中に置いてこよう。
彼みたいにはいかなくても、少し、ほんの少し、自分を救ってあげられるような、そんな気がする。
『僕はあなたも、コメント欄のみんなにも、そして何の関係もない他のユーザーたちも、必要以上に苦しんで欲しくはありません』
この言葉が嘘偽りのない彼の本心であることを、潔く認めよう。
──いや、信じよう。
信じたいと思った。
『千の選択編集部』。
そういえば彼の仕事は、綺麗事を具現化する仕事だった、とその時なぜか自然に頭に降って湧いた。
コンコンコン。
ノックの音がして、かろうじていつもと変わらない声で返事をした。
向こうからの返事はない。ドアも開かない。
そっと部屋の外を覗く。
誰もいない。
廊下に食事が置いてあった。
隣の部屋のドアが閉まる音がした。
きっと引きこもりの妹が作りすぎたからくれたのだろう。
同じ家にいるものの、とある出来事から彼女とは疎遠だが、気が向いた時にこうして交流しようとしてくれる。
そして、声はかけないが、自分の様子をそっと窺っていることも知っている。
他人の妹のSNSアカウントはわかるのに、自身の妹のアカウントどころか連絡先すら知らない自分は、彼女の部屋の閉まったドアをゆっくり5回ノックする。
──ありがとう。
返事はない。
それでも、きっと聞いてくれている。
そんな気配がする。
少しだけ、気が楽になった。
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