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006★空手の王子様と弓の王子様と、意外と趣味が一緒らしいです
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「どうしてそんなコトを気にするの?」
そんな私を気にして、ハルト君が首を傾げて質問してきた。
私は、優しいハルト君とジーク君に、イジメを受けていた過去の話しを正直な思いと共に口にした。
「だって、ハルト君もジーク君も、皆に王子様って呼ばれているモテ男なんだよ。あのビッ…げふんげふん…美少女達にすれば、モブな私が2人といるのは、許せないって思うんだよねぇ~……私のスクールカーストって、残念なことに底辺を這っているからさぁ~……その辺りを、気にして行動しないとイジメられる可能性が出るから………」
私の話の途中でハルト君が、ぶった切り話しかけて来る。
「俺は、スクールカーストなんて存在を、ロクに知らないんだけど? それって、なんか意味あるのかな? それに、どーして他校生の彼女達を気にする必要があるの? ついでに、ここは異世界だから、気にする意味も価値も無いと思うけど?」
バッサリと、そう言うハルト君の言葉を補足するかのように、ジーク君も言う。
「アリアは、クラスのロリ好きやロリじゃないけど、小さくて可愛い子が好きって者達に、かなり好意を持たれていたから……。クラスの中で浮いてたんじゃなくて、牽制しあっていた為に、声を掛ける人間がいなかっただけだよ。もし、スクールカーストが存在するなら、絶対に上位カーストだと思うな」
「へっ? えっ? えぇぇぇぇぉぇぇ~………」
2人の会話に、私は驚いてしまう。
でも、途中で2人が言っているのは、男子の中の私への好意だって気が付いた。
私が気にしているのは、女子のスクールカーストなのって、言いたいのを我慢した。
良く気がつくと言っても、2人ともモテ男なんだもん、女の子が作った姿しか見ていないと思ったから………。
私だって、言いたいことをちょっと隠しちゃうんだからって………。
だから、ここは、軽く否定するだけにしておいた。
「ええー…私って…ハブられていたんじゃ…なかったの?」
私の発言にジーク君が苦笑して言う。
「バブるとかって、そんな風な感じていたの?」
イケメンの苦笑ってカッコイイなぁ思って、顔がにやけそうになったので………。
苦笑しているハルト君とジーク君で、2~3本のBL小説が書けると思ってしまった。
オタク仲間に、こんなに身近でイケメンの苦笑や会話を堪能して、妄想と萌えが爆走しちゃったって言いたいと思ったけど私は、我慢して下を見ながら顔を引き締めて話しを続ける。
「うん、私、中学生のとき、イジメにあっていたから、ちょっとクラスメイトから、引いていたんだよねぇ~……目立ったら、絶対にイジメられるって思ったから………」
俯いて表情を隠した私に、ハルト君は優しい声で話してくれた。
「そうだったんだぁ~…俺は、単純に読書が好きで、ちょっとおとなしい子だと思っていたから………それに、休み時間は、本を読んでいるか、図書館に行っていたでしょう。だから、話しかけるコトが出来なかったなぁ~…俺は、お涼さんのシリーズも好きだから、話しかけたかったんだけどね」
ハルト君に被せるようにジーク君も、私の読んでいた本について話しかけてくる。
「僕は、バンパイアハンターの方が気になったけど。同じ作者の魔界都市は読んでいるかな? って、思ってね。僕もハルトも両親の本棚を漁ってシリーズ物を読んでいたから、アリアもそうなのかな? って、思って………」
ジーク君の話に乗って、私は、ちよっと重たいイジメやスクールカーストの話しから、好きな本の話しに会話を移すことにした。
これから、長い付き合いになる2人に、出来るだけマイナスイメージをもたれないようにって………。
だって、あの美少女達とは仲良くなれないって、最初からわかり切っていたから………。
「ジーク君もそうなの? 私も両親の本棚を漁ったの。マンガも、そうなんだよねぇ~両親の本ってハズレが無いから、田中さんとか菊池さんとか夢枕さんとかって、色々シリーズがあって面白いしね」
