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064★お着替えは、婚約者や夫の役目だそうです
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そして、ジーク君が、にっこり笑って説明してくれました。
「アリア、ここの常識では、婚約している女の着替えは、婚約者がするモノなの。その中には、恐ろしいコトにね、アレの処理も入っているんだよ」
それを聞いた瞬間、私の魂は口からお空へと飛んで行きました。
ええ、それこそ、シュビッというような擬音を付けて、お空の彼方へ。
聞かされたあまりの内容に、ショックで固まった私の身体から、ハルト君がするりとバスタオルを取り去ります。
はい、がっつりと着替えさせられました。
なかでも恥ずかしかったのは、私のちっぱいを寄せてあげて、ブラの中に整えていれてくれたコトでした。
確かに寄せてあげればねぇ…胸の形が良くなるってことは、知識はありましたよ、ええ知識はね。
でも、それを異性にされるなんて、想像がつきませんよ、実際。
なのに、ダリューン君が私の………もう、憤死しそうでした。
体温は急上昇、血圧も急上昇、顔は真っ赤にそまり、全身は桜色に………。
それでも、着替えは彼らの手で………。
くっそー……容赦の無い…鬼…悪魔のどS集団でした。
それでも、泣き叫ぶというまねをしなかったのは………。
彼らの手が優しかったのと、しあわせそうに笑っていたから………。
ほんとぉーに世話するコトが大好きな、シスコンとオカンっていう性格が、くっきりはっきりと出ていたから………。
全部の性格が、ヤンデレな鬼畜Sじゃないなんて………。
嫌いになりきれない………もう…もう…ほだされています。
泣きたいほどに……詰んでいますよ。
……逃げたいけど…逃げたくないんですもの………揃いも揃って、美形なんですもの。
嗚呼、確かに、憎みきれないろくでなし………。
でも、ろくでなしなのに代わりは無いって言葉が身に染みます。
でも、優しくてイケメンで、家事全版できる男で、ハルト君とジーク君は子育ても完璧に出来ると思う。
それに、アルス君とダリューン君は、美容関連に特出しているしね。
そんな彼らをポイッて、捨てるなんて、もったいなくて出来ません。
だって、同じ世界に生まれて育った……たった4人しかいない、男達なんですもの。
今更、彼女達が欲しいって言っても、あげられません。
全部、私のものです………そう思っています。
だったら、私が、諦めて、羞恥心をねじ伏せるしかありません。
まだ、15才でピーを体験して子供を孕みたくありませんので、出来るだけ彼らの意向に逆らわないようにします。
もう、それしか身の安全を図れませんから………。
気持ちを切り替えて、私は彼女達と付かず離れずの関係を持とうと思います。
だって、たった4人しかい無い同じ故郷を持つ女の子達なんですから………。
今日は、授業の前に神殿に行った彼女達との会話が楽しみです。
たとえ、ハルト君達に聞かれても良いから、カールズトークをしたいとこころの底から思います。
なんて思っていたら、私の男装は終わりました。
大鏡に映っていたあれやこれやは、記憶から抹消しました。
硬い表情の私に、ハルト君達はいっさい気にしていませんね。
だって、にこにこと笑っているんですもの。
私は質問したくなりました。
そう、何が楽しくて、そんなに笑っているんですか? って………。
でも、それを口にしたら、怖い答えがかえってきそうで………。
口にしたのは、無難な言葉でした。
「着替えはおわったんだから、魔法使い用の食堂に行くの?」
私のお腹は、ストレスのセイかきゅーきゅーになっていましたので………。
そんな私に、ジーク君が笑って答えてくれました。
「朝のランニングの時に、場所は確認しておいたよ」
ったく…この体力魔神どもは………ここでも…運動しているんですか?
