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第二章:学園王子VS眼鏡婚約者
番外編:須藤嶺の休日
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須藤:愚鈍でマイペースで、ノロマな作者が、夏バテや
ら話が思いつかないやらで、怠けてしまっているた
め、今回は自分の休日がどんなものなのか、番外編
という形で紹介しようと思います。
✿✿✿✿✿
自分の休日の朝は、寝坊なんてあるわけなく、きっちり起こしに来るメイドより前に起きる。
「レイ様、おはようございます」
「ああ、おはようございます」
メイドがカーテンを開け、自分の部屋に朝日が差す。
現在は、7時。自分は、もう顔を洗い、着替え、ご飯を食べようと席に着いているところだ。
「おはよう、嶺」
「ごきげんよう、嶺ちゃん」
「おはようございます、お父様、お母様」
自分の父は、旅行、病院、ホテル、学校など幅広く経営している須藤家現当主。
自分の母は、生まれた時からお金持ちの箱入りお嬢様。
この2人の馴れ初めは、気が向いたら話します…(きっと話す日は来ないでしょう)
「最近、学校はどうだ?」
「どう、とは?」
「いや、成績は別にいいんだが、その、あまり品がよくない学校だと聞くからな…お前が、心配なんだよ。」
「別に、大丈夫ですよ。それに、誠とも仲良くさせていただいてるので、問題ありません。」
「そうか…」
「嶺ちゃん、ごめんね。スカート履かせてあげられなくて…」
「自分にあってて、動きやすいのは、ズボンなのであまり気にしてません。」
そう言うと、父と母は満足したようにご飯を食べ終え、席を立って仕事や趣味をしに行った。
自分もご飯を食べ終わり、席を立つとメイド長が自分の部屋にいた。
「メイド長、どうしたんですか?」
「嶺様、このあとのご予定はお決まりでしょうか?」
「特に決まっていなくて、本を読もうとしたところだが?」
「それならば、誠様とデートにでも出かけてはいかがですか?」
「えっ、誠とですか?急に、迷惑では?」
電話…
「全然、迷惑じゃないよ。新作の本でも見に行くかい?」
「ああ、いいね。」
誠は、いつも自分の行きたい場所を分かってくれる。その優しさが、嬉しいけど、でも…ちゃんと誠の意見も言ってほしい。
「少し見てない間に、面白そうな新作が結構出てる!ねえ、見てよ!嶺!」
「ああ、確かにおもしろそうだ…」
「嶺は、何か気になる本あった?」
「自分は、これが気になります。」
「『相手を傷つけない言葉』?嶺、気にしてるのかい?気づいてないあいだに相手を傷つけてしまっていること…」
「…参ったな、本当に誠にはかなわないよ」
「そうかい?あっ!」
「どうしたんですか?」
「じっ、実はね、嶺を遊園地にデートに誘いたいんだけど…あとね、たまには嶺の方から行きたい場所とか言ってくれると嬉しい!いつも、嶺デート場所言わないから、僕の行きたいところばっかり言ってしまってるよ」
「えっ」
────じゃあ、いつも自分と誠の行きたいところは、一緒だったんだ
そう思うと、自然と笑みがこぼれた。
「アッハッハッハッハッ」
「どうしたんだ?嶺」
「自分もいつも思ってたんだ。誠は、いつも自分の行きたいところばかり言ってて、自分の行きたい場所を言ってくれない、と。でも、自分と誠の行きたいところは、一緒だったんだって気づいたら、笑いが止まらなくなってきた。」
「…嬉しい。嬉しいよ、嶺」
こんな有意義な休日は、なかなか来ないだろうな。
でも、誠と一緒ならきっとたくさん来るのかもしれない。
それが、楽しみで仕方がない。
ら話が思いつかないやらで、怠けてしまっているた
め、今回は自分の休日がどんなものなのか、番外編
という形で紹介しようと思います。
✿✿✿✿✿
自分の休日の朝は、寝坊なんてあるわけなく、きっちり起こしに来るメイドより前に起きる。
「レイ様、おはようございます」
「ああ、おはようございます」
メイドがカーテンを開け、自分の部屋に朝日が差す。
現在は、7時。自分は、もう顔を洗い、着替え、ご飯を食べようと席に着いているところだ。
「おはよう、嶺」
「ごきげんよう、嶺ちゃん」
「おはようございます、お父様、お母様」
自分の父は、旅行、病院、ホテル、学校など幅広く経営している須藤家現当主。
自分の母は、生まれた時からお金持ちの箱入りお嬢様。
この2人の馴れ初めは、気が向いたら話します…(きっと話す日は来ないでしょう)
「最近、学校はどうだ?」
「どう、とは?」
「いや、成績は別にいいんだが、その、あまり品がよくない学校だと聞くからな…お前が、心配なんだよ。」
「別に、大丈夫ですよ。それに、誠とも仲良くさせていただいてるので、問題ありません。」
「そうか…」
「嶺ちゃん、ごめんね。スカート履かせてあげられなくて…」
「自分にあってて、動きやすいのは、ズボンなのであまり気にしてません。」
そう言うと、父と母は満足したようにご飯を食べ終え、席を立って仕事や趣味をしに行った。
自分もご飯を食べ終わり、席を立つとメイド長が自分の部屋にいた。
「メイド長、どうしたんですか?」
「嶺様、このあとのご予定はお決まりでしょうか?」
「特に決まっていなくて、本を読もうとしたところだが?」
「それならば、誠様とデートにでも出かけてはいかがですか?」
「えっ、誠とですか?急に、迷惑では?」
電話…
「全然、迷惑じゃないよ。新作の本でも見に行くかい?」
「ああ、いいね。」
誠は、いつも自分の行きたい場所を分かってくれる。その優しさが、嬉しいけど、でも…ちゃんと誠の意見も言ってほしい。
「少し見てない間に、面白そうな新作が結構出てる!ねえ、見てよ!嶺!」
「ああ、確かにおもしろそうだ…」
「嶺は、何か気になる本あった?」
「自分は、これが気になります。」
「『相手を傷つけない言葉』?嶺、気にしてるのかい?気づいてないあいだに相手を傷つけてしまっていること…」
「…参ったな、本当に誠にはかなわないよ」
「そうかい?あっ!」
「どうしたんですか?」
「じっ、実はね、嶺を遊園地にデートに誘いたいんだけど…あとね、たまには嶺の方から行きたい場所とか言ってくれると嬉しい!いつも、嶺デート場所言わないから、僕の行きたいところばっかり言ってしまってるよ」
「えっ」
────じゃあ、いつも自分と誠の行きたいところは、一緒だったんだ
そう思うと、自然と笑みがこぼれた。
「アッハッハッハッハッ」
「どうしたんだ?嶺」
「自分もいつも思ってたんだ。誠は、いつも自分の行きたいところばかり言ってて、自分の行きたい場所を言ってくれない、と。でも、自分と誠の行きたいところは、一緒だったんだって気づいたら、笑いが止まらなくなってきた。」
「…嬉しい。嬉しいよ、嶺」
こんな有意義な休日は、なかなか来ないだろうな。
でも、誠と一緒ならきっとたくさん来るのかもしれない。
それが、楽しみで仕方がない。
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