それから、私達は、好きな作家さんや小説やマンガについての会話で盛り上がったのだった。
そんな私を気にして、ハルト君が首を傾げて質問してきた。
私は、優しいハルト君とジーク君に、イジメを受けていた過去の話しを正直な思いと共に口にした。
「だって、ハルト君もジーク君も、皆に王子様って呼ばれているモテ男なんだよ。あのビッ…げふんげふん…美少女達にすれば、モブな私が2人といるのは、許せないって思うんだよねぇ~……私のスクールカーストって、残念なことに底辺を這っているからさぁ~……その辺りを、気にして行動しないとイジメられる可能性が出るから………」
私の話の途中でハルト君が、ぶった切り話しかけて来る。
「俺は、スクールカーストなんて存在を、ロクに知らないんだけど? それって、なんか意味あるのかな? それに、どーして他校生の彼女達を気にする必要があるの? ついでに、ここは異世界だから、気にする意味も価値も無いと思うけど?」
バッサリと、そう言うハルト君の言葉を補足するかのように、ジーク君も言う。
「アリアは、クラスのロリ好きやロリじゃないけど、小さくて可愛い子が好きって者達に、かなり好意を持たれていたから……。クラスの中で浮いてたんじゃなくて、牽制しあっていた為に、声を掛ける人間がいなかっただけだよ。もし、スクールカーストが存在するなら、絶対に上位カーストだと思うな」
「へっ? えっ? えぇぇぇぇぉぇぇ~………」
2人の会話に、私は驚いてしまう。
でも、途中で2人が言っているのは、男子の中の私への好意だって気が付いた。
私が気にしているのは、女子のスクールカーストなのって、言いたいのを我慢した。
良く気がつくと言っても、2人ともモテ男なんだもん、女の子が作った姿しか見ていないと思ったから………。
私だって、言いたいことをちょっと隠しちゃうんだからって………。
だから、ここは、軽く否定するだけにしておいた。
「ええー…私って…ハブられていたんじゃ…なかったの?」
私の発言にジーク君が苦笑して言う。
「バブるとかって、そんな風な感じていたの?」
イケメンの苦笑ってカッコイイなぁ思って、顔がにやけそうになったので………。
苦笑しているハルト君とジーク君で、2~3本のBL小説が書けると思ってしまった。
オタク仲間に、こんなに身近でイケメンの苦笑や会話を堪能して、妄想と萌えが爆走しちゃったって言いたいと思ったけど私は、我慢して下を見ながら顔を引き締めて話しを続ける。
「うん、私、中学生のとき、イジメにあっていたから、ちょっとクラスメイトから、引いていたんだよねぇ~……目立ったら、絶対にイジメられるって思ったから………」
俯いて表情を隠した私に、ハルト君は優しい声で話してくれた。
「そうだったんだぁ~…俺は、単純に読書が好きで、ちょっとおとなしい子だと思っていたから………それに、休み時間は、本を読んでいるか、図書館に行っていたでしょう。だから、話しかけるコトが出来なかったなぁ~…俺は、お涼さんのシリーズも好きだから、話しかけたかったんだけどね」
ハルト君に被せるようにジーク君も、私の読んでいた本について話しかけてくる。
「僕は、バンパイアハンターの方が気になったけど。同じ作者の魔界都市は読んでいるかな? って、思ってね。僕もハルトも両親の本棚を漁ってシリーズ物を読んでいたから、アリアもそうなのかな? って、思って………」
ジーク君の話に乗って、私は、ちよっと重たいイジメやスクールカーストの話しから、好きな本の話しに会話を移すことにした。
これから、長い付き合いになる2人に、出来るだけマイナスイメージをもたれないようにって………。
だって、あの美少女達とは仲良くなれないって、最初からわかり切っていたから………。
「ジーク君もそうなの? 私も両親の本棚を漁ったの。マンガも、そうなんだよねぇ~両親の本ってハズレが無いから、田中さんとか菊池さんとか夢枕さんとかって、色々シリーズがあって面白いしね」
それから、私達は、好きな作家さんや小説やマンガについての会話で盛り上がったのだった。
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