私は思わず舌打ちをしそうになりました。
勿論、はしたない行為ですから………ぐっと我慢しましたけどね。
その無駄に有り余っている体力を、私に分けて欲しいですね。
でも、何か、別の意味で怖くなったわ。
その無尽蔵の体力で、ピーなコトをされたら………いやいや、考えるの止しましょう。
余分なコトは考え無い。
それが、この世界でこころを守る術ですわ。
なんて思いながら、つい愚痴ってしまいます。
「うっランニングしたんですか? だつたら、起こしてくれても………」
「アリア、ここの常識では、婚約している女の着替えは、婚約者がするモノなの。その中には、恐ろしいコトにね、アレの処理も入っているんだよ」
それを聞いた瞬間、私の魂は口からお空へと飛んで行きました。
ええ、それこそ、シュビッというような擬音を付けて、お空の彼方へ。
聞かされたあまりの内容に、ショックで固まった私の身体から、ハルト君がするりとバスタオルを取り去ります。
はい、がっつりと着替えさせられました。
なかでも恥ずかしかったのは、私のちっぱいを寄せてあげて、ブラの中に整えていれてくれたコトでした。
確かに寄せてあげればねぇ…胸の形が良くなるってことは、知識はありましたよ、ええ知識はね。
でも、それを異性にされるなんて、想像がつきませんよ、実際。
なのに、ダリューン君が私の………もう、憤死しそうでした。
体温は急上昇、血圧も急上昇、顔は真っ赤にそまり、全身は桜色に………。
それでも、着替えは彼らの手で………。
くっそー……容赦の無い…鬼…悪魔のどS集団でした。
それでも、泣き叫ぶというまねをしなかったのは………。
彼らの手が優しかったのと、しあわせそうに笑っていたから………。
ほんとぉーに世話するコトが大好きな、シスコンとオカンっていう性格が、くっきりはっきりと出ていたから………。
全部の性格が、ヤンデレな鬼畜Sじゃないなんて………。
嫌いになりきれない………もう…もう…ほだされています。
泣きたいほどに……詰んでいますよ。
……逃げたいけど…逃げたくないんですもの………揃いも揃って、美形なんですもの。
嗚呼、確かに、憎みきれないろくでなし………。
でも、ろくでなしなのに代わりは無いって言葉が身に染みます。
でも、優しくてイケメンで、家事全版できる男で、ハルト君とジーク君は子育ても完璧に出来ると思う。
それに、アルス君とダリューン君は、美容関連に特出しているしね。
そんな彼らをポイッて、捨てるなんて、もったいなくて出来ません。
だって、同じ世界に生まれて育った……たった4人しかいない、男達なんですもの。
今更、彼女達が欲しいって言っても、あげられません。
全部、私のものです………そう思っています。
だったら、私が、諦めて、羞恥心をねじ伏せるしかありません。
まだ、15才でピーを体験して子供を孕みたくありませんので、出来るだけ彼らの意向に逆らわないようにします。
もう、それしか身の安全を図れませんから………。
気持ちを切り替えて、私は彼女達と付かず離れずの関係を持とうと思います。
だって、たった4人しかい無い同じ故郷を持つ女の子達なんですから………。
今日は、授業の前に神殿に行った彼女達との会話が楽しみです。
たとえ、ハルト君達に聞かれても良いから、カールズトークをしたいとこころの底から思います。
なんて思っていたら、私の男装は終わりました。
大鏡に映っていたあれやこれやは、記憶から抹消しました。
硬い表情の私に、ハルト君達はいっさい気にしていませんね。
だって、にこにこと笑っているんですもの。
私は質問したくなりました。
そう、何が楽しくて、そんなに笑っているんですか? って………。
でも、それを口にしたら、怖い答えがかえってきそうで………。
口にしたのは、無難な言葉でした。
「着替えはおわったんだから、魔法使い用の食堂に行くの?」
私のお腹は、ストレスのセイかきゅーきゅーになっていましたので………。
そんな私に、ジーク君が笑って答えてくれました。
「朝のランニングの時に、場所は確認しておいたよ」
ったく…この体力魔神どもは………ここでも…運動しているんですか?
私は思わず舌打ちをしそうになりました。
勿論、はしたない行為ですから………ぐっと我慢しましたけどね。
その無駄に有り余っている体力を、私に分けて欲しいですね。
でも、何か、別の意味で怖くなったわ。
その無尽蔵の体力で、ピーなコトをされたら………いやいや、考えるの止しましょう。
余分なコトは考え無い。
それが、この世界でこころを守る術ですわ。
なんて思いながら、つい愚痴ってしまいます。
「うっランニングしたんですか? だつたら、起こしてくれても………」
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