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124★声を大にして言いたいけど黙ってます
しおりを挟む声をハモらせてそう言ってから、それでもダリューンにクギをさすコトを忘れないのは、ハルト君らしいなぁ…とは思いました。
そんな中で、まだ、会話が続いてます。
口を挟むとどうなるかわからないので黙ってます。
「でも、あんまりいじめるなよ
ダリューン…アリアが…
被虐体質とかM気質になったら
困るんだからな」
「わかっているさ
ボクは…今の性格の
可愛いアリアを愛しているんだ
ほどほどのいじめしかしないさ…」
それでも、いじめる気まんまんなんですね。
いえ、なにも言いませんけど。
「なら良いけど
他の男は出来るだけ…
目移りさせたくないんだからな…」
そこ、もう少しセーブするように言って欲しいんだけど………。
「勿論だよ
アリアを可愛がる時間が
減るのは嫌だから……」
いや、だから………。
「それより…もっと…
アリアと触れ合う時間を増やして…
俺達に慣らなそうな」
あっ…そっちに話しが転がるんですか?
「そうそう…僕達に触れていないと
不安になるぐらいにしょうね…」
なんて怖い会話をしているんですか?
やっぱり…あの…乙女ゲームと一緒ですか?
全員がヤンデレで…S気質を持っていたんですね。
知りたくなかったんですけど………。
どうして私みたいなブスに、そこまで執着するんですか?
私の代わりなんて幾らでもいるでしょう。
なんて言えませんよね。
だって…私が保有する魔力量と釣り合う人じゃないと、結婚しても子供が出来ない世界なんですもん……くっすん。
だから、開き直るしかありません。
私がハルト君達を独占出来るんですよね。
その上で…王子様や公爵様、侯爵様や辺境伯爵様……この国の支配階級の男達は全て私のモノ……。
私自身を気に入っているのは………。
なんてぐるぐるしていたら、お風呂に浸かっていました。
それも、ダリューン君のお膝の上です。
それも横抱きじゃなくて、エッチな言葉で表現すると……背面座位です。
なんの拷問ですか?………その上で、私の足は開脚状態です。
思考の海に沈んでいたので足を開いてしまったのでしょう。
原因が…自分で自業自得とわかっても、恥ずかしいのはどうしようもありません。
だから、そっと足を閉じようとしました……その途端…ダリューン君に話しかけられました。
「アリア…やっと…意識を浮上させたんだね…ほっとしたよ」
「うっ…ごめんなさい……」
「良かったよ…意識を起こすためとはいえ
これ以上…アリアを愛撫していたら
…僕達の理性が…………」
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