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034★新たな真実です、女性が少ないようです
しおりを挟むだいたい警護されるコトに慣れていないから、何をして良いのか?どんなコトをしたら不味いのか?もわからないんだもん。
コイツ、面倒なコト言いやがって………。
なんて、負の感情をもたれたらヤバイよね?
そんなネガティブなコトを私は考えて、何も要求できなくなるの。
チンクシャはイジメられないように、目立たないように生きるものなのよ。
私ったら、いけないわ…また暗くなってる。
暗くなるのは後にして、神官様の答えを聞かなきゃ………。
神官様は、軽くこめかみを人差し指でくりくりしてから話し出す。
「一般常識の授業の一環として何度か行くコトになります。ただし、勇者殿達のみです。貴族やある一定以上の市民は、女性を人前に出しませんので………」
うっわぁ~…神官様ってば、態度で頭が痛いって………。
あれ? 途中で、変なコト言ってる?
この国って、女性を人前に出さないって、回教徒っぽい習慣があるのね?
うぅぅ…突っ込んで聞いてみたい。
でも、神官様の表情を見ると、口にしたく無いわ。
確実に印象が悪くなるもん。
それなのに、神官様の表情を読まない(読む気が無い)美少女アンネローゼさんが、こりずに提案する。
「男装して、勇者の皆と一緒に行くコトは出来ませんか? 魔物退治に行く時を考えると、街に行って買い物が出来るほうが良いと思うので………」
彼女なりに考えて言ってるなぁ………。
確かに、魔物討伐の旅に出たら、食料や装備の買い足しをする必要があるもの。
うん、事前に、買い物の練習は必要だよね。
なんて、頷いていると………。
神官様は、また、妙な顔をする。
「女性の買い物とは、商人を自宅に呼んでするものです」
はぁ~? なんですとぉ~………。
それって、極一部の上流階級のするコトでしょう?
ここで言うなら、貴族以上とかってかなりのお金持ちのコトだよね。
旅をする私達は、下の階級扱いでしょう?
それなのに、上流階級の常識を言われても………。
私達は、ちょっといやかなり困惑して黙ってしまう。
「「「「「「「「…? …? …? …」」」」」」」」
それから、気を取り直して、ジーク君が質問する。
「そんなに、この世界は危険なんですか?」
女性が外を歩くのは危険だと判断する程、この国の治安が悪いのか?という意味を込めて聞いていた。
その質問に、神官様は眉を上げて、はて?何か変なコトを言いましたか?という表情で爆弾発言をしてくれた。
「女性の比率が悪いだけですよ」
その答えに、思わず私は質問してしまう。
「この国の人口比率は、女性1人に対して、男性は何人ですか?」
それに対する答えは、予想を遥かに超えていた。
「貴族階級およびそれに準じる階級で、1対5ぐらいですね。一般階級では、それ以上だとしか言えません。また、地域によっても変わりますので………」
あまりの男女比率の悪さに、私達は声を出せなかった。
だって、下手な政策をした、あの赤い国を超えているんだもん。
これは、他の国から女の人を攫ってくるレベルだわ。
「「「「「「「「…………」」」」」」」」
落ち着け、私………ここは、婉曲に質問するのよ。
女性が大切にされているなら、社会進出しているはず………。
それって、色々なジャンルで働いているコトが、バロメーターになっていたよね?
私は私なりに考えて、神官様に尋ねた。
「女性は、どんな仕事をして、働いているんですか?」
私の質問に神官様は、取り付く島も無いほどあっさり答えを、返してくれた。
「働きません。出産と育児がありますから」
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