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0014★送り出す者達 中編
しおりを挟む大神官長達に一礼したラー・ムーン・ルリ姫は、鏡を携えて門を潜り歩き始める。
姫の後に続いて、集まった人々が次々と門を潜って行く。
勿論、護衛隊の人間達も歩き始める。
そして、集まった人々が全て門を潜った時に、引退していた大神官長と神官達が次々と現れる。
「さぁ、お前達も、門を潜りなさい」
「ですが、鳳皇様達や皇子達は、未だ…………」
「それは、私達が、最後の一人までみます
だから、早く、お前達は行きなさい」
「そうですよ
早く行かないと、姫達に
追いつけなくなりますよ」
「しかし…………」
「早くしなさい
姫達を無防備にするのですか?」
「先見をする神官が居ない状態での旅は
いかに飛翔族でも…………」
「判りました
では、先に参ります」
「早く、姫に追いつきなさい
守護獣リューウ、守護獣レーイ
守護獣キャーラ、守護獣サーラ
守護獣ユーラ、着いて行きなさい」
引退した大神官長シー・レン・ギンレイは、守護獣を数頭呼び出して言う。
すると、守護獣達は、現大神官長達を囲むようにして歩き、光り輝く門を潜って行った。
その後姿を見送った、先代の大神官長及び神官達が頷きあう。
「これで、私達の仕事は
大体終わりですね」
「ええ、今現在、交戦中の皇子方達
及び、その警護の者達は?」
「この《魔力波》ですと…………
世継ぎの君と、東の君と
西の君と南の君と北の君と
その警護の者達です
それと青の将軍、赤の将軍
白の将軍、黒の将軍
及び、その部下達です」
「そうですか…………
では、我等の《力》でここに
引っ張ることが出来るのは
警護の者達だけですね」
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