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0039★神護の日常と過去と修学旅行4*神護の幼馴染み

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 真也パパの友人の息子竜治とは、幼稚園の頃から一緒のクラスになり、そのまま腐れ縁なのか、高校二年の現在も同じクラスだったりする。

 俗に言う幼馴染みであり、同じ頃に母親を亡くしたので同じように家事で苦労?した経験を持つ友なので危ないくらい仲が良い。

 その他に、幼稚園や小学校や中学校や高校でまでに、何度か同じくクラスになった事のある友人も男女取り混ぜている。

 中には一緒に道場に通った者もいる。
 そんな彼らと一緒に行く、修学旅行を神護は結構楽しみにしていた。

 神護は、歴史関係が好きなので、その延長として世界遺産の遺跡(神殿、寺院etc.)や神社仏閣の類いがかなり好きだった。

 それに、古代遺跡の紹介や発掘番組も好きだし、超常現象を扱う胡散臭うさんくさい番組も好きだし、最先端の医療技術や科学技術や天文学系を扱う番組も好きだったりする。

 恐竜とか、未知の生き物の新たな生態が発見されたというニュースの類に、直ぐ食いつく動物好きでもある。

 それに、ファンタジー小説やSF小説、ホラー小説、歴史、時代伝承小説も好きだし、弟や妹に読み聞かせしていたので、童話や民話も好きだったりする。

 その結果、神護は目に見えないからと言って、幽霊や精霊、魔物や悪霊etc.の類いが存在しないとは思っていない柔軟な思考を持つ好奇心旺盛な少年になっていた。

 だからこそ、今回の修学旅行で伊勢神宮の遷宮せんぐうれる事を楽しみにしていたのだ。
 ついでに、神護達の学校では、修学旅行に飛行機を使わずに、新幹線を使う事にしていた。

 高校二年の大事な時期に、飛行機が飛ばなくて時間通りに行動出来ないなんて事になると困るからだったりします。

 どこまでも心配性で、用心深い京極きょうごくの主義の為と、飛行機では修学旅行の楽しみ(飛行機の中は、勝手にフラフラ歩いて他のクラスの友人の所に遊びに行けない)が無いから、つまらないだろうと思っての計らいでもあった。

 その京極きょうごくの計らいは、生徒にも教師にも好評だった。
 生徒達にとっては、新幹線の中で貸切状態になっている車両内を、端から端まで遠征して、友達の所を遊び歩く事が出来るのでワクワクドキドキしていた。

 教師達にすれば、貸切車両の端と端を重点的に監視?するだけで、車内については、生徒達の自主性に任せる(=放任、放置)という横着が乗り降りする時に点呼して人数確認さえしていれば出来るから…………。

 勿論、バスの中も人数確認の点呼をするだけで、あとは生徒の自主性にまかせる(クラス委員長などに責任を丸投げ)と言って、好き(眠ったり、読書したり、メールしてたりetc.)にしてしまいます。

 人間、誰だって楽をしたいのが本音。

 そして、移動中は乗り物の中に隔離されているから、ほとんど問題が起き無いと言ってもイイ。
 が、閉鎖空間の乗り物を降りたら、他校生とケンカをする。

 見学している場所に悪戯する。
 説明している人間に文句を言うなどのetc.を生徒達がやる可能性があるので、教師達は休める時に休息して英気をやしなうコトができるようにされていた。

 更には、教師がサボる分、生徒は自分達で考えて慎重に行動するようになるという利点もあった。
 教師に、いちいち口煩く注意されながら、行動するのは御免だと思っているから、自分達の選んだリーダーに従うんです。

 修学旅行の行程に従って行動しなければならないといっても、自分達の思う通り行動する自由が欲しいと生徒達は思っているから………。